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『マリアビートル』ネタバレ相関図!ブラピ映画化の結末や王子は?

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新幹線の車内を舞台に、殺し屋たちが繰り広げる騒動を描いた『マリア・ビートル』。その疾走感あふれるストーリーには、ハリウッドも注目!2022年にブラット・ピット主演でハリウッドで映画化も決定している傑作です。そこで今回は伊坂幸太郎著『マリア・ビートル』のネタバレを相関図を交えながらご紹介します。

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『マリアビートル』登場人物と相関図

『マリアビートル』登場人物

木村雄一

昔は殺し屋として活躍していたが、アル中の生活を送り身を崩し、警備員の仕事に就いている。妻とは離婚して男手一つで息子の渉を育てていたが、王子に渉をビルの屋上から突き落とされ、その復讐として王子と対面しようと新幹線の乗り込む。

蜜柑(みかん)&檸檬(れもん)

二人組の殺し屋。長身で容姿が似ていることから双子とよく間違われるが、血縁関係もなく、性格も正反対。檸檬は機関車のアニメが好きで、蜜柑は文学好き。盛岡の有力者・峰岸に依頼され、峰岸の息子を取り返し、彼と身代金を運ぶため新幹線に乗り込んだ。

王子慧

見た目は、二重瞼で鼻筋が通った美青年で、健全な優等生の姿をしている。しかし、圧倒的な知識と独自のネットワークを駆使し、大人を翻弄することに快感を覚える中学生。

七尾

やることなすことツキに見放されている不幸な殺し屋。上司の真莉亜が仕事を受け、七尾が実行するというコンビスタイルをとっている。業界では”天道虫(テントウムシ)”というあだ名で呼ばれるが、本人は気に入ってない。必殺技は首折り。

真莉亜

七尾の上司で、仕事を受け、彼に指示をする女性。

鈴木

塾講師。亡き妻の両親と会うため新幹線に乗っている。

『マリアビートル』相関図


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『マリアビートル』あらすじ

元殺し屋でアル中の 木村雄一は、6歳の息子・ をデパートの屋上から突き飛ばし意識不明の重体にさせた中学生の王子慧復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線に乗車した。

しかし、木村の行動はすべて王子に読まれており、逆にスタンガンを当てられ拘束されてしまう。

王子は、もし騒いだりすれば、病院にいる木村の息子・渉がを事故に見せかけて殺す手筈にしていると木村を脅した。

この新幹線には、二人組の殺し屋・ 檸檬 蜜柑も乗車していた。

檸檬と蜜柑は、盛岡の裏社会の有力者・ 峰岸良夫に依頼され、彼の息子と身代金を護送していたが、あろうことか身代金の入ったトランクを紛失し、峰岸の息子も誰かに殺されていてピンチを迎えていた。

その身代金の入ったトランクの強奪を、真莉亜という女性に指示されたツキのない殺し屋・ 七尾。

彼は、上野駅で下車するタイミングで、七尾に恨みを持つ殺し屋・狼と遭遇し降りそこねた。

殺し屋ばかりを乗せた東北新幹線「はやて」は、北を目指して疾走していくー。

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『マリアビートル』ネタバレと結末

新幹線での狂想曲

七尾は、狼とデッキで揉み合ううちに誤って彼の首をへし折ってしまい、狼の死体を隠しつつ、トランクをどうしようか悩んでいた。

そこに不穏な様子をキャッチした王子が現れ、トランクを奪い、木村をそそのかしてトランクの鍵を開けさせることにした。

トランクを必死に探す檸檬と蜜柑は、大宮駅で峰岸の部下と会った際、峰岸の息子の死体に手を振らせ、なんとかその場を凌いだ。

その後、二人は王子の情報でトランクを見つけ出したが、ミッションの失敗をすべて七尾に押し付けようと考えた。

一方 七尾は、依頼主(峰岸)が同じという立場から、蜜柑たちと共闘しようと接触するが、かみ合わず檸檬と戦闘となってしまう。

檸檬は気絶し、蜜柑が七尾と情報共有しようと携帯で連絡すると、この新幹線には、狼が狙っていたスズメバチと呼ばれる殺し屋がいることを知る。

七尾からスズメバチの写真を見せられた蜜柑は、その人物がワゴン販売の女性だと気づく。

直後、七尾はスズメバチと車内で遭遇し、交戦。なんとか殺害して勝利した。

復活した檸檬は、うろうろしている木村と王子を不審に思い、木村に発砲。

王子にも手をかけようとしたとき、七尾がミネラルウォーターに仕込んでいた毒が効き出し檸檬は再び、意識をうしなった。

王子は、木村と檸檬トイレに運び込み、銃殺した。

七尾と蜜柑は、峰岸が終点の盛岡駅まで直接、息子と身代金を確認しに来るため話し合った。

そんななか、「気になるものを見つけた」と王子に案内された先で、蜜柑は檸檬と木村の遺体を発見する。

相棒を失った蜜柑は、静かに怒りを燃やすが、王子の服に「機関車トーマス」のディーゼルのシール(檸檬のダイイングメッセージ)が貼ってあることに気づき、王子が犯人だと確信して襲い掛かる。

