『カーネーション』相関図&キャストとあらすじ周防・北村の登場回は?
朝ドラ最高傑作ともいわれる『カーネーション』は、トップデザイナー・コシノ三姉妹を育てあげた小篠綾子さんをモデルに、戦前、戦中、戦後の混乱のなかで職業人としての自立を目指しす女性の姿を描いた作品です。今回は2011年下半期に放送された『カーネーション』のキャスト相関図と最終回までのあらすじを振り返ります。
『カーネーション』相関図
◆ヒロインの家族
◆糸子と関わる人々
※無断転載ご遠慮ください。
『カーネーション』登場人物&キャスト一覧
◆岸和田の小原家
ヒロイン:小原糸子◆尾野真千子(72歳~夏木マリ)
尾野真千子 | |
少女時代 二宮星 |
72歳~ 夏木マリ |
大正2年生まれ。小原家の長女。一生”糸”で食べていけるようにと名付けられた。幼少期はだんじり好きのお転婆少女。ドレスとの運命的な出会いから洋裁の道に進むことを決意する。落ち込んでもすぐ浮上し、思い立ったら即行動する。我が道を歩みながらも、「人を喜ばせたい」と願う。しかし、そのひた向きさが時に暴走をうんでしまう…。
父:小原善作◆小林薫
糸子の父で小原家の”台風の目”。頑固でいて甘党、豪快にみえてセコい。呉服店を営むも商売下手で店は繁盛しない。洋裁師を目指す糸子に反対するが、やがてその情熱に折れ支えていくことになる。
母:小原千代◆麻生祐未
糸子の母。神戸の豪商・松坂屋の娘。花嫁衣裳を収めに来た善作と駆け落ちして四姉妹をもうけた。お嬢様育ちのせいか、やや世間知らずでおっとりした性格。
祖母:小原ハル◆正司照枝
糸子の祖母で善作の母。善作よよく口喧嘩をするが、彼の好物であるイワシの煮物だけは毎日こしらえる。口やかましいが面倒見が良い。
妹(次女):小原静子◆柳生みゆ
糸子の長妹。小原家の次女。引っ込み思案な性格ながら、マイペースな性格。なんとか糸子を助けようと、パッチ100着を翌日納品の条件で受注してしまう。
妹(三女)小原清子◆坂口あずさ
糸子の次妹。小原家の三女。
妹(末妹):小原光子◆杉岡詩織
糸子の末妹。小原家の四女。
夫:小原 勝◆駿河太郎
糸子の夫となる男性。ロイヤルの職人の一人で、皆がが糸子に冷たくするなか優しく接する。一生懸命に仕事する糸子に次第に好意を抱くようになる。その後、小原家に婿養子に入る形で結婚。おっとりした性格。糸子の店を手伝いながら、紳士服のテーラーとしてオハラ洋装店を支えるが…。
娘(長女):小原優子◆新山千春
糸子と勝の長女。幼少期は仕事が忙しい両親に代わり、善作が面倒をみていた。優等生だが融通が利かない。
娘(次女):小原直子◆川崎亜沙美
糸子と勝の次女。幼少期は泣き虫のお転婆少女。勉強は苦手だが、絵を描くことが得意。優子に競争心がありライバル視している。
娘(三女)小原聡子◆安田美沙子
糸子と勝の三女。おっとりとマイペースな性格。仕事や他の姉妹の世話に忙しい母にかまってもらえず寂しい思いをしてきた。勉強は苦手だが、スポーツ万能。
優子の夫:梶村悟◆内田滋
優子の夫。服飾専門学校時代のときの優子と知り合い卒業と同時に結婚した。
孫(優子の娘):小原里香◆小島藤子
優子の次女(糸子の孫)。都内のキリスト系の学校に進学するが、優子への反抗から夜で歩くようになり、自堕落な生活をおくる。ある日、糸子の家に転がりこんでくる。
◆オハラ洋装店
縫子:昌子◆玄覺悠子
縫い子。オハラ洋装店の経営状況にも目を光らせ、糸子に意見を言う。勝の浮気も早くから糸子に忠告していた。
縫子:りん◆大谷澪
