『転職の魔王様』ネタバレ!転職エンターテインメントのあらすじ~結末

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小説『転職の魔王様』は、凄腕キャリアアドバイザーが悩む求職者を冷厳な言葉でズバッと指摘しながらも、働く意欲や希望を与えていく物語です。そこで今回は、成田凌さん、小芝風花さん出演でドラマ化もされる『転職の魔王様』のあらすじ~結末をご紹介いたします。

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『転職の魔王様』登場人物

登場人物

落合洋子・・・52歳。転職エージェント「シェパード・キャリア」の社長。
来栖 嵐・・・「シェパード・キャリア」の優秀なキャリアアドバイザーだが、求職者の心をへし折るような毒舌を放つ。足が不自由で杖を突いている。洋子は“魔王様”と呼ぶ。
未谷千晴・・・洋子の姪。新卒で大手広告代理店に就職するが、体調を崩し退社。叔母・洋子の勧めで「シェパード・キャリア」で仕事を探すことになる。
広沢英里子・・・34歳。「シェパード・キャリア」キャリアアドバイザー。
横山潤也・・・「シェパード・キャリア」の営業。

『転職の魔王様』あらすじ

大学を卒業して大手広告代理店に就職したものの、上司のパワハラで3年たたずに退職してしまった未谷千晴は、叔母・落合洋子が経営する転職エージェント「シェパード・キャリア」を訪ねた。

