ドラマ『silent』ネタバレ!最終回までのあらすじ“紬”と“想”の恋の結末は?

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かつて愛し合った聴力を失った青年と今を生きる女性。ドラマ『silent』は、そんな二人が音のない世界で再び出会い、葛藤しながらも気持ちをつないでいくラブストーリーです。今回は2022年に放送され話題となった『silent』の最終回までのあらすじを相関図付きで振り返ります。

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『silent』登場人物&相関図

登場人物

青羽紬(川口春奈)・・・26歳。高校の同窓会で再会した戸川湊斗と交際し、結婚を控えている。現在CDショップ店でアルバイトをしている。高校のときに交際していた佐倉想と偶然会い、彼が耳が聴こえないと知り…。
佐倉想(目黒連)・・・紬の高校時代の交際相手。サッカー部でキャプテンで人気者だった。卒業後「若年発症型両側性感音難聴」を患い、紬や友人との連絡を一切絶つ。
戸川湊斗(鈴鹿央士)・・・紬の現在の恋人。想の親友。想の実家を訪れた際に想の病気のことを知り、受け止めきれずにいる。
桃野奈々(夏帆)・・・聴覚障害者。大学時代にろう者向け就活支援セミナーで想と知り合い想に想いを寄せている。
春尾正輝(風間俊介)・・・手話教室の講師。紬に手話を教える。8年前奈々に好意をお抱き影響で手話を勉強していたが、些細なすれ違いで交流が途絶える。
佐倉律子(篠原涼子)・・・想の母。想が病気をきっかけにこれ以上傷つかないように心配する。やっと静かな生活を送れるようになった想が、高校時代の知り合いと交流することを良く思っていない。
佐倉萌(桜田ひより)・・・佐倉家の末っ子。兄の想の理解者になりたくて早々に手話を学ぶ。
青羽光(板垣李光人)・・・紬の弟。姉思いな性格で湊斗に懐き、二人が結婚することを願っている。
横井真子(藤間爽子)・・・紬の高校時代からの親友で良き理解者。
古賀良彦(山崎樹範)・・・紬や想、湊斗の担任で、高校時代のサッカー部顧問。想の身内以外で唯一、彼の病気を知っていた。

相関図

※無断転載禁止

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『silent』1話から最終回までのあらすじ

1話「本気で愛した彼は音のない世界で生きていた」

高校時代に彼の声と紡ぐ言葉に惹かれた青羽紬(川口春奈)は3年の時に佐倉想(目黒蓮)と同じクラスになる。中学からの幼馴染である戸川湊斗(鈴鹿央士)の紹介もあり、二人は音楽という共通の趣味をきっかけに仲良くなり、愛おしいかけがえのない時間を過ごしていた。大学進学というタイミングで東京と群馬で離れ離れになるも、何も心配することはないと思っていた紬だったが、紬は想から一方的に別れを告げられてしまう。何が理由なのかもわからないまま振られた紬。8年という時が過ぎ、紬は心残りはありながらも、今は大型CDショップで大好きな音楽に囲まれて働きながら、湊斗と幸せな日々を送り、2人の将来を考えるようになっていた。しかし、そんなある日、駅で想の姿を偶然見かける。思わず声をかける紬だったが、彼にはその声が届いていなかった。なぜなら彼は…出展元:フジテレビ(C)

手話で一方的に答える想。

紬は何を言っているのかは分からないが、彼が耳が聞こえないことを知りショックをうける。

そんな紬を置いて想は立ち去り、泣き崩れる。

そんななか想は、紬が落としたイヤホンを持ち帰ったことに気づき…。

2話「好きになれてよかった…そう思いたい」

青羽紬(川口春奈)は8年ぶりに佐倉想(目黒蓮)と偶然の再会を果たすも、手話で一方的に話され、状況が把握できずに立ちすくむ。一方、想はこの8年間の想いが募り、行き場のない気持ちを消化できずに紬のもとから立ち去る。そんな様子をみていた桃野奈々(夏帆)は、想のもとに駆け寄り、そっと寄り添うのだった。想は高校卒業のころに耳に違和感を抱くようになり、その異変にいち早く気づいた母の律子(篠原涼子)が病院に連れて行くと、遺伝性の可能性があると診断された。自分のせいかもしれないと責任を感じ、なかなか受け入れられない律子に対し、想は申し訳なく感じ、そのまま上京することを決め、紬にも病気のことは隠して別れを告げた過去があった。戸川湊斗(鈴鹿央士)は紬と想が再会したことに不安はぬぐえないものの、想いとは裏腹に、春尾正輝(風間俊介)の手話教室を紹介する。想と話せるようになりたいと思う紬は手話教室に通うことを決意し、想に「もう一度会って話したい」と告げるが…。出展元:フジテレビ(C)

