『スタアの恋』最終回までのあらすじと結末を相関図付きでネタバレ

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田舎から上京したごく普通のサラリーマンと大物女優の恋を描いた『スタアの恋』は、草彅剛×藤原紀香W主演のドラマです。今回は、2001年に放送され話題となった『スタアの恋』のあらすじから結末を振り返ってみたいと思います。

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『スタアの恋』登場人物&相関図

桐島ヒカル子(藤原紀香)・・・国民的なスター女優。有名俳優と交際中。ロケ先でひょんなことから知り合った草介からジャケットを借り…。
中田草介(草彅剛)・・・田舎から上京し、ハムの会社に勤務するごく普通のサラリーマン。お人好しで嫌なことも断れない。地元の彼女と遠距離恋愛中。
小金井明(勝村政信)・・・草介が勤める「サンマルコハム」の課長。要領が良く理屈っぽい。芸能オタクでヒカル子のファン。
牛山 護(古田新太)・・・草介の同僚。精力的に仕事をこなす体育会系。結婚には否定的で、キャバクラや風俗が好き。つぼみが気になる。
次屋吉太郎(筧利夫)・・・草介の先輩社員。10年前に結婚。結婚は人生の墓場だと思っている。
小泉つぼみ(長谷川京子)・・・草介の後輩社員。草介の好意を抱く。
高瀬美奈(佐藤仁美)・・・草介の田舎の彼女で婚約者。
日向麗子(安西ひろこ)・・・若手女優。良くも悪くの素直な性格で、すぐ男についていく。
駒田志郎(小木茂光)・・・ヒカル子の婚約者。
瀧川翠(戸田恵子)・・・ヒカル子の元マネージャーで、現在はオフィスクラウディア社長。ヒカル子を大切に思い、寛容に見守っている。
三枝英二(宇梶剛士)・・・ヒカル子のマネージャー。恋多き女・ヒカル子のスキャンダルに振り回される。
金田中虎夫(森本レオ)・・・映画監督。
竜崎慎(甲本雅裕)・・・ヒカル子の共演者。マスコミに新恋人だと騒がれる。
土方翔(伊原剛志)・・・人気俳優。授賞式でヒカル子に御礼のキスをする。
市川隆太郎(東幹久)・・・医師。ラーメン屋で体調不良のヒカル子を助ける。
幸田伊織(香取慎吾)・・・出版社の記者。

相関図

※無断転載ご遠慮ください。

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『スタアの恋』あらすじ~結末

1回「彼女が寝てる間に」

アカデミー賞受賞会場。そのきらびやかで晴れやかな場所で、女優・桐島ヒカル子(藤原紀香)は、一際鮮やかに輝きを放ち壇上へと上がった。「本年度、主演女優賞受賞、桐島ヒカル子」の声に応えて。そして、プレゼンテーターとして彼女を待ち受けていた受賞作の共演者土方翔(伊原剛志)は、撮影でサポートしてくれたことに対して礼を言うと、「お祝いのキス、してもいいかな」といきなりヒカル子に口づけしたのだ!!“恋愛の戦士”“恋愛のリセットマシン”と異名を取るヒカル子が瞬間にして恋に落ち、婚約者・駒田志郎(小木茂光)をあっさり捨て去るのにさほど時間はかからなかった。以後、スキャンダルを者ともしない二人の交際は公然の秘密となり、ヒカル子の所属事務所『オフィス・クラウディア』の女社長・翠(戸田恵子)は、マネージャーの三枝(宇梶剛士)とヒカル子のスケジュール調整に四苦八苦させられるのだった。土方と一時でも一緒にいたいと「海外ロケなし、ロケ地は日帰り限定」とヒカル子が要望してきたためだった。「いつものサイクルだと三か月・・・?今度は本気っぽいから半年・・・?」。「長く見積もって、十二か月でリセットでしょう」翠と三枝は、溜め息まじりでヒカル子の恋が冷める月日を算段した。「こんな貧乏人と結婚したって、一生苦労するだけだ」。「ド田舎にだって、もうちょっとマシな男いるだろ?」。上京して、恋人の勤める会社『サンマルコハム』を見たいと連れられてきた美奈(佐藤仁美)は、口々にそう説得された。恋人である中田草介(草なぎ剛)は、真面目でいい人で、今時珍しいほどの実直な男。しかし、会社ではそれをいいことに上司の小金井(勝村政信)同僚の次屋(筧利夫)、牛山(古田新太)などはいつも草介に仕事を押しつけ、理不尽なことを言ったりしていたのだ。あの時の初対面の美奈に対するやっかみ半分!?のもの言いもそうだったし、そう、この日もそうだった。映画の撮影が近所であると知り、全員仕事そっちのけ、草介一人だけを留守番に残して事務所を出ていってしまった。「あの大スター桐島ヒカル子がくるんだよ!」といさんで・・・「あ、それから本社の島田さんが帳簿取りにきますからお願いしますっ」と言い残し・・・。それから草介は電話の応対にFAX確認に追われまくっていた、と、そこに誰かが事務所に入ってくる気配がした。本社の島田さんと思った・・・しかし、電話応対も一段落した草介がその人のもとに行くと、そこには何と、桐島ヒカル子が眠っている!「なぜ?」唖然としながらも草介は、その肩にジャケットを掛け、コールが鳴らないようすべての回線を引き抜きヒカル子に安らかなひとときを作ってやった。そんな夢のような出来事の直後、草介は目覚めたヒカル子がそのままジャケットを持っていってしまったことを思い出した。ジャケットのポケットには美奈へのプレゼントが入ったままなのだ。ヒカル子の事務所に電話をいれ、ヒカル子の行く先々に現れジャケットを取りもどそうとする草介。そして、そんな草介に思いもしないヒカル子との遭遇の機会が与えられることになった。草介の元に近く行われるヒカル子のバースデーパーティーへの招待状が届いたのだ。だが「やっとプレゼントを取り戻すことができる!」草介が意気揚々とパーティー会場へと向かおうとしたところに美奈から別れを告げる電話が入る。また一方では、その日の主役ヒカル子もある出来事のため傷心の中にあった。出展元:(C)フジテレビ

