『愛していると言ってくれ』結末ネタバレと相関図キャスト

ドラマ

豊川悦司と常盤貴子が主演、北川悦吏子脚本の純粋で繊細なラブストーリー『愛していると言ってくれ』。聴覚障害者の画家と、女優の卵の 愛するが故に、すれ違ってしまう恋愛を描いた作品です。そこで今回は1995年に大ヒットした名作『愛していると言ってくれ』のキャスト・相関図とあらすじから結末までを振り返ってみたいと思います。

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『愛していると言ってくれ』相関図

※無断転載ご遠慮下さい。

『愛していると言ってくれ』キャスト一覧

榊 晃次豊川悦司

新進気鋭の青年画家。7歳の頃に聴覚を失ったため、コミュニケーションは筆談か手話でとる。

水野紘子常盤貴子

女優の卵。アルバイトをしながら劇団で芝居を学んでいる。明るく屈託のない性格。晃次とあるきっかけで出会い、恋に落ちる。

矢部健一岡田浩暉

紘子の劇団の照明のスタッフで幼馴染。紘子が好き。

神崎 薫余貴美子

晃次が絵を委託する画廊のマネージャー。晃次とは仕事以上の関係ではあるが、恋人ではない。晃次の才能に惚れ込んでいる。

藪下 清相島一之

晃次と同じ画廊に所属する画家でライバル。晃次の才能に嫉妬し、何かにつけて因縁をつけてくる。

榊 栞矢田亜希子


晃次の高校生になる義妹。晃次を慕うが、晃次と仲を深める紘子に嫉妬する。手話が得意なこともあり、晃次と他に人の手話通訳をすることもある。

榊 伸吉橋爪功

晃次の父。栞の継父。手話は苦手で、晃次とは筆談で会話。一人で暮らす晃次のことを心配している。

吉沢 道子吉行和子

伸吉の元妻。晃次の実母。耳の不自由な息子を悲観し、育てる自信がないとして出て行ったが、晃次の活躍を偶然耳にして会いに来る。

吉田マキ鈴木蘭々

紘子のアルバイト先の売店の同僚。

島田 光麻生祐未

晃次の元恋人。別の男性と結婚して一児をもうけるも離婚。現在は夜の仕事をしている。晃次のことを忘れられないでいる。

松原 浩生瀬勝久

晃次の学生時代の同級生。ギャラリーマネージャー。

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『愛していると言ってくれ』第1話から最終回までのあらすじ

第1話「出逢い」

リンゴの木の下で、偶然に出会った紘子(常盤貴子)と晃次(豊川悦司)。紘子は劇団で勉強中の女優の卵、晃次は聴覚に障害を持つ新進青年画家だった。紘子は劇団に入り5年目になるが、なかなか芽が出ずに悩んでいた。

第2話「約束」

駅のホームで再会した晃次(豊川悦司)と紘子(常盤貴子)。紘子は習いたてのたどたどしい手話で、自分が出演する芝居に晃次を誘う。その日の夜、晃次の部屋を父・神吉(橋爪功)と妹・栞(矢田亜希子)が訪れた。

第3話「涙」

紘子(常盤貴子)の元に、晃次(豊川悦司)から手紙の返事が来た。気持ちに応えられないという内容に、紘子は落胆。劇団の稽古にも身が入らなくなってしまう。そんな様子を見かねた健一(岡田浩暉)は、紘子に結婚を申し込む。そんな中、妊娠しているマキ(鈴木蘭々)がバイト中におなかを押さえて倒れてしまう。

第4話「キッス」

紘子(常盤貴子)の純粋な気持ちに、晃次(豊川悦司)は次第に心を開き始めた。何かあったかと問われるほど雰囲気も明るく変わっていく。ある日、晃次が紘子を誘い出し、二人は初めてデートする。動物園に行った後、海辺で花火を楽しみ、キスを交わした。一方、栞(矢田亜希子)は紘子への嫉妬心を募らせる。

第5話「会えない」

栞(矢田亜希子)はついに晃次(豊川悦司)に思いを告げた。紘子(常盤貴子)には、晃次と深い関係があるとうそをつく。そんな栞を見て晃次は、栞が理解してくれるまでは紘子には会わないと約束する。それから晃次は栞を訪ねるも、拒絶される毎日。2週間後、晃次は栞を追ってディスコに入り、不良に絡まれてしまう。

