『半分、青い。』相関図&キャストと最終回までのあらすじ結末をネタバレ!

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『半分、青い。』は、高度成長期の終わりから現代までを舞台に、左耳の失聴というハンデを抱えながら様々な困難を乗り越え逞しく生きるヒロインの姿を描いた朝ドラです。今回は2018年上半期に放送された『半分、青い。』のキャスト・相関図と最終回までのあらすじを振り返ります。

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『半分、青い。』相関図&登場人物・キャスト

岐阜・故郷編の相関図

楡野家(ヒロインの家族)

ヒロイン:楡野鈴愛永野芽郁


岐阜県・東美濃市のふくろう商店街で「楡野食堂」を営む家の長女として生まれる。小学3年生のときに左耳の聴力を失う。思い立ったらすぐ実行、失敗したら明るく笑い飛ばす元気な性格。

父:楡野宇太郎滝藤賢一

鈴愛の父。実家の食堂で厨房を担当。優柔不断で能天気。あわてんぼうの父。

母:楡野 晴松雪泰子

鈴愛の母。食堂を切り盛りする美人女将。怒ると怖いが、涙もろくてお人好し。

弟:楡野草太上村海成

鈴愛の1歳違いの弟。石橋をたたいて渡る慎重派。鈴愛が難聴になった際はすぐに貯金をはたいて“ぐるぐる定規”を贈るなど優しい性格。冷静で細かい気配りもできる。

祖父:楡野仙吉中村雅俊

鈴愛の祖父。大らかで細かなことは気にしない。鈴愛を溺愛し、良き理解者でもある。

祖母:楡野廉子風吹ジュン

鈴愛の祖母。しっかり者で楡野家を支える。仙吉も宇太郎も頭があがらない存在。

萩尾家(商店街の写真館)

幼なじみ:萩尾 律佐藤健

鈴愛と同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみ。容姿端麗で成績優秀。クールな理論派だが、傷つきやすい一面も持つ。いつも鈴愛を気にかけている。

律の母:萩尾和子原田知世

晴と同じく、商店街の美人女将。

律の父:萩尾弥一谷原章介

写真館の主人。温厚で上品な紳士。鈴愛をかわいがる。

西園寺家(西園寺不動産)

ガキ大将:西園寺龍之介矢本悠馬

鈴愛の同級生。通称“ブッチャー”。鈴愛に想いを寄せる。なぜか律の言うことは聞く。

龍之介の父:西園寺 満六角精児

龍之介の父。常にギラギラしている不動産会社社長。多くの土地を所有する。

龍之介の母:西園寺富子広岡由里子


龍之介の母。物腰は上品だが板についていない。龍之介に英才教育を施す。

龍之介の姉:西園寺麗子山田真歩

龍之介の姉。自己中心的な性格。

木田原家(洋品店「おしゃれ木田原」)

幼なじみ:木田原菜生奈緒

鈴愛とは気心が知れた友人で良き相談相手。しっかり者。

菜生の父:木田原五郎高木渉

菜生の父。「おしゃれ木田原」の優しい主人。独特のセンスを持つ。

菜生の母:木田原幸子池谷のぶえ

ことあるごとに晴、和子と集まり、噂話に花を咲かせる。

東京編の相関図

オフィス・ティンカーベル

少女漫画家:秋風羽織豊川悦司

鈴愛が憧れる売れっ子少女漫画家。人気作品を次々に生み出すが偏屈で社会性はほぼない。漫画に関しては一切の妥協を許さない。

秘書:菱本若菜井川遥

秋風の有能な秘書兼マネージャー。美人で頭の回転が早い。いつも少女ような服装をしている。

アシスタント:小宮裕子清野菜名

秋風の若手アシスタント。世田谷出身のお嬢様。クールでなかなか心を開かない。

アシスタント:藤堂 誠志尊淳

秋風の若手アシスタント。ゲイの美青年。漫画家としての実力は折り紙付き。深い発言をする。

出版社

北野編集長近藤芳正

出版社「散英社」の漫画雑誌「月刊ガーベラ」の編集長。

西北大学

律の同級生:朝井正人中村倫也

法学部に通う律の同級生。つかみどころがなく、誰にでも優しい。かなり女性にモテる。

律の彼女:伊藤 清古畑星夏

柏木高校の弓道部員。

教授:宇佐川乙郎塚本晋也

理工学部の教授。世界初の二足歩行のロボットを開発した。

映画会社クールフラット

助監督:森山涼次間宮祥太朗

映画会社「クールフラット」の助監督。両親が事故で亡くなってから母の実家で育てられるが、過保護な3人の叔母に窮屈さを感じ家出した。「100円ショップ大納言」でバイトする鈴愛に出会い…。