2回「夢のようなデート」

「その男性は中田草介さんです。私たち真剣なお付き合いをしています」。ヒカル子(藤原紀香)が突然言った交際宣言で、草介の周辺は大変な騒動になってしまった。通勤の駅で、車内で、いたる所で草介は新聞に載ったヒカル子と草介のキスしている写真を見比べる人たちの好奇の目にさらされることになったのだ。だが『サンマルコハム』の人々は、草介をなるべく普通に迎えようと決めていた。それは・・・こんなことが本当に起こるはずがないという半信半疑の思いの現れでもあり、超ヒカル子ファンの小金井(勝村政信)の嫉妬心の現れでもあった。しかし・・・結局その日、次屋(筧利夫)や牛山(古田新太)らは一日中、テレビ、新聞、週刊誌などの取材電話に追われることになってしまった。その頃、ヒカル子はロケ先で麗子(安西ひろこ)から土方(伊原剛志)のことを打ち明けられていた。しかし、それに平然と「気にすることはないわ、捨てたモノなんだから」と言ってのけるヒカル子。だが翠(戸田恵子)だけは、麗子とのやり取りや、取り乱す土方の様子を見てほほ笑むヒカル子の様子を見ていて、今回の一件は土方を振り向かせたいためにヒカル子が仕組んだことと見抜くのだった。その日の夕方、外回りから会社に戻った草介は、皆から「お前のせいで一日大変だった」とさんざん責められた。しかし草介自身、ヒカル子の発言はパーティーのでの余興だったと思っていたのだが・・・その夜、そんな思いを吹き飛ばす出来事が起こった。なんと、草介のアパートにヒカル子がやってきて、唖然とする草介に「明日の夜7時に・・・」とデートの約束をして去っていったのだった。翌日、小金井、次屋らが、またも信じられないことが起こった! と半狂乱する中、草介は指定されたレストランへと向かった。そして草介は、その店で偶然にも映画監督・金田中(森本レオ)と再会。あのパーティーで草介と意気投合していた金田中は、ヒカル子も誘い、どこか別の店でじっくり飲もうと提案してきたのだ。そこで草介は、いつも行く飲み屋にヒカル子らと金田中を連れていき、丁度飲んでいた『サンマルコハム』の人達も交え、楽しいひとときを過ごしたのだった。その後、草介とヒカル子は二人きりになり、缶ビール片手に土手に座りおしゃべりを始めた。ヒカル子は、この素朴なひとときが『最高の贅沢』と思えた。そして、草介に思わず尋ねていた。「男の人ってどういう時に結婚したいと思うの?」。草介は、「僕は・・・気が付いたら美奈ちゃんのこと好きになってて、好きだから結婚したくなって、プロポーズしたときは体中が心臓になった見たいで・・・ドックンドックンって・・・」と自らの体験を思い出し、正直に答えたのだった。だがその翌日、ヒカル子は土方からエンゲージリングを贈られたのだ。ヒカル子の思惑は成功! 結婚は秒読みに入ったと誰もが思ったのだが・・・。出展元:(C)フジテレビ