縫い子。戦争中に仕事がないときは子守りの手伝いをしていた。
経理:松田恵◆六角精児
経理担当。戦前は大手洋品店「浪速洋品店」で経理秘書を行っていた。人脈があり糸子に泉州繊維商業組合を紹介する。中村春太郎の大ファン。
事務員:山口孝枝◆竹内都子
事務員。糸子がブランドを立ち上げる際は、泣きながらも経営を学び尽力する。
洋裁師:水野浩二◆小笹将継
洋裁師。体格の割に声が小さく、内気な性格。斉藤源太のファンで洋裁師を志した。
向かいの店の店主:篠山真◆中山卓也
オハラ洋装店の向かいに金券屋「岸城商会」を営む。後にオハラ洋装店に勤務する。
◆神戸・松坂屋(千代の実家)
祖父:松坂清三郎◆宝田明
糸子の母方の祖父。丁稚奉公から苦労して松坂屋に婿入りした。千代に金の無心を頼む善作を良く思っていない。貫禄に満ちた風貌だが、実は涙もろい。
祖母:松坂貞子◆十朱幸代
糸子の母方の祖母。糸子など女の子の孫に弱く、おねだりされればすぐ買ってしまう。根っから明るい性格。
伯父:松坂正一◆田中隆三
伯父。仕事の用事で岸和田に立ち寄ることが多い。「ロイヤル」で川本勝に出会い、糸子との縁談を水面下ですすめる。
従兄弟:松坂勇◆渡辺大知
糸子の従兄弟。お坊ちゃんらしく、おっとりした性格で糸子のわがままも優しくうけとめる。糸子がドレスと出会うきっかけを作る。
◆岸和田の吉田家
同級生:吉田奈津◆栗山千明
高級料亭「吉田屋」の一人娘で糸子の同級生。いずれ綺麗な女将になるため美容ケアは欠かさない。糸子とは口喧嘩が絶えないが、何かと気になる存在。
奈津の再婚相手:桜井竹夫◆ラサール石井
奈津の再婚相手。
◆岸和田の安岡家
髪結い:安岡玉枝◆濱田マリ
髪結いを営む。夫が戦地で亡くなったため。女手一つで二人の息子を育てる。長男がだんじりの大工方のため、祭りのときは怪我や失敗を心配して気が気でない。次男はつい大目に見てしまう。
玉枝の長男:安岡泰蔵◆須賀貴匡
玉枝の長男。だんじりの大工方。だんじりの上で勇敢に舞う姿を見て、糸子も一目置く存在。
玉枝の次男:安岡勘助◆尾上寛之
玉枝の次男で糸子の同級生。幼い頃は糸子をライバル視。成長と共にヘタレっぷりを自覚し、学校でも職場でもいじめられる。
泰蔵の妻:安岡八重子◆田丸麻紀
泰蔵の妻。一見地味だがおしゃれが大好き。ファッション雑誌の切り抜きをスクラップしており、それが糸子のデザインのヒントになっている。
◆岸和田商店街のその他の人々
電器店店主:木之元栄作◆甲本雅裕
岸和田の商店街で電器店を営む。新しいもの好きのお調子者。これまで多くの店を立ち上げるがうまくいかなかった。
栄作の妻:木之元節子◆西村亜矢子
栄作の妻。無口で不愛想なため糸子たちに恐れられている。
履物店店主:木岡保男◆上杉祥三
小原呉服店の隣で「木岡履物店」を営む。善作と共に日本の西洋化に強く抵抗することを誓い合うが、時代の流れに逆らえずこっそり靴を扱うようになる。
保男の妻:木岡美代◆飯島順子
保男の妻。
◆糸子の洋裁に師匠
パッチ店の店主:桝谷幸吉◆トミーズ雅
枡谷パッチ店の店主。この店で糸子は初めてミシンを目にする。糸子を職人として雇入れてくれる。
ミシンの営業員:根岸良子◆財前直見
東京のミシンメーカーの営業部員で岸和田にやってくる。ミシン教室の講師としてミシンの使い方を教えていたら、糸子から洋裁を教えて欲しいと頼まれる。
◆泉州繊維商業組合
組合長:三浦平蔵◆近藤正臣
紡績業を営む泉州繊維商業組合の組合長で服飾業界のドン。懐深く、女手一つで洋装店を切り盛りする糸子にも一目置いている。
