JIN-仁-ドラマ【完結編】ネタバレ!第1話から最終回までのあらすじ
ドラマ『JIN-仁-』は、主人公の医者が幕末にタイムスリップし、現代医学を通じて人々を救う物語です。TBSで2009年に第1部が放送されるや人気を博し、2011年に第2部(完結編)が制作されました。だいたいドラマの続編は、前作を超えられないものですが、『JIN-仁-(完結編)』は1部を上回る文句なしの出来でした。そこで今回は、ドラマ『JIN-仁-(完結編)』の第1話から最終回までのあらすじ・ネタバレをご紹介します。
JIN-仁-ドラマ【完結編】ネタバレ!第1話から最終回までのあらすじ
まずは、第1話からのあらすじをサラッとまとめ、後半では最終回のネタバレを細かくまとめています。
第1部の全話あらすじと結末をおさらいしたい人は⇒こちら
ドラマ『JIN-仁-』のキャスト一覧(画像付き)は⇒こちら
第1話「歴史の針が今、再び動き出す…人は人でしか救えない」
南方仁(大沢たかお)が幕末の江戸に迷い込んで2年。京都で怪我人の治療に当たっていた仁は、新撰組に連れ去られてしまう。そこには、西郷隆盛(藤本隆宏)がいて・・・。
第2話「未来との選択」
ある日、仁(大沢たかお)は松本良順(奥田達士)から脚気の疑いがある皇女和宮(黒川智花)に安道名津を献上して欲しいと頼まれるが・・・。
第3話「さらば愛しき人」
仁(大沢たかお)と咲(綾瀬はるか)は皇女和宮(黒川智花)に献上した安道名津に砒素を塗った疑いを掛けられ、毒殺未遂の容疑で牢屋敷に入れられてしまい・・・。
第4話「江戸から消える」
ペニシリンの粉末化を模索している仁(大沢たかお)の元へ多紀(相島一之)がやって来る。川越藩主の妻・恵姫(緒川たまき)のコブを治療して欲しいと言うのだが・・・。
第5話「消えた体の謎」
事故で大怪我を負ったお初を治療中、仁(大沢たかお)の身体がぼやけ始めた。お初の命と引き換えに何かを失ってしまうのか!?
第6話「坂本龍馬の闇」
仁(大沢たかお)はペニシリンの普及と龍馬(内野聖陽)に会うため、長崎に来ていた。しかし、久しぶりに会った龍馬は、以前の龍馬とはどこか違う様子で・・・。
第7話「永遠の愛と別れ」
ある日、野風(中谷美紀)から仁と咲宛ての文が届く。そこには正式に国際結婚できることが決まり、婚礼のため2人に横浜へ来て欲しいという旨が記されており・・・。
第8話「歴史に逆う命の誕生…」
お産を控えた野風(中谷美紀)がお腹に違和感を覚え、仁友堂にやってくる。診察の結果、お腹の子は逆子で、そのまま産むには危険な状態になっていた・・・。
第9話「坂本龍馬、暗殺」
着々と近づく龍馬(内野聖陽)暗殺の期日。自らの手で龍馬を助けると決心した仁(大沢たかお)は、咲(綾瀬はるか)、佐分利(桐谷健太)とともに京へ向うが・・・。
第10話「最終章前編〜タイムスリップの結末…」
たとえ歴史を変えても、龍馬(内野聖陽)暗殺を阻止するため京へ向う仁(大沢たかお)たち。一方、江戸では仁友堂に対して、にせ薬の製法を教えた容疑が持ち上がり・・・。
最終話「完結〜時空の果て…150年の愛と命の物語が起こす奇跡のタイムスリップの結末」
新政府軍が江戸へ上り、「彰義隊」を名乗る旧政府軍は反旗を翻す機会を伺っていた。一方、恭太郎(小出恵介)は勝海舟(小日向文世)からフランス留学を推薦され・・・。
↓以下ネタバレへ続く
『JIN-仁』【完結編】ここからネタバレ!