映画監督:元住吉祥平斎藤工


映画会社「クールフラット」の社長で映画監督。かつては映画賞を獲得したこともあるが、現在は開店休業状態。

藤村家(100円ショップ大納言)

次女:藤村光江キムラ緑子

藤村家の次女で、涼次の叔母。涼次を実の息子のように大切にし、一緒に店をやるのが夢だった。帽子教室「3月うさぎ」の講師をしている。

三女:藤村 麦麻生祐未

藤村家の三女で涼次の叔母。野鳥が好きで、「100円ショップ大納言」に野鳥コーナーを設置。涼次を溺愛している。

四女:藤村めあり須藤理彩

藤村家の四女で涼次の叔母。夫がいるが世田谷の家を出て2年以上夫の迎えを待ち続けている。

祖父:藤村権蔵仲田育史


涼次の祖父。老舗帽子店「3月うさぎ」の店主。帽子デザイナー。

店長:田辺一郎嶋田久作

「100円ショップ大納言」の雇われ店長。光江の小学校の同窓生。

その他

町医者:岡田貴美香余貴美子


東美濃市の町医者「岡田医院」の院長。ここの産婦人科「ふくろう会」で鈴愛、律、龍之介、菜生が生まれる。

企画会社社長:津曲雅彦有田哲平

企画会社「株式会社ヒットエンドラン」社長。

津曲の妹:加藤恵子小西真奈美

元専業主婦。おひとりさまメーカー「株式会社グリーングリーングリーン」を起業する。

鈴愛の娘:森山花野山崎莉里那

鈴愛と森山涼次との間に生まれた一人娘。オリンピックに出ていた浅田真央に憧れ、スケート教室に通いはじめる。

草太の婚約者:楡野里子咲坂実杏

草太の婚約者。

萩尾より子石橋静河

菱松電機の受付嬢をするなか律と出会い結婚する女性。野心家で萩尾家とはウマが合わない。

律の息子:萩尾 翼山城琉飛

律とより子の子ども。

健人小関裕太

後につくし食堂で修行する青年。

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『半分、青い。』最終回までのあらすじ

1週「生まれたい!」

1971年の岐阜県のとある田舎町。家族で食堂を営む楡野晴(松雪泰子)と宇太郎(滝藤賢一)夫婦のもとに、難産の末、女の子が生まれる。同居する宇太郎の父・仙吉(中村雅俊)と母・廉子(風吹ジュン)も、初孫誕生に大喜び。一方、町内で写真館を営む弥一(谷原章介)と萩尾和子(原田知世)夫妻にも、同じ日に同じ病院で、男の子が生まれていた。女の子の名前は鈴愛(すずめ)、男の子の名前は律(りつ)。2人は生まれた時からお互いのそばにいる特別な存在として育っていく。やがて迎えた80年。鈴愛(矢崎由紗)は天真爛漫な少女に、そして律(高村佳偉人)はクールだが、心優しい少年になっていた。ある日、2人は鈴愛の突拍子もない発想から、ある壮大な計画に乗り出す。出展元:NHK

2週「聞きたい!」

1980年。同じ日に生まれた幼なじみの鈴愛(矢崎由紗)と律(高村佳偉人)は、小学3年生になっていた。鈴愛は、いじめっ子のブッチャー(大竹悠義)とケンカをしたりと、いつも元気いっぱいだったが、ある時から片耳に異変を感じるようになる。本人は自分の左耳に小さな人がいて、たまに歌って踊ったりしていると友人たちに楽しげに語るが、晴(松雪泰子)と宇太郎(滝藤賢一)は町医者の貴美香(余貴美子)の勧めで、鈴愛を名古屋の大学病院に連れていく。数日後、検査結果を聞きに行った両親は、鈴愛の耳に深刻な事態が起きていることを医師から告げられる。その日の夕食後。晴と宇太郎が、鈴愛に真実を告知する瞬間がやってくる…。出展元:NHK

