香川照之の【家系図・家族構成】両親の離婚、歌舞伎界での評価は?

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映画やテレビで様々な役を演じ分け、演技力に定評のある香川照之さん。昆虫への並々ならぬ愛を語るEテレ「カマキリ先生」として子どもたちにもお馴染みの人気俳優です。そこで今回は、香川照之さんの家系図や46歳で歌舞伎の世界へ足を踏み入れた経、父親との確執に迫ってみたいと思います。

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香川照之の歌舞伎界での家系図

香川照之さんは、 2代目市川猿翁さんと 女優・浜木綿子さんとの間に生まれた一人息子です。

もともと香川さんは、三代目市川猿之助を襲名するはずでしたが、両親が3歳の時に離婚し、母親に引き取られたため歌舞伎界とは疎遠となりました。

父・2代目市川猿翁の弟・4代目市川段史郎の息子・ 市川猿乃助さんは従兄弟にあたります。

香川照之の家系図


※無断転載ご遠慮ください。

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香川照之の両親と離婚原因は?

市川猿翁と浜木綿子の離婚原因

香川さんの両親である、2代目市川猿翁さんと 女優・浜木綿子(本名:香川阿都子)さんは、1965年に結婚。

浜さんは、宝塚歌劇団で元娘役トップスター。とても美しいですね。

そして、同年には 香川照之さんが誕生。

しかし、結婚してわずか3年後の1968年、二人は離婚

離婚原因は、猿翁さんと 藤間紫さんとのただならぬ関係が原因でした。

しかも、相手の藤間紫さんは、藤間流宗家六世・藤間勘十郎さんと結婚していたのです。今でいうW不倫

猿翁さんはそのまま藤間紫さんと同棲して家に帰ってこなくなり、藤間さんは勘十郎さんと離婚しないまま猿翁さんとの関係を続けました。

自分より12歳も年上で、子持ちの女性に夫を奪われた浜さんは当時を振り返り、

「悔しくて、悔しすぎると涙が出ないのよ。大声で叫びたいと何度も思ったわ。話し合いらしきものもなく、猿翁さんは家を出ていき、帰ってこなくなりました。でも、その恋愛がどんな形であったとしても、人を好きになる気持ちは誰にも止められないものです。私自身、一時的であったにせよ、愛され大事にされた記憶は、消えることはありません。」

と語っています。

若くて美人なお嫁さんを捨てて、16歳年上女性の元にフラーッといっちゃう猿翁さんの奔放ぶりに驚きです。

ちなみに藤間さんは、猿翁さんの 初恋の人。長年の思いを断ち切れなかったのでしょうか。

その後、猿翁さんは夫と死別した藤間さんとケジメをつけるため2000年に再婚。

浜さんは、元小結・龍虎さんと10年真剣交際していましたが、香川さんが再婚に猛反対していたため再婚は諦めたそうです。

父親との確執

シングルマザーの浜さんは、「息子を市川猿之助と藤間紫を超える大物にさせる」という目標のもと、香川さんを熱心に教育して東大に入学させます。

そのため 歌舞伎はおろか、芝居の世界にも触れずに育った香川さんでしたが、「やりたいこともないから、親の七光りでも使ってやろう」と、浜さんの反対を押し切って大河ドラマ「春日局」の小早川秀秋役でデビューしてしまいました。

デビューから2年後、香川さんは思い切って父・猿翁さんに会いに行きますが、彼の口から

ぼくはあなたのお母さんと別れた時から、自らの分野と価値を確立していく確固たる生き方を具現させました。すなわち私が家庭と訣別した瞬間から、私は蘇生したのです。だから、今の ぼくとあなたとは何の関わりもない。あなたは息子ではありません。したがって、ぼくはあなたの父でもない。マスコミに、猿之助が父だとか、彼に会いたいとか言わないほうがよいでしょう。今後あなたとは二度と会わないけれど、そのことをよく心に刻んでおきなさい。何ものにも頼らず、少しでも自分自身で精進して、一人前の人間になっていきなさい。出展元:デイリー新潮

