ドラマ『冷たい月』あらすじネタバレ!中森明菜×永作博美のドロドロ復讐劇
1998年に日本テレビ系列で放送され、世間に大きな衝撃を与えた伝説のサスペンスドラマ『冷たい月』。凄みのある美しさと圧倒的な表現力で世間を魅了した中森明菜さんと、当時新進気鋭の女優として注目を集めていた永作博美さんがW主演して話題となりました。今回は、そんな本作のあらすじや相関図、キャスト紹介に加え、見る者の背筋を凍らせた「最終回の結末ネタバレ」や作品の感想までを徹底解説します。
『冷たい月』あらすじ
優秀な外科医の椎名希代加は、ニュースキャスターの優しい夫の赤ちゃんを身ごもり、幸せな生活を送っていた。
しかし、ある雨の日の夜に夫がひき逃げ事故を起こし、自宅に警察が訪れたことで夫はマンションから飛び降り命を絶ち、希代加も流産して子宮を全摘出してしまう。
天国から地獄に突き落とされた希代加は入院中の病院で、夫のひき逃げ事故を目撃し警察に証言した人物が森下美咲という女性だと知る。
絶望のどん底にいた希代加は、自分から夫と子ども奪ったのは美咲だと逆恨みし、彼女に激しい復讐を誓う。
そして、希代加は美咲の家の隣に引っ越し、理解ある隣人を装いながら、徐々に美咲を陥れていく….
『冷たい月』登場人物&相関図
◆登場人物
◆椎名希代加(中森明菜)・・・外科医だったが妊娠中に夫を亡くし、子供も流産したことから仕事を辞め美咲の隣の家に引っ越してきた。夫・公平のひき逃げを証言した美咲を逆恨みし、じわじわと復讐の手を広げていく。32歳。
◆森下美咲(永作博美)・・・イタリア語の翻訳の仕事をしていたが出産のため育児休暇中。希代加の夫のひき逃げ事件の目撃者となり、証言したため希代加に狙われる。27歳。
◆森下万作(伊原剛志)・・・美咲の夫。広告代理店総務課社員で近藤の先輩。美咲を愛し、妊娠中から気遣う。希代加の悪意に全く気付かない。34歳。
◆丸山忍(的場浩司)・・・花屋「リーリカ」店員。希代加に想いを寄せ、夫を亡くした彼女を献身的に支えるが、その気持ちを利用されてしまう。28歳。
◆近藤圭司(唐渡亮)・・・美咲・麻巳子と共にイタリア語研究会に所属していた大学の同級生。広告代理店勤務のCMディレクター。大学時代は美咲に想いを寄せ、告白しないまま美咲と万作の恋のキューピットになる。
◆山中麻巳子(白島靖代)・・・美咲の大学時代からの親友。美咲と共にイタリア語の通訳・翻訳会社を経営。圭司と交際。希代加の策略により誤解し美咲と敵対する。
◆関根えり子(宮崎小枝子)・・・「リーリカ」店長。忍を気に入り恋心を抱く。希代加に夢中になりおかしくなる圭司を心配する。
◆椎名公平(辰巳琢郎)・・・ニュースキャスター。希代加の夫。ひき逃げ事件を起こし、目撃者の美咲が証言したことにより逮捕状が出て、自宅マンションから飛び降り命を絶つ。
◆相関図
※無断転載禁止
『冷たい月』最終回の結末をネタバレ
偶然を装って美咲の隣人となった希代加は、医師の知識を生かし妊娠した美咲とを親身になってサポートするふりをしながら、流産を誘発するハーブティーを飲ませたり、階段にワックスを塗るなどして足を滑らせるように細工する。
美咲が罠をすり抜け、息子の勇(ゆう)を無事出産すると、今度は失った我が子に勇を重ね、執着していく。
万作や美咲の友人の信頼を勝ち取り、自分に想いを寄せる丸山忍の好意を利用して次々と美咲を追い詰める希代加。
そして希代加は美咲が仕事に戻るように誘導し、仕事の勇を預かり、お人好しな万作に付け込み誘惑する。
しかし、ふと見せる希代加の言動に違和感を感じる美咲は、夫の万作や友人に「おかしい」と訴えても「あんなに親切な希代加さんが、そんなことをするはずがない。考えすぎ。被害妄想だ」と一蹴されてしまう。
徐々に孤立していく美咲は、一番信じて欲しい万作からも精神異常からの被害妄想を疑われる。
そんななか、美咲は忍から「希代加はかつて自分が目撃したひき逃げ犯(希代加の亡き夫)の妻だ」と知らされ、彼女の悪意を確信する。