組合員:北村達雄◆ほっしゃん
ファッションビジネス界の成功者になろうと企む野心家。糸子とは何かとぶつかるが、意外に波長が合う。
テーラー:周防龍一◆綾野剛
紳士服職人。かつて長崎でテーラーを営んでいたが原爆で焼失して、親戚のツテで大阪にやって来た。三味線が得意。組合の宴席で糸子と出会い…。
◆その他
百貨店の支配人:花村喜一◆國村準
心斎橋百貨店の支配人。従業員の制服制作の売り込みにやってきた糸子を軽くあしらうが、試作品を見て採用する。
生地店店主◆板尾創路
生地店「末松商店」の店主。修行にきた糸子を縫子として働かせる。
歌舞伎役者:中村春太郎◆小泉孝太郎
若手の人気歌舞伎役者。岸和田のダンスホール「カンカンホール」によく顔を出す。
踊り子:サエ◆黒谷友香
ダンスホール「カンカンホール」の踊り子。勘助の想い人。勘助を呼び戻しにきた糸子が洋裁師と知り、ドレスをオーダーする。
婦人会:澤田◆三島ゆり子
大日本国防婦人会の女性。オハラ洋装店を目の仇にし、銃後の守りを務めることを糸子に強いる。
芸妓:駒子◆宮嶋麻衣
吉田屋の芸妓。糸子に洋服作製の依頼をする。
服飾専門学校の講師:原口猛◆塚本晋也
優子、直子が通う東京の服飾専門学校の講師。
ボランティアスタッフ:川上◆あめくみちこ
糸子が講演に呼ばれた東京の病院の前看護師長で、糸子の公演にボランティアスタッフとして参加する。
『カーネーション』最終回までのあらすじ
1~6回◆「あこがれ」
大阪・岸和田の呉服店の長女・糸子は,幼い頃から地元の祭り・だんじりが大好き。いつの日かだんじりの屋根に乗る大工方になりたいと夢見ていた。しかし,女は駄目だと知って落胆。そんなある日,神戸の祖父母を訪れた糸子は,初めて西洋のドレスを目にし,その美しさに心を奪われる。三年後,14歳になった糸子は,仕立屋になることを夢見るようになっていた。出展元:NHK
7~12回◆「運命を開く」
女学校に通う糸子は,パッチ屋の店先でミシンを見つける。数日後,店の主人が糸子にミシンを使わせてくれると言う。糸子は父・善作に,パッチ屋を手伝うことを許可して欲しいと申し出るが,父は許さない。ある日,いじめられていた幼馴染の勘助を助けようとした糸子は,逆にやられてしまう。男の子に勝てないこと,ミシンを使わせてもらえないことが悔しくて泣き叫ぶ糸子。そんな糸子に善作がかけた言葉は…出展元:NHK
13~18回◆「熱い思い」
女学校を辞めた糸子はパッチ屋で働き始めるが,先輩の職人と衝突する毎日にくじけそうになる。そんなある日,風邪で早退し帰宅した糸子は,母が自分の頑張りを褒めるのを耳にし,自信を取り戻す。2年のうちにパッチ作りの技術を習得し,再び仕立屋になる夢が膨らむ。糸子は父親に,洋服作りを許してもらおうとの期待を込めて手作りの「あっぱっぱ」を贈るが…出展元:NHK
19~24回◆「誇り」
不況で店を解雇された糸子は,職探しをする途中,ミシンの実演販売を行う女性・根岸に出会う。家族に内緒で根岸のミシン教室に通い始める糸子だが,本格的な洋裁には程遠い授業の内容に失望してしまう。ミシン購入を初めは拒んだ父・善作だったが,程なく態度を変え,根岸に糸子への指導を頼み込む。根岸の洋裁教室は,自分で縫ったワンピースを着て町を歩くことから始まった…。出展元:NHK
25~30回◆「私を見て」