3週「恋したい!」

1989年。高校3年生になった鈴愛(永野)は、同じ日に生まれた律(佐藤)、幼なじみのブッチャー(矢本悠馬)や菜生(奈緒)と同じ高校に通っている。都会にはバブルが絶頂を迎えているというが、鈴愛たちの住む田舎町はその恩恵に預かることができず、晴(松雪泰子)と宇太郎(滝藤賢一)が営む「つくし食堂」の売り上げも右肩下がり。そんな梟町に目をつけたのが東京のリゾート開発会社。ある日、ワンレンボディコンの美女・瞳(佐藤江梨子)が町に現れ、テーマパークを作る計画を持ち込む。都会の風に翻弄される商店街の人々。時を同じくして、これまで浮いた話が1つもなかった鈴愛と律にも、卒業を目の前にして運命的な出会いが訪れる。出展元:NHK

4週「夢見たい!」

高校最後の夏休みが近づいた。遊ぶことで頭がいっぱいの鈴愛(永野)だったが、律(佐藤健)から受験に専念したいと打ち明けられ、自分の立たされている境遇を悟る。ようやく就職活動を始めるが、地元企業の試験に連戦連敗。それでも、農協から奇跡的に内定を勝ち取り、左耳に難聴を抱えた娘を心配する晴(松雪泰子)や宇太郎(滝藤賢一)も安心する。そんな中、律から借りた少女漫画にカルチャーショックを受けた鈴愛は、見よう見まねで漫画を描き始める。鈴愛に影響を与えたのは、カリスマ漫画家・秋風羽織(豊川悦司)の作品だった。ある日、秋風が名古屋でトークショーを行うと知り、鈴愛と律は会場に出掛ける。出展元:NHK

5週「東京、行きたい!」

人気漫画家・秋風羽織(豊川悦司)のトークショーが名古屋で開催され、鈴愛(永野)と律(佐藤健)は観覧。憧れの秋風を前に緊張する鈴愛だったが、意を決して自ら描いた漫画を秋風の前に差し出す。あまりに個性的な作品に困惑気味の秋風だったが、やがて弟子にならないかと鈴愛に切り出す。秋風の誘いを家族に言えずにいた鈴愛は数日後、漫画家になるため東京に出たいと晴(松雪泰子)に打ち明ける。思いもよらない告白に、烈火のごとく怒る晴。そんな中、楡野家に秋風のマネージャー・菱本(井川遥)から電話があり、宇太郎(滝藤賢一)の発した失言が菱本の怒りの導火線に火をつけ、鈴愛の東京行きが破談になってしまう。出展元:NHK

6週「叫びたい!」

漫画家になるため、秋風(豊川悦司)に弟子入りすることになった鈴愛(永野)。一方、幼なじみの律(佐藤健)は大学への進学が決まり、ともに東京に行くことになる。卒業式が終わり、母・晴(松雪泰子)と父・宇太郎(滝藤賢一)は娘の旅立ちを思い、寂しさを募らせる。出発の日、晴、宇太郎、祖父・仙吉(中村雅俊)、弟・草太(上村海成)ら愛する家族に見送られ、涙で岐阜を後にし、鈴愛はバブル真っただ中の東京に到着。売れっ子作家・秋風の事務所「オフィス・ティンカーベル」の面々は、秋風をはじめ、秘書の菱本(井川遥)、アシスタントも皆、作業に没頭し、鈴愛に見向きをしない。出展元:NHK

7週「謝りたい!」

漫画家を志して上京した鈴愛(永野)に対し、秋風(豊川悦司)はペンを持たすつもりはないと言い放ち、鈴愛を「オフィス・ティンカーベル」に採用した本当の理由を語りだす。師匠と新人の緊迫したやり取りを弟子のユーコ(清野菜名)ボクテ(志尊淳)秘書・菱本(井川遥)らが固唾をのんで見守る中、秋風は鈴愛に“ある難題”を突きつけ、残留の可否を決めると言い渡した。課題をクリアしようと張り切る鈴愛だったが、秋風の部屋を掃除中、新作の構想が書かれた紙を捨ててしまい…。失意の中、同じく上京した律(佐藤健)のマンションを訪れた鈴愛の前に、律の友人・正人(中村倫也)が現れる。出展元:NHK