紬は想と会い、手話を少し覚えたことを伝えた。

そして想がかつて「好きな人ができた。別れよう」といったのは、自分を悲しませないための嘘だったと知った紬。

それから、少しだけ あの頃に戻ったように仲良く歩く二人。

そんな二人を偶然、湊斗が見かけ…。

3話「今はもう、好きじゃない…今好きなのは…」

青羽紬(川口春奈)と佐倉想(目黒蓮)、どちらも大切な存在だからこそ本当の気持ちを伝えることができなかった高校時代から8年の時が経つ。戸川湊斗(鈴鹿央士)は、今は自分が紬の一番近くにいるという自負と、心のどこかに残る不安を抱えながら過ごしていた。そんな中、紬と想が一緒にいるところに遭遇してしまった湊斗は気持ちの整理がつかない。想は桃野奈々(夏帆)と一緒にいる時に、一方で紬は春尾正輝(風間俊介)から手話レッスンを受ける中で、聞こえる人と聞こえない人との間にある距離感を、実感をもって感じていく。そんなある日、想はあることのために紬の家へ向かうが、そこに紬の姿はなく…出展元:フジテレビ(C)

紬は、ろう者はろう者同士で結婚する人が8割だと知り、ろう者はろう者でしか理解できないという春尾の言葉が胸に残る。

湊斗には悪いから、もう二人で会うのは止めようという想に、紬は「もう好きじゃないから大丈夫」と答えた。

そんななか、紬が不在のときに紬の家を訪ねた想は、ちょうど遊びにきていた湊斗に会う。

湊斗は本当に耳が聴こえなくなった想にショックを受け、なぜ相談してくれなかったのかと問い詰める。

そして湊斗は、彼女を友達に取られることより、友達の病気を受け入れることの方が苦しいと紬に告げた。

4話「戻れると思う。元に戻れたら嬉しいなぁって」

青羽紬(川口春奈)の家で鉢合わせした佐倉想(目黒蓮)、戸川湊斗(鈴鹿央士)、光(板垣李光人)。思わずその場を去ろうとする湊斗に、紬は想と二人でちゃんと話した方がいいと諭す。  湊斗は8年ぶりに想と向き合う中で何も変わっていないと感じ、高校仲間のフットサルに参加してみないかと誘う。そんな湊斗に対して、紬と想の復縁を懸念する同級生たち。だが、横井真子(藤間爽子)は、紬が今は湊斗のことを本当に大切に思っていることを理解する。 迎えた当日、フットサル場で待つ同級生たち。そのとき、想は…。出展元:フジテレビ(C)

湊斗は高校時代と同じようににサッカーをしている想を見て、彼が耳が完全に聴こえなって苦しんだ3年間を思った。

そして想の横にいるときの紬が一番楽しそうであることに改めて気づいた湊斗。

湊斗は紬に「好きな人がいるから別れて欲しい」と告げた。

湊斗から紬と別れたと聞いた想は、自分が現れたせいだと思い…。

5話「無意識に名前出ちゃうくらいほんとに好き」

戸川湊斗(鈴鹿央士)から突然の別れを告げられた青羽紬(川口春奈)は、なかなか気持ちの整理がつかないでいた。そして佐倉想(目黒蓮)もまた、2人の関係がくずれたのは自分のせいではないかと懸念し古賀良彦(山崎樹範)に相談する。紬は春尾正輝(風間俊介)に湊斗の話をする中で、自分が彼のことを大切に思い、本当に好きだったことを実感するとともに、聞こえる聞こえないに関係なく相手に思いを伝えることの難しさを痛感する。そんな中、紬の携帯に湊斗から着信が入って…。出展元:フジテレビ(C)