第6話「過去」

紘子(常盤貴子)は晃次(豊川悦司)とファックスを使って親密度を深めていった。だが、そのファックス機の代金を払うために始めた配送会社のバイトが忙しく、劇団の練習に参加できない日々が続く。そんなある日、二人は映画を見た後、初めて結ばれた。晃次は「僕のために手話を覚えてくれてありがとう」と改めて紘子に感謝する。以来、晃次の家に通う紘子は「島田光」という人物から晃次に宛てられた手紙を発見。気になった紘子は晃次の古い知人から、島田光が大学時代の同級生で女性だと知る。晃次と島田がただならぬ仲だったと直感した紘子は嫉妬。晃次を責め、傷つけてしまう。

第7話「再会」

晃次(豊川悦司)の前に、謎の女(吉行和子)が現れた。無言で立ち去ったその女が、21年前に自分を捨てた母・道子だと晃次は直感する。その後、女は晃次の遠縁の者だと偽り、紘子(常盤貴子)に接近。紘子もまた女の正体に気づく。晃次の母・道子だと認めた女は、晃次の写真を撮ってほしいと紘子に頼む。

第8話「秘密」

晃次(豊川悦司)は元婚約者の光(麻生祐未)と、偶然再会した。二人を目撃した紘子(常盤貴子)は、つい嫉妬してしまう。そんな折、晃次の大学の同窓会が開かれることに。晃次は出席したが光の姿はなかった。ところが、2次会で行ったバーで光が働いていた。光は離婚して、ひとりで子供を育てているのだった。

第9話「疑惑」

晃次(豊川悦司)は、光(麻生祐未)の就職口探しに奔走していた。それを知った紘子(常盤貴子)は意を決して光を訪ねる。「晃次の声が好きだった」という光に、声を聞いたことがない紘子は動揺。晃次につい「もう手話を見るの疲れた」と告げる。仲違いのまま仙台公演に向かった紘子は、バッグに晃次からの手紙を見つけた。

第10話「悲劇」

息子を姑に連れて行かれ、取り乱す光(麻生祐未)を晃次(豊川悦司)は家へ招いた。光は晃次への変わらぬ思いを告白。だが、紘子(常盤貴子)への強い気持ちを知り、身を引こうと昔晃次からもらった指輪を置いて出て行った。ところが後日、最後に別れの抱擁をする二人を紘子が目撃し、勘違いしてしまう。

第11話「別離」

紘子(常盤貴子)は健一(岡田浩暉)と一夜を共にした。翌日、紘子を捜して、晃次(豊川悦司)が健一の家にやって来る。「紘子は来ていない」と偽る健一。紘子は晃次に会わせる顔がない。だが、健一に二人できちんと話をつけるよう説得され、晃次の元へ。そこで紘子は、晃次が描いた自分の絵を見せられる。晃次はそこで「この絵が描きあがったらプロポーズをする」と告げるが紘子は答えられずその場を後にした。そして紘子と晃次は別れた。

『愛していると言ってくれ』ここからが最終回ネタバレ

浩次(豊川悦司)とわかれてしばらくたった頃、紘子(常盤貴子)は、健一(岡田浩暉)から実家の仙台に戻るから一緒に帰ろうとプロポーズされる。

それを知った栞(矢田亜希子)は、兄の晃次に「紘子が結婚して、もうすぐ仙台に行ってしまうが、それでもいいのか」と問いかけるが、晃次は「もう彼女とは関係ない」と言うだけだった。

そんななか晃次の元にキツネの絵のFAXが送られてきた。

それは、紘子が送りそびれたものだったのだが、コンビニで偶然 栞が見つけ、晃次に送信したものだった。

FAXをみた晃次は、すぐに紘子のアパートを訪ねたが、紘子はすでに引っ越ししていた。

あきらめて帰ろうと駅に向かった晃次。ふと顔を上げると、向かいのホームに紘子を見つけた。

しかし、紘子は晃次に気がつかず電車に乗りこもうとしている。

そこで初めて晃次は 「ひろこっ」と大きな声で名前を呼んだ。

名前を呼ばれた紘子は驚き、電車を降りると、そこに晃次が立っていた。

明日、仙台に発つ紘子は「最後に晃次さんと海がみたい」と言い、二人は深夜バスで海が見える画廊のアトリエに向かった。

そこで晃次は、紘子に「幼い頃に、頑張って話したこともあるが、友達に笑われて声を出すことをやめてしまった。だから、君に“愛していると言ってくれ”と言われても言えなかった」と伝えた。