糸子は心斎橋の百貨店に乗り込み,支配人に店員の制服づくりを申し出るが,あっさり却下される。父の善作は,作った見本を着て会ってもらえと糸子をけしかける。試みは成功し,糸子の制服は採用となった。しかし20着を一週間で仕上げることになり,途方に暮れる糸子。ミシン探しに駆け回る糸子を尻目に,善作がミシンを購入,家族の協力で無事納品に漕ぎ着けた。休む間もなく次の大量注文が舞い込むが,善作は今度は全て自力でやるよう糸子に告げる。出展元:NHK
31~36回◆「乙女の真心」
糸子は父の呉服店の店先に,洋服作りますと広告を張り出す。最初の客となった駒子に,無料で服を作る糸子。父はそれを知って激怒し,糸子を紳士服の店に修行に送り出す。糸子はそこで,偶然知り合った踊り子のサエのためにイブニングドレスを作ることになる。初めは言い争う二人だったが,サエの気持ちを知った糸子は,ドレス作りを再開する。出展元:NHK
37~42回◆「移りゆく日々」
サエのイブニングドレスは大評判となり,紳士服店には客が殺到。糸子は父に,自分の店を持ちたいと言うが,父は再び糸子を修行に出すのだった。生地店で販売員補助を始めた糸子は,型紙を使わない布裁断方法で客をさばき,再び人気を呼ぶ。日本にも洋服の時代が来たと感じた糸子は,再度父親の説得を試みるが,父は激怒。そんなある日,仕事から帰宅した糸子が目にしたのは…出展元:NHK
43~48回◆「果報者」
父の呉服屋を譲り受け,洋裁業を始めた糸子。仕事に忙殺される中,かつての同僚,勝と再会する。本人も知らぬ間に,勝と糸子の縁談話が家族によってまとめられる。祝言も間近となったある日,糸子は300坪のテントを一晩で縫うという仕事を引き受け,無理がたたって膝を痛めてしまう。それでもミシンを踏み続けた糸子は,幼馴染・奈津の助けで祝言の席に担ぎ込まれる。二年後,糸子と勝には長女・優子が誕生する。出展元:NHK
49~54回◆「いつも想う」
戦争の影が濃くなってきた1937年,贅沢を禁じる戦時統制にも関わらず,糸子の店は繁盛していた。ある時,金糸が入っているため売れないという大量の布地を手に入れた糸子は,それで上手く服を仕立て,大人気となる。難産の末,次女・直子が誕生。仕事を続けるため,親戚に直子を預けた糸子だが,気になって仕事に集中できない。1941年,幼馴染の勘助が前線から戻るが,別人のような様子に糸子は驚く。出展元:NHK
55~60回◆「秘密」
1941年。抵抗していた糸子もついにモンペを履くことに。幼馴染の勘助を元気づけようと糸子は,憧れていたサエを引き合わせるが,勘助は激しいショックで自殺を試みる。さまざまな出来事に滅入る糸子だったが,家族や従業員のために店を守ろうと気を取り直す。やがて夫・勝は召集を受け,戦地に赴く。ミシンまで国家に供出せよとの指示に,必死に抵抗する糸子。そんな時,糸子の家で火事が発生する。出展元:NHK
61~66回◆「切なる願い」
父・善作は不注意からのボヤで重症の火傷を負う。突然の出来事に我に返る間もないまま,三女・聡子が誕生。大島紬を惜しげもなくモンペにした祖母に触発され,糸子は着物をモンペに作り替える方法を広めようと思い立つ。開いた教室は大人気となる。体調が回復してきた父は,近所の仲間たちと温泉旅行に出発する。心配した糸子だったが,久しぶりに楽しげな父の姿に,餞別代りの国民服を縫って送り出す。しかしその晩,善作の危篤を知らせる電報が届けられる。出展元:NHK
67~72回◆「薄れゆく希望」
父・善作は温泉旅行先で帰らぬ人となった。戦時の盛大な葬儀は,一家が闇で食糧を得ているのではないかとの憶測を呼ぶ。買出しに出た糸子は,周囲からの疑いの視線に会い,世間の目の厳しさを痛感する。ミシンを供出せよとの再度の圧力に対し,糸子は軍服を縫うことで窮地を免れる。料亭の若女将・奈津は多額の負債を抱え,店を買わないかと糸子に持ちかける。戦局が厳しくなる中,幼馴染の勘助は再び戦場へ向かう。出展元:NHK
