『でっちあげ』実話を簡単にネタバレ!「嘘」か「真実」かーその真相は?

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映画『でっちあげ』は、教師が生徒をいじめていたことから教師が処分され裁判にまで発展した実際の事件を元にした作品です。今回は、実話をもとに『でっちあげ』の真相をネタバレ有りでご紹介します。

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『でっちあげ』あらすじ

2003年教師が特定の生徒をターゲットにしていじめを行っていたというセンセーショナルな出来ごとが報じられました。

その内容は、ルーツがアメリカである生徒に「血が穢れている」と発言したり、「ミッキーマウス」「ピノキオ」と称して鼻や耳などを引っ張る行為を行い怪我をさせていたという耳を疑うような体罰でした。

その後、この出来事はマスコミに大々的に報じられ、教師自身がいじめを行っていたことを認めたことにより「全国初の教師によるいじめ」が認定されたのです。

その後 男児がPTSDを発症し、両親は損害賠償を求める民事訴訟を起こしますが、いざ裁判が始まると思いもよらない事実が浮かび上がってきたのです。

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『でっちあげ』の真相

そもそもこの母親は、家庭訪問の日を12日から13日に変更して欲しい自ら学校に連絡入れたにもかかわらず、12日にまだ先生が来ていないと学校にクレームを入れるようなモンペでした。

教師は、母親と「言った、言わない」で対立することを避けるため、自分の勘違いだったとして、急きょ夜の8時頃に家庭訪問を行うことを了承しました。

そして、母親は気持ちよさそうに自分の家庭がいかに素晴らしいかを語り、教師は2時間半ほど拘束された後、この家を後にしました。

それから3瞬間後のある日、教師は校長から呼び出され、以下の事柄について確認されることになりますが、相手の母親のクレームは事実とは全く異なるものでした。

家庭訪問での相違点

●曾祖父がアメリカ人だと知ると、教師は○○くんは純粋ではなく穢れた血が混じっていると発言。

母親自ら、ひいおじいちゃんがアメリカ人で幼少期にアメリカに住んでいたので、今は通訳の仕事をしていると話す。

それに対し、教師はアメリカの血が混じっているから〇〇くんは目鼻立ちがはっきりしていてハーフ的な顔立ちをしていると発言しただけ。

なお曾祖父がアメリカ人という事実はなく、家族はみな純粋な日本人だったという事実が後に分かっている。

●宗教について尋ねる

母親がアメリカのPTAと日本のPTAの違いを言い出したので、教師もそれにつられる形で欧米と日本の民族比較の話をしただけ。

●教師の妻が行っているビジネス(ハーバライフ)の話をした。※ハーバーライフは販売方法から一部からマルチ商法という批判がある。

母親が休日に息子とミサに出かけ、アメリカ製の聖書を与えている話をしたので、雑談として教師も妻が扱っているハーバーの製品でダイエットをしたことがあると話した。

体罰やいじめの相違点

●ランドセルをゴミ箱に捨てた。

落ちていたランドセルを見つけ「これ誰のですか」と聞き、名乗り出る生徒がいなかったため「いらないなら捨てちゃうよ」とゴミ箱の蓋の上に置いただけ。

●顔をつかんだ

休み時間に教師は子どもたちとプロレスをやったときに顔をつかんだだけ。

●10秒数える(10カウント)間に片付けが終わらないと、「ミッキマウス」「ピノキオ」と称して、鼻や耳を体が浮くくらい引っ張る。これにより児童はTSDを発症して自殺を図った。

これは体罰にならない叱り方として先輩教師から教師が教わった手法。

言うことを聞かない子どもに対して、アンパンマンよ=軽く頬をつまむ、ミッキーマウスよ=両手で軽く耳をつまむ、ピノキオよ=軽く鼻をつまむといった具合にスキンシップの域を出ないものだった。

しかも、この手法はあくまでも低学年の児童に行っていたもので、今回 受け持っていた4年生には行っていなかった。

教師は、体罰やいじめを一切行っていなかったにもかかわらず、「やっていない」と主張しても相手の家族が一切聞き耳を持たず騒ぎ立てたため、校長らから彼らの怒りを鎮め、騒動を収束するには謝罪するしかないと追い込まれました。

しかも、教師はこの生徒が普段から友人に暴力を振るったりするなど問題行動があることも主張していましたが、市教育委員会はそのほとんどを認めず、結局は懲戒処分となったのです。

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『でっちあげ』結末

マスコミの印象操作により「殺人教師」のレッテルを貼られ、実名まで報道されてしまった教師。

妻と子どもと暮らす自宅も特定され、連日 マスコミが押し寄せたことで、一時は温泉施設に身を寄せることもありました。

実際は誰も亡くなっていないのに、あたかも教師が児童を殺したようなセンセーショナルな言葉が独り歩きし、教師はどんどん追い込まれていきます。

そして迎えた裁判では、これまで通り 教師がいかに酷い体罰やいじめを行っていたかを語る親子でしたが、徐々にほころびが見えはじめます。

曾祖父がアメリカ人という事実はなく、母親も幼少期にアメリカで過ごしたことはなかったことが判明します。

いじめの発端となるルーツの部分で嘘が発覚したことで、教師が行ってきた体罰やいじめの証言の信ぴょう性も怪しくなっていきました。

また児童のPTSDの発症も認められず、被害にあっていた当時はにこにこ笑ってサッカーの練習に来ていたということも分かりました。

判決では、親子の主張はほとんど認められることはなかったものの、市には330万円の支払いが命じられ、教師の懲戒処分はすべて取り消されました。

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なぜ教師はここまで恨まれたのか

教師自身、なぜこの親子からこれほどまでの恨みを買うことになったのかは本当に分かりませんでした。

『でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相』では、ランドセルの中身があまりにも乱雑だったことから、母親が叱り、子どもが「10カウント」を話したことが事の始まりではないかと推測しています。

10カウントとは普段から片付けをしない児童に、教師は10秒数えるうちに片づけするように促していた指導です。

普段から忘れ物の多い児童は、母親から手の甲に「えんぴつ けしごむ」とマジックで書かれることもあり、次忘れることがあったら顔に書くよと脅されていました。

そんななか、また児童は約束が守れずに母親から叱責されました。

児童は顔にマジックで書かれる罰を回避するため、教師の体罰をでっちあげたようなのです。

それを聞いた母親は、子どの整理整頓のできなさや忘れ物は全部教師のせいだったと思い込み、妄想を膨らませて教師を恨むようになっていったようです。

最後に

事実と全く違うことが、事実として報道され、裁判にまで発展したこの事件。

なんでこんなことになるんだろう?と首をかしげることばかりですが、これが2003年に実際に起こった出来事と考えると、本当に身震いするほどの恐ろしさです。

当事者の教師や家族の苦しみや絶望は、想像を絶するものだったと思います。

今回のでっち上げ事件で思い出したのは、『それでもボクはやってない』で知られる痴漢冤罪事件です。

被害者とされる者による一方的な恨みや金銭が絡んで起きると考えるならば、このような災難は誰にでも降りかかる可能性があるということです。

今回の件では最後まで報道されなかったこともあり、事件は知っていても この教師が無実だったことを知らない人が大勢いることも問題だと思います。

なお本事件は、綾野剛さん主演で映画化されます。映画をもっと楽しむためにぜひ事件の詳細が書かれた『でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相』も読んでみて下さいね。

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