キンキーブーツの意味とは?英語圏の人には、かなり過激で刺激的な意味だった!

2005年に公開されたコメディ映画「キンキーブーツ」は、2013年にブロードウェイでミュージカル化され、トニー賞では、作品賞をはじめ6部門に輝いた名作です。

ミュージカルでは全曲シンディ・ローパーのパワフルで魅力的な書きおろし楽曲、ベルトコンベアの上でのダンスなど、派手な演出が見どころで

日本でも2016年には小池徹平と三浦春馬のW主演で、日本初演が行われ2019年に再演が決定しました。

そんな人気のミュージカル「キンキーブーツ」ですが、ふと疑問に思ったことが…「キンキーブーツ」とは、一体どういった意味なんでしょうか?

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キンキーブーツあらすじ

イギリスの田舎にある老舗の靴工場、「Price & Son」の4代目として産まれたチャーリー・プライス。
高齢となったチャーリーの父親は、自分の息子が工場を継ぐことを望んでいるが、
チェーリーは、ブランド志向のフェアンセのニコラと共にロンドンで生活をしたがっていた。

そんなある日、チャーリーの父親が突然亡くなってしまう・・・・・・。

葬儀の後、チャーリーが工場の経営状態を調べたところ、「Price & Son」は倒産寸前の状態だった。
「Price & Son」は、とても良質な紳士靴を作り続けていたが、
この昔ながらの紳士靴は、今の時代には見向きもされないモノとなってしまっていたのだ。

このまま工場の経営を引き継ぐ方法が全く思い浮かばないチャーリーは、
「工場を潰してしまおう・・・・・・」 という思いと、
「この工場を潰したら、ここの従業員たちの生活はどうなってしまうのだろうか・・・・・・」
という2つの思いに悩み続けていた。

そんな時、チャーリーはロンドンでショーをしているドラァグ・クイーンのローラに出逢う。

そして、ローラが履いているブーツに注目し、
ヒールが男の体重を支えられない事に気づいたチャーリーは、「これだ!」 と閃いたのだった!
ニッチ市場であるドラァグ・クイーン用の靴、「キンキーブーツ」を作り、
ミラノで行われるシューズショーに出品して成功を収め、工場の再生を狙おうとしたのだ。

しかし、その分野の知識が無いチャーリー。

チャーリーは、3週間だけでいいからアドバイザーとして工場で働いてもらえないかとローラに懇願。
ローラは、あまり気が乗らなかったが、渋々その依頼を了承したのだった。

しかしローラは、工場に到着して、
突然、ドラァグ・クイーン用のブーツを作る事になって困惑している従業員たちを見て、
自分があまり歓迎されていない事に戸惑いを感じるのだった・・・・・・・。

特に工場のリーダーのドンは、
ローラに対して威圧的な態度を取り、雰囲気は悪くなるばかり・・・・・・。

チャーリー、ローラ、ドン、従業員たち、それぞれの思いが交錯していく中、
果たして、彼らの気持ちは1つにまとまり、
ショーに間に合うように、「キンキーブーツ」は完成するのか・・・・・・。

出典 ブロード・ウェイフレンド

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「キンキーブーツ」の意味は?

ミュージカルのタイトルにもなっている「キンキーブーツ」の意味を調べてみると、「キンキー(kinky)」とは、 変態の、性的に倒錯したという意味で、性的に変わった思考を持っているニュアンスで使われます。

もともとは「アブノーマルな性行為」という意味で使われますが、普段はジョークとして使われるケースがほとんどのこと。

つまり「キンキーブーツ」とは、直訳すれば「変態のブーツ」。なかなか刺激的な意味ですね。

日本で知られているサディストの女性が履くものとされる「女王様ブーツ」のようなイメージでしょうか。

ロング丈でエナメルの素材にに高いヒールのあれです。笑

ちなみに、ナチスがドイツを支配していた頃、ナチスは女性が(ロング)ブーツ姿の時は、女王様的に男性を平伏させ、そして、それだけでなく美しくセクシーに感じさせる心理的効果があるという結果を出していたそうです。

ローラが、「キンキーブーツ」を欲しがる理由もそこにあるのかもしれません。

日本では近畿大学が困惑

この様に「キンキー」は、刺激的な言葉のため、日本の近大の学生や教員が海外で自己紹介する際に、

笑われたり、驚かれたりすることもしばしばあるようです。

近畿(kinki)は地域名で日本では馴染みのある言葉ですが、国際化を進めるうえで「変態大学」「異常趣味大学」と誤解される恐れから、英語版のホームページ、看板や印刷物、クラブのユニホームなど、 「KINKI」と書かれたものは、すべて「KINDAI」に変更される事態となりました。

英語圏の人からすると、「kinki」とつく近畿大学は、なかなかインパクトのある名前のようですね笑

まとめ

「キンキーブーツ」の意味はいかがだったでしょうか?

「Kinky(キンキー)」という英単語は、日本ではあまり聞きなれないものですが、英語圏の人々にはかなりの「エッチな用語」として認識されているようなので、気をつけて使いましょう。

また、海外では「近畿(kinki)」ではなく「関西(kansai)」を使用した方が、「変態の」といった意味の英語の「kinky」と混同されずに良いかもしれません。

そう思うとミュージカルの「キンキーブーツ」も刺激的な題名ですが、主人公の二人が出会い、倒産しかかっていた会社を立て直すというサクセクストーリーで、最初はぶつかり合ってばかりのチャーリーとローラが、徐々にお互いのことを理解し、必要な存在となる関係となるというような、意外にもホッコリとするような内容となっています。

総勢20人程のキャストがみんな10センチ以上のヒールの赤いブーツ(キンキーブーツ)を履いて踊っている姿は圧巻です。

「キンキーブーツ」に興味を持たれた方は、2019年に小池徹平&三浦春馬で再演されていますので、ぜひ劇場にも足を運んでみてくださいね。

そんな三浦春馬さんが出演するNHKドラマ『太陽の子』が2020年8月に放送されます。

三浦さんが、髪を短く刈り上げ、戦時中を懸命に生きた若者をみずみずしく演じていますので、ぜひご覧下さい。


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