8週「助けたい」

秋風(豊川悦司)の新作構想メモを失くした疑いで破門され、岐阜の実家に帰った鈴愛(永野)。突然のことに晴(松雪泰子)も宇太郎(滝藤賢一)も驚くばかりだった。同じ頃、東京の「オフィス・ティンカーベル」で意外な事実が発覚。秋風までもが突然、律(佐藤健)と正人(中村倫也)とともに岐阜に向かい、楡野家を訪れる。覚悟を決めた鈴愛が秋風に取った態度とは…。一方、オフィス・ティンカーベルの秘書・菱本(井川遥)は秋風の“ある異変”に気づく。夜、菱本は秋風の部屋を訪れ、問い詰める。重い口を開いた秋風の言葉とは…。出展元:NHK

9週「会いたい!」

日々必死に漫画を書き続けるも、創作活動がなかなか実を結ばない鈴愛(永野)。いつものように「喫茶おもかげ」を訪れると、元気のない鈴愛を見かねたアルバイトの正人(中村倫也)がお手製のパフェをプレゼント。さらには鈴愛を喜ばす“あること”を思い付く。正人の“サプライズ”に、鈴愛は感激。正人の優しさに心惹かれていく。一方、東京の生活にも慣れ始め、退屈な日々を過ごしていた律(佐藤健)は、大学の弓道場で清(古畑星夏)と運命の再会を果たす。高校3年生の夏に一瞬だけすれ違っただけの2人は、その時間を埋めるように急接近。その頃、鈴愛は正人のことで頭がいっぱいになり、仕事が手につかず、失敗ばかり。そんな鈴愛に対し、秋風(豊川悦司)は思いもよらないことを命じる。出展元:NHK

10週「アイデア」

第10週は「息がしたい!」。ある日の放課後、律(佐藤健)は清(さや)(古畑星夏)を自宅に招く。清は部屋に飾られた律の幼なじみ4人、梟会の写真を見つける。写真の中、律の隣にいる笑顔の鈴愛(永野)にやきもちを焼く清の姿に、律はいとおしさを感じる。一方、正人(中村倫也)に恋をした鈴愛は意を決して告白するが、思いもかけない仕打ちに遭う。秋風ハウスに戻ってからも泣きっぱなしの鈴愛を、ユーコ(清野菜名)とボクテ(志尊淳)が必死に慰めていると、鈴愛は律に会いたいとつぶやく。ユーコからの連絡を受け、秋風ハウスを訪れた律は、鈴愛に寄り添う。後日、律は正人に鈴愛に取った行動について尋ねる。正人は、鈴愛と律は自分たちが気付いていないだけで、お互いの心の中に恋愛感情があるのだと言う…という展開だった。出展元:NHK

11週「デビューしたい!」

律(佐藤健)から「喫茶おもかげ」に呼び出された鈴愛(永野)。律は自分の留守中に鈴愛と清(古畑星夏)の間にあった出来事について切り出す。物心ついたときから自分を頼ってきた鈴愛のひと言で、恋人が傷ついたことに、もう幼なじみのままではいられないと語る律。そして、鈴愛は律から別れを告げられる。鈴愛にとっての律の存在の大きさを知るユーコ(清野菜名)とボクテ(志尊淳)は失意のどん底にいる鈴愛の姿を見ていられない。秋風(豊川悦司)は、漫画を描くことで自分自身が救われるのだと鈴愛に力説。一時は気力が薄れるものの、やがて鈴愛は驚異的な勢いで漫画を描き始める。ところが、いくら描いても、鈴愛の漫画は秋風からダメを出され続ける。出展元:NHK

