【この世界の片隅に声優キャスト一覧】のんが絶賛された理由は?
SNSで評判が広がり、異例の大ヒットを記録したアニメ映画『この世界の片隅に』は、戦争映画の中でも、庶民の暮らしにスポットをあてた作品で、2019年8月3日にNHKで地上波初放送が決定され、再び注目をあつめています。
のんびりした主人公“すず”が、工夫をしながら食事を作り、絵を描いたり、時には空想しながら、たくましく戦争を生き抜いていく姿は、これまでの戦争映画とは違った視線で楽しめるストーリーとなっています。
そんな『この世界の片隅に』の声優・キャスト一覧を画像付きで紹介、ヒロインの声を演じた“のんさん”の評判もまとめてみました。
『この世界の片隅に』声優・キャスト一覧を画像付きでまとめ
主人公:北条すず のん |
18歳の主人公、旧姓は浦野。 広島市江波の海苔梳きの家で育ち、のちに呉の北條家に嫁ぐ。絵を描くことが得意。 のんびり屋の性格だが、芯がある女性。声優のんさんは、NHK朝ドラ 『あまちゃん』のヒロインを演じブレイク。 監督の 「のんさん以外のすずさんは考えられない」との熱烈なオファーによってキャスティング。 本作で、第11回声優アワード特別賞など各賞を総なめにした。 |
すずの夫:北条周作 細谷佳正 |
すずの夫で軍法会議の書記官として働く。 幼少の頃に一度、すずと会っており一目ぼれ。 実直で優しい性格。 声優は広島県出身の細谷佳正さん。 山寺宏一さんに憧れ声優になり、ナチュラルな演技で表現力に定評がある。 声優アワード助演男優賞を2度受賞している。 方言を話すキャラクターを演じることが多く、本作でも出身地の広島弁で演じている。 |
すずの幼なじみ:水原哲 小野大輔 |
すずの幼なじみで、両想いの関係だったが結ばれず、海軍に入隊。 演じるのは『涼宮ハルヒの憂鬱』、『黒執事』などの声優で知られる小野大輔さん。 愛称「おのでぃ」。 雑誌『an・an』でイケメン声優として紹介されたこともある。 |
すずの義姉:黒村径子 尾身美詞 |
周作の姉で、結婚していたが夫の死後に嫁ぎ先と離縁し、 跡取り息子は置いて娘・晴美と北条家に戻ってくる。 はっきりものを言う性格だが、すずを気にかける優しい一面も。 演じる尾身美詞さんは、 元キャンディーズの藤村美樹の娘。 劇団所属の女優で主に舞台で活躍している。 |
径子の娘:黒村晴美 稲葉菜月 |
径子の娘であり、周作の姪。 母の径子と一緒に北条家に戻る。 すずに懐いている。演じるのは元子役の稲葉菜月さん現在14歳。 『アナと雪の女王』では幼いアナ役やアラジン実写版でも声優を務めている。 |
すずの妹:浦野すみ 潘めぐみ |
すずの年子の妹で、女子挺身隊して工場で働く。声優の潘恵子(サザエさんの早川役)の娘である潘めぐみさんの声優デビュー作は、幼い頃から大好きだった『HUNTER×HUNTER』。 声優である母と共演したこともある。『セーラームーン』のルナの声を担当。声優アワードで助演女優賞を受賞歴あり。 |
周作の父:北条円太郎 牛山茂 |
周作の父(すずの舅)。 開戦後は、海軍の発動機部で働いている。 すず同様に、のんびり穏やかな性格。声優の牛山茂さんは、『不思議の国のアリス』や『ダンボ』などの作品でディズニーキャラクターの声や、善人だけでなく悪役も幅広く演じるベテラン。 |
周作の母:北条サン 新谷真弓 |
周作の母(すずの姑)で、 足が不自由ながら出来る範囲で家事を手伝う優しい性格。 新谷真弓さんは、スターダストプロモーション所属の女優。 劇団に所属しながら、アニメーター庵野秀明に気にいられ『フリクリ』や『キューティーハニー』に出演した。 |
遊女:白木リン 岩井七世 |
遊女で、闇市の帰りに遊郭に迷いこんだすずを助け心を通わせる。 岩井七世さんは、 NHK教育『天才てれびくんシリーズ』にてれび戦士として出演経験もある女優でモデル。 |
すずの父:浦野十郎 小山剛志 |