恭太郎を探しに出た咲が・・・
日に日に、脳の岩(癌)のせいで頭痛がひどくなる仁(大沢たかお)は、仁友堂の皆に亡くなったら自身の身体を解剖して学んでほしいと提案。
一方、咲(綾瀬はるか)の兄・恭太郎(小出恵介)は、勝海舟(小日向文世)からフランス留学を勧められていたが、「考えさせてほしい」と言ったきり、兵士として上野へ向かった。
咲は、「兄上と戻ってまいります。そのときはどうか門をくぐらせて下さい」と母の制止を振り切り、上野・寛永寺に兄を探しに出た。
そのころ、上野では、官軍と彰義隊の戦争が始まっていた。
恭太郎の姿を見つけた咲は駆け寄るも、 流れ玉に当たって右腕を負傷してしまう。
「お戻り頂けませんか?」という咲に、恭太郎は「私には生きる値打ちなどありません」と答えるが、佐分利(桐谷健太)は「死ぬんやったら南方先生に断ってからやろ!助けてもろうた命ですけど捨ててええでっか」と諭し、咲をおぶって仁のもとへと走った。
そのころ、南方仁は、野戦治療所で負傷して兵士の治療にあたっていたが、勝海舟に「医者を呼んだら、徳川が彰義隊を認めることになってしまう」と抗議されてしまう。
そこへ多紀元えん(相島一之)が、「医者は医の道を歩くのみ」とやってきて、元弟子の福田玄考(佐藤二朗)に指図を仰いだ。
すると、負傷した咲を背負った恭太郎が、野戦病院に到着した。
仁は、咲の腕の弾を取り出そうとするが頭痛のせいで、手元が定まらず、佐分利に摘出を任せた。
咲の傷が悪化
恭太郎は仁に「実は2度遺書を書きました。」打ち明けるが、仁は「恭太郎さんが命がけで守ってきたのは徳川じゃない。橘家なんじゃないですか」と問うた。
それを聞いた恭太郎は思いなおし、戦争に参加せずに野戦病院を手伝うことを決めた。
官軍は1日で彰義隊を破り、残党狩りを始めていた。
その頃、咲の傷は悪化し緑色の膿が出ていたが、仁たちの迷惑になると思い「傷の治りは順調」と嘘をつき、ついには倒れてしまう。
仁が咲の傷を診ると、 緑膿菌(りょくのうきん)にかかっていることが判明したが、緑膿菌はペニシリンは効かず自然治癒で様子をみることに。
しかし、咲の容態がさらに悪化していった。
そんなとき、仁はふと江戸時代にタイムスリップしたときに、 緑膿菌の治療薬「ホスタミン」をポケットに入れたことを思いだす。
仁は、周囲の人に「ホスタミン」の小瓶を探してほしいとお願いした。
恭太郎と仁は、6年前にタイムスリップした野原で小瓶を探していたが、仁は現代の記憶がよみがえり錦糸公園で倒れ病院に運ばれたことを思い出した。
すぐに錦糸公園にあたる錦糸堀に向かった。
そこで坂本龍馬(内野聖陽)の「戻るぜよ!」の声で、崖から飛び降りる。
仁がいないことを不審に思いながらも、駆け付けた 恭太郎はそこでガラスの小瓶を拾った。
現代の病院で目を覚ます仁
現代の病院で脳腫瘍の手術を終えて目を覚ました仁は、頭に包帯を巻いたまま、咲を助けるためホスタミンの小瓶と、ホルマリン漬けの胎児性奇形腫を抱えて、病院の外階段で急いだ。
そこへ手術をした医師・南方仁が「病室に戻りましょう」と呼び止めるが、包帯の仁が手を振り払い、 医師の仁は階段から落ち消えてしまった。
「ごめんなさい…」と、咲を助けられなかったことを悔やむ包帯姿の仁は、そのまま気を失った。
再び目を覚ますと、以前とは少し違った未来になっていた。
仁を手術したのは、自分自身でなく同僚の医師の杉田(戸次重幸)であり、頭から摘出されたのも胎児性奇形腫ではなく良性腫瘍だった。
また、着物ではなく洋服を着ていたこと、入院していたはずの未来(中谷美紀)の姿がないことにも気づく。
仁は歴史を変えたのか?
