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『水は海に向かって流れる』ネタバレ!あらすじ~結末を相関図付きで

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田島列島による漫画『水は海に向かって流れる』が広瀬すずさん主演で映画化されます。本作は、柔らかなタッチで描かれていますが、不倫や幼少期のトラウマなどシビアな内容が盛りだくさんの作品です。そこで今回は、しんどい系爽やか漫画『水は海に向かって流れる』のあらすじ~結末ネタバレをご紹介いたします。

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『水は海に向かって流れる』登場人物

シェアハウスの住人

高校生熊沢直達

実家から遠く離れた高校に通うことになったため、叔父である歌川茂道の家に居候する。共同生活を送るうちに千紗に淡い思いを抱き始める。千紗の母親の高島紗苗と自分の父親の熊沢が10年ほど前に不倫関係にあったことを知り…。

OL榊 千紗

OL。過去の出来事から心を閉ざし、日々を淡々と生きている。「恋愛はしない」と宣言する。直達が母親の元不倫相手の息子だという事実を知り…。

直達の叔父歌川茂道

直達の母親の弟で、直達の叔父。古くて大きな庭付きの木造家屋で暮らしており、空いた部屋を貸している。漫画家でペンネームは「ニゲミチ先生」。転職したことは両親に内緒にしている。

占い師泉谷兄

女装占い師。捨て猫・ミスター・ムーンライトを連れてくる。穏やかな性格ですべてを達観している。

大学教授成瀬

大学教授を務める初老の男性。千紗からは「ナルちゃん」と呼ばれる。千紗の父親のサカキンとは昔からの知り合いで、10年前に起きた不倫事情を知っている。

熊沢家(直達の家族)

直達の父熊沢

直達の父親。10年ほど前、高島紗苗と不倫関係に陥り、妻と息子を置いて駆け落ちした。その後、自分は家族のもとへと戻って、妻と直達と普通に暮らしている。しかし、茂道の家で偶然千紗を見かけ…。

直達の母熊沢

直達の母親。ほがらかで明るい性格。不倫を犯し自分のもとへと戻った夫と共に普通に暮らしている。しかし、最近になって夫がこそこそと何かをしようとしている現場に遭遇し…。

千紗の関係者

千紗の父親サカキン

千紗の父親。大学教授の成瀬とは古くからの知り合い。不倫で駆け落ちした妻への怒りよりも、千紗がかわいそうという想いが強い。

千紗の母高島紗苗

榊千紗の母親。10年前に、直達の父・熊沢と不倫関係に陥った末に駆け落ちした。その後、家族のもとに戻ることはなく行方不明になっている。

紗苗の夫の連れ子ミーちゃん

紗苗が再婚した相手の連れ子。

その他

泉谷兄の妹泉谷 楓

泉谷兄の妹で、直達のクラスメイト。ポニーテールが似合う美人。悩む直達に寄り添っていくうちに、直達に惹かれていき…。

直達のクラスメイト藤浪

直達や楓と同じ高校に通う女子。美術部で彼女をモデルに絵を描きたいと思っている。また楓の恋も応援している。

探偵門司 (もじ)

女性の探偵。熊沢から、高島紗苗を探して欲しいという依頼を受け調査する。

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『水は海に向かって流れる』あらすじ

高校への進学を機に、叔父の家に居候することになった直達。だが最寄りの駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性、榊さんだった。案内された家の住人は、親に黙って脱サラしたマンガ家(叔父)、女装の占い師、ヒゲメガネの大学教授、どこか影のある25歳OLと、いずれも曲者揃い。そこに高校1年生の直達を加えて、男女5人での一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まった。共同生活を送るうち、日々を淡々と過ごす25歳OLの榊さんに淡い思いを抱き始める直達だったが、彼女と自分との間には思いも寄らぬ因縁が……。少年が家族の元を離れて初めて知る、家族の「罪」。自分もその被害者なのかもしれないが、加害者でもあるような気がする。割り切れないモヤモヤした思いを抱きながら、少年は少しずつ家族を知り、大人の階段を上っていく。

『水は海に向かって流れる』相関図

※無断転載ご遠慮ください。

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『水は海に向かって流れる』結末ネタバレ

直達と千紗の関係は

直達と千紗の関係は、最初からただの同居人ではないことが分かりますが、ズバリ言うと不倫相手の子供同志という因縁があります。

10年ほど前、直達の父と千紗の母は家族があるにも関わらず不倫関係となり、駆け落ちしました。

その後、うまくいかなかったのか二人は別れ、直達の父は家族のもとへと戻り、妻と息子と共にふつうに暮らし、千紗の母は家族の元に戻ることなく行方不明のままとなっています。

