特攻服ヤンキーファッションが海外で話題!ブランドも「YANKEE」に注目

日本では、煙たがられる暴走族や不良、ヤンキー。

しかし、海外の人々から見ると、とても新鮮でクールに映るようで、特攻服や卒ランのようなファッションがロンドンでは最先端ファッションとして注目されています。

またハイブランドのルイヴィトンがコレクションでスカジャン・チンピラ風をモードと融合させたり、

日本では、世界に発信しようと「〜特攻〜TOKKOU」というアパレルブランドも創業されています。

そんな世界も注目する特攻服やヤンキーファッションの情報をまとめてみました。

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特攻服・卒ラン・ヤンキーファッションの特徴や歴史

特攻服は、主に暴走族やヤンキーと呼ばれる人達が着用する服で、彼らのハレの日とされる卒業式に着用される服です。(卒業式に着用するものを卒ランとも言う)

また、暴走族のチームを表すユニフォーム的な役割で着用されることもあり、別名、「纏(マトイ)」や「特服(トップク)」と省略して呼ばれることもあります。

特攻服の始まり

特攻服とは、第二次世界対戦のときに日本が行った「特攻」の関係者が着ていたものとは関係がなく、非社会的団体が事務所で着用していたものを真似たものから、進化したものです。

また明治以降のモラトリアムファッションである「バンカラ」などから引き継がれているとも言われています。

1970年~1980年代は、「ヤンキー」「ツッパリ」ブームで、当時の不良中高生の象徴的な変形学生服や特攻服として、全国に広まりました。

そこから、「ギャル男」「悪羅悪羅系」など時代に応じて変化していき、現在は、アイドルグループが着用したり、応援団やライブへの参戦服として浸透してきています。

一昔まえなら、一般人から見ると明らかに違うファッションセンスを持つため、ヤンキーかそうでないかは見た目で判断しやすかったけれど、最近は、オシャレでヤンキースタイルを楽しむ人も出てきているため、見た目でヤンキーとは判断しにくくなっています。

特攻服の特徴

カラー

始まりは、白と黒だけだったものが1990年代からカラーバリエーションが増え、赤や青以外にも現在では、パープル、ピンク、ヒョウ柄、迷彩柄なども出てきています。

フォルム

形も「長ラン」と呼ばれる膝位の長さのものから、「短ラン」や「中ラン」と呼ばれる長さのものも出てきました。またセパレート式の体型を細く見せる仕様も出現しています。

刺繍

上着には「喧嘩上等」など、当て字を用いたさまざまな語句、グループ名が刺繍されています。また、特攻服や卒ラン特有の「詩」を刺繍したりもします。

例)一生一度の人生ならば、中学最後の晴れ舞台、仲間と共に飾ります。最初で最後の親不孝。我が行く道に悔いは無し。

これで、思い出したのは、海外に嫁いだ友人が、現地の人に漢字の当て字で名前を書いてあげると、めちゃくちゃ喜ばれて「私も書いて!」と、催促されまくった話。

海外では、日本の漢字や、ひらがなもミステリアスでクールに見えるようです。

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ルイヴィトンなどの海外ヤンキーファッションがオシャレすぎる

Louis Vuitton×ヤンキー


ハイブランドであるルイヴィトンが2016年に発表したコレクションは、ヤンキー風のプリントシャツや、スカジャンにインスピレーションを受けたものでした。

スカジャンにタイトなパンツを合わせているところや、青と赤の反対色であったり、同じトーンでまとめていたりと、どれをとってもカワイイ!

ヤンキーとモードが融合すると、こんなに綺麗な不良になるとは…。

ANGEL CHEN×暴走族

中国のエンジェル・チェンも2016年に、日本の暴走族にインスピレーションを受けたコレクションを発表しました。

デザイナー 陳安琪は、アレキサンダー・ワンでのインターン経験もあり、これまで、ロンドンコレクションやパリコレクション、上海ファッションウィークでもコレクションを発表している現在、注目されるデザイナーの一人です。

この暴走族の服装も、海外の人が着用するとまた違ったカッコ良さが光ります。

ジャスティン・ビーバー×スカジャン

イギリスで開催された音楽受賞式で、ジャスティン・ビーバーが“東京”など日本語が刺繍されたスカジャンを着て登場。

このスカジャンは、ディースクエアードのもので、世界中からファンの多いジャスティン・ビーバーがイギリスで着用してくれたのは、日本人として嬉しいですね。

番外編 山本寛斎×特攻服

1973年、デヴィッド・ボウイのニューヨーク公演を山本寛斎氏が見に行ったことがきっかけで、デヴィッド・ボウイから山本寛斎氏にツアー衣装のデザイン依頼がありました。

コンサートでは、「出火吐暴威」という漢字を刺繍した特攻服のような衣装で観客を驚かせました。

山本寛斎氏がデヴィッド・ボウイを、「タブーを恐れない人だった」と評するだけあって、今見てもド肝を抜く衣装ですね。

もしかしたら、特攻服を海外に発信した元祖は山本寛斎氏だった可能性は高いです。

特攻服「TOKKO」ブランドを日本から発信

特攻服、卒ランといった日本独自の文化は、日本か発信すべきという強い想いを抱き、アパレル新ブランド「〜特攻〜TOKKOU」が2018年9月に誕生しました。

▼ ~特攻~TOKKOU 2019年SSコレクション

▼ ~特攻~TOKKOU 2019年SSコレクション by CARGO

なかなかカッコいいPVで、特攻服もこんなにスタイリッシュになるとは驚きです。

これを機会に、日本で育まれた特攻服などの文化を、是非今度は、日本から世界へ発信して欲しいですね。

最後に

日本では煙たがられる暴走族も海外から見ると、ヤンキーは「YANKEE」と認識されサブカルチャーとして、ファッションも含め興味深く、漢字やひらがなの書かれた特攻服などは新鮮に映っているようですね。

現在、特攻服は、ヤンキーが着ている特異な服装ではない時代になりつつあるようですが、まだまだ普通の人がオシャレな普段着で着るのには抵抗があるかもしれません。

しかし、海外のブランドが、「YANKEE(ヤンキー)」を、モードと融合させているのを見ると、特攻服の見方が全然変わってきて、むしろスタイリッシュに見えてくるから不思議です。

これから、この特攻服を文化として「特攻~TOKKOU」とい日本発のブランドのように発信していけば、最先端ファッションに躍り出る可能性も十分あり、逆輸入されて日本でもオシャレとして取り入れられるかもしれませんね。

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