ドラマ『恋人よ』最終回ネタバレ!あらすじから結末まで
それぞれの婚約者の裏切りを知った男女が、結婚式の直前に出会い、再会するラブストーリー『恋人よ』。1995年にフジテレビで放送された本作は、プラトニックな究極の愛のカタチを描き、セリーヌ・ディオンが歌う主題歌と共にヒットしました。そこで今回は、ドラマ『恋人よ』のキャストとあらすじから結末をネタバレしたいと思います。
『恋人よ』キャスト一覧
結城愛永 (28)◆鈴木保奈美
結婚式の直前に、遼太郎が浮気していたことを知る。式場で出会った航平と郵便局の私書箱を通して手紙のやりとりをして愛を深める。
鴻野遼太郎 (35)◆佐藤浩市
愛永の夫。粧子とかつて恋人同士だった。
宇崎航平 (32)◆岸谷五朗
短大講師。妻・粧子のお腹の中の子は自分の子ではないかもしれないと不安に思っているが、懸命に結婚生活を続けようと努力する。
小野粧子 (29)◆鈴木京香
ブティックの経営者。妊娠中。航平と結婚するが、かつて遼太郎と恋人だった。
藤田達彦 (20)◆長瀬智也
かつてプロ野球選手として活躍していたが、ケガのため夢半ばで挫折。その後すさんだ生活を送り暴行罪で逮捕される。大人4人の関係を冷淡に見つめ、無防備なまま愛永に愛を求める。
渡辺美緒 (19)◆水野美紀
航平の教え子。航平に想いを寄せる。
一枝季里子 (25)◆櫻井淳子
遼太郎の部下で元愛人。遼太郎と愛永と結婚する一時間前に自殺未遂をはかる。
結城宗市 (56)◆夏八木勲
愛永の父親。
ドラマ『恋人よ』あらすじ
1995年4月、それぞれの相手との結婚式を数時間後に控えていた 結城愛永(鈴木保奈美)と 宇崎航平(岸谷五朗)。
しかし、愛永のもとに、夫・遼太郎の元愛人と名乗る女が押しかけ手首を切って自殺未遂をはかった。
一方、航平の妻・粧子はお腹の子の父親が違う男性かもしれないと告白した。
ともに婚約者の裏切りを知り、途方に暮れていたところ愛永と航平は出会った。
二人は同じ境遇であることを知り、互いに励まし合い、航平の誕生日に再会を約束して無事に式を挙げた
式から半年後ー。
航平は愛永のことを忘れかけていたが、妻の粧子(鈴木京香)と暮らす家の隣に 愛永と夫・鴻野遼太郎(佐藤浩市)が引っ越してきた。
驚く四人。実は、粧子と遼太郎はかつて恋人同士だったのだ。
そんななか愛永と航平は、互いの気持ちを発散するために私書箱を通じて文通を始めた。
その日から、隣同士として二組の夫婦の和やかな交際が始まった。
航平は子供の父親が自分であることを願いながら、幸せな家族になろうと努力した。
しかし、愛永と航平は、手紙のやりとりを通じて精神的な絆を強く感じていき、遼太郎と粧子は激しく燃え上がる恋の炎を消せないでいた。
やがて平穏な日々に徐々に亀裂が入っていく…。
ドラマ『恋人よ』ネタバレ
ついに遼太郎と粧子がかつて恋人であり、産まれた娘・安輝の父親が遼太郎であることが発覚する。
そして、それぞれの夫婦の結婚式が同じだったのは偶然ではなかった。
粧子が遼太郎に幸せをみせつけるために、彼と同じ日取りで、同じ式場を選んだのだった。
また、愛永と遼太郎が隣に引っ越してきたのも偶然ではなかった。
愛永は心から航平を愛しており、すぐ傍で航平が幸せになる様子を見るために、隣の家を選んだのだった。
それぞれの気持ちが分かった夫婦2組は、数日後に合理的に離婚。
しかし、愛永と航平は、喪失感が強すぎて一緒に暮らすことはなかった。
遼太郎と粧子は、愛輝と共にマンションで3人家族として暮らしていたが、自分たちだけ幸せになることに罪悪感を抱き、航平と愛永が一緒になることを願った。