3回「ホテルで二人きり」

「すみません、好きな人を振り向かせたかったので、あなたを利用していたんです」。ヒカル子(藤原紀香)から、交際宣言の真相を告白されて草介(草なぎ剛)の夢は瞬間にして醒めてしまった。だが、『サンマルコハム』のヒカル子信者、小金井(勝村政信)や次屋(筧利夫)、牛山(古田新太)らは、そんなことだろうと思ったと一様に安堵の表情を見せ、傷心の草介をねぎらうのだった。だが、ヒカル子の事務所の社長・翠(戸田恵子)と三枝(宇梶剛士)は、穏やかではなかった。いくら恋多き女で通ってるとはいえ、一週間そこそこでの破局はまずい、しかも相手は一般であることを思えば、ヒカル子のイメージダウンは必至・・・・・・と考えたのだ。そこで二人は、『サンマルコハム』に草介を訪ねると、いましばらく交際は本当のことだと芝居をしてほしいと頼むのだった。嘘をつくのは上手くない・・・・・・だけど草介は翠の頼みを了解したのだった。ヒカル子は、主演映画の舞台挨拶にのぞもうとしていた直前、そのことを聞かされた。「こんなフェイク、何度もやってきたじゃない」。翠の行動をヒカル子は納得した。だが三枝は、「あの人は?」と、この時ヒカル子が何気なく言った一言が気に掛かった。これまでヒカル子が、捨てた相手のことをそんな言葉で気にしたことはなかったのだ。それからも草介は、マスコミやファンたちに追いかけ回される日々を送ることになった。だが、草介の存在を疑うパパラッチも現れ、相変わらずヒカル子の周りは賑やかで騒々しかった。しかし、そんな中で一番賑わい、盛り上がって欲しい肝心のところは沈黙するという由々しき現象が起こってしまった。つい先日封切りされた主演映画『ラブシュープリーム』が記録的!? 大コケをしてしまっていたのだ。この事実を何とかヒカル子の耳にいれまいと友子(唐木恵子)や付き人の妙子(北川弘美)も必死で取り繕っていた。だが、そんな努力も麗子(安西ひろこ)の、「映画の大コケしたぐらいでへこんでいられないですよねっ!」の一言で台無しになってしまったのだ。数日後、ヒカル子は誰にも内緒で一人映画館へと足を運んで見た。そして、そこで麗子が言っていた大コケの実態を目の当たりにしたのだ。だが、その映画館には偶然にも草介も来ていた。「面白かったですか?」「・・・あ、ハイ・・・」。だがすぐにファンに発見された二人は、感想を交わし合うことも十分にできないままその場から逃げ出すことになってしまった。 二人、一緒に。ボーリング場からお好み焼き屋・・・・・・そして、ついにはホテルへと・・・。出展元:(C)フジテレビ

