歌舞伎の家柄ランキング!屋号によって“格”の違いがある?!

家系図

テレビや映画など幅広く活躍している歌舞伎役者たちですが、その家柄については、あまり知られていませんよね。

歌舞伎界は 狭い世界ながら、「家柄によって序列はあるの?」「血縁関係は?」などわからないことだらけ。

そこで今回は、歌舞伎の家柄ランキングや格の違いを、ご紹介したいと思います。

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歌舞伎の家柄(屋号)はいくつある?

歌舞伎の観客席から、「〇〇屋!」などという掛け声を聞いたことがありませんか。

この「〇〇屋」というのは、役者の苗字ではなく 屋号と呼ばれるものです。

歌舞伎の屋号(家柄)はいくつある?

現在の歌舞伎界は 約30ほどの一門(屋号)に別れ、 約300人もの歌舞伎役者が所属しています。

名跡や襲名

400年以上の歴史のある歌舞伎は、先祖代々の“芸名”を子や孫が受け継いでいくというような「決まり事」が多くあります。

歌舞伎で、受け継がれる名前を 『名跡(みょうせき)』といい、名を受け継ぐことを 『襲名(しゅうめい)』と呼びます。

名を受け継ぐ際は、 『襲名公演』を行い披露するのが習わしとなっています。

最近では、2020年に市川海老蔵さんが、歌舞伎の大名跡市川団十郎(十三代目)」、長男の勸玄くん(5)が、海老蔵さんの前名「市川新之助(八代目)」襲名することが決定されています。

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歌舞伎の家柄ランキング

歌舞伎の家柄ランキング

歌舞の世界には、芸のコンテストもありませんので、明確な芝居の上手い、下手の判断基準はありません。

そのため家柄の“格”を決めるのは、 「その家が何代続いているのか」ということです。

また歌舞伎役者でいえば、「お客さんを、どの位呼べるのか」ということになります。

つまり 稼ぎ頭が偉いということです。

では早速、歌舞伎界で特に“格”が高いとされる家をご紹介いたします。

成田屋

主な役者 市川團十郎(12代目):空き名跡
市川海老蔵(11代目)
市川新之助(7代目):空き名跡
3つの桝を重ねた『三桝紋』

江戸時代に、芝居小屋に客を集め芸を披露するスタイルを始めて確立した「成田屋」が一番格上と言われています。

その中でも、成田屋の代表名跡 「市川團十郎」は“歌舞伎界の大黒柱”と呼ばれ、最も権威ある名跡です。

それなら、歌舞伎界の頂点は「市川宗家」の家長・海老蔵さんかと思いきや、今の時点では そうではありません。

海老蔵さんは、まだまだ修行の身であり、歌舞伎界の重鎮とされる坂田藤十郎さんや中村吉右衛門さんなどには頭が上がりません。

しかし、2020年に海老蔵さんは「團十郎」を襲名することが決定していますので、このままいけば歌舞伎界のトップは間違いないでしょう。

↓市川海老蔵の家系図と血縁関係!小林麻央との馴れ初めや隠し子の存在も↓

音羽屋

主な役者 尾上菊五郎(7代目)
尾上菊之助(5代目)
尾上松也(2代目)
『重ね扇に抱柏』四ツ輪に抱き柏

音羽屋は、京都で「都万太夫座」の観客の案内をしたり、飲食を提供するような仕事をしていたことから始まった生業で、初代・尾上菊五郎は、京では女形、江戸では立ち役者を演じていました。

現在、7代目尾上菊五郎と、その息子である尾上菊之助が宗家となっており、6代目尾上松助の息子で俳優として活躍する尾上松也は、将来の音羽屋を担っていく 若手のホープです。

2013年には、尾上菊之助さんが、中村吉右衛門さんの四女・櫻子と結婚したことで、音羽屋と播磨屋の結束は固くなった印象です。

また尾上菊五郎さんは、人間国宝であり坂田藤十郎さんに続き、 歌舞伎界のNO.2の位置づけです。

↓【尾上菊之助の家系図】姉・嫁・子供・親戚関係が豪華すぎる!↓

中村屋

主な役者 中村勘三郎(18代目):空き名跡
中村勘九郎(6代目)
中村貫太郎(3代目)
中村七之助(2代目)
『角切銀杏(すみきりいちょう)』

18代目の故・中村勘三郎さんが人気俳優であり、息子2人もドラマや映画によく出演していることから、有名な「中村屋」。

中村屋の代表名跡は『中村勘三郎』は、18代続く大名跡です。

18代目の中村勘三郎さんは、伝統的な『連獅子』や時代物などの古典、『京鹿子娘道成寺』の女形もこなし、 玄人もうなるほどの実力者。

その一方で、野田秀樹さんの斬新な演出を積極的に取り入れたり、1994年からは、若者向けに渋谷コクーン劇場で、「コクーン歌舞伎」を始めるなど歌舞伎の発展に尽くしてきました。

