『君のクイズ』あらすじから結末を登場人物付きでネタバレ

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小川哲さんによる小説『君のクイズ』は、問題読み上げ前に回答するという謎を追いながら、クイズの奥深さと回答者の深い思考を描いた作品です。今回は映画化も決定した『君のクイズ』のあらすじと簡単なネタバレをご紹介いたします。

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『君のクイズ』あらすじ

クイズ番組の決勝の舞台に立つ三島玲央は、対戦相手本庄絆1文字の問題の読まれぬまま正答したことで敗北する。

その後、本庄は賞金1千万円を返却し、何もコメントしないまま姿を消した。

クイズを汚され、自分もヤラセに加担したと思われたことに我慢できない三島は、真実を知るため

なぜ本庄絆はクイズ番組の最終問題において、一文字も読まれていないクイズ正答できたのか?

という難問に挑む。

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『君のクイズ』登場人物

登場人物

三島玲央・・・「アマチュアクイズ界の王様」と呼ばれるクイズプレイヤー。
本庄絆・・・東大医学部4年生。クイズ研究部などに所属したことはないが「万物を記憶した絶対的王者」と呼ばれる学生クイズプレイヤー。
坂田泰彦・・・生放送のクイズ番組「Q-1グランプリ」の総合演出家。
本庄裕翔・・・本庄絆の弟。
桐崎・・・三島の元恋人。日本刀オタク。

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『君のゲーム』結末を簡単にネタバレ

※以下、ネタバレを含みますので未読の方はご注意ください。

本庄絆の過去

三島は本庄絆の弟である本庄裕翔に話を聞くと、本庄一家はかつて父の転勤で山形県鶴岡市に住んでいた。

本庄は東日本大震災が起こる半年前から学校で壮絶ないじめに遭い不登校で、快活だった性格から内向的な性格に変わっていった。

学校を休んでいる間は図書館でひたすら本を読み、父の勧めで気象予報士や公認会計士の資格をとった。

そして本庄のなかでどんな心境の変化があったか分からないが、震災後に再び登校するようになったということだった。

仕組まれた問題

生放送のクイズ番組「Q-1グランプリ」では、総合演出家に坂田泰彦によって「出演者の人生に関わる問題」が出題されていた。

だから本庄は、問い読みが口を閉じた瞬間問題文の一文字目が「ビ」であると確信し、山形県のローカルクリーニング店である「ママ、クリーニング小野寺よ」と答えることができた。

ちなみに三島には出身地である千葉県にまつわるものや、彼がこれまでの人生で興味を持った事柄について出題されていた。

そもそも この番組は生放送なので、簡単な問題ばかり視聴者は盛りがらず、カットなどの編集もできないため派手さに欠けてしまう。

そこで坂田は「超人的な回答」を引き出すため、マニアックかつクイズプレイヤーが答えることができる問題を選んだのだった。

一枚上手だった本庄

ではなぜ本庄は、明らかにヤラセと疑われるような答え方をしたのか。

それは目立つことで知名度を高め、YouTubeの登録者数を増やすためだった。

テレビを見限っていた本庄は、活動の場をYouTubeとオンラインサロンに移そうと前々から計画していた。

だから賞金1千万円も返却し、物議を醸してでも世間にインパクトを与えたかった。

本庄が純粋にクイズを愛しておらず、ビジネスのために番組に出演していたと知った三島は「クイズとは何か」と考えた。

そして「クイズとは人生である」という答えに確信を持つのだった。

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『君のクイズ』感想

なぜ「一文字も読まれていないクイズ正答できたのか?」

私はこの作品でミステリーとしての謎解きよりも、競技としてクイズをみたときの作戦、早押しの心理などに好奇心を刺激されました。

クイズというものは知識の量が勝つ秘訣だと思っていましたが、実はテクニックの方が重要で、「クイズ王」などを見ていると回答者はマジックみたいに正答してますよね。

問題を言い終わらないうちに正解できるのは答えが分かっているのではなく、早めにボタンを押して答えるまでの短い間に正解を導き出しているからなんです。

このようにクイズ猛者たちのエピソードが満載で、彼らの頭のなかを覗き見れるようで、本当に面白い!

また「出演者の人生に関わる問題」と出演者の過去のエピソードが重なるというロジックや、登場人物人生を追体験できる構成も素敵です。

答え=「自分がどう行きたかの証」というのもスマートで小川さんの多彩なアイデアと言語化能力に脱帽。

自分の人生の片鱗がクイズの答えに繋がっているトリックなんで、今までみたことありません。

ちなみに「ママ、クリーニング小野寺よ」のCM探したら実際にありましたw山形県民は心わしづかみですね。

 

小川哲さんによる『君のクイズ』は、読む人の知的興奮を刺激され、クイズ番組の見方も変わるお話になっていますので、映画化で気になった方はぜひ原作も手にとってみてくださいね。

小川哲『火星の女王』結末までのあらすじ・相関図は⇒こちら


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