4回「悲しいウソ」

ヒカル子(藤原紀香)との交際宣言が嘘だったことが発表された。そうと知った『サンマルコハム』の小金井(勝村政信)、次屋(筧利夫)、牛山(古田新太)らは、草介(草なぎ剛)がおそらくしょげているであろうと察して次々と女性を紹介してやるのだが、草介にはかえってありがた迷惑。これ以上おかしな相手を紹介されてはようにかなわないと、「こういう時は仕事ですよ!」と頑張って営業に精出すことを宣言した。またその時、『サンマルコハム』には、小金井が取ってきたファミリーレストラン『シェフズ』との世界のハム祭りのイベント協賛という大口の話しが舞い込んでいたのだった。一方ヒカル子は、久し振りのオフを共演中の男優・桜井了(青木伸輔)と過ごしながら、ふと草介に連れられて行った居酒屋のことを思い出していた。誰といても“この人は私がスター桐島ヒカル子だからこうしていてくれるんだ”という思いにかられてしまう。だから、とにかく楽しかったあの日のことをヒカル子はフト思いおこしてしまったのだ。自分にはあんなに楽しい時間を共有できる友達と呼べる人がいないとも思いながら・・・。数日後。ハム祭りにむけての商品の発注に追われていた小金井のもとに、一人娘・千花(菅野莉央)の担任から電話が入った。どうやら千花が学校に一週間も登校せず、いじめにあっているらしいというのだ。妻と離婚後千花とは離れて暮らしていた小金井は、とにかく次の日曜日、千花と会い話しを聞いてみることにした。日曜日、千花とやってきた遊園地で小金井は草介からの電話を受けた。ハム祭りにハムが届いていないという。「!」小金井はその時はじめて娘のことで頭がいっぱいになり、あの時ハムを発注しそこなっていたいたことを思い出したのだった。一日で大損害を出した『シェフズ』は、謝罪する小金井に対してもう一度ハム祭りをやり直してもいいと言ってきた、だがその条件としてヒカル子をポスターに起用することを出してきたのだ。草介がいることも考慮しての巧妙な交換条件。そして尻込みする草介を残して、小金井、次屋、牛山はさっそく『オフィスクラウディア』へ。しかし、ものの数分でヒカル子の携帯ストラップを土産に追い返されてしまった。だが、その後もあきらめきれない次屋と牛山は、草介を動かし、なんとかヒカル子に直接話しを聞いてもらうところまでこぎつけたのだ。しかも、パーティー以来ハムの美味しさにみせられていたヒカル子を、一緒にハムを食べませんかとおいしい誘い文句で呼び出させて・・・。久し振りに会うヒカル子に草介は、ダメもとで、それでもきちんと事情を話した。だが、次屋と牛山には別の企みがあったのだ。もちろん草介には内緒の、しかし小金井を救うためには実行しなければならない大作戦が。出展元:(C)フジテレビ

5回「帰れないふたり」

その日、翠(戸田恵子)はドクター・マクニコルの診察室を訪れていた。 「セリフが言えなくなるなんて初めてなんです。ヒカル子の心に一体何がおこったのでしょうか?」。深刻そうに相談するのはヒカル子(藤原紀香)のこと。そう数日前からヒカル子は撮影に入ってもセリフを言えない状態に陥ってしまったのだ。だがドクターは、以前にも似た例があったといい、セリフが言えなくなるのは、ヒカル子がスターであるがゆえの孤独感からきている精神的なもの、立ち直るには本人次第だというのだった。そして、その日の現場でもやはりセリフ言えなかったヒカル子は、誰にも何も告げることなく、忽然と姿をくらましたのだった。ある日の朝のこと、会社に出かける直前の草介(草なぎ剛)の前には笑顔のヒカル子の姿が! ヒカル子は慌てふためく草介を尻目に、しばらくアパートで暮らすここを決め込むのだった。その頃、ヒカル子の失踪を知った『オフィス・クラウディア』では、翠と三枝(宇梶剛士)が、事務所を閉めることになったら・・・と寂しい会話を展開させていた。そしてまた『サンマルコハム』でも、売上げ不振に伴う、社員リストラという寂しくも厳しい話しが持ち上がっていたのだ。そして所長の小金井(勝村政信)が考え抜、揚げ句出した結論とは、最も営業成績の悪い牛山(古田新太)を辞めさせるということ。それは草介にも次屋(筧利夫)にも辛いことだったが、事務所を守るためには仕方のないことと割り切るしかなかった。だが、この話を草介から聞いたヒカル子は、単純な疑問にぶつかった。売上げを今の倍にしなければならないことは大変なこと・・・でも、なぜ何もやってないうちから無理なこととあきらめてしまうの?「やってみればいいじゃない? 無理だかどうか」。そして草介は、この時のヒカル子のことばに動かされ、牛山のため、もう一度必死に営業に回ることをはじめるのだった。もちろん、小金井も次屋も。そしてヒカル子もそんな草介をまるで恋人? のように優しく見守るのだった。そんなある日のこと、草介のもとに三枝がやってきた。三枝は、おそらくヒカル子がここにいるはずとやってきたのだ。だが、三枝は強引に連れ帰ることはしなかった。この時草介は、ヒカル子にも素敵な理解者がいることを感じとっていた。それからしばらくして『サンマルコハム』に奇跡がおこった・・・。出展元:(C)フジテレビ