12週「結婚したい!」

上京して2年。鈴愛(永野)は漫画家デビューを果たす。秋風(豊川悦司)の口利きもあり、ユーコ(清野菜名)の連載も決定。苦楽を共にしてきた2人は、揃って連載を持つことになった。しかし、いざ連載が始まるとアイデアはピタリと止まり、鈴愛とユーコは徐々に追い詰められる。見かねた秋風は菱本(井川遥)通じ、創作活動の後押しに乗り出す。漫画家デビューから3年が経ち、鈴愛はどうにか連載を続け、アシスタントを雇うまでに成長。一方、ユーコは一時、映画化の話も持ち上がるなどブレイクしながらもアイデアが底をつき、連載の打ち切りを告げられる。生活はすさみ、秋風は心配するが、ユーコは聞く耳を持たない。その頃、時代の代表的な漫画として脚光を浴びていたのは、秋風の元を去ったボクテ(志尊淳)だった。出展元:NHK

13週「仕事が欲しい!」

1995年、岡田医院の貴美香先生(余貴美子)の還暦祝いのパーティーに出席するため、岐阜の梟町に帰省した鈴愛(永野)と律(佐藤健)は駅のホームで再会を果たす。駅舎のベンチに座り、近況を報告し合う2人。律は鈴愛と別れた5年前の“あること”が今の自分を作っていると打ち明け、さらには人生に関わる重大なことを鈴愛に伝える。時は流れ、99年、鈴愛は28歳に。漫画の連載も打ち切られ、秋風(豊川悦司)のアシスタントとして働いていた。秋風とボクテ(志尊淳)の口利きにより、何とか漫画の仕事を手に入れるが、新作のアイデアが全く浮かばず、アルバイトのイラストを描くことで手いっぱい。そんな中、秋風はオフィス・ティンカーベルに届いた1枚のハガキを発見。そこには、律の“ある報告”が書かれていた。出展元:NHK

14週「羽ばたきたい!」

久々の読み切り漫画掲載の締切が迫る中、追い詰められて己を失いかける鈴愛(永野)だったが、秋風(豊川悦司)のひと言で我に返る。ユーコ(清野菜名)とボクテ(志尊淳)も力を貸そうと集まるが、筆が進まない鈴愛は悪戦苦闘。結局、原稿を仕上げられないまま締切の朝を迎えた鈴愛を救ったのは、秋風だった。しかし、自分の可能性を信じられなくなった鈴愛は、秋風と菱本(井川遥)に漫画家を辞める決意を伝える。その意志の固さを感じた秋風は、餞(はなむけ)に鈴愛ら弟子たちへの思いを語る。1999年秋。秋風の元を去り、鈴愛は独り暮らしを開始。生活のため100円ショップ「大納言」でアルバイトを始める。出展元:NHK

15週「すがりたい!」

近所の学校の運動会シーズンを迎え、鈴愛(永野)の働く100円ショップ「大納言」は大忙し。そんな中、鈴愛は臨時アルバイトに雇われた涼次(間宮祥太朗)と働くことに心地よさを感じ始める。同じ頃、大納言のオーナー三姉妹、光江(キムラ緑子)麦(麻生祐未)めあり(須藤理彩)が、秋深くなると店長の田辺(嶋田久作)が店から逃げ出すと噂をしていたが、田辺は案の定、大納言から姿を消してしまう。そして運動会の当日、涼次のアルバイト最終日。閉店後の鈴愛と涼次は店の事務所で小さな打ち上げを行う。ギターを弾き語り、楽しい時間を過ごす2人。やがて涼次は雨の降りしきる店の外に飛び出し、鈴愛に思いもよらないことを伝える。出展元:NHK

16週「抱きしめたい!」

結婚のあいさつのため、岐阜を訪れた鈴愛(永野)と涼次(間宮祥太朗)。仙吉(中村雅俊)の配慮もあり、晴(松雪泰子)宇太郎(滝藤賢一)も次第に心を許す。やがて、結婚式を無事に終え、2人は夫婦になった。新婚早々のある日、涼次は映画のプロデューサーに呼び出され、助監督として師事する映画監督・祥平(斎藤工)の次回作がクライアントの意向によりなくなったことを告げられる。一方、鈴愛はいよいよ始まる新婚生活に気分はウキウキ。しかし、涼次が探してくれた新居に引っ越すが、何と涼次の叔母・藤村三姉妹の家の離れだった。突然目の前に現れた3人の叔母、光江(キムラ緑子)麦(麻生祐未)めあり(須藤理彩)の存在と、勝手にこの部屋を選んだ涼次に不信感が募る鈴愛。結婚資金の行方を問い詰めると、涼次は祥平の最新作製作に充てたと打ち明ける…出展元:NHK

