『育休刑事』ネタバレ!事件現場に赤ちゃん、入ります!

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『育休刑事』は、育児休暇中の刑事と赤ちゃんがトラブルメーカーの姉によって事件に巻き込まれるという、ちょっと風代わりなミステリーです。そこで今回はNHKドラマ化も決定している謎解き×育児ミステリー小説『育休刑事』の簡単なあらすじネタバレをご紹介いたします。

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『育休刑事』登場人物

登場人物

秋月春風・・・県警本部捜査一課の巡査部長。生後三ヶ月になる息子の父で刑事としては初めての“育休”を取得。
秋月沙樹・・・春風の妻。
吉野涼子・・・春風の姉。沙樹とは同級生。

『育休刑事』あらすじと最終回の結末ネタバレ

『育休刑事』は、育児休暇中の刑事と赤ちゃんが3つの事件に巻き込まれる構成になっています。

1話「人質は寝返りする」

あらすじ

姉の吉野涼子と共に質屋を訪れた秋月春風と蓮くんだったが、運悪く2人組の強盗に遭遇。

緊迫した状況のなか蓮くんはオムツやミルクに泣きわめきマイペース。

刑事の春風は犯人の目を盗んで警察に通報するが、なぜか金庫の前には頭を撃たれた強盗一人の遺体と、スタンガンで気を失った質屋の店主が倒れていた。

もう一人の強盗犯は、警察に包囲されていた質屋からどうやって逃げたのか?

ネタバレ

犯人は、ズバリ質屋の店主でした。

店主には娘が生んだ孫がいましたが、その孫は3か月の頃にSIDS(乳幼児突然死症候群)で亡くなった悲しい過去がありました。

店主は、孫がなくなったのは娘の旦那で義理の息子・井手口岳と彼の知人・灘大聖の喫煙がSIDSを引き起こしたと思い込み、仕返しをしようと考えました。

目的は灘の命を奪い、義理の息子の井手口を犯人に仕立てあげること。

そこで店主はまず灘に「店を閉めたいが金が欲しいから強盗のフリをして襲い、保険金の一部と金庫の金をやる」と持ちかけ、彼をその気にさせました。

事件当日灘は予定通りに質屋に押し入りますが、店主は事務室で彼を射殺。

紫の目だし帽をかぶり「強盗犯の仲間(井手口)」になりすまし、強盗犯が二人組だと人質に思わせました。

まだカワイイ盛りの孫が亡くなったやり場のない怒りが、店主を理不尽な制裁に向かわせてしまった切ない事件でした。

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2話「瞬間移動のはずがない」

あらすじ

春風は、妻の紗樹、姉、蓮くんを車に乗せ、実家から帰宅途中に、前方を走るカワウソのイラストが描かれたワゴン車が目に留まった。

それから間もなく高速を降りた春風たちだったが、姉がカワウソ什器という会社の駐車場で追い抜いたはずの営業車が停まっていることを発見する。

サービスエリアでは確実に先に出発し、追い抜いたはずの車がなぜ先廻りしているのか。

高速道路と共に下道も渋滞していたので迂回路はない。

これは怪奇現象なのか?瞬間移動なのか?

そんななか、シングルマザーが鈍器で殴られ亡くなるという事件が発生する。

容疑者は被害者の元夫の大内田佳基

彼は春風たちが目撃したカワウソ什器株時期会社の営業車に乗っていた人物だった。

そして犯行時間に大内田は、春風たちが目撃した通り会社に車で戻ってきたという鉄壁のアリバイがあった。

ネタバレ

大内田は子どもの親権を取り戻したいあまり、とっさに玄関にあった瓶で元妻を殴り命を奪いました。

しかし動機がありすぎて真っ先に疑われると思った大内田は、元妻が普段乗っていたバイク、ヘルメットなどバイク関連のものをすべて営業車に積んでサービスエリアに向かいました。

そしてサービスエリアに到着すると営業車のナンバープレートを外し、元妻のバイクに乗って渋滞を切り抜けて会社に向かい、別の営業車で出かけました。

そして、さきほど外したナンバープレートに付け替え、その車で会社に戻ってくる様子を防犯カメラに映してアリバイを成立させました。

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3話「お外に出たらご挨拶」

あらすじ

県警の本部庁舎に、中国の半グレグループ所属で刑務所を出所した・赤蛇からの復讐を予告する不審物が届いた。

一方、春風は蓮くんを姉に預けて、妻の紗樹とショッピングモールでデートを楽しんでいた。

そんななか、赤ちゃん連れの不審な女性を発見。

春風は単独で女を追いかけるが、半グレグループの男に銃を突きつけられる。

ネタバレ

春風のピンチを救ったのは、なんと沙樹でした。

彼女は凄腕の刑事部捜査一課長の警視で春風の上司だったのです。

犯人は捕まったもののショッピングモールのキッズエリアには、タイマー付きの爆弾が仕掛けられていました。

爆発まであと数秒、もう駄目かと思ったそのとき、爆弾から白い煙が少し出ただけで被害はありませんでした。

事件のまえに赤蛇から爆弾の制作を頼まれていた人物は、「子どもを巻き添えにする」と言う赤蛇にウンザリして爆弾を不発にしていたのです。

『育休刑事』感想

育児休暇中の刑事が赤ちゃん連れで事件に巻き込まれるという突拍子もないストーリーですが、今の日本の育児ネタがあるある過ぎて妙に説得力があるから不思議です。

奥さんの正体は途中から「もしや?」と思っていましたが、上司の妻が辞めるか部下の夫が育休を取るかの選択は、刑事というのもあって難しい選択だったんだろうな。

育児目線での気づきが推理に役立っていくところや、何も知らない無邪気な蓮くんが事件解決に一役かっている設定は斬新ですが、文章中に入る無意味な※(注釈)が多くて気が散りますwww。

残忍な殺人事件も起こりますが、破天荒な姉や蓮くんのほのぼのエピソードが満載なのでシリアス感はほとんどないので、堅苦しい刑事ものが苦手な方にはオススメ。

今回は赤ちゃんネタでしたが、蓮くんが成長してイヤイヤ期や小1の壁などを絡めた続編もぜひ見てみたい。

今回は、3つの話とも かなり省略してまとめましたので、じっくり楽しみたい方はぜひ小説を読んでみて下さいね!


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