6回「二人が射とめた物」

その日、草介(草なぎ剛)は弓道場にいた。一心に気持ちを込めて引く調子はなかなかのものだ。そして、そんな草介を見ていた道主・能見彦吉(高松英郎)は言った。「昇段試験を受けて見ないか?」。その時から草介の試験に向けての練習がはじまった。ヒカル子(藤原紀香)は、撮影所でナギナタを振り回していた。女優を泣かせることで有名な白河監督(北見敏之)の元、新作の役作りに取り組んでいたのだ。しかし、その様子を見ていた白河は、アイドル女優のお遊び程度とあきれ果て、ナギナタから弓道に設定を変えてしまったのだ。その時から、ヒカル子の弓道特訓がはじまったのだが・・・なんと、その指導を草介が担当することになったのだ。練習場で手取り足取り、ヒカル子に熱心に指導をする草介。だが、その時、ヒカル子の手にしていた弓が折れてしまった。「大丈夫です」とはいったものの、それは草介が初めて的に的中させた大切な弓だった。そんな二人の様子を見ていた麗子(安西ひろこ)は、ヒカル子が本当に好きなのは草介なのだと直感。その後、アパートに「サンマルコハム」に草介を追いかけ回して、ヒカル子の様子を伺うのだった。「今度は日向麗子と草介?」。小金井(勝村政信)、次屋(筧利夫)、牛山(古田新太)、つぼみ(長谷川京子)、サンマルコハムの面々は、再びざわつきはじめる。そしてヒカル子も、折りにつけ草介と麗子のツーショットを見せられ、ちょっぴり苛立った様子で、高級な弓を草介に渡すと、そっけなく「弁償しましたから」と弓を折ったことをさっぱり清算したかのようにいうのだった。だがその後、ヒカル子と草介が同時にスランプに陥ってしまう。うまくいかなければ代役をたてられてしまう・・・そんな迷いと緊張の中、ヒカル子はふと足を運んだスタジオで金田中監督(森本レオ)と会い、そこで折った草介の弓にまつわる話しと、実はあの弓で昇段試験にのぞむはずだったことを聞かされた。次の瞬間、ヒカル子は弾かれたように立ち上がると草介の弓を手に、ある場所に車を走らせていた。翌日には、撮影と草介の昇段試験が迫っていた。出展元:(C)フジテレビ

7回「突然の告白」

ある日のこと、仕事に出掛けるヒカル子(藤原紀香)のマンション前にに怪しい男の影がちらつき、「オフィスクラウディア」には、ヒカル子の行動を克明に書き込んだFAXが届いた。翠(戸田恵子)は、即座に熱烈なヒカル子ファンのストーカー行為と感じとり、屈強なSPたちをヒカル子に付けた。仕事場にトイレにデートに・・・それこそ四六時中一人になることのないように。だが、ヒカル子はそんな状況にいい加減にうんざり!ストレスもピークに達してしまう。そこで翠は、少しでも気が晴れればとヒカル子の部屋でホームパーティーを開くことを思い立った。その頃、「サンマルコハム」では商店街恒例のお祭りについての話し合いがもたれていた。屋台で出すものを何にするのかという、それは大事な問題が話しあわれていたのだ。だが、焼き鳥だ何だとさまざまな案が出された中、結局は所長小金井(勝村政信)の一存で、毎年好評のハムサンドに決定。実行委員も前年同様に草介(草なぎ剛)とつぼみ(長谷川京子)ということになった。この決定を密かに喜ぶつぼみ。草介と一緒にできることが嬉しくて仕方なかったのだ。またその一方では残念がる牛山(古田新太)。つぼみと一緒にできないことが残念て仕方ないのだった。さて祭りの準備にとりかかり始めた「サンマルコハム」に、祭り同様に気合いの入る仕事が舞い込んできた。それはヒカル子のホームパーティーへハムを届けること。草介はそこで新作のハムサンドをヒカル子に作った。そして、そのハムサンドを今度お祭りで出す予定だということ、でも実は本当に作りたいと思ってるのは焼きそばで・・・などと楽しげな祭りの話しを聞かせてあげたのだった。だが、二人のいいムードもそこまで。その後パーティーはセレブな人々たちのものとなり、草介はあらためてヒカル子との立場の違いを思い知らさせるのだった。その後、祭りの準備を一緒にする草介とつぼみとの仲は牛山もやきもきするほどに接近していくことになった。そしていよいよ祭りの日。だが・・・当日はあいにくの雨で祭りは中止に。がっかりして社にひきあげてきた草介らのもとに、三枝(宇梶剛士)から、ヒカル子がいなくなったとの知らせが入った。草介は、ヒカル子が今だ体験したことのない祭りや焼きそばの味にひどく興味を抱いていたことを思い出し、いち早く祭りの行われるはずだった神社へと向かった。一方、ヒカル子は、変装してSPらを巻き一人神社への歩いていた。その背後にストーカー坂田(近藤公園)がいることも気付かずに・・・。出展元:(C)フジテレビ