勘三郎の長男・勘九郎さんは男役をこなし、次男・七之助さんは実力派女方として知られています。

名がしられている「中村屋」ではありますが、勘三郎さんが亡くなり、勘九郎は38歳とまだ若いので、歌舞伎役者のランク的には下の方に位置しています。

↓【中村屋ファミリーの家系図(歌舞伎)】奥さんや兄妹関係は?↓

高麗屋

主な役者 松本白鸚(2代目)
松本幸四郎(10代目)
市川染五郎(8代目)
四つ花菱

歌舞伎一門でトップ5には間違いなく入るのが、江戸時代から続く「高麗屋」です。

成田屋と高麗屋は、もともと弟子筋にあたり、成田屋が跡取りに困っていたときは高麗屋から養子を迎えました。

市川海老蔵の祖父・十一代目市川團十郎は、七代目幸四郎の子どもです。

つまり、十二代目・市川團十郎と松本白鸚はいとこ同士で、海老蔵と幸四郎は、はとこ同士と 血の繋がりも深いのです。

また幸四郎の 妹・松たか子さんは、女優として知名度も高く、松本白鸚さんも俳優として活躍していることから、歌舞伎ファン以外からも知られています。

山城屋

主な役者 坂田藤十郎(4代目)
中村扇雀(3代目)
中村鴈治郎(4代目)
『五つ藤重ね星梅鉢』

現在の歌舞伎役者の中で トップと言われるのが、坂田藤十郎さんです。

奥様が女優であり元。国会議員の扇千景さんであることも有名ですね。

藤十郎さんは、 俳優協会の会長を務めており、公演に参加するときは一番良い楽屋が与えられ、出演料も高く別格扱いです。

しかし、現在の年齢は88歳にもなり、体力的にも第一線の役者ではないので、歌舞伎界のトップというよりは象徴的な存在です。

播磨屋

主な役者 中村吉右衛門(2代目)
中村歌六(5代目)
『揚羽蝶』『村山片喰』

中村吉右衛門さんと高麗屋・松本白鸚(2代目)さんは実の兄弟ですが、幼少期から白鸚さんは天才と周りからもてはやされて育ち、次男の吉右衛門さんは 養子となり、厳しく育てられたことから、仲があまり良くないと言われています。

名前だけなら二代しか続いていない中村吉右衛門さんは、やや格下にはなりますが、ドラマ『鬼平犯科帳』の人気や実力で、 俳優協会でNo・3の専務理事まで登りつめました。

澤瀉屋

主な役者 市川猿翁(2代目)
市川猿之助(4代目)
市川 中車 (9代目)
市川團子(5代目)
『立澤瀉』

俳優の 香川照之さんが、父の2代目・猿翁さんと和解したことにより、9代目「市川中車」を襲名したことでも話題となった「澤瀉屋」。

市川中車(香川照之)さんは 46歳で歌舞伎入りしたにもかかわらず、九代目でそれなりに格式の高い名跡を襲名したことと、知名度も高いことから良い役が与えられチケットも売れています。

また香川さんの息子さんも歌舞伎入りし、市川團子として将来を期待されており、将来、猿之助を継ぐ可能性も出てきています。

猿之介さん、中車さんがいる「澤瀉屋」は、今後もお客さんが呼べる家として栄えていくでしょう。

松嶋屋

主な役者 片岡仁左衛門(15代目)
片岡愛之助(6代目)
片岡孝太郎(初代)
『七つ割丸に二引』『追いかけ五枚銀杏』

15代続く大名跡「片岡仁左衛門」を筆頭とする『松嶋屋』。

一般的に知名度の高い片岡愛之助さんは、二代目片岡秀太郎の養子であり、 一般家庭の出身です。

そのため「愛之助」の名前の格は低く、明治座などで座頭はやいますが、歌舞伎座では大きな役はなかなか回ってきません。

愛之助さんが、大名跡「片岡仁左衛門」を継ぐことがあれば格もグッと上がりますが、現在の仁左衛門さんには、長男・片岡孝太郎、孫・片岡千之助がいるので難しいでしょう。

ただ人気と実力はあるので、お客を集める力は十分にあります。

萬屋

主な役者 中村時蔵(5代目)
中村錦之助(2代目)
中村獅童(2代目)
『桐蝶』

ドラマや映画で幅広く活躍している中村獅童さんですが、歌舞伎界での格はあまり高くありません。

それは、父親で初代中村獅童が歌舞伎役者を 廃業してしまい後ろ盾がないことにもあります。

そのため、主役級の役を与えられることはなく、友人でもある海老蔵さんが座頭を務めるときしか歌舞伎座には呼ばれないのです。

最期に

歌舞伎は、少し知識があるだけで、とても楽しめる観劇です。

あなたも役者の「屋号」を覚えて、劇場に足を運び「○○屋!」と声をかけてみてはいかがでしょうか。

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