『夏への扉』ネタバレ!原作のあらすじから結末まで

邦画

主人公が冷凍睡眠により、1970年から2000年にタイムトラベルするSF作品の金字塔『夏への扉』。

親友と恋人に裏切られながらも、勇敢に立ち上がり、幸せを掴みとるストーリーは痛快そのもの。

そこで今回は、ロバート・A. ハインラインによる『夏への扉』のあらすじ・結末ネタバレをご紹介いたします。

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『夏への扉』あらすじ


夏への扉 (ハヤカワ文庫) [ ロバート・A.ハインライン ]

主な登場人物

ダン・・・主人公。機械技師で文化女中器の発明者。職人気質で世間知らずなところがある。
ピート・・・ダンの飼っている猫。喧嘩が強く、好き嫌いが激しい。
マイルズ・・・ダンの親友。一緒に会社を大きくしたが裏切る。肥満体型。
ベル・・・元ダンの婚約者で会社の元女性事務員。マイルズを操り会社を乗っ取ろうとする詐欺師。
リッキイ・・・マイルズの義理の娘。ダンとピートと仲が良い。

映画『夏への扉』キャスト・相関図・あらすじは⇒こちら

会社設立

主人公のダンは、親友のマイルズと共に会社を設立。ダンは技術者として文化女中器を発明し、マイルズは弁護士資格を生かし経営として働いた。

グラマラスなベル・ダーキンという女性も事務員として加わり、そのベルとダンは婚約をし、幸せの真っただ中にいた。

ダンは家事用ロボット「文化女中器(ハイヤード・ガール)」を開発し、会社は順調に業績を伸ばしていった。

ダンは、マイルズの義理娘で7歳のリッキイとも仲がよく、人に懐かない猫のピートも、リッキイには心を許していた。

そんななか、完璧で質のいい商品をじっくり開発したいダンと、会社をすぐにでも大きくしたいマイルズとの間に衝突が起きた。

さらに、ベルはダンを裏切り、マイルズと恋人関係になり、ダンを会社から追い出してしまう。

冷凍睡眠

会社も恋人も失い、失意の底にいたダンは、 ミュチュアル生命「冷凍睡眠(コールドスリープ)保険」の広告に目を留めた。

冷凍睡眠に入れば、仕事のことやベルのことも忘れ、目を覚ます頃には新しい人生を歩めるのでは…とダンは考え、ピートと共に、30年間の眠りにつく決心をした。

しかし、その前に「文化女中器」の株券をガールズスカウトのキャンプに行っているリッキイに郵送し、ベルとマイルズに復讐しようと思い、二人の元に向かった。

ダンは、ベルとマイルズに向かって、これまで二人がやった悪事をブチまけ、ベルを詐欺師呼ばわりした。

しかし、その最中に油断してしまい、ベルに麻酔薬の注射を打たれ、そのままベルが用意した保険会社の冷凍睡眠に送られてしまった。

ピートも、殺されかけたが、とっさに反撃し、かろうじて納戸から逃げ出したのだった。

以下からネタバレを含みますので、まだ作品を見ていない方や結末を知りたくない方はご注意下さい。

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『夏への扉』結末ネタバレ

デジャブ

西暦2000年にダンは冷凍睡眠から目覚めたが、ベルが用意した保険会社は倒産し、預けていた財産をすべて失った。

なんとか自動車解体業社に就職したダンは、眠っていた30年の発展を勉強し、文化女中器製造会社に転職したが、そこで「ダン製図機」という効率的な機械を目にした。

「これは自分が作ったものではないのか…」と、シンパシーを感じたダンが、製図機の特許を調べてみると、1970年に自分と同姓同名のダニエル・ブーン・デイヴィスという人物が特許を取得していることを知る。

そして、30年前にあった、文化女中器製造会社は「文化女中器」のヒットで成功しているだろうと思っていたが、ベルやマイルズは会社を早々に売り渡し行方知れずになっていた。

さらに、「文化女中器」よりも性能の良い「勤勉ビーバー」という商品がアラディン商会という謎の会社から発売されていた。

そんななか、ダンの元にベルから連絡が入った。

ダンはベルには会いたくなかったが、リッキイの居場所の手がかりが得られるのを期待して、会うことにした。

30年という年月は、残酷なまでにベルを醜くさせていた。

それは、ダンの復讐心をすべて削ぐほどだった。

マイルズとベルは、万能ロボットを引っ提げて財閥の傘下に潜り込もうとしていたが、何者かに設計図から試作品まですべて盗まれてしまい失敗に終わってしまって、落ちぶれた。