8回「スタア、ふられる」

それはある日の撮影現場でのことだった。「OK」の声がかかって収録を無事終えたヒカル子(藤原紀香)が突然深い溜め息をつき疲れ果てた表情を見せたのだ。目ざとくヒカル子の異変に気付いた三枝(宇梶剛士)はその後の取材をキャンセルしては? と打診するが、ヒカル子は平気だという。だが、その後もヒカル子のこの異変は続き、心配した翠(戸田恵子)は精密検査に霊媒師まで呼んで、原因の掴めないヒカル子の元気のなさをつき止めようとする。しかし、ヒカル子の体調はいたって良好で周囲の戸惑いは深まるばかり。だが相変わらずヒカル子は「なんだか胸が痛いの・・・」と訴える。それを聞いた麗子(安西ひろこ)だけはそれを恋の症状と診断したのだが、恋する感情を知らないヒカル子は、ポカンとするばかりその頃『サンマルコハム』は、次屋(筧利夫)の離婚問題に翻弄されていた。家を省みない! と妻にののしられ家を飛び出した次屋が会社に泊まり、続いて草介(草なぎ剛)のアパートにも出没し、つぼみ(長谷川京子)と二人で鍋を囲んでいるところに乱入する始末。小金井(勝村政信)はバツいちの先輩として離婚を進め、牛山(古田新太)も大賛成するが・・・。そんな中、次屋は三人の子供たちを連れてヒカル子のサイン会に出かけた。久し振りに家に戻って会った子供たちは、母の律子(石川真希)のいいつけどおりに、塾に行き、やりたいこともさせてもらえない日々を送っているのを見て急に思い立ったのだ。久し振り会った『サンマルコハム』の人・次屋との再会に顔を輝かせるヒカル子。そして、次屋の三人の子供たちもスターに会えた喜びと、やさしく話しかけてくれるヒカル子に感動したのか自分たちの夢を素直に打ち明けたりするのだった。その時初めて子供たちの本心を聞かされた次屋は、ある決意を胸に妻・律子に会うのだった。その頃ヒカル子の身に大変なことが起こっていた。相変わらずぼんやり状態の続いていたヒカル子は撮影現場での不注意から木箱が直撃。救急病院に運びこまれたのだ。血圧も低下して危険な状態!だが、ヒカル子は生死をさまよう状態の中で夢を見ていた・・・。かつての恋人で、今は亡きF1レーサーだった人が現れ「おいで・・・ヒカル子・・・」と優しく手招きしている。行こうとするヒカル子、だがその時別の方から「帰りましょう! 家に帰るまでがピクニックです」と引き戻す声。その声の主は・・・出展元:(C)フジテレビ

9回「サヨナラ」

撮影終了後には雑誌の取材。そこには前にも増して精力的に仕事に取り組むヒカル子(藤原紀香)の姿があった。心配してオフを取ろうとする三枝(宇梶剛士)の気配りに「その必要はないわ」と笑顔を見せるヒカル子。そんなヒカル子に翠(戸田恵子)が初舞台の仕事を用意してきた。共演したかった人たちも多数いたというスペシャルドラマの出演を断ってまで決めてきたという舞台出演。ヒカル子は納得いかない。だが「じっくり仕事に取り組んで欲しいの。一度くらい私の頼みを聞いてでくれてもいいでしょ?」翠は珍しく折れることなくヒカル子を舞台に向わせるのだった。一方草介(草なぎ剛)は、つぼみ(長谷川京子)との交際宣言後、楽しいデートを重ねていた。それは牛山(古田新太)をやきもきさせたが、小金井(勝村政信)、次屋(筧利夫)にとっては、分相応、落ち着く所に落ち着いたと納得させていた。だから、ある雑誌が申し込んできた『あの人は現在』のページにスターと交際していたサラリーマンとして草介に取材にたいして「今はOLとさわやか交際中でして、静かに二人を見守っていただきたい」などと草介に代わってコメントしたりしたのだった。後日その記事は麗子(安西ひろこ)の目に入り、そして即ヒカル子にも伝えられた。だがその頃ヒカル子は、慣れない舞台稽古に追われ、共演者ともうまくコミニュニケートできず、最悪の状態に陥っていた。そしてそんなヒカル子の様子を見た翠は、結局この場を救ってあげられるのは草介だけでは・・・と考え、最終稽古をするヒカル子の元に草介を連れていくのだった。その頃、小金井、次屋、牛山らはある疑問にぶつかっていた。実は草介の中にはまだヒカル子がいるようだ、それなのになぜ、草介は認めようとしないか?と。そしてこのことは、実は付き合ってるつぼみも薄々感じていたという。そして・・・住む世界が違うになんてことはないはず、俺たちだって大監督・金田中(森本レオ)と友達になれたじゃないかということに気付いた『サンマルコハム』の連中は、草介とヒカル子を結び付けるべきだとの結論を出したのだ。そして翌日、ヒカル子の舞台初日。金田中監督の隣りの席のチケットを草介に渡し全員で劇場に送り出してやるのだった。出展元:(C)フジテレビ