73~75回◆「生きる」
1945年,大阪でも空襲があり,糸子は家族を山間部に疎開させる。食糧調達に奔走する最中,夫・勝の死を伝える通知が届く。8月の終戦を迎え,人々が喪失感にとらわれる中,糸子は数週間で洋服づくりを再開し,商売は間もなく軌道に乗る。闇市でパーマ髪と洋服の女性を目にした糸子は,新しい時代の到来を予感する。糸子はパーマ機を求めて東京へ向かう。出展元:NHK
76~79回◆「明るい未来」
終戦を迎え糸子(尾野真千子)は善作(小林薫)らを思い静かに涙を流す。しかし心機一転、モンペからアッパッパに着替え、解放感を味わう。アメリカ軍が来るからと注意されるが、もう二度とモンペをはく気はなかった。店では軍から払い下げられた布地で肌着を縫うくらいしかできないが、木之元(甲本雅裕)と一緒に行った闇市には物が豊富で糸子は目を丸くする。帰り道、アメリカ軍をはばかり今年もだんじりが中止になったと知る。出展元:ファミリー劇場
80~85回◆「愛する力」
1945年12月。糸子は初めて髪にパーマを当てる。数日後,闇市で水玉の生地を見つけた糸子は,その布でワンピースを作る。ワンピースは大人気となり,客が店に押しかける。繊維業者組合に加盟した糸子は,企業家の北村と,仕立屋の周防と知り合う。周防は小原洋服店で紳士服の仕立てを手伝うことに。一方,幼馴染の奈津が娼婦に身をやつしたことを知った糸子は,何とか奈津を救おうと試みる。出展元:NHK
86~91回◆「揺れる心」
幼馴染の奈津は糸子の斡旋で近所の美容店に就職する。糸子は既製服ビジネスを立ち上げた北村のパートナーとなり,デザインを担当することとなる。そこで糸子は周防と再会する。糸子はディオールの「ニュールック」を採り入れた女性服をデザインする。自分の店を経営するかたわら,デザイナーとしての仕事で多忙を極めた糸子は,北村商店開店の日を迎える。出展元:NHK
92~97回◆「隠しきれない恋」
1948年。密かに糸子に思いを寄せていた北村は,嫉妬から周防を解雇する。糸子は自分の店に周防を雇い入れる。小原洋装店は繁盛し,糸子は奈津の婚約者の頼みで初めてウェディングドレスを縫う。一方,妻子ある周防との関係を噂され,窮地に立つ糸子。親戚や隣人は揃って周防と別れるよう説得するが,糸子は頑固にこれを拒む。思案の末,糸子は近くの町に店を開き,周防が経営できるようにすることを決意する。出展元:NHK
98~103回◆「ライバル」
1954年秋。41歳の糸子は,改装した店で最初のファッションショーを開催。長女・優子は,東京の美大進学を希望するが,糸子は却下。結局優子は地元の洋裁学校に入学するが,ほどなくして東京の学校に移りたいと言い出し,糸子も承諾する。1957年,優子は休暇で自分の教師を伴って帰郷。教師は妹・直子の描いた絵を目にし,直子に洋裁の道を勧める。出展元:NHK
104~109回◆「自信」
1958年。クリスチャン・ディオールが「トラペーズライン」と名付けたコレクションを発表。これまでのディオールとは大きく異なるデザインに,糸子は魅力を認めることができない。次女・直子が東京の姉・優子のアパートに身を寄せ,同じ洋裁学校に通い始める一方,三女・聡子はテニスの選手として活躍する。上質の生地を入手した糸子は,北村と組んで既製服を作ったが,東京から届いた新しい流行の前に完敗。長女・優子は学校を卒業し,糸子の店で働き始める。一ヵ月後,初めて客のためのデザインを任せられた優子だったが…出展元:NHK
