『元彼の遺言状』ネタバレ!あらすじ~結末を相関図ありで解説

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『元彼の遺言状』は、御曹司・森川栄治が「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」奇妙な遺言状を遺して亡くなり、彼の元カノの剣持麗子が、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として犯人選考会に参加し、莫大な遺産を狙う…というストーリーです。そこで今回は、このミス大賞を受賞した『元彼の遺言状』の相関図、あらすじ~結末ネタバレをご紹介いたします。

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『元彼の遺言状』相関図と登場人物

『元彼の遺言状』の登場人物は、大企業の御曹司の遺産相続系のお話なので、親族や周辺人物がかなり多めです。

こんがらがらないように、下記の相関図を頭に置いて読み進めてください。

『元彼の遺言状』相関図

『元彼の遺言状』あらすじ

元彼の遺産

お金が大好きな敏腕弁護士の剣持麗子の元彼・ 森川栄治が「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という遺言状を残し亡くなった。

栄治の死因は、インフルエンザ。

栄治の友人だった篠田は、「自分がウイルスを栄治に感染させたとして、遺産をもらえないだろうか?」と麗子に相談する。

森川製薬の御曹司だった栄治の遺産は、簡単に見積もっても1000億円以上!

そこで麗子は篠田の代理人となって、多額の成功報酬を手にしようと犯人選考会に参加した。

遺言状が盗まれる

栄治は「ぼくの元カノたちにも遺産(軽井沢の屋敷)を分けたい」と遺書に書き記していたため、麗子はひとまず軽井沢に向かった。

そこで、森川家の親族や、栄治の愛犬・バッカスの主治医である堂上先生と、その息子の亮、栄治の元カノたちと出会う。

そんななか、栄治の顧問弁護士だった 村山権太が毒殺され、村山が保管していた遺言状が入った金庫が何者かによって盗まれた。

このままだと、遺言状の有効性もなくなり、麗子の計画もパァになってしまう。

栄治には子どもがおらず、遺言状が無効になって、利益を得るのは、父親で森川製薬現社長でもある 森川金治だが….

果たして、村山を殺し、遺言状を盗んだ犯人は誰なのか?

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『元彼の遺言状』結末ネタバレ

麗子の兄と拓未の関係

栄治の従兄弟の拓未の夫・ 雪乃は、夫の手帳に”剣持”という名が記されていることに気づく。

麗子は雪乃から、拓未との不倫を疑われるが、実は彼と会っていたのは麗子の兄の剣持雅俊だった。

麗子は雅俊に浮気のネタを婚約者に言わない代わりに、拓未が新薬のことで官僚の雅俊と話し合っていたことを聞き出した。

注射痕

そんななか、栄治の亡くなる間際の元カノで、専属看護師として栄治の遺体を清めた 原口朝陽は、栄治の左太ももに不審な注射痕があったことを麗子に話した。

ところが栄治は、家の中では左利きであった。

これは、近い親族や元カノしか知り得ないことだった。

栄治が自分で注射したとすれば、右太腿に注射痕が残るはずだった。

つまり栄治は、両親、兄弟、元カノ以外の何者かに殺された可能性が出てきた。

ポトラッチ

麗子は、栄治の兄で文化人類学者の森川富治から、栄治が遺言状を書いた理由について聞かされる。

恩をきせた人間が生きていれば、そのうち恩返しができるチャンスがあるかもしれない。しかし、今回のように死んだ人間が恩をきせた場合、それは返しようがないから、受け取った側は、勝ち目のない戦に負けることになるだろう。そう考えると、遺言というのは、ポトラッチを仕掛けるのに最適な形なんだ。

