『逃亡者RUNAWAY』最終回までのあらすじと犯人を相関図付きでネタバレ

ドラマ『逃亡者RUNAWAY』無実の罪で警察に追われることになった男が、真犯人を捕まえるため決死の逃亡劇を繰り返すサスペンスです。今回は、2004年に江口洋介×阿部寛共演で放送された『逃亡者RUNAWAY』の最終回までのあらすじを相関図付きで振り返ります。

『逃亡者RUNAWAY』登場人物＆相関図

◆登場人物

◆永井徹生(江口洋介)・・・保護観察官。妻と子どもを愛す良き家庭人だったが、何者かに妻を殺害されてしまい、自分の指紋が出たことで犯人の濡れ衣を着せられてしまう。指名手配され自ら冤罪を晴らすべく逃亡する。
◆峰島隆司(阿部寛)・・・警視庁刑事部捜査第一課の主任。犯罪者に冷徹で永井を執拗に追う。警察内部では一匹狼で、自らが逮捕した犯人が逆恨みから引き起こした爆弾事件で妻子を失った過去がある。
◆尾崎カオル(水野美紀)・・・神奈川県警察の所轄署刑事課員。警視庁に移送中に永井に逃走を許した失態から彼の逮捕に執念を燃やすが…。
◆鬼塚咲(長澤まさみ)・・・徹生が保護観察中の少女。
◆国枝真澄(加藤浩次)・・・警視庁刑事部管理官。峰島の上司で永井逮捕を命じる。裏では証拠を捏造して永井を犯人に仕立てあげる。
◆八木英徳(近藤芳正)・・・峰島の同僚。永井が犯人だと思っていたが、峰島が見つけた新しい証拠を見て考えを変える。
◆伊川貴子(原田美枝子)・・・警視庁生活安全課の刑事。ベテラン刑事で人の気持ちを見抜く能力に長けている。
◆永井淳子(戸田菜穂)・・・徹生の妻。来栖総合病院外科医で院長の娘。何者かに自宅で殺害される。
◆来栖慶介(原田芳雄)・・・来栖総合病院の医院長であり淳子の父。
◆郡司直巳(別所哲也)・・・来栖総合病院の医師。

◆相関図

※無断転載禁止

『逃亡者』1話から最終回までのあらすじ

1話◆「無実の罪」

保護観察官の永井徹生（江口洋介）は妻の淳子（戸田菜穂）、息子の陸（鈴木宗太郎）と幸せな日々を送っていた。しかし、ある日を境にその生活は一変する。徹生の留守宅に何者かが入り込み、淳子を殺害したのだ。犯人は目撃した陸の命も狙うが、間一髪徹生が帰ってくる。徹生と犯人は激しくもみ合うが、結局逃げられてしまった。陸は淳子の父・来栖慶介（原田芳雄）が院長を務める来栖総合病院に運び込まれた。その後、徹生は県警の刑事・尾崎カオル（水野美紀）と警視庁の刑事・峰島隆司（阿部寛）から事情を聴かれる。聴取を受けるうち、徹生は自分が容疑者として取り調べられていることに気づく。反論するが、不利な証拠が次々と突きつけられ、状況は悪くなる一方だった。心乱れ、絶望の淵に沈みかけていた徹生の前に、思いもかけない逃亡のチャンスを得た。徹生はあえて“逃亡者”という茨の道に踏み込んでゆく…。出展元：(C)TBS

2話◆「最後の別れ」

逃亡した永井（江口洋介）は息子・陸（鈴木宗太郎）が入院する病院へ向かう。だが、すでに警察の手が回っていると知り、弁護士・東（尾美としのり）のもとへ。自首を勧める東に永井は、自分の手で真犯人を捕まえたいと協力を要請する。東は永井の気持ちをくみ、自宅にかくまう。一方、刑事の峰島（阿部寛）は、予定されていた永井との接見を東が断わったことから、永井の居場所を確信。東の事務所を訪れる。ちょうどそのとき、東に永井から電話が。峰島は、電話をとった東に永井をおびき出せと命じる。出展元：(C)TBS