110~115回◆「あなたを守りたい」
1959年,次女・直子は若手デザイナーの登竜門である「装麗賞」を受賞。この賞を獲れなかった姉・優子は苦い思いを味わう。店での失敗もあって腐る優子を糸子はきつく叱る。1961年,直子は学校を卒業し,東京のデパートに店を開く。周囲に妥協できない直子は孤立し,ついには店のスタッフも辞めてしまう。優子は直子を助けるため,上京を決意する。一方,三女・聡子はテニスの全国大会で遂に優勝し,晴れて故郷に凱旋する。そんな聡子の意外な決断とは…出展元:NHK
116~121回◆「鮮やかな態度」
1963年。洋裁の勉強を始めた聡子は,母や姉たちのデザイン画を手本に,スケッチの練習を繰り返す。聡子と共に母・糸子もモードの世界に惹き込まれていく。デザイナーとして成長していく娘たちの様子を眺め,店主の座を退くことを考え始めた糸子。一方東京では,優子・直子姉妹の仲が再び険悪になり,口論の末,優子は実家に戻る。しかし優子は独立したいと言い出し,糸子はショックを受ける。1965年,優子は大阪・心斎橋に店を構える。そんな頃,聡子のデザインしたミニスカートが意外な反響を呼ぶ。出展元:NHK
122~127回◆「悔いなき青春」
1970年,次女・直子が結婚,マスコミの注目を引く。デザイナーとしての人気が高まる一方,経営状況は不安定で,糸子は手を貸さずにはいられない。一方,未熟だった三女・聡子の成長が目覚しく,糸子は聡子に店を譲る決心をする。しかし聡子はロンドン行きを決意,糸子の引退は再び先送りとなった。そんな中,北村に東京行きを誘われる糸子だが,迷った末,だんじり祭りの日に自分の進む道を決める…。出展元:NHK
128~133回◆「まどわせないで」
1985年。長女・優子の次女である孫娘の里香が,糸子の元へ転がり込む。里香は髪を染め,常にジャージ姿で学校に行こうとしない。そんなある時,馴染みの生地問屋のひ孫・譲が老舗の呉服屋の跡取り・栄之助を連れて糸子を訪ねる。栄之助は,自らのミスで抱えてしまった100反の生地をさばく方法を教えて欲しいと言う。断る糸子だが,栄之助は諦めず,着物地を使ったスーツのデザインを提案する。迷った末に糸子は,結局助け舟を出すことに。出展元:NHK
134~139回◆「宣言」
譲と栄之助は商社マン・守を連れて再び糸子を訪れ,オハライトコブランドの立ち上げを提案する。そんなある日,糸子は階段から落ちて足を骨折。娘たちは引退を勧めるが,糸子は「攻撃は最大の防御」をモットーに,着物地から洋服をつくる自らのブランド立ち上げを決心する。心配する孫娘・里香に糸子は「苦しんでいるのではなく,仕事に熱中しているだけ」と言う。ブランドのPRに,糸子は三人の娘たちとテレビ番組に出演する。出展元:NHK
140~145回◆「奇跡」
2001年。88歳の糸子は,通院する病院で看護婦と患者たちをモデルにしたファッションショーを開くことになる。この病院で糸子は幼馴染の奈津と再会する。糸子が服のデザインやショーの準備に忙しくしているうち,奈津はいつの間にか退院。モデルたちに歩き方の指導を始めた頃,一人の女性がモデルとして加わることになる。二児の母というこの女性は,末期がんで余命わずかと宣告されていた。女性は家族の見守る中,最後に登場し,ショーは大成功のうちに終了する。出展元:NHK
146~151回◆「あなたの愛は生きています」