すずの父で、埋め立てにより海苔養殖を廃業して、その埋め立て地の工場で働く。 心優しい性格。多くのアニメなどで声優を務めるかたわら、舞台、ドラマの俳優、歌手、麻雀店を経営するなど多方面で活躍中。 |
すずの母:浦野キセノ 津田真澄 |
すずの母。かつては夫の海苔養殖を手伝っていた。 娘を大切にする優しい母。津田真澄さんは、、劇団青年座に所属。 アニメ、映画吹き替えの声優の他に女優としても活動している。 |
すずの兄:浦野要一 大森夏向 |
すずの兄で子供の頃は、わんぱくな性格。 ニューギニアに出征していたが戦死の知らせが届く。演じるのは、劇団ひまわり所属の大森夏向さん。 現在は、舞台などで活動中。 |
ばけもん 三宅健太 |
物語の始めと終わりに登場する。 幼少のすずと周作をさらおうとしたりするが、劇中では、妹のすみに見せるために描いた紙芝居の中の出来事として描かれている。タイムボカンシリーズの「三悪」の怪力キャラの声優でも知られる三宅健太さん。 多数のキャラクターを演じ、声優アワードでは、助演男優賞を受賞した実力の持ち主。 |
『この世界の片隅に』で女優のんが絶賛された理由
「この映画の片隅に」で女優のんさんの声の演技が素晴らしいと大絶賛されました。
その理由についてまとめてみました。
“のん”の演じずに、演じる
朝ドラ『あまちゃん』の演技でも見られましたが、のんさんは、「演じずに、演じる」という天性の能力があります。
物語が進むにつれて、 北条すずの顔が、のんさんとシンクロしていくような錯覚に陥るのはそのためです。
彼女でなかったら、戦時下で生きる、健気で強い女性は実現しなかったでしょう。
純度100%の素人感がスゴイ!
のんさんの演じるすずさんは、わざとらしさもなく物語にスーッと引き込まれるような声だと思いませんか?
俳優や女優さんが声優をやると、演技じみていたり、棒読みになっていたりするのですが、のんさんは素人っぽい声で表現するのが、とても素晴らしいです。
また、すずの命の息吹を表現するために、 ガンマイク(離れた所から特定の音だけを拾いたいときに使うマイク)を使用して、セリフがない所の息遣いなど細かなニュアンスを音として拾ったことも、ナチュラルさが出て良い効果を生み出しています。
クラウドファンディングだからできた“のん”の出演
映画「この世界の片隅に」は、クラウドファンディングによる資金調達によって制作された作品です。
日本での映画製作の多くは、複数のスポンサー企業が製作費を出資するシステムなので、有名女優・アイドルなどを声優に起用し、興行収入を確保しますが、クラウドファンディングならば監督自らの希望を通すことが出来ます。
「のんさん以外のすずさんは考えられない」という監督の希望通り、何のしがらみも無く、のんさんの出演が実現しました。
しかし、のんさんは、事務所を変わってからも、様々なオファーがあったものの、テレビ局の忖度によって、ドラマ出演は3年間一度も実現していないと一部報道されています。
逆を言えば、「あまちゃん」以降、スター街道を突っ走っていたら、「この世界の片隅に」に出会ってなかったかもしれませんが…。
声優においても、これほどの才能ある女優さんなので、ぜひドラマ・映画館でも“のん”さんの演技を見てみたいですね。
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まとめ
戦争映画ながら、重苦しい雰囲気はなく、時にはクスッと笑えるようなギャグも飛び出す「この世界の片隅に」。
すずを演じた“のん”さんの表現力は、多方面から大絶賛され、映画のヒットにもつながりました。
のんさんにとっても、女優として再スタートを切った記念的作品だと思いますので、ぜひその声に注目してみてくださいね。
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