「俺がいなければ、この人の肩が濡れることはなかったのに」

直達と千紗が1つしかない傘に入ったとき、直達が「俺がいなければ、この人の肩が濡れることはなかったのに」と心のなかで呟くシーンが登場します。

小さな傘を二人でさして歩くなか、直達は千紗1人なら片方の肩は濡れないことに気づき、今 自分が置かれた状況に置き換えてしまいます。

自分と出会ったことで、余計なことを知ることになり苦しむ千紗。

彼女が背負うものを半分にして一緒に背負いたいと思っていたのに、逆に自分という存在が千紗にとって重荷になっている。

そんな直達のどうしようもない切なさを表現する言葉となっています。

千紗が母と対面

直達の父の熊沢は、千紗が紗苗の娘だと知ると、罪滅ぼしから探偵に頼んで、こっそりと紗苗を探し始めます。

紗苗の現在の居場所が分かった熊沢でしたが、妻を裏切ることが出来ないとして、その情報を自分では見ずに千紗にそのまま渡しました。

直達と千紗は、紗苗に会いに行きますが、彼女には新しい家族ができ夫の連れ子と共に幸せに暮らしていました。

母を前にして素直になれない千紗の様子を見た沙苗は「ずっとこの先も怒って生きていくの?」といいますが、この言葉でさらに千紗の気持ちは硬化。

紗苗の夫の連れ子みーちゃんが帰宅したこともあり、千紗はそのまま家を飛び出してし、直達の前で感情を爆発させました。

「ずっとお母さんのことを怒ってた自分がいなかったことにされたりはしないです 俺がずっとおぼえておくので」

その帰りに立ち寄ったファミリーレストランで、千紗と直達は、偶然にも紗苗に遭遇。

幸せそうな家族団欒を見た千紗は、たまらず外に出ますが、すぐに紗苗が追いかけ謝ります。

その様子を見ていた直達は沙苗にお金を要求し、貰ったお金をファミリーレストランの募金箱に入れ、宿に戻りました。

怒ることでしか母と繋がれない千紗の不器用さに胸が締め付けられます。

結末…直達の恋は実るのか?

沙苗に会った一件から、直達と千紗はギクシャクした関係になり、自分の存在は邪魔になると考えた千紗はシェアハウスから出て行きます。

それから1年後ー。

叔父の茂道の家でBBQをすることになり、千紗もやってきました。

しかし、みんなから「この家出てったっきり、遊びにも来なかったな」と言われた千紗は、気分を害して帰ってしまいました。

そこで茂道は、直達に走ってカボチャを千紗に押し付けてこいと指示。

直達は、追いかけた先で千紗の本心を知ります。

「ずっと一緒にいるのが怖かっただけ。私は直達くんを嫌いたくなかったし、直達くんに嫌われたくなかった。これ(かぼちゃ)忘れていくから暇なとき届けに来て」

それから間もなくして、かぼちゃを届けにきた直達に対して千紗は、「今ならまだ普通の道に引き返せる」と突き放すように言いますが、直達はその言葉をきっぱりと否定しました。

それから、ベランダから外を眺める直達に、千紗が後ろから抱きつきながら「最高の人生にしようぜ」言うと、直達は「はい」と答えたのでした。

「恋愛はしない」宣言

自分に彼氏はいらない、恋愛は一生しないと心に誓う千紗のトラウマが、母の不倫であることは間違いありません。

優しくて、頭が良く大好きだった母が「好きになればわかると思う」と言って他の男性に2回も走ってしまう。

千紗にとって恋愛とは、人を狂わすような恐ろしいものであり、もし恋愛をしたら母の血が流れている自分も同じ過ちを犯してしまうのではないかと考えています。

さらに、よりによって自分を好いてくれる男性が、母の不倫相手の息子という皮肉。

以前 千紗は直達に、こんな問いを投げかけました。

「直達くんに何の罪悪感ももたず普通に楽しく暮らしてほしい。私がいてそれができる?罪悪感と好きを混同してるんじゃないの?」

それでも最後に千紗は、流れる水のように運命に身を任せて彼を受け入れ、前に進む道を選びました。

最後に

W不倫の親を持つ子どもの恋愛ということで、場合によっては昼ドラのようにドロドロに成りかねないお話ですが、テンポ、空気感、会話のディテールが絶妙なので、読後はとても清々しい気持ちになりました。

複雑な思いを抱えた登場人物たちが、タイトル通り水が海に流れ出るように、自然に行きつく場所に流れ着くラストを迎えて良かったです。

2023年に本作は映画化されますが、ぜひ漫画の世界観を壊すことなく、繊細であふれ出る感情の動きを表現してもらいたいです。

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