親友の東が何者かに命を奪われ、永井はその罪もきせられてしまう。

3話◆「謎の男」

峰島（阿部寛）の発砲で負傷し、瀕死の永井（江口洋介）は、老女・富（菅井きん）に助けられ、一命を取り留める。永井は、素性も聞かず献身的に世話する富のおかげで回復。やがて、殺害された東（尾美としのり）が、永井を逆恨みしそうな人物の調査を興信所に依頼していたことを思い出す。永井は苦心のすえ、東の弁護士事務所に届いていた調査結果のファックスを入手。真犯人の手がかりを得たと来栖（原田芳雄）　に連絡する。だが、電話口の来栖に、永井の首に病院が懸賞金をかけたことを知らされる。出展元：(C)TBS

警察は永井が亡くなった可能性が高いとみていたが、来栖院長の元に永井から陸の容態を尋ねる電話があったことから、再び永井は警察の厳しい追跡にあう。

さらに現場から永井の指紋が検出されたことにより、来栖病院は警察からの要望で永井に懸賞金をかけることが決定した。

4話◆「真犯人の罠」

峰島（阿部寛）の推測で、警察は千葉付近に永井（江口洋介）の完全包囲網を敷く。そんな中、永井は峰島に「自分で真犯人を捕まえる」と連絡し挑発。その夜、東京湾での花火大会で永井の目撃情報が相次ぐ。包囲網は完璧だと考える峰島は、永井の陽動作戦だと主張。が、峰島を無視し、国枝（加藤浩次）は捜査員を撤収。包囲網の欠陥を指摘された峰島は、捜査から外される。出展元：(C)TBS

そんななか永井のと来栖院長の電話が盗聴され、匿ってもらっていた富お婆さんの家の住所がバレてしまい、永井はヘルメットをかぶった何者かに襲われてしまう。

警察の包囲網を突破して潜伏した倉庫に保護観察中の鬼塚咲がやって来て、永井を励ますと同時に協力を約束する。

永井は真犯人と揉み合ったときに、相手が義手だったことに気づき、そこから真相を追う。

義手のリストから、永井を襲った人物は津留正という男であることが判明する。

津留は10年前に永井の保護観察下だったが再犯の恐れがあるとして刑務所に戻され、永井を逆恨みしている人物だった。

5話◆「義手の男～犯人との対決の時」

真犯人らしき男・津留（遠藤憲一）が北海道にいると知った永井（江口洋介）は、咲（長澤まさみ）の協力を得て北海道に渡ることを決意。だが、咲の携帯電話をたどり、永井の行動をつかんだ捜査陣は、羽田空港を中心に周到な包囲網を敷く。札幌行きの最終便の離陸時間が迫る中、咲が羽田に現われる。一方、峰島（阿部寛）と尾崎（水野美紀）は別の場所で永井を待つ。出展元：(C)TBS

尾崎は津留の自宅アパートを訪れると、顔に傷をつけられた永井の家族写真を多数発見する。

一方、北海道で津留の行方を追う永井だったが、逆に津留に捕まってしまう。

津留は刑務所で集団リンチに遭い右手を失い、末期ガンを患い、ずっと永井に恨みを募らせてきた。

手錠をかけた永井をいたぶる津留だったが、永井は反撃しトドメを刺そうとするが思い留まる。

その後、津留は拳銃で自ら命を絶った。

6話◆「自首」

津留（遠藤憲一）が自殺し、犯人への手がかりを失った永井（江口洋介）は自首を考えはじめる。そんな折、津留の自殺現場を見た尾崎（水野美紀）は永井と接触し、「犯人はほかにいるかもしれない」と本音をもらす。一方、警察と病院が共謀、淳子（戸田菜穂）の葬儀が公開で行なわれることに。さらに警察は陸（鈴木宗太郎）の意識が戻ったとの虚偽情報で永井をおびき出す。出展元：(C)TBS

