『離婚しない男』ネタバレ！あらすじ～最終回までの結末

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父親の親権率1割の壁に挑むサレ男と悪妻、間男の熾烈な戦いを描いた漫画『離婚しない男』が、鈴木おさむ氏によりドラマ化されることが決定しました。そこで今回は、原作『離婚しない男』のあらすじ～結末をご紹介いたします。

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『離婚しない男』あらすじ

新聞社の社会部エースである岡谷渉は、妻・綾香の浮気を目撃し離婚を決意するが、調停により父親が親権を獲得できるのは1割だと知り愕然とする。

愛娘・心寧を不貞妻から守りたい渉は、勝率1割の戦いに備えるため出世を捨てて在宅部署に異動し、イクメンに徹する。

渉は親権を獲得するため、家事育児の実績を積み、風変わりな弁護士と探偵を味方につけて妻の浮気の証拠を徹底的に集めることを計画。

そんななか突然、目の前に妻の不倫相手・司馬真斗（サトル）が現れるが、間男はなぜか渉を執拗に恨んでいる様子。

果たして、不倫妻との親権争いの結末はー。

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『離婚しない男』登場人物＆相関図

◆登場人物

◆岡谷渉・・・社会部のエース記者だったが、在宅部署へ移動し、妻の浮気の証拠を集める。
◆岡谷綾香・・・渉の妻。専業主婦だが家事は手抜き。娘をタレントにしようとしている。渉に内緒で浮気しているが、夫の浮気は許せない。
◆岡谷心寧・・・渉の娘。タレント活動をするために日焼けや外遊びを制限されている。両親の不仲を気にしている。
◆司馬真斗・・・綾香の浮気相手。大手芸能事務所の統括マネージャー。渉に何か恨みを持ち陥れようと企てる。
◆三砂裕・・・財田と業務提携している探偵。危険な証拠集めに興奮する。真斗が渉をハメるために綾香に近づいていると勘づく。
◆財田トキ子・・・弁護士。三砂とタッグを組み、渉が親権と獲得できるように協力する。男親の親権相談の解決実績が多い。
◆竹場ナオミ・・・渉の隣に引っ越してきた隣人。海外出張中の夫が浮気していると知り狼狽える。それを見た渉が介抱するが…。
◆松尾乃々佳・・・心寧の幼稚園の新人保育士。仕事でミスが多いが園児を喜ばそうと懸命に働く。
◆梅比良梓・・・アイスクリーム屋の高校生のアルバイト店員。片親。節約をしている。
◆栗川満子・・・真斗が勤める大手芸能事務所の女優。真斗に頼まれ、渉をハニートラップに陥れるため憑依型の女優をおくりこむ。

◆相関図

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『離婚しない男』最終回の結末ネタバレ

◆渉とサトルの関係は？

サトルの本当の目的は綾香の肉体ではなく、渉への復讐でした。

サトルの本名は大喜昌人といい、渉とは高の同級生で親友の仲でした。

勉強ができたサトルは、おっとりした性格のためにいじめに遭っていたところ、明るい渉が助けたことで仲良くなりました。

それから渉はサトルに勉強を教わるようになり、みるみる成績が上がっていきました。

それまでサトルしかA大でA判定を出していなかったのに、渉も同じくA判定を出せるまでになっていました。

しかしサトルの家は母子家庭で、学費や生活費を稼ぐためにバイト漬けとなり、結局A大には渉しか合格できませんでした。

◆さらに因縁が…

サトルはそれから転校したため、渉は彼とそれ以来会うこともありませんでした。

サトルが渉を恨むようになったのはA大に行けなかったことだけが原因ではなかったのです。

実は、サトルと渉の父は同じで、異母兄弟だったのです。

かつて渉の父はサトルの母と関係を持ち、子どもが出来たとしると堕胎を迫ったそうです。

同じ父を持ちながら、かたや何不自由なく大学進学をした渉と、母子家庭で貧しさ故に進学を絶たれた自分。

サトルが渉をいつしか恨むようになり、整形して綾香に近づいて夫婦仲を崩壊させたのでした。

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◆いざ離婚調停へ

ハニトラなどの問題を乗り越え、1年を費やして離婚・親権獲得のために準備してきた渉は、ついに綾香に内容証明を送りつけました。

しかし弁護士の財田から、綾香が「娘の返還要求」をして逆に訴えてきたと連絡が入ります。

綾香は離婚調停中の監護者指定の申し立てを行い、心寧の引き渡しを要求し、渉に痛恨の一撃を食らわせてきました。

この審判で監護者に選ばれた場合は、その結果がそのまま調停・裁判にも大きく影響するため、親権者が決定するといっても過言ではありません。

審判が始まると綾香は、自分の不倫の原因は、渉が家庭を顧みず、日常的にモラハラを行ったためであると主張しました。

あくまでの不倫の原因は渉にあり、母性優先の原則もふまえ、自分に親権があるとアピールを行ったのです。

◆ついに決着！親権は？

立派な母親を演じきった綾香を見た渉は焦るあまり、あろうことか綾香に向かって大声を出してしまいました。

この行動は渉の不利になることは間違いなく、逆に綾香は巧妙な戦略のおかげで親権を確実なものにしました。

「親権を獲得できない9割の父親側になってしまうのか….」渉がそう思った矢先、調停に現れたのはサトルでした。

サトルは綾香との会話を録音したテープを提出し、綾香が子どもの世話を嫌がり、育児を渉に任せていた実態を明らかにしました。

これにより無事に渉は、娘の親権を獲得することに成功したのでした。－おわりー

『離婚しない男』感想

不倫していようが、無職であろうが「母性優先の原則」により親権争いでは母親の方が有利となり、親権を獲得できる父親は10％という現実に驚きました。

しかも父親は養育権獲得を獲得するため最低でも1年証拠集めと家事育児に実績を積まなければいけません。

つまり吐き気がするほどいやな妻に奉仕しながら、良い夫、父親を演じなければならないのです。しんどい…。

父親が親権を握るのは難しいというのは、昔から映画『クレイマークレイマー』でも知っていましたが、今でもここまで過酷だとは知りませんでした。

最初は妻の綾香の悪女っぷりに嫌気がさしていましたが、結局彼女も間男の復讐劇に利用されただけで被害者なんですよね。

渉も仕事の忙しさにカマかけて、家庭を顧みなかったのは事実ですし…。

まぁ一番の被害者はやっぱり子どもですよね。父親と母親がここまで熾烈な争いをしてしまうと、後々心の傷になりそうです。

物語としては、妻の援護射撃をしていた不倫相手が、夫と異母兄弟というのもドロドロ愛憎劇として面白い展開で、鈴木おさむ氏の「騙し愛シリーズ」での映像化も楽しみです。

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