つまり、ポトラッチとは、大きな贈り物(遺産)を送った際に、相手がそれより大きな贈り物を返さなければいけない恐怖や罪悪感に苛まれるというもの。

栄治は、このポトラッチを利用して、犯人へ最大の復讐を果たそうとしているのだろうか。

クビ宣告

麗子の目的は、犯人捜しではなく、依頼人・ 篠田を犯人と認めさせ、報酬としての150億円を頂くこと。

森川製薬幹部の三人のなかの、 森川定之が病院の贈収賄の罪で解雇されたいま、金治と真人が認めてくれれば篠田が犯人になれるチャンス。

しかし篠田は、麗子に「もう終わりにしよう」と悲しそうに、でもキッパリと言った。

麗子は、目の前にお金が迫っているのに手を伸ばさないのか?と詰め寄ったが、篠田は、

「君には、お金よりも大事なものがある人の気持ちがわからないんだろう。君は代理人で、僕がクライアントだ。クライアントの望むことを理解できない弁護士はクビだよ」

篠田から核心をつく言葉を突き付けられ、初めて挫折を経験する麗子。

少し落ち込んだ麗子だったが、自分が弁護士になろうと思った最初の気持ちを思い出していた。

法律は、悪人も善良で品行方正な人たちと同じ人間であって、同じだけの権利があるんだと教えてくれた。だから、私はどのような人間も等しく持っている。その権利を実現する仕事がしたいと思った。

プロの弁護士とは、クライアントの気持ちに共感するのではなく、クライアントの要望を確実に成し遂げること。

麗子は再び、栄治の事件に向き合うことにした。

金庫発見

そんななか麗子は、栄治の叔父でYouTuberの森川銀治から、盗まれた金庫が川底深くに沈められていることを知らされる。

しかし、ヤクザも金庫を狙っているため、捜索を妨害され、金庫を探せずにいるという。

麗子は、銀治の依頼を引き受け、ヘリを利用して金庫を無事に見つけ出した。

そのなかには、遺言状の他に、銀治が個人的に依頼した親子鑑定書が2通入っていた。

DNA鑑定によると、森川銀治の子どもは、森川製薬の副社長・ 平井真人だった。

真人は、かつて銀治と家政婦・美代子の間に出来た子どもだった。

そして、もう1通のDNA鑑定書には、 栄治と亮が親子であると証明するものだった。

亮といえば、栄治の愛犬の獣医だった堂上先生の息子。

そして、栄治を殺した犯人は、亮と血縁関係のない父親の 堂上だった!

動機

栄治が遺言状に残した元カノリストには、堂上の妻で、4年前に亡くなった堂上真佐美の名前があった。

女グセの悪かった栄治は、真佐美と不倫関係に陥り、その逢瀬と重なる時期に亮が誕生した。

栄治は「もしかしたら亮くんは、自分の子どもかもしれない」という直感もあり、犬の世話を口実に屋敷の隣の土地を売って、堂上夫妻を隣に住まわせていた。

しかし、プライドの高い堂上は、真佐美との不倫を周囲に知られることや、亮との血の繋がりを知った栄治が遺書を書き変えることを恐れ、栄治を殺し、金庫を捨てたのだった。

堂上にとって、亮が栄治の子だと知られることは、何百億のお金を手にしても嫌なことだった。

いきなり現れた実の父親(栄治)が、ポンと大金を亮に残せば、自分の立場がなくなるからだ。

結末

堂上の動機が「 妻の不倫を知っている人間を消すこと」だと知った麗子は、元カノリストのコピーを持っている森川沙英が、今度は狙われると気づいた。

堂上の魔の手が伸びるなか、麗子の機転で紗英はなんとか救われ、堂上は警察に逮捕された。

一方、森川製薬の幹部たちは、栄治を殺した犯人にみすみす遺産を渡すことはないとして、「 堂上を犯人とは認めない」という声明を出した。

こうして栄治の遺産は、半分が国庫に納められ、実の息子だと証明された亮には、もう半分の遺産が渡されることになった。

だから、麗子の手元には何も入らなかった。

そして、堂上が逮捕され、ひとり残された亮は、森川拓未と雪乃夫妻に引き取られた。

栄治が奇妙な遺言状を残した真の目的

栄治は、「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言を残したが、そもそも誰にも遺産を譲る気はなかった。