津留が亡くなったことで、誰も永井の無実を証明する者がいなくなった。

そんななかいじめられている若者を救った永井は、警察に捕まりそうになるが、直前に尾崎カオルが助ける。

尾崎は津留が自分で撃って亡くなったのではなく、100ｍ先にいたスナイパーに撃たれて命を落としたと明かした。

真犯人が他にいると知った永井は自首することを辞め、妻・淳子の葬儀の場で黒幕を探そうと、尾崎の協力で潜入を試みる。

陸にも一目会おうと教会に入った永井は警察に取り囲まれ、陸はまだ意識不明であることを知る。

バイクを奪って再び逃走した永井は、必ず犯人を捕まえて、息子を迎えに行くことを誓った。

7話◆「息子の命」

咲（長澤まさみ）の助力で郡司（別所哲也）らのわなを逃れた永井（江口洋介）。手がかりを求めて津留（遠藤憲一）のアパートに侵入した永井は、淳子（戸田菜穂）が殺された日に津留が入院していたことを知り、真犯人が別にいるのではないかと混乱する。その後、永井は伊川（原田美枝子）のもとへ。伊川から、警視庁の保管庫からライフルが１丁消えたとの情報を得る。出展元：(C)TBS

永井は峰島の妻子を殺害した未成年者だった犯人の保護観察を行っていたことを思い出し、自分と峰島に接点があったことを突き止めた。

尾崎は元警視庁捜査一課の刑事で義手の田所豊を尋ねるが、監禁されてしまう。

そこで田所は、津留を身代わりにしたことを明かした。

拷問を受ける尾崎だったが、そこに永井がやってきて救うが田所に逃げられてしまう。

永井はすぐにでも警察に知らせようとするが、尾崎は警察は身内に甘く、決定的な証拠がなければ田所を指名手配できないと話した。

そんななか永井は、院長か 陸の意識が戻ったと教えられ安堵する。

しかしその会話を田所が盗聴していた。

それから間もなく院長が倒れ、病室から陸が忽然と消えてしまう。

鬼塚咲に届いたメールには「生きたまま返してほしければ約束の場所に来い」というメッセージが…。

永井はすぐに向かうが…。

8話◆「因縁の対決・家族のための戦い」

陸（鈴木宗太郎）が何者かに連れ去られ、咲（長澤まさみ）の携帯電話に「『約束の場所』に来い」とのメールが。それを見た永井（江口洋介）　はとある倉庫へ急行する。永井は、峰島（阿部寛）が倉庫で待ち構えていると踏むが、倉庫内は携帯電話が鳴っているだけだった。電話は峰島からの着信。峰島は電話に出た永井に、６年前の事件以来抱いてきた恨みを語りはじめる。出展元：(C)TBS

峰島からメールでおびき出された永井は、過去の事件について本音で語り合った。

和解した峰島と永井だったが、二人は何者かにライフルで狙われる。

そして永井と峰島が約束した場所を知っていた田所に疑いの目を向けるが…。

9話◆「命の取引」

陸（鈴木宗太郎）を探す永井（江口洋介）は、田所（田中要次）の自宅を捜索するが、自宅はもぬけの殻。一命をとりとめた峰島（阿部寛）も真犯人は田所だと訴えるが、八木（近藤芳正）は聞く耳をもたない。そんな折、永井に田所から電話が。陸を返せと訴える永井に、田所は、その日の夜８時までにある人物を殺せと条件を出す。永井は苦悩するが、ある人物のもとへ向かう。出展元：(C)TBS

永井は田所から息子を助けたければ峰島を消せと言われ、病院から抜け出した峰島を撃ったが、それは尾崎の罠だった。

捉えられた田所は真実を語ろうとするが、何者かに撃たれてしまう。

10話◆「犯人の顔」

永井（江口洋介）らは、田所（田中要次）を操る黒幕の正体を、寸前で知り損ねた。田所の携帯電話の発信履歴をたどり、永井と尾崎（水野美紀）は、田所が宿泊していたというホテルへ。尾崎が田所の泊まっていた部屋に行くと、荒らされた形跡があった。部屋に入る前に同じフロアで見かけた、黒いスーツの男に思い至った尾崎は、永井とともに男を捜しはじめる。出展元：(C)TBS