離婚から1年後ー。
愛永と航平はずっとプラトニックな関係を続けてきたが、ある日、航平は思い切って愛永を抱こうとする。
しかし、愛永が思わず悲しそうな顔をしたため、航平は断念した。
それから、航平はこっそり公園で安輝と粧子が遊ぶ姿を目にし、自分が手にするはずだった幸せを思った。
自暴自棄になった航平は酒におぼれ、教え子の渡辺美緒(水野美紀)を抱いてしまうが、ちょうどその現場を愛永は目撃してしまう。
触れ合うことも、抱き合うことをしなくても、心が通じ合っていると思っていた愛永はショックを受け、自分が航平を苦しめていたことを知った。
その後 航平は、教え子と関係を持ったことがバレて、学校を辞めた。
見かねた遼太郎と粧子は、航平と愛永の仲を修復するために、二人が出会った結婚式場のホテルの部屋を予約した。
そして、愛永と航平は、あの日と同じようにホテルの1室で向き合った。
航平は愛永にプロポーズしたが、愛永は自分の白血病が重荷になってはいけないと、姿を消した。
必死に愛永を探す航平は、かつて二組の夫婦が住んでいた家にやって来るが、愛永の家のベランダにそのままになっていた 黄色いハンカチが木にくくりつけられていることに気づく。
黄色いハンカチは、かつて私書箱に手紙を出したという合図だったため、航平はすぐに郵便局に向かい愛永からの手紙を読んだ。
そこには、愛永が白血病であることが書かれていた。
航平は、「 今度こそ一緒になろう」と愛永の入院する病院へ通うようになり、結婚式も挙げた。
そして数か月後…ついに愛永は亡くなった。
航平は愛永の願い通り、彼女の小指を切り取り、愛永の5歳の頃の思い出の場所・沖縄に埋めに行った。
そこには、遼太郎、粧子、安輝の姿もあり、あたり一面にブーゲンビリアの赤い花が咲き誇っていた。
5歳の頃の愛永がそうだったように、安輝が「きれいだね」と駆け出した。ーEND-
ドラマ『恋人よ』感想
夫婦の四角関係と聞き、泥沼にはまり込むような愛憎劇を想像していましたが、内容はとても純粋なものでした。
愛永と航平は、相手の幸せを思い、互いの結婚生活を励ましあい、一線を超えないプラトニックな関係。
それは、離婚したあとも続きますが、航平は喪失感から自暴自棄となり、愛永は病魔に侵されていきます。
心で繋がり合う愛、その炎はどちらかが先に命を終えたとしても、消えはしない。
と愛永は表現していましたが、肉体を超えた精神の愛は強く、二人は逆境を乗り越え、ついに結婚に至りました。
最初は、かつての恋人同士が、同じ日に同じ式場で結婚式を挙げることや隣に引っ越してくるなど、偶然にしては無理がある展開だと思っていましたが、それらが粧子と愛永が意図したものだと知ったときは、「なるほどね~」とうなってしまいました。
1990年代といえばトレンディドラマ全盛期。
しかし、『恋人よ』は、都会の若者たちのくっついたり、離れたりの軽い恋愛とは違い、命をかけた大人の究極の愛を描いています。
服装や化粧はそれなりに流行を感じますが、ストーリー自体は普遍的なものを描いているので、今みても古さを感じさせない作品です。
ドラマ『恋人よ』の動画を見る方法は?
色々と調べてみましたが、残念ながらドラマ『恋人』の動画配信はされていません。
しかも、レンタルすらされていないんですよね。こんなに傑作なのに不思議です。
しかし、DVDは販売されていますので、どうしても見たい方はぜひ!
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