17週「支えたい!」

涼次(間宮祥太朗)が資金を工面したことにより、祥平(斎藤工)は新作映画を撮れることに。祥平は、映画監督としての涼次の独り立ちを支援しようとしていた。一方、光江(キムラ緑子)から100円ショップ「大納言」を託すと言われた鈴愛(永野)は光江、麦(麻生祐未)、めあり(須藤理彩)たちの前で“ある思い”を語りだす。2年後。涼次は1冊の原作本を基に、ようやく脚本を完成。それを祥平に持ち込むと、祥平は映画化に向け、原作者・佐野弓子(若村麻由美)の許諾を得ようと動き始める。しかし、弓子は祥平がメガホンを執るように指示。涼次は自分には実績がないからとあきらめるが、夫の努力を間近で見続けてきた鈴愛は納得がいかない。良心の呵責に苛まれ、謝罪のために藤村家を訪れた祥平は、涼次に監督を降りると宣言。涼次はそんな祥平に対して思わぬ言葉をかけ、そのやり取りを聞いていた鈴愛は涙を流す。出展元:NHK

18週「帰りたい!」

鈴愛(永野)と涼次(間宮祥太朗)の女の子・花野(かの)が1歳の誕生日を迎え、藤村家には光江(キムラ緑子)麦(麻生祐未)めあり(須藤理彩)たちがお祝いのために集まっていた。しかし、涼次はいつまで経っても帰ってこない。そんな中、花野の体が異常に熱くなっていることに気付いた鈴愛は、病院に駆け込む。なかなか連絡が取れなかった涼次も遅れて病院に駆け付け、花野の熱は無事に下がった。数日後、光江は涼次に、花野が病院に運ばれた時、連絡が取れなかったことを不審に思い、何をしていたのか問いただす。すると、涼次は祥平(斎藤工)に呼び出され、映画の脚本の打ち合わせをしていたと打ち明ける。時は過ぎ、花野5歳の誕生日。鈴愛は涼次から思いもかけないことを切り出される。涼次の決断を聞いた光江は「今すぐ家から出ていけ」と言い放つ。出展元:NHK

19週「泣きたい!」

鈴愛(永野)は花野(山崎莉里那)を連れ、岐阜・梟町の実家に戻った。久しぶりの故郷だったが、晴(松雪泰子)からは和子(原田知世)の近況について、ブッチャー(矢本悠馬)からは律(佐藤健)が梟町にいる理由を知らされ、ショックを受ける。実家に戻れば、つくし食堂を手伝って暮らせると淡い期待を抱いていたが、食堂は手が足りていて、早く仕事を見つけて働くよう、晴から催促され、律やブッチャーに相談。しかし、なかなか仕事は見つからない。ある日、ユーコ(清野菜名)とボクテ(志尊淳)が梟町を訪問。2人との再会に鈴愛は大喜び。律も呼び、宴会が始まる。そのうち、酔っ払ったボクテがとんでもないことをみんなに暴露し始める。出展元:NHK

20週「始めたい!」

鈴愛(永野)と宇太郎(滝藤賢一)は、つくし食堂の新店構想で盛り上がる。勝手にはしゃぐ2人に、晴(松雪泰子)の怒りが爆発。家を飛び出した晴は、和子(原田知世)のところに転がり込む。和子はそんな晴をなだめつつ、あることをアドバイス。結果、つくし食堂2号店の開店が決まる。鈴愛は仙吉(中村雅俊)から五平餅の作り方を習うことになるが、予想に反して仙吉の指導は厳しい。そんな中、律(佐藤健)に送られて帰ってきた花野(山崎莉里那)の手にあるものが握られていた。気になった鈴愛が部屋をのぞくと、花野は鈴愛の描いた漫画「一瞬に咲け」を読んでいる。漫画家だったことを隠してきた鈴愛は律に電話し、花野に知られたくなかったと抗議。しかし、心を見透かされたようなひと言を掛けられる。やがて鈴愛は誰もいない居間で、本当に久しぶりに絵を描き始める。出展元:NHK