ちょうどそこに、何も知らない七尾がやってきて、中学生の王子を守ろうと、蜜柑を殺害してしまう。

王子は七尾に終点まで「護衛してほしい」とお願いするが、すぐにでも下車したい彼は、塾講師の鈴木に王子をなすりつけた。

しかし、またしても不幸を発動した七尾は、携帯電話を紛失して下車できずに、そのまま終点に向かうことに。

そんななか、王子が木村に電話させ、呼び寄せた木村の両親が、車内に現われた。

結末

かつて夫婦で裏家業に関わってきた木村の両親は、すぐに王子の悪意を嗅ぎ取った。

王子は、病院にいる木村の息子・渉を人質にとっているため自分の安全は確保されていると思っていたが、木村の父親の方が上手だった。

車内の電光掲示板に「渉くんは無事です。犯人は死亡しました」というメッセージが流れた。

木村の父親は、知り合いの殺し屋に渉のことを依頼しており、王子の協力者を抹殺してもらったのだ。

その頃 渉は、病院で意識を取り戻していた。

木村の父親は、反省させるために、王子をすぐに殺さず泳がせることにした。

ついに、新幹線は終点の盛岡に到着した。

七尾が盛岡駅に降り立つと、そこには真莉亜がいた。

彼女は、連結部分をうまく移動できずに七尾と合流できずにいたのだった。

七尾たちが去る間際、峰岸が倒れるのが見えた。

実は、スズメバチは男女のコンビで、車掌に扮していた男性のスズメバチが峰岸を毒殺したのだった。

エピローグ

2か月後ー。

仙台湾で身元不明の遺体が上がった。(おそらく木村の父に殺された王子)。

トイレの個室に隠され瀕死の状態だった木村は一命をとりとめ、渉が彼のそばに付き添っていた。

真莉亜は七尾に、この新幹線の騒動は、スズメバチが峰岸を暗殺するために、わざと起こしたのではないかと語った。

そんなある日、スーパーでレジ打ちをしていた七尾の元に、鈴木がやってきた。

鈴木は、蜜柑が持っていたスーパーの抽選券を持って運試しのクジ引きをしにきたのだった。

鈴木は見事3等を引き当てたが、景品は段ボールに入ったミカンとレモンの詰め合わせだった。ーEND-

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『マリアビートル』解説

『マリアビートル』の意味

タイトルの『マリアビートル』とはてんとうむしの意味で、つまり七尾を表わしています。

てんとうむしは英語で”レディビートル”と呼ばれ、七つの悲しみを背負って飛び立つとされています。

欧米では聖母マリアの鳥として世界的に幸運のシンボルとして親しまれているモチーフです。

作中でも、不幸を溜め込む七尾のおかげで、他の登場人物に災難が降りかからないシーンが多く登場しますし、麻里亜も「七尾の不幸のおかげで、周囲の人間を幸せにしている」語っています。

てんとうむしに込められた「 自分を信じて前に進んで人生を楽しめ」 という思い通り、七尾は生き残りましたね。

鈴木とスズメバチも登場

さきほど『マリアビートル』に意味に触れましたが、伊坂幸太郎さんの前作の『グラスホッパー』も昆虫のバッタから付けられています。

そして『マリアビートル』には、その『グラスホッパー』の登場人物である鈴木スズメバチが登場します。

鈴木は、王子から「どうして人を殺してはいけないんですか?」と質問されます。

王子の狙いは、返答に困る大人の姿をあざ笑いたいのですが、鈴木はその幼稚性を見抜き「殺人を許したら、国家が困る。所有権が保護しなくては経済は成り立たない。そこに倫理は関係ない。」とバッサリ切るのです。

前作で、最強のゴッドファーザー寺原を殺した、男女コンビの殺し屋スズメバチの女性の方は、七尾と戦って殺され、男性の方は峰岸を見事に暗殺して任務を完遂しています。

ラッキーボーイ王子が不幸に敗北

大人を欺き、悪事を重ねてきた王子は、狡猾さに気づいた檸檬と蜜柑に襲われますが、そのたびに不幸の申し子・七尾に助けられます。

王子の裏を知っている読者からすれば、とても歯がゆいシーンなのですが、作者は、最終的に王子に残酷な罰を与えてくれました。

木村夫婦を撃とうしている七尾に、ほくそ笑む王子だったのですが、ちょうどそのタイミングで七尾の腕に、蛇がからみついたのです。

七尾は、水をかけて蛇追い払おうと、そのまま席を立ち王子の前から姿を消しました。

「理解を超えている。憤りを覚えると同時に、畏怖もあった。自分の幸運を、得体の知れない不運の怪物がかぶりつき、食い散らかしていく恐怖だ。」

と、残された王子は混乱。

七尾の「不運」が、王子の「幸運」を喰った瞬間です。

そうして、王子は木村の父親に一度は逃がされたうえで捕らえられ、拷問されて消されたようですね。

シリーズの時系列

伊坂幸太郎の「殺し屋シリーズ」と呼ばれるものは3作発表されています。

時系列は以下の通り。

①「グラスホッパー」
②「マリアビートル」
③「AX(アックス)」

一応、順番はありますが、ストーリーは独立しているので、どこから読んでもOKです。

でも、前作を読んでいると、登場人物の背景がより明確になり、面白さは倍増するので、ぜひ連作で読むことをオススメしたいです。


マリアビ-トル伊坂幸太郎(文庫)

最後に

北へ向かう新幹線で起こる殺し屋たちの騒動を、圧倒的な緊迫感とスピード感で描かれた『マリアビートル』。

果物、天道虫、王子、木村のそれぞれの思惑が交錯しながら、『グラスホッパー』の登場人物も加勢し、車内は大混乱。

「幸運」と「不運」の戦いの末に本当の悪党・王子が成敗され、檸檬と蜜柑が意外なところで復活するのもニクイ演出でした。

本作を原作とするブラッド・ピット主演の映画『ブレット・トレイン』ユーモア溢れるバイオレンスコメディとなっているようなので期待が高まります。

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