少し違う未来の仕組みを知りたい仁は、後輩の医師・野口(山本耕史)に「俺、入院している間に小説を書いてみようと思っている。」と話し、意見を求めた。
医師・野口は、この世界は現実は一つではなく、A~Cのように地層みたいになっており、似ているけれど少しづつ違う世界がたくさんあると話した。
Aの世界で生きていた主人公の医者Aは、地層Aの幕末にタイムスリップしたと思っているが、実はBの幕末に行っており、Bの世界で生きていた、もう一人の自分に手術されて、今度はBの世界の医者がCの幕末の行くのではと説明した。
無限にループしていくものの、江戸にいくのは必ず2009年の10月11日で、戻ってくるのは1868年5月20日であることも分析した。
また、胎児性奇形腫は “バニシングツイン”と呼ばれるもので、医者の場合は双子の胎児の片方を頭の中に抱え込んだまま成長したと説明。
仁は坂本龍馬の血を浴びたことも思い出し、なんらかの原因で坂本の細胞が仁の中の脳内の胎児と一体化することもあると考えた。
仁は咲の未来を調べることを決意
仁は、助けられなかった咲の行く末が気になり、図書館へ向かったが、仁友堂やメンバーの佐分利や山田の名前はあるものの、 咲と仁の名前はどこにも記されていないことに気づく。
そこで仁は、かつて橘家があった場所に足を運ぶと、そこには 「橘醫院」の看板があった。
そこで仁は未希にソックリな女性に「うちに何か用ですか?」と話しかけられ、「橘 咲さんについて話を聞きたい」と言うと女性は家に案内した。
その女性によると、咲は明治維新のあとに、実家を改造して「橘醫院」を開き小児科・産科医として働いた。
一度、生死の境をさまよったが、兄・恭太郎が林の中で拾った、ガラス瓶に入った薬を咲に与えたところ劇的に回復し長生きしたようだった。
恭太郎は坂本龍馬の「保険」なる制度に感銘を受け、その実現にに力を尽くした。
しかし、女性に当時の写真を見せてもらった仁は、自分がどこにも写っていないことに気づき、1枚の写真に目を留めた。
そこには、幼い女の子を抱く咲の姿が。
咲は一生 結婚せず独り身で過ごし、亡くなった友人の子どもを養女として引き取った。
写真の裏を見ると、 野風の子どもの名前「安寿(あんじゅ)」が記されていた。
橘醫院から帰ろうとした仁に、女性が突然「揚げ出し豆腐」は好きですか?と尋ね、仁が「はい」と答えると、「私、あなたをずっと待っていたような気がします」と一通の手紙を渡した。
そして、彼女の名前を仁が尋ねると、女性は 「橘 未来です。」と答えた。
咲からの手紙
未来から受け取った、咲からの手紙には…
〇〇先生。
実は感染症から命を取り留めたあと、どうしても先生の名前が思い出せず、仁友堂のメンバーにも先生のことを聞いたが誰も知らないと答えたのです。
次第に夢でも見ていたのであろうと、思うようになったのですが、ある日みたこともない銅の丸い板(10円玉)を見つけたのでございます。
その板を見ているうちに、ここには先生という方がいたこと。
揚げ出し豆腐が好きだったこと、神のような手をもっており「仁」の心を持っていことを思い出しました。
名前も顔も分からないけれど恋をしていたことも思い出しましたが、またいつか忘れしまうのではと思い筆を走らせました。
〇〇先生 改めてここに記させて頂きます。
橘 咲は、先生をお慕い申しておりましたー。
手紙を読み終えた仁は、「私もお慕い申し上げておりました。」と、涙をこぼした。
エンディング
医者として復帰した仁の病院に、救急で患者が運ばれてきた。
その患者は、脳に腫瘍があり、しかも脳幹部に食い込んでいると言う。
カルテに記された 「橘 未来」という名前を知った仁は「その患者、俺に出頭させてくれ」と申し出で、手術に挑んだ。ーEnd。
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