と言われ、冷たく追い返されたそうです。

その言葉に香川さんは号泣し、その場にいた叔父の段四郎さんは、思わず香川さんを抱きしめたそうです。

大河ドラマに出演し、やっと父親と同じ土俵に立てたかと思いきや、「ぼくとあなたとは何の関わりもない」と言われた香川さんのショックは計り知れません。

猿翁さんとしても、妻子を捨てた立場で、今さら父親として香川さんと交流を持つことは、浜さんに失礼だと思ったのかもしれませんね。

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香川照之は父と和解して歌舞伎界入り!評価は?

46歳で歌舞伎界入り

それから香川さんは、父・猿翁さんと、長らく疎遠でした。

しかし、香川さんの心のなかでは、「自分は叶わなくても長男だけには歌舞伎をさせたい」「140年続いてきた血や伝統を絶やしたくない」という思いが強くなっていきます。

そこで、歌舞伎座の猿翁さんの楽屋に、長男と共に訪れますが、今度は会ってもくれませんでした。

そんななか、頑なに香川さんを拒否する猿翁さんに「たった一人の息子じゃないの。ちゃんと会って話を聞いてあげなさい」と説得したのは、 藤間紫さんでした。

そこから徐々に、二人は関係を修復し、ついに2011年香川さんは、 九代目市川中車を襲名して歌舞伎俳優に進出しました。

香川照之さんの歌舞伎の評価は?

「素人が入っていいものか、怖くてたまりません。でも、猿之助の名前は140年続く。僕自身、考えてきたことで、この船に乗らないわけにはいかない。これが僕の人生」

映像の世界では演技力に定評があった香川さんですが、勝手の違う歌舞伎界に最初は戸惑います。

歌舞伎の基礎もない新参者の46歳。

香川さんは、何もできない自分を恥じ、絶望。

心が折れそうになりながらも、死に物狂いで稽古についていきました。

そんな努力が実を結び、少しづつ舞台をこなすようになると「中車の歌舞伎は歌舞伎初心者に親しみやすい」「コメディタッチで面白い」と、ファンから認められるようになっていきます。

歌舞伎関係者からも「市川中車は見るたびに上手くなっている」と評判に。

また、香川さんは俳優時代のパイプを利用し、市川海老蔵さんや松本幸四郎さんなど、他の名門とも積極的に共演していきました。

そのおかげで、澤瀉屋の公演チケットの売れ行きは、以前よりも好調になっていきました。

従兄弟の市川猿之助との関係は?

2代目市川猿翁の弟で、4代目市川段史郎の息子・ 市川猿乃助さんは香川さんの従兄弟にあたります。

しかし、3歳で父と離れ、母親に引き取られた香川さんは、10歳年の離れた猿乃助さんと幼少期から会うことはありませんでした。

そのため不仲説や共演NGなどの噂がありましたが、本人たちにそんな感情はなく、ただ会ってはいけないような気がしていただけと言います。

その後、大河ドラマ『風林火山』で初共演した際は、先輩俳優として香川照之さんが猿乃助さんにアドバイス。

反対に歌舞伎の稽古では猿乃助さんが香川さんをサポートしているそうです。

また、バラエティ番組『ぴったんこカン・カン』では、猿乃助さんが褐色のカマキリの被り物をして、カマキリ先生(香川さん)とコラボするなど、仲の良い姿を見せています。

歌舞伎の家柄ランキングは⇒こちら

最後に

幼少期より大人の都合で振り回されて、理不尽な思いをしてきた香川さん。

俳優で成功してからも、それに甘んじることなく、強い思いで歌舞伎界に飛び込んだことは、本当に勇気あることだと思います。

これからは俳優としてだけでなく、歌舞伎役者、カマキリ先生、司会業すべてにおいての活躍を期待しています。

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