『相続探偵』最終回ネタバレ！灰江の過去と相続ミステリーの結末は？

亡くなった人の財産、権利、義務を遺された人が引き継ぐ相続。この相続には「争続」と言い換えられるほどトラブルが付きまといます。『相続探偵』は、そんな相続にまつわる事件を解決する私立探偵の活躍を描いたミステリです。今回はドラマ化も決定した『相続探偵』の登場人物とあらすじを見ていきます。

『相続探偵』あらすじ

人の数だけ相続があり、相続の数だけ事件がある。

亡くなった人の預金、土地建物、借金…を巡り、遺された人は、とまどい、権利を主張し、奪い合い、時には放棄する。

そんな相続のトラブルを専門に扱う私立探偵・ 灰江七生は、元医大生、元・科捜研エースと共に、相続で違法に騙そうとする人を見逃さない。

「ーーその遺産、泣かせねーぜ」

大御所ミステリ作家が遺した不自然なビデオメッセージ、亡くなった恩師に500万円を貸し困り果てたプログラマー、後妻業の女の悪事…

遺産相続専門探偵・灰江は、相続にまつわる事件を、鋭い嗅覚とアイデアで痛快に解決していく。

『相続探偵』登場人物

◆登場人物

◆灰江七生・・・灰江相続調査事務所を営む遺産相続の専門の私立探偵。元弁護士
◆三富令子・・・ 灰江の探偵事務所のスタッフ。元医大生で遺体の調査もできる。灰江のもとで働きながら、ジムのトレーナーのアルバイトもしている。
◆朝永秀樹・・・ 灰江の探偵事務所のメンバー。元警視庁科捜研のエース研究員という異色の経歴を持つ。
◆福士　遥・・・テレビ番組に引っ張りだこの有名弁護士。令子がバイトしているジムに通い、彼女を気に入る。
◆羽毛田香・・・スクープ記者。弁護士だった頃の灰江を知る女性。

『相続探偵』最終回の結末をネタバレ

◆最終回の登場人物

東大児童青年教育学の名誉教授・薮内晴天に隠し子がいることがスクープされました。

かつて灰江は元カノと共に、薮内教授からワインをご馳走になったことがあり、彼が愛妻家に見えていたため驚きます。

その後、里子に出された一卵性双生児の片割れ、郷田蜆とその息子が仕組んだDNA鑑定によって子どもたちとの親子関係が証明されます。

そんななか、自分も薮内の息子だと名乗る青年・島田正樹が現れ、こちらもDNA鑑定の結果、確かに薮内の息子だと確認されました。

キャディーだった母と薮内の不倫によって生まれた島田が死後認知をすれば、遺産は受け取れます。

灰江は島田に死後認知を求めるかを尋ねますが、島田は、死後認知もせず、お金もいらないという結論をだしました。

理由は、幸せだった母がこの事実を知ってしまうと悲しむと考えたからです。

島田の決断でこの件は落ち着くようにみえましたが、灰江は、相続した一戸建て、家の維持費用にもお金がかかるはずだからと、薮内の妻に島田の存在を暴露します。

妻は、薮内の不倫と隠し子の事に薄々気づいていたため、薮内の遺産は全て彼に渡すと言い出しました。

一方、最終回では、灰江が背負っている多額の借金についても明かされています。

バスの運転手をしていた灰江の父は、突風による事故で多数の乗客と共に亡くなっています。

事故は自然災害によるものでしたが、裁判では灰江の父の居眠り運転が原因とされ、多額の賠償金の支払いが命じられました。

そして大きな借金を背負った灰江の母が亡くなったことによって、息子の灰江が借金を相続したというのです。

さらに、元最高裁人事総局の局長、現在は国家治安委員の地鶏健吾という男が登場します。

なんと地鶏は、灰江の生物学上の父親で、灰江の父が起こしたバス事故で被害者の感情と世論の収まりをはかるため、灰江の父を加害者に仕立て上げたのでした。

なお『相続探偵』は、イブニング自体の休刊により、この7巻で最終巻となっています。

灰江がなぜ育ての両親に預けられたのか、地鶏との対決、記者・羽毛田香の関係や元カノの存在など、ここから熱くなりそうな展開なのに…この様な未消化な終わり方は残念でなりません。

ちなみにドラマの脚本は、漫画の原作者でもある西荻弓絵さんが担当するので、ドラマの方でこの先の本筋が描かれるかもしれません。

期待が高まりますね。

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