彼の目的は、莫大な遺産を国庫に納めることだった。

生前の栄治と拓未は、新薬開発のためゲノムゼット社を買収したが、ゲノムゼット社の優秀な技術はヤクザも狙っていた。

そのため、栄治や拓未は嫌がらせを受けており、悪い噂も流された。

二人は、危険なゲノム社の株を手放したかったが、みすみすヤクザの手に渡し、悪用されることは避けたかった。

そこで拓未と栄治は、弁護士の村山と相談し、ゲノム社の株を、財務局の管轄である国庫に納める案を思いついた。

さすがに指定暴力団も国庫には手出しは出来ず、ゲノム編集技術が悪用されることもないと考えたのだ。

さらに、栄治は自分とライバルだと噂される(本当は仲が良い)拓未のキャリアに傷がつくことを危惧して、こんな奇妙な遺言状を残したのだった。

エピローグ

拓未は麗子に、

「あと一週間で、栄治と僕の計画は成就します。マッスルマスターゼットの発売に向けた根回しも完了し、再来年には販売開始する予定です。しかし、あとは麗子さんの判断にお任せします。僕たちの企みを平井副社長に告げてもいい。その時は、僕は正直に全てを話し、森川製薬の経営の舞台から降ります」

と明かした。

麗子は、平井副社長や金治社長が、拓未のことを調べろと自分に依頼する前に、「私をあなたの顧問弁護士にするのはどう?」と提案した。

拓未は、麗子らしい申し出に大笑いし、顧問契約を結ぶことを了承した。ーEND-

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『元彼の遺言状』感想

『元彼の遺言状』は、遺言状の目的や犯人捜しなど細かな仕掛けがるストーリーに、弁護士の存在意義など麗子の人間性にスポット当てた物語で、

元彼が残した遺言状から始まるという設定
キャラクターの良さ

が魅力の作品です。

人気のリーガルものに、元彼の遺した「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状という設定は、読む前から非常に興味をそそられますよね。

また、主人公の剣持麗子のキャラが突き抜けているのも面白い。

彼女は、お金が大好きで、プロポーズの指輪のダイヤが小さいと憤慨、ヘリで金庫を釣り上げたり、借りた高級車をぶっ飛ばすなど、かなりスケールの大きなことをやってのける女性。

麗子は、華やかな経歴を持ち、容姿端麗、誰もが羨む人生を歩んでいるように見えますが、物語の中盤でクライアントの篠田から「君には、お金よりも大事なものがある人の気持ちがわからないんだろう。」と言われ初めての挫折を味わいます。

金の亡者だった彼女が、少し人間味を見せるこのシーンは、ジェットコースターのような展開のなかのスパイスになっています。

一つ言わせてもらえば、物語はロジカルなのに、謎解きや動機が突拍子もないため、現実味がないことwww。

イヤミス好きの私には少し物足りなかったかな~。

とはいえ、文章としては読みやすく、スピード感や爽快感があるので、万人受けするエンタメ作品としては良く出来ていると思います。映像化もしやすそうです。

ポトラッチ=贈答におけるスパイラルという言葉も勉強になりました。

ドラマ『元彼の遺言状』相関図キャストは⇒こちら

『元彼の遺言状』著者・新川帆立のすごい経歴

『元彼の遺言状』の著者は、新人作家の新川帆立さんで、異色の経歴を持つことで知られています。

1991年アメリカテキサス州ダラスに生まれ、宮崎県育ち
16歳の頃に夏目漱石の「吾輩は猫である」に感銘を受けて作家を志す
高校時代は囲碁に熱中し、全国大会に出場
東京大学法学部 法科大学院を経て、
司法試験に合格し弁護士となる
司法試験修習中にプロ麻雀協会のプロテストに合格
弁護士の傍ら、小説を執筆
2020年にデビュー作である本作で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞

16歳のときに、いきなり小説家を目指さずに、弁護士になったのは、とりあえず生活の糧や安定を得るためだったそうです。

ちょっと麗子と重なる部分もありますね。

それにしても、新川さんのプロフィールに、すごい大賞をあげたいくらい、輝かしい経歴の持ち主です。

最後に

ミステリーとして新しい切り口と、ロジカルな展開が魅力の『元彼の遺言状』は、個性的なキャラクターや痛快なストーリーが、かなり映像化向きなので、2022年4月スタートのドラマも期待が高まります。

また、登場人物が多く、関係性も途中で変化していくので、迷子にならないように相関図も利用してくださいね。

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