10回「運命のプロポーズ」

ヒカル子(藤原紀香)から『サンマルコハム』社製のブタのキーホルダーを返され、さよならを告げられた草介(草なぎ剛)は、これでヒカル子の事はきれいサッパリと忘れて仕事に打ち込むことを皆に宣言する。小金井(勝村政信)も次屋(筧利夫)はそんな草介の決意を受け入れようとするが、なぜかつぼみ(長谷川京子)は「意気地なしで根性なしで小心者!」と責める。自分が草介を諦めたことも意味がなくなるし、このままではなにも解決しないままだというのだ。だが、すっかり諦めムードに陥ってしまった草介には、ふたたび気力を取り戻すことができそうにない。その頃ヒカル子は、とあるドラマの撮影でラーメン屋にいた。だが、共演中の麗子(安西ひろこ)がNGを連発。本番の度にラーメンを食べていたヒカル子は意識を失い倒れてしまったのだ。しかしそこで咄嗟にヒカル子を救ったのが、たまたま現場に居合わせた市川隆太郎(東幹久)という獣医だった。市川は救急車を呼ぶより早いと、自分の病院にヒカル子を運ぶと親身になって治療を施した。そしてこの後、翠(戸田恵子)も認める誠実なお相手として、市川とヒカル子は急接近!翠の発案で市川を招いてのパーティーも催されることになった。しかし、実はこの時ヒカル子の心の中には、まだ草介のことがあった。そのことをあらためて知らさせた翠は、「私とんだ勘違いをしていたわ・・・これからは何でもあなたが決めなさい。仕事のことも中田さんとのことも・・・」と言うのだった。ヒカル子は深くうなづくとパーティーに草介も呼ぶことを決め、そこで草介にきちんと話しをすることを決意した。本当の、偽りない自分の気持ちを。しかし、パーティーには来た草介は、ヒカル子と市川の姿を見て勘違い。そのままヒカル子と話すこともせず会場を後にしてしまうのだった。だがその翌日のこと、事務所に戻ってきた草介はそこに思いがけない光景を見た。それは草介の帰りを待ち、でも待ちくたびれて椅子にこしかけたまま眠ってしまったヒカル子の姿だった・・・。出展元:(C)フジテレビ

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『スタアの恋』最終回の結末

11回(最終回)「永遠のキス」

ヒカル子は、その時待望だった金田中監督(森本レオ)の作品の撮影に入っていた。だが、与えられたセリフは何度繰り返しても金田中の満足いくようなものにならない。「セリフを読まず、あなたのものにして下さい」度重なるアドバイスもなかなか届かない。獣医の市川隆太郎(東幹久)と目下婚約中。間もなく結婚式をむかえようとしており、ヒカル子は公私共に充実しているようには見えたのだが。そんな様子をいつものように見守っていた三枝(宇梶剛士)が翠(戸田恵子)に提案した。草介(草なぎ剛)に頼んで撮影所にクラテッロサンドを持ってきてもらおうと。クラテッロサンドにかこつけて二人を会わせるつもりだ。実は三枝は、ヒカル子の結婚は本意ではない!と思っていたのだ。そして、草介が訪れた日の撮影で、ヒカル子は遂にセリフを自分のものにすることができ、撮影は無事終了した。翠と三枝の作戦は見事に成功したかに見えた。だが、麗子(安西ひろこ)から今日のことは、草介は自主的にやってきてくれたわけでなく、全て三枝の取り計らいだったことを聞いたヒカル子は、ふたたび草介との距離を取ってしまい、隆太郎との結婚にひたすら気持ちをむけるのだった。そして、いよいよ結婚式の当日がきた。式には小金井(勝村政信)、次屋(筧利夫)、牛山(古田新太)、つぼみ(長谷川京子)らも呼ばれていた。もちろん草介も複雑な心境で列席していた。実は前日三枝から言われたのだ、「もう誤解やことばの行き違いをしている場合ではないのでは?私はヒカル子さんには、本当に好きな方と結ばれてほしいと思っているんです」と。しかし、いままさに隆太郎と並んで神父の前に歩んでいくヒカル子に対して何ができるというのだ!そして「健やかなる時も病める時も・・・」神父のことばがはじまった。「この結婚に異議のあるものは申し立てよ、異議のない者は永遠に沈黙をもって答えよ」、とその時事件は起こった!!「はい!あります」教会中に響き渡る声である者が立ち上がったのだ。「!」そしてヒカル子が驚いて声の方を振り返ると・・・。出展元:(C)フジテレビ