その夜、二人は抱き合おうとするが、紘子は健一への罪悪感から途中で泣き出してしまう。

翌朝の海。

「晃次さんの声は世界で一番愛おしい声だった。私、忘れない。私は、もう人を裏切りたくない。」

「そんな紘子だから好きになった。最後にお願いがある。君の声が聞きたい。」

「どうすればいい?」

「声は聞こえないけど、音が響く。」

すると、紘子は晃次を抱きしめ「愛してる。愛してる。愛してる。」と何度も言った。

家に帰った紘子の元に健一がやって来た。

健一は紘子が晃次と一緒に過ごしていたことを知り「お前が、無理してるの分かってた。手が話したそうにしてるんだよ。もうここでやめよう。泣くなよ!もう俺いなくなるんだから泣くな。これで おあいこだ。おれもお前に卑怯な真似した。」と、健一紘子に一通の手紙を差し出した。

それは、晃次が紘子に書いた手紙だったが、健一は、また紘子が晃次のところに行ってしまうのが怖くなり、こっそり自分のポケットに隠していたのだった。

その手紙には、“紘子が自分の重く閉ざした心の扉を開けようと頑張る姿が愛しかったこと、自分を分かりたいといった紘子に答えたい。”など晃次が紘子を想う素直な気持ちが綴られていた。

紘子は、遅れて届いたその手紙を何度も読み返し、“この手紙が、何年も自分を支え続けること、私の心のベストテン第1位は1995年の夏にあなたと出会った事。だからもう一度会えたら、この手紙を渡します。”と返事を書いた。

3年後ー。

女優を続けていた紘子は、ある日突然 仕事がキャンセルになったので、久しぶりに晃次と出会ったリンゴの木を見にいくことにした。

一方、晃次は芸術大賞グランプリを受賞し、祝賀パーティーの会場にいた。しかし、華やかな場が苦手な晃次はスーツから普段着に着替え抜け出した。

その場所は、あのリンゴの木がある場所の近くだった。

紘子は、ジャンプしてリンゴを取ろうとしするが、よろめき転んでしまう。

そして、顔を上げると、リンゴを取る晃次の姿が。

晃次は、紘子にリンゴを投げて、二人は見つめ合った後、あの日出会ったときと同じように、照れ臭そうに頭を下げ合った。ーEND-

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『愛していると言ってくれ』感想

『愛していると言ってくれ』は、1995年に放送された作品なので、携帯もなく耳の聞こえない晃次とのやりとりはFAXであるなど、時代を感じさせますが、それが気にならなくなるほど、ストーリーにのめり込みました。

すぐに連絡は取れないし、見かけても耳が聞こえないから叫んでも届かない。

だから、晃次や紘子は、気持ちを抑えきれず走る。とにかく走る。

駅のホームやら公園やら、とにかく「会いたい」一心で走ります。サンダルであれだけダッシュできるトヨエツもすごいwww。

リンゴを投げる冒頭のシーンをはじめ、印象に残る場面がたくさんありますが、ラストの晃次と紘子が手話だけで会話する長回しのシーンは、バックに波の音だけ。当時はとても斬新な演出でした。

そして、キャストも秀逸です。

まず、外せないのは聴覚障害者という難役を演じた豊川悦司さん。

煙草を吸う仕草、真っ直ぐな優しさ…若き豊川さんの色気がダダ漏れで、もう窒息しそうなくらいのカッコよさ。トヨエツの手話のセクシーさったらない!手話ってみんな同じポーズをしていても個性が出るんですね。

そして、お芝居がたどたどしい常盤貴子さんも、女優の卵という役にピッタリ。ちょっと空気読めずにイライラすることもありますが、常磐さんが演じることで嫌味はありません。

随所で流れるドリカムの『LOVE LOVE LOVE』も、気持ちを盛り上がてくれました。

久々に見返してみましたが、当時では、感じることのできないものがたくさん見つかりました。

これを見て「懐かしいなぁ」と思った方は、ぜひもう一度『愛していると言ってくれ』の世界に没頭してみて下さい。

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