永井は淳子が殺されたのは、警視総監の娘・藤堂ナツミの手術が関係しているのではないかと疑う。

そしてナツミが少年から違法な移植手術を受け、ドナーとなった少年が亡くなっていたことを突き止めた。

『逃亡者』最終回の結末

最終回（11話）◆「真犯人は誰」

淳子（戸田菜穂）殺害の動機が、病院での臓器移植に関連していると知り、永井（江口洋介）は病院に潜入。淳子の部屋で永井の疑いは確信に変わる。だが、国枝（加藤浩次）は永井の無実を知る峰島（阿部寛）、尾崎（水野美紀）の身柄を拘束し、永井を急襲。狙撃班に追い詰められた永井は、ついに手錠をかけられてしまう。そこへ、峰島、尾崎と八木（近藤芳正）が現われる。出展元：(C)TBS

永井は 国枝と郡司がグルになって淳子を殺したと問い詰めるが、「自分の罪から逃れるための妄想」だと一蹴する。

そこへ峰島、尾崎と八木が現れ、警視総監の娘・藤堂ナツミの堕胎手術に失敗したことで不正な腎臓移植手術を行い、ドナーとなった少年の命を奪ったことを告発した。

ナツミもあの日何があったか知りたいと、自ら身体をちゃんと調べて欲しいと訴える。

淳子は自分の患者だった少年の命を奪われて告発しようとしたため、口封じのため殺害されたのだった。

国枝が田所に指示して淳子の命を奪ったことが明らかになり、錯乱した国枝は拳銃自殺を図った。

田所は逃亡資金に500万をよこせと国枝をゆすり、消されていたのだった。

永井は峰島と尾崎から誤認逮捕について謝罪されるが、永井は二人が協力してくれたおかげで戦えたと感謝した。

永井の無実は証明されたが、息子の陸はまだ見つかっていない。

峰島は婦長の小野寺が何か知っていると聞き取りにいくと、小野寺は陸を院長の別荘で匿っていることを明かした。

小野寺はかねてより院長を愛し、彼を守るために犯罪に手を染めていたのだった。

こうして陸は無事な姿で発見されて永井と再会できたが、陸はまだ母・淳子が亡くなったことを知らされていなかった。

永井から真実を知らされた陸は、「ママを守れなくてごめんなさい」と言った。

そんな陸を永井は抱きしめ、尾崎は遠くから親子を見守っていた。

その後、永井は淳子が眠る墓を訪れた際に、患者だった少女から院長と淳子が言い争っていたことを知らされる。

永井は院長に淳子が殺される前日の日記だけ書かれていなかった意味を質問した。

院長は、淳子から手術ミス隠蔽と不正な移植を告発すると言われて自首を勧められ、淳子を亡き者にしようと手引きしたのだった。

それを聞いた永井は院長の首を絞め上げたが、陸の声を耳にして、自分まで息子の前からいなくなってはダメだと思い留まった。

院長は逮捕され、婦長の尾崎は彼の減刑を望んだが、刑事の伊川貴子は「誰にだって一歩間違えれば犯罪者になりえる。でも、それに負けたら終わり」だと答えた。－おわりー

『逃亡者RUNAWAY』感想

1960年代にアメリカでヒットしたドラマのリメイクとなる『逃亡者RUNAWAY』は、緊迫したシーンの連続で飽きることなく最後まで楽しむことができました。

目まぐるしく変わる犯人と追い詰められていく主人公のスリリングな展開、北海道や千葉など日本各地をロケ地としたスケールの大きさも日本のドラマにはないものでした。

主人公が犯人じゃないと分かっていますが、国枝が真犯人と分かった先に、黒幕が院長の父だった結末は驚きました。

娘を手にかけてでも、病院を守るという選択はむごい。

せめてもの罪滅ぼしのために、孫の命だけは守ったけれど、到底許されることではないですね。

最後の女性刑事の「一歩間違えたら犯罪者」という言葉と、連行される着ぐるみをきた院長の小さくなった背中が印象的でした。

キャストでいえば、ベテラン俳優たちのなかで長澤まさみさんがフレッシュでした。

残念だったのが加藤浩次さん。

かなりの重要キャストだっただけに真相が暴かれ自ら命を絶つシリアスなシーンの棒演技には、ずっこけそうになりました。

でも総合的に良く出来たドラマだと思うので、また再放送で見てみたいです。

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