湊斗と紬には悪いけど、再会できてうれしかったと伝えた想。

そして想は紬に、これからは気持ちをきちんと言葉にしたいと伝えた。

6話「音のない世界は悲しい世界じゃない。」

青羽紬(川口春奈)と戸川湊斗(鈴鹿央士)が別れ、佐倉想(目黒蓮)はあらためて自分の紬への気持ちを再認識するようになっていた。しかし、同時に、紬や湊斗から離れ一人で生きようとしていた大学時代に、耳が徐々に聞こえなくなる不安を聞いてくれ、そばで寄り添ってくれた桃野奈々(夏帆)とちゃんと向き合わなければいけないと感じる。紬もまた、想にとって奈々がどんな存在なのか気になっていた。そんなとき、想のスマホに奈々から着信が。想は奈々に何かあったのかもしれないから代わりに出て欲しいと紬に頼む。困惑しながらも電話にでる紬だったが…。出展元:フジテレビ(C)

奈々は紬に会い、少し話をしようとする。

しかし、想の声を聞き、電話をしたこともある紬を羨ましく思うあまり、自分の気持ちをぶつけてしまう。

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7話「自分にだけ飛んでくるまっすぐな言葉」

佐倉想(目黒蓮)は、桃野奈々(夏帆)が泣いていたのは自分に原因があると感じていた。そのことで青羽紬(川口春奈)に心配をかけまいと「紬とは関係ない」と線を引くが、紬はそんな想の態度に壁を感じてしまう。一方、律子(篠原涼子)は、想が高校時代の友達と関わりをもつようになったことに不安を感じていた。そんな律子の態度に萌(桜田ひより)は苛立ちをおさえきれない。そんな中、奈々はある決意をもって、想に借りていた本を返しにくる。紬は、想が声で話さないことに疑問を感じ、質問してみるが…。出展元:フジテレビ(C)

紬から「奈々さんがいたから、想くんは耳が聴こえなくなっても、悲しいことだけじゃなく楽しいこともあった。生きていられた。ありがとう」と言われた奈々。

最初は、想に教えた手話が、紬に伝わるのはプレゼントを使いまわされた感じがして嫌だったが、紬の一生懸命伝えようとする姿を見て、手話をお裾分けしたという気持ちに変わった。

一方、紬は 想が声で話さないことについて考え、中途難聴者にも色々な考えがあることを知った。

そして紬は「しゃべらなくても好きだから」と想に伝え、想はそんな紬の気持ちを受け止め、抱きしめた。

8話「一緒にいたくているだけなのに」

佐倉想(目黒蓮)は青羽紬(川口春奈)に、声が出せないわけではないが、自分で感じとれないことへの怖さがあることを話し、紬はそれを受け入れる。しかし、2人の距離が縮まるほどに、想は自分と一緒にいるのが大変なのではないかと紬を気遣うようになり、紬は否定するものの、なかなか思いは伝わらない。一方、桃野奈々(夏帆)は春尾正輝(風間俊介)との再会を果たす。「紬と想を見ていたら春尾くんのことを思い出して」と言う奈々。そんな中、紬は実家の群馬に帰り、母・和泉(森口瑤子)に想のことを話そうとするのだが…。出展元:フジテレビ(C)

8年前ーー手話サークルを立ち上げると言った春尾に、奈々が辛辣な言葉を投げかけたことで、交流が途絶えていた二人。

そんななか、奈々が手話教室を訪れたことで二人は思いがけない再会を果たす。

久しぶりに実家に帰った紬は、母に湊斗と別れ想と交際していることを伝えた。

反対されるかと思ったが、母は「関係ない」と、紬の気持ちを尊重してくれる。

一方、想も実家に帰るが…。

9話「誰がどうやって力になってくれるの?」

久しぶりに実家に帰ってきた佐倉想(目黒蓮)は、空になったCDラックを見て、大学にサッカー推薦で入ったものの、耳が聞こえにくくなったことで部活を辞めてしまったことや、青羽紬(川口春奈)に別れを告げると決めた日、母・律子(篠原涼子)に友達には病気のことを隠してしてくれと伝えたこと、そして大好きな音楽から自分を遠ざけてきた過去を思い出す。一方の紬は、東京の部屋でCDを整理しながら音楽への想いについて考えていた。ある用事のために実家へ戻っていた戸川湊斗(鈴鹿央士)は、偶然にも同じタイミングで想も実家に帰っていることを知り、会いにいくことにするのだが…。出展元:フジテレビ(C)