2005年。92歳になった糸子は,相変わらず忙しく充実した毎日を送っている。住み慣れた家の二階を改装してサロンを開き,着物を洋服にリメイクする教室を開始する。ある日,優子の頼みで都内の病院での講演を引き受けた糸子は,周防の娘という女性に会う。2006年,突然倒れた糸子は入院,駆けつけた娘たちは久しぶりに母の周りに集まる。一度はもちなおした糸子だったが,数日後,息を引き取る。2010年のだんじり祭りの日,サロンに飾られた糸子の写真が集まった人々を優しく見守る…。出展元:NHK
◆最終回
糸子が亡くなったあと、優子はテレビ局から糸子の生涯をドラマ化したいと打診され困惑していたが、直子や聡子は、生前 糸子がドラマの主人公になりたいと言っていたと話す。
そして平成23年小原糸子の生涯をドラマ化した「カーネーション」の放送が開始される。
とある病院のロビーでは、テレビを見つめる老女が。※この人物は、直子役の川崎亜沙美さんの本当の祖母。
時は大正 岸和田に生まれた一人の女の子 名前を小原糸子と申します 着物の時代に ドレスに出会い 夢みて 愛して 駆け抜けた これは そのおはなし
ーおわりー
朝ドラ史上最高傑作といわれる『カーネーション』は、コシノ三姉妹を育てあげた小篠綾子さんをモデルとした物語です。
コテコテの岸和田弁や戦争によるPTSD、不倫が描かれ、万人受けは難しいと思われていましたが、蓋を開けてみれば、ヒロインと共に笑い、涙を流し、恋をする熱狂的なファンが増えていくような作品でした。
戦争が始まるまでは、「だんじり」のようなお転婆な糸子と父との確執、彼女を取り巻く個性的な人々などの庶民の日常が騒々しくもおかしく描かれ、ひとたび戦争が始まると、これまでの明るさから一変、悲惨なエピソードがたくさん出てきました。
糸子の夫は戦死。
幼なじみの勘助はかえってきたものの、これまでのお調子者ではなく、人が変わったように…。
勘助はやられた側ではなく、やった側(朝鮮人に手をかけた?)となったたため、トラウマにより心が壊れてしまったのです。
さらに彼は、敗戦が迫るころに再び召集され、一か月後に亡くなってしまいます。
戦争は何がどうあろうと、ダメ。
そう思う一方で、金糸が入った生地でモンペを作り、少しでも華やいだ生活する糸子をはじめとする女性の逞しさも印象に残りました。
また『カーネーション』でもう一つ話題となるのは、糸子と原爆の後遺症がある妻と子どもがいる周防との許されざる恋でしょう。(周防さんが登場するのは、26週ある朝ドラのうちわずか3週のみ)
「好きでした」と告白し、そそくさと去ろうとする糸子の腕を掴んだ周防が、「おいも……好いとった。ずっと」と答えるシーンは、今でも語り継がれる伝説となっています。
糸子でなくても、少し影のある周防の微笑みは持ってかれちゃいますねwww
でも、男勝りな糸子はメスの部分を出すことなく、自ら周防との恋に幕を閉じるのです。
ここが脚本家・渡辺あやさんの上手いところで、「不倫」を描きながらも視聴者に嫌悪感を感じさせないスレスレを責めています。
ちなみに、モデルとなった小篠綾子さんは25年も妻子ある男性と交際し、その男性は3姉妹を本当の子どものように可愛がっていたそうです。
このエピソードは、北村のキャラ設定に生かされているのかもしれません。
女性の自立と職業人の輝きを丁寧に描いた『ガーネーション』は、朝ドラという枠を良い意味で裏切りった転機となる作品です。
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