このままでは家族を奪われてしまうと危機感を募らせた美咲は、ナイフを手に希代加を問い詰めるが、希代加は美咲の手を掴み、自らナイフに体を押し当てた。
希代加の狡猾な策略により、美咲は殺人未遂の罪で逮捕され、懲役4年の判決を言い渡されてしまう。
4年後――。刑期を終えて出所した美咲を待ち受けていたのは、過酷な現実だった。
希代加は万作と再婚しており、4歳になった勇は希代加を本当の母親だと信じ切っていた。
しかし、万作は希代加が美咲への復讐のために自分と結婚した事実を知り、希代加に自首を勧める。
これに激昂した希代加は万作に麻酔薬を注射して動けなくし、勇を連れて逃亡した。
美咲は勇を取り戻すため、希代加に呼び出された廃工場へと向かう。
そこで希代加の亡き夫の遺影の前で土下座を強いられ監禁されるが、駆けつけた警察によって救出される。
警察に包囲され連行されていく希代加に対し、勇が「ママ!」と泣き叫びながらパトカーを追いかける姿を見て、美咲の胸には複雑な思いが去来するのだった。
その後、美咲と万作は復縁し、勇と再び三人で暮らすことになった。
ある日、美咲一家は友人に誘われて八ヶ岳の別荘へ向かう。万作は仕事のため遅れて合流する予定だった。
だが、復讐の炎はまだ消えていなかった。
希代加は拘置所で病気を装って脱走し、万作の車のトランクに潜入。
美咲と勇がいる別荘に火を放ったのだ。
希代加は燃え盛る別荘の中に美咲を置き去りにし、勇を連れて雪山の中にある古い廃坑へと逃げ込んだ。
遅れて到着し、燃える別荘から辛うじて美咲を救い出した万作。
美咲はすぐに二人の後を追い、廃坑へとたどり着く。そこには、勇を抱きかかえたまま頑なに離そうとしない希代加の姿があった。
その直後、激しい地響きとともに廃坑が崩落し、希代加と勇は土砂の下敷きになってしまう。
美咲は狂ったように土砂をかき分けた。そこには、身を挺して勇をかばうように倒れている希代加の姿があった。
希代加は息も絶え絶えに、「私は最初から自ら命を絶つ覚悟だった。お願いだから、勇を連れて早く逃げて」と美咲に勇を託す。
そこへ美咲を追ってきた忍が駆けつけ、美咲と勇を安全な場所へと避難させた。
忍はなおも希代加を救い出そうと土砂に立ち向かうが、無情にも再び廃坑が大崩落を起こし、二人の姿は完全に消え去ってしまった。
エピローグ――。静まり返った雪原の上、忍は眠るように息を引き取った希代加を愛おしそうに抱きかかえ、そっと横たえるのだった。
『冷たい月』感想
映画『ゆりかごを揺らす手』にインスピレーションを得て制作された本作は、歌手の中森明菜さんの怪演が話題となり、今も語り継がれる衝撃的なドラマです。
女性ならではの視点から、真綿で首を絞めるようにじわじわと美咲を追いつめていく希代加の狂気はすさまじいものでした。
善良な美咲に対して、どう考えても希代加の逆恨みなのは確かですが、どんなに悪いことをしても哀れで可哀そうに見えるの明菜さんの演技のたまものですね。
幸せを壊した原因が美咲だと知ったときの車いすに乗ったときの表情や、勇に向ける感情、亡き夫と息子を思い出して流す涙を見ていると、まさに憑依型の女優。
脇を固める永作博美さん、伊原剛志さん、的場浩司さんの実力派俳優と混じっても全く遜色ないのが凄い。
歌手が片手間でやっているお芝居ではなく、本業は女優さんといえるくらいの演技力で驚きました。
赤ん坊に捧げる中森明菜が渾身で歌う「いぬのおまわりさん」も最高w
美咲が逮捕されたあと、万作がすぐに希代加と再婚したり、現実的に無理がある展開が多いものの、それも含め平成ドラマの醍醐味を感じられる作品です。
中森明菜さんは主題歌も担当し、まさに彼女の長尺PVともいえる『冷たい月』は、サスペンスとしても十分楽しめますので、機会があればぜひ見返してみて下さいね。
中森明菜主演ドラマ『素顔のままで』あらすじと相関図は⇒こちら

『ゆりかごを揺らす手』傑作復讐映画の結末を相関図付きで解説や⇒こちら


この記事へのコメントはありません。