想が完全に耳が聴こえなくなった3年前。

出産を控えた想の姉・華は、生まれてくる子どもに聴力障害がないか心配だと律子に打ち明ける。

律子は「自分の心配ばっかり」と言うが、華は「自分じゃない。私もお母さんと同じで子どもが心配なんだよ」と話した。

場面は現在に戻り、想の母・律子は、あの頃のように楽しそうに笑う想と湊斗を見て、素直に良かったと思えた。

想は妹の萌が、自分が持っていたCDを大切に保管してくれていたことを知り、嬉しく思う。

実家からスピッツのアルバムの持ち帰った想。

そのCDは、紬が貸そうと思っていたものだった。

10話「また何も伝えずにいなくなるのは許さない」

青羽紬(川口春奈)の部屋にCDを借りにきた佐倉想(目黒蓮)は、2人の距離が近づいていく中で、紬の笑顔を見るたびにうれしくなる反面、ふと紬の声が自分に聞こえてこないことを寂しく感じてしまう。横井真子(藤間爽子)から、どうして想と付き合わないのかを問われた紬は、そんな想の様子を心配し、なにか言いづらいことがあるのだろうから、呑気に付き合ってほしいなんて言えないと答えるのだった。出展元:フジテレビ(C)

想は紬に名前を呼んでもらうが、もちろん聴こえない。

さらに、想は紬の声が思い出せないことが辛くなっていた。

「佐倉くん」紬が呼ぶこの声が好きだった。

耳が聴こえないことは受け入れることが出来たが、紬の声が聴こえないことだけは受け入れることができずにいた。

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『silent』最終回の結末

最終回(11話)「変わったもの、それでも変わらないもの」

「一緒にいるほど、好きになるほど辛くなっていく。…声が聞きたい。もう聞けないなら、また好きになんてならなきゃよかった」と青羽紬(川口春奈)に想いを伝えた佐倉想(目黒蓮)。紬はそんな想に自分の気持ちを伝えるが、想には響かない。お互いの気持ちがすれ違う中で、紬は戸川湊斗(鈴鹿央士)から、想は桃野奈々(夏帆)から、それぞれある言葉を投げかけられる。そして、二人は別々にある場所へと向かう…。出展元:フジテレビ(C)

想と紬は、かつて自分たちが過ごした母校へとやって来た。

紬は想が辛いなら「「声出さない、笑わない、電話しない」と黒板に書くと、想はその文字を消し「それでも一緒にいたい」と書いた。

帰り道、二人は手を繋ぎながら想が持ってきた音楽プレーヤーを聞くことに。

流れてきたのはスピッツの「魔法のコトバ」。

一方、奈々は春尾のために花束を買うが、偶然会った湊斗におすそ分けとかすみ草を渡した。

それから、湊斗は紬に奈々にもらったかすみ草をおすそ分け。

想も奈々からもらったかすみ草をおすそ分けされていて、紬とおすそ分けし合った。

イルミネーションに彩られた道を歩く想と紬。

「青羽の声はもう聴けないけど、言葉が見えるようになってよかった」

紬は「何か言いたいことある?」と想に聞くと、想は紬の耳元で何かを囁いたのだった。-おわりー

お互いを思うあまり すれ違っていた想と紬でしたが、最終回では思い出の場所を訪れ、素直に気持ちを打ち明けて無事に結ばれることができました。

ラストシーンで想が耳元でささやいたのは「紬」だったのでしょうか?

スピッツの「魔法のコトバ」のように、二人だけにわかる秘密の言葉なのかもしれませんね。

また「プレゼントを使いまわされた気持ち」と言っていた奈々が、春尾に渡すために買ったかすみ草の花束をみんなにおすそ分けする伏線回収も素晴らしい。

かすみ草の花言葉は「幸福」「感謝」。

奈々にとって恋が実らなかったことは辛い出来事でしたが、「好きにならなかったらよかった」ではなく「好きになって良かった」と思えたことが、よく分かるシーンでした。

起伏の激しい物語ではなく、いうタイトル通り、登場人物の日常が丁寧に描かれた『silent』。

時間の流れがゆっくりで、静謐さを感じるお話でしたが、登場人物たちと同じように泣いたり、笑ったりと、毎回 心揺さぶられる作品でした。

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