21週「生きたい!」

仙吉(中村雅俊)との約束を守り、つくし食堂2号店となる五平餅カフェの店名を内緒にする花野(山崎莉里那)に対し、開店までにどうしても聞き出したい鈴愛(永野)は、花野のお気に入りのぬいぐるみに携帯電話を仕込むことを思いつく。そうとは知らず、花野がぬいぐるみに話し掛けると、しゃべるはずのないぬいぐるみが反応し、花野を驚かす。花野から無事に店名を聞き出して気をよくした鈴愛は、同じ方法を使って五平餅カフェを訪れた人に楽しんでもらおうと考える。鈴愛、律(佐藤健)、ブッチャー(矢本悠馬)、菜生(奈緒)、梟会の4人が協力し、言葉を話すぬいぐるみ「岐阜犬」が完成。鈴愛の発案により、岐阜犬の声は病気療養中の和子(原田知世)に任されることになった。カフェに岐阜犬が置かれて以来、多くの人が岐阜犬に人には言えない悩みを相談に来るようになるが、ある日、和子の体調が崩れてしまい…。出展元:NHK

22週「何とかしたい!」

花野(山崎莉里那)が自分の小遣いに手をつけていないことを知った鈴愛(永野)。事情を聞くと、お金をためてフィギュアスケートを習いたいのだと打ち明ける。やりたいことを初めて口にした花野の思いに応えたい鈴愛は、何とかできないかと律(佐藤健)に相談するが、スケートを習うには名古屋のスケートリンクまで通わないといけないことが分かる。一方、名古屋でアパートを借りるほどの経済力もない鈴愛は、どうすれば花野がスケートに取り組めるか頭を悩ます。そんな中、津曲(有田哲平)から連絡があり、以前、鈴愛から預かった岐阜犬のアイデアが大手おもちゃメーカーに採用されたので会いたいという。後日、岐阜を再訪した津曲は岐阜犬の権利を買い取りたいと鈴愛に契約額を提示。すると鈴愛は…。出展元:NHK

23週「信じたい!」

鈴愛(永野)の再上京から2年後の2010年。鈴愛は五平餅屋を営みながら、商品開発をしていた。この2年の間に、津曲(有田哲平)は岐阜犬が大ヒットしたことで調子に乗って作った商品で大失敗し、巨額の負債を抱えて夜逃げしていた。残された鈴愛は岐阜に帰るに帰れず、商品開発を続けていたが、なかなかうまくはいっていなかった。一方、渡米した律(佐藤健)は会社のロボット開発部門が閉鎖されて帰国。別の部署に異動し、仕事をただこなす毎日が続いていた。そんな律の新居に大学時代の友人・正人(中村倫也)が訪れる。鈴愛と律は東京で再会。その折、晴(松雪泰子)の病気が発覚する。出展元:NHK

24週「風を知りたい!」

会社を辞めるという律(佐藤健)と、それを止める鈴愛(永野)が大ゲンカに。会社を辞めた後、どうするか、律には具体的なプランがない。検査のため入院した晴(松雪泰子)を見舞いに行った鈴愛は、晴から気持ちいいそよ風を浴びたいと聞く。鈴愛からその話を聞いた律はそよ風の扇風機を作ろうと鈴愛に持ち掛け、2人は“ひとりメーカー”ならぬ“ふたりメーカー”として、そよ風の扇風機の開発を始める。早速、自然の風と扇風機の風の違いを調べる2人。扇風機の風は自然のそよ風と比べると風力が強く、風が渦状になって吹くことが分かるが…。出展元:NHK