黙っていた草介がブタさんキーホルダーを握りしめて立ち上がった。

「ヒカル子さん。こんなことに気づくのにずいぶん時間がかかったしまいました・・いえ。本当はずっと前から気づいていました。でもボクは,何もすることができませんでした。今それを後悔しています。ヒカル子さん・・・ボクはあなたが好きです。結婚してください。」

ヒカル子は参列者の無礼を隆太郎に謝ったが、隆太郎は本当の気持ちが知りたいと言った。

ヒカル子は草介が好きだと伝え、ようやく正直に自分の気持ちを伝えることができてスッキリした。

会社に戻った草介は改めて、あの椅子に座って居眠りをしているヒカル子に

「ヒカル子さん。ボクはあなたが好きです。結婚してください。返事はすぐでなくてもいいです」

とプロポーズをした。

ヒカル子の答えは、もちろんYes。

そして二人は唇を合わせた。

場面は変わり、結婚式のときのエピソードを幸田に話す年老いたヒカル子。

幸田がすぐにでも本にまとめたいと申し出ると、ヒカル子は、

「草介さんがマスコミ嫌いなのはわかっているけれど,私はずーっと前から世界中の人に自慢したかったのよ。世界一の夫を。」

とノロケ、草介はその横でほほ笑んだ。

出版社に戻った幸田は、「スタアの恋」というタイトルで、ヒカル子の運命を変えた恋の物語を出版しようと決めた。

幸田が帰ったあと、草介とヒカル子は手に入れたクラロッテ(生ハムの王とも言われるパルマの伝統的生ハム)でサンドイッチを作っていた。傍らにはあの椅子がある。

これはこの椅子だけが知っている二人の恋の物語…。-おわりー

『スタアの恋』感想

国民的スター女優としがないサラリーマンの恋をコミカルでハートウォーミングに描いた本作。

どこか世界的にヒットした映画「ノッティングヒルの恋人」彷彿とさせる恋愛ドラマでした。

藤原紀香さんの天然でベタな演技も、世間知らずの大女優というキャラにマッチしており、そのオーラとは反対に、汚れをしらないハムオタク役の草彅剛さんの朴訥としたお芝居も良かったです。

恋多きスター女優をここまで嫌味なく演じられるのは、藤原紀香さんの人柄のおかげ。

人気絶頂時に芸人さんと結婚され私生活とも重なります。

ハムや椅子などのアイテムの使い方も絶妙で、globeの主題歌「Stop! In the Name of Love」も物語をドラマティックに盛り上げていました。

最終回は、年老いたヒカル子が香取慎吾さん演じる記者に過去の恋愛を語り、「スタアの恋」という本を手掛ける展開でタイトル回収も鮮やか。

他のキャストに目を向けると、本作がドラマデビューとなった長谷川京子さんがとにかくカワイイ。マレフィセント化する前のナチュラルな表情が初々しいです。

ヒカル子の恋愛相手には、東幹久さん、甲本雅裕さん、伊原剛志さんなど個性派俳優が勢ぞろい。

ハム屋の同僚には劇団出身の実力派 古田新太さん、勝村政信さん、筧利夫さんも良い味出してます。

『スタアの恋』は、誰一人 意地悪なヒールキャラもおらず、逆シンデレラストーリーを純粋に楽しめる作品となっていまうので、ぜひ思い出した方は見返してみて下さいね。

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まとめ

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