「税金を納める普通の大人になりたい」と新しい仕事を探そうとする千晴だったが、彼女を担当したのは凄腕キャリアアドバイザー・ 来栖 嵐だった。

来栖は、求職者からも人材を求める企業からも信頼が厚いキャリアアドバイザーだが、求職者の心をへし折るような毒舌を放つため“転職の魔王様”という異名を持つ。

千晴は来栖に「高望みはしない、どんな会社でもいいので働きたい」と話すが…。

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『転職の魔王様』ネタバレ

1話そんなこと自分で決めてください

来栖は「自分が必要とされる場所で働きたい」という千晴に、アパレル会社の宣伝部を紹介した。

しかし千晴は「どんな会社でどんな仕事がしたいのか」人生の明確なビジョンがなく、こんな状態で就職しても迷惑をかけるだけだと選考を辞退した。

「私は、どうすればいんでしょうか」という千晴に、来栖は

「そんなこと自分で決めてください。大人なんですから。」

と冷たく言い放つも、そのビジョンが見えるときが来たなら、合致する会社を探し必ず内定させると言い切った。

自分が選択した仕事の責任は自分。後悔も自分の糧になる。

千晴は自分探しをするあいだ洋子の計らいで、1年間シェパード・キャリアで見習いで働く事になった。

そして、千晴の教育係になったのは来栖嵐だった。

2話周りが転職するから焦って自分も、ですか

派遣社員として働く32歳の宇佐美由夏は、同じ会社で派遣社員として働く年下の七恵から転職活動をしていると聞かされて焦り始めた。

さらに結婚を意識していた彼氏からも別れを切り出された由香は、「シェパードキャリア」で新しい仕事を探すことにした。

小さなソフトウェアメーカーに内定が決まった由香だったが、彼氏が自分の会社の女性社員と浮気していたことを知った途端、何かが吹っ切れたきがした。

そして、勢いで「シェパードキャリア」に電話をかけ内定を辞退して、もっと楽しく働けて、給料も今より良いところを探したいと打ち明けた。

若くもなく、特別なスキルのない由香の転職活動は苦戦することが予想されたが、彼女は自分が思う幸せをやっと見つけることができたのだった。

3話転職はレビューサイトで店を選ぶのとは違うんです

広告代理店の営業マンとして働く笹川直哉は、どれだけ頑張っても会社や上司から評価されないため転職を考えた。

「シェパード・キャリア」にやってきた笹川をみた未谷は、従順でコミュニケーション能力に長けているので、すぐに再就職先は見つかるだろうと思った。

しかし、来栖は「笹川は、元気で素直な若者」を演じているだけであって、新しい職場でそのキャラを維持し続けることは、また苦しくなるだけだろうと考えていた。

そんなななか、上司に押し付けられた仕事でミスをしてしまった笹川は、新しい会社の面接に行くことができなくなった。

なんとか徹夜をして作業を終えた笹川のもとに、来栖から「キャンセルした面接にこれから行きましょう」と連絡が入った。

自分を偽ることなく面接に応じた笹川。

その後、仕事で発生したトラブルを投げ出さずにやり遂げた笹川の行動を 新しい会社は評価し、見事採用となった。

4話貴方の人生の前ではどうだっていいものなんですよ

魔王様の元カノ・剣崎リコは、現在同棲している漫画家の男性を養うために給料の良い会社に転職するため「シェパード・キャリア」を訪れた。

6年前ー。剣崎は来栖と交際していたが、彼が運転のワゴン車に轢かれて左足が不自由になった。

加害者の女性は、過労のため居眠り運転をして、来栖を必死に避けて亡くなってしまった。

松葉杖をついて加害者の葬儀に出かける来栖を見た剣崎は、彼を支えることができずに結局2か月後ひっそりと別れたのだった。

剣崎は、かつて怪我をした来栖を助けられなかった負い目があったため、今の恋人を応援しようと無理をしていた。

だからライバル企業だろうが、今の会社の仕事が好きであろうが、収入が見込める会社に転職しようとしていたのだった。

しかし、そんな思いを来栖に見抜かれ、漫画家の恋人からは「俺は、きみが好きな会社で楽しく仕事がしてほしい」と聞かされた剣崎は、転職の件をキャンセルした。

5話仕事に夢を見ないのはご自由です

会社相手に待遇改善を求めたため3回も会社を辞めている戸松卓郎は、「シェパード・キャリア」にやって来た。

実は戸松は、6年前に来栖を轢いた末に亡くなった女性の恋人だった。

当時、事故の原因が過労だったことについて会社は争う姿勢だったが、戸松が違法残業やパワハラの内部告発を行ったことで和解したという。

このときから戸松は理不尽なことが許せず、恋人への罪滅ぼしのため、就職しては社員の待遇について会社に盾ついてきたのだった。

そんななか来栖と未谷は、求職を諦めるという戸松の自宅を訪問した。

来栖は戸松に、自分を犠牲にして割を食うのも分かっているのに、会社に盾つくのは未来について考えることを放棄した社畜と変わらないと指摘した。

「仕事に夢を見ないのはご自由です。でも、貴方は自分の未来にすら、希望を抱いていないじゃないですか。僕達は、そんな人間を放ってはおきませんよ」

そして戸松は、来栖が自分を必死で回避しようとして亡くなった恋人を恨むどころか、罪悪感すら感じていると知り、次の就職先を探すことを決意した。

『転職の魔王様』感想

終身雇用制度が崩壊した日本ではありますが、まだまだ転職回数が少ない方が有利なことは確かです。

しかし現実では、「パワハラ上司の存在」「このまま今の職場で一生働くのか?」「実際は転職限界年齢というのもある」など、様々な問題があります。

そんな仕事に迷える羊を導いてくれるのは、凄腕キャリアアドバイザー・来栖。

彼は、転職の第一歩は「己と、己の置かれた状況を知ること」と説きます。

これまで仕事選びというものは、妥協と諦めも必要だと思っていましたが、この本を読むと、もっと自分の人生ややりがいを考えても良いんだ!と考えさせられました。

また、自分で無理なキャラを作ったり、誰かに気に入られようと仕事をすると、何も楽しめないし、行き詰まるときが必ずくるということにも共感しました。

仕事をするうえで、自己犠牲が評価につながることはないし、他人が自分の価値を決めることはない。

求職者にとって「シェパード・キャリア」のような未来に寄り添ってくれる転職エージェントがあれば心強いですが、結局は自分で考え、選び、幸せになるための行動を起こすことが大切だということに気づかせてくれました。

もしブラック企業の社畜になっている方は、別の場所で働けるチャンスを信じ、この本を手にとって一歩踏み出してみるのも良いかもしれませんね。


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