25週「君といたい!」

そよ風の扇風機を作るために実験を重ねる鈴愛(永野)と律(佐藤健)。しかし、扇風機の風特有の「渦」を消す方法は見つからない。ある時、鈴愛は100円ショップ「大納言」で働いていた頃に店長・田辺(嶋田久作)から聞いた話を思い出し、渦を消す方法をひらめく。それを受け、律が扇風機の羽根の改良を試みる。鈴愛は資金集めに奔走。二人三脚でようやく、そよ風の扇風機の試作機第1号が完成する。しかし、喜んだのも束の間、試作機、試験データ、設計図など、すべての資料が盗まれる。盗んだのは津曲(有田哲平)だった。出展元:NHK

その後、「ヒットエンドラン」が倒産し、津曲は夜逃げした。

鈴愛は、シェアオフィスで企業し「おひとり様メーカー」となり、「そよ風ファン」を思いついた。

一方、律はアメリカに赴任して、より子との離婚が成立。

しかし、リーマンショックでロボット部署がなくなり、日本に帰国することになった。

律は鈴愛の「おひとり様メーカー」に刺激され、人の役に立つものを開発したいと思うようになる。

最終週「幸せになりたい!」

完成した「そよ風ファン」の商品化のため、鈴愛(永野)たちは投資家に向けた商品のお披露目会を開催したが、その最中に東日本大震災が発生。不安な日々を送る鈴愛たちだったが、律(佐藤健)や津曲(有田哲平)の支えもあり、再び扇風機作りに着手。そして、ついに「そよ風の扇風機」が完成する。一方、学校で問題を抱え、鈴愛に相談できず悩んでいた花野(山崎莉里那)がある日、姿を消してしまう。出展元:NHK

最終回の結末

鈴愛は「そよ風ファン」に「マザー」と名付けることを思いつき、律と津曲に協力してもらい商品名を変更した。

2011年7月7日(鈴愛と律の誕生日)、つくし食堂では、そよ風ファンの発売決定記念パーティーが開かれた。

鈴愛は、顔なじみのメンバーの前でこれまでの感謝の気持ちを伝えた。

パーティーの後、律は「雨の音が綺麗に聞こえる傘」を鈴愛にプレゼントする。

律が盗んだ鈴愛の短冊には“律のそばにいられますように。”という願いが書かれてあった。

律「俺でいいの?」

鈴愛「律しかダメだ。私の律は律だけなんで。一人だけなんで」

律「じゃあ、俺の願いごとも言っていいすか?」

鈴愛「うん」

律「鈴愛を幸せにできますように」

二人は抱き合った。

翌朝、雨が降っていた。

鈴愛は美しい雨の音を想像した。

そして、鈴愛が傘を差し、晴と花野も入った。

「雨のメロデイや」そう言って鈴愛は笑うのだった。-おわりー

『半分、青い。』感想

同じ七夕生まれの幼なじみがすれ違いながらも結ばれる。

そんな少女漫画チックな設定のなか、様々な壁にぶち当たりながらも明るく生きる鈴愛。

決めた道を突き進むこれまでのヒロインとは違い、何か偉業を成し遂げたわけでもなく、漫画家になったり企業したりとある意味流されていく鈴愛は、実社会のリアルな女性像でもあります。

左耳の聴力を失ったり、夫に捨てられたり、震災で親友を無くしたりと衝撃の鬱展開が続くなど、朝から見るには重い回もありましたが、朝ドラの定説を覆した意味で印象に残った作品です。

ラブストーリーの名手である北川悦吏子さんとは思えない、なかなかに攻めた展開でしたね。

タイトルに句読点「、。」が付くところも斬新。

人生は良いことばかりではなく、時に残酷で心が引き裂かれるようなこともある。

でも、何があっても生きていくしかならないし、人生は続いていく。

だからこそ、今を生きるこを諦めてはならないし、ささいなことでも良いから希望を持つことを忘れない。

鈴愛の40年の悲喜こもごもからは、そんな強いメッセージを感じました。

キャストでいえば、何度も挫折を味わう鈴愛を演じた永野芽郁さんの泣きの演技、どこをとっても完璧にみえるけれど繊細な律を演じた佐藤健さん、社会性のカケラもない秋風先生を演じた豊川悦司さんなど、俳優さんの演技も素晴らしかったです。

セオリーに乗らない展開で今までの朝ドラとは一線を画し、評価が分かれた『半分、青い。』ですが私的にはとても楽しめた作品でした。

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