さらに、マイルズはダンが冷凍睡眠に入った2年後に亡くなり、ベルは、安アパートに住んでいた。

ベルは、リッキイの居場所は知らないが、リッキイが祖母と一緒に住んでいることだけは知っていた。

その後、ダンはリッキイを探し続け、新聞の冷凍睡眠の蘇生者リストの中に、リッキイの名前を見つけた。

リッキイは、祖母が亡くなってから20年間眠っていたらしいが、すでに目を覚まし、結婚していることが発覚した。

タイムマシン

ダンは、自分自身の記憶の整合性や、「勤勉ビーバー」の設計者に疑問を持っていた。

そんなとき、同僚のチャックからタイムマシンの存在を知らされる。

そのタイムマシンは、過去、未来、どちらに行くのか制御できない未完成のものだったが、開発者の博士のトゥッチを誘導し、タイムマシンのスイッチを押させた。

ダンは、無事に2000年から1970年に行くことに成功したが、気を失ったところを、サットン夫妻に助けられた。

教養があり人好きなサットン夫妻は、ダンの事情をよく理解し、ロボット開発に力を貸してくれた。

そうして、ダンは、マイルズたちに奪われたものとは比べ物にならないくらいに高性能な万能ロボット「勤勉ビーバー」を完成させ、アラジン自動工業商会を立ち上げた。

さらに、この会社の運営を信頼できる友人で弁護士のジャンに任せた。

このことから分かるように、2020年に調べたときに、多くのロボットの特許を取っていた人物は、再び過去に戻っていたダン本人だったのだ。

運命の日

そして、ダンがベルに麻酔注射を打たれ、冷凍睡眠に送られた1970年12月3日がやってきた。

しかし、ダンは過去の自分に「ベルは危険だ。背を向けてはいけない。」と直接に忠告はできない。

2000年からタイムトラベラーとしてやってきたダンは、過去と矛盾が起きないように行動することしかできないのだ。

そのため、マイルズの家にこっそり忍び込み「文化女中器」を奪回したうえ破壊し、ピートが脱出できるように納戸を開けておくことにした。

あの日と同じように、過去のダンはマイルズの家を訪れた。

しばらくすると、マイルズとベルに追いかけまわされて、ピートが納戸から飛び出してきた。

そのピートを保護し、車に乗ったダンは、ガールズスカウトのキャンプにいるリッキイのところへ、そのまま会いにいった。

再会と約束

1970年で、無事に再会できたダンとリッキィは喜んだが、ダンが「おじさんは、遠いところに行かなきゃならない。30年間冷凍睡眠するんだ。」というと、リッキイは、とても悲しい顔をした。

ダンは「きっと、いつか会えるから。」とリッキィに言い、“この証券は、リッキイが21歳の誕生日を迎える日に譲渡される。”と書き込んだ封筒を渡した。

リッキイはお金には、少しも興味を示さず、ただダンとの別れを悲しんでいた。

「きみが21歳になったとき、お金がたっぷり用意されている。もし良ければ、そのお金を使って冷凍睡眠に入り、僕とピートに会いにくればいい。待っているよ。」

「もし、わたしがその時に会いに行ったら、あたしをお嫁さんにしてくれる?」

「もちろんだ。僕はそのためにリッキィに苦労して会いにきたんだよ。」

そして、ダンはリッキイを強く抱きしめて「さよならじゃないよ。また明日、待っているよ。」といって別れた。

そして、ダンは元々自分が契約していた倒産することのないミュチュアル生命保険会社へ行き、ピートを胸に抱き冷凍睡眠で2001年へ戻った。

結末

2001年に戻ったダンは、約束した通りリッキイを冷凍場へ迎えにいった。

リッキイは天使のように美しい女性となり、目覚めると「まぁダニー…ピートも一緒ね。」と言って、微笑をうかべた。

そして、すぐに郡役場にいき帳簿に、過去のダンが一目で分かるように“ダニエル・ブーン・ディヴィス”と書き込んだ。

これで、世紀の発明をしたのが“D.B.デイヴィス”でないことが確実となる。

数分後、ダンはリッキイの小さな手を握り、結婚届を提出し、ツーソンへハネムーンに向かった。

「アラジン自動工業商会」はロボット産業の大手企業となっていたが、ダンはあいかわらず会社の経営には興味がなく、製図室が1つある小さな会社「デイヴィス技術会社」を設立した。

また、30年前にリッキイに託した資産は、雪だるま式に増えていた。

ダンは、自分の力で「夏への扉」を見つけ、本当に信頼できる伴侶、愛猫ピート、莫大な資産を手にし、心に住み着いていた冬を越えた。

おまけに、リッキイのお腹には、新しい命も宿っている。

ダンは、これからリッキイとピートが幸せに暮らすためには、どんな道具が必要だろうか?と考え、満ち足りた気持ちで愛する者たちを眺めた。

最後に

どんなに苦しい状況でも、決して諦めなければ、「夏への扉」を見つけることができる。

ダンは、過去と未来を行き来しながら、勇敢に戦い、最後には本当の幸せを勝ち取りました。

前半はベルの罠にまんまとハマってしまったダンでしたが、後半からの快進撃とラストの文句なしのハッピーエンドは最高。

あとは、30歳と10歳そこそこの少女との純愛を受け入れることが出来れば楽しめますw。

2021年には、日本で『夏への扉』を原作とした映画が山崎賢人さん主演で公開しますので、興味を持った方は、お手にとってみてはいかがでしょうか。


夏への扉 (ハヤカワ文庫) [ ロバート・A.ハインライン ]

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