『やんごとなき一族』ネタバレ!あらすじから結末と相関図

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上流階級に嫁いだ一般庶民の嫁が、いびられながらも魑魅魍魎がうごめく一族にまっすぐに立ち向かっていく漫画『やんごとなき一族』。そこで今回は、2022年4月にドラマ化も決定している『やんごとなき一族』の相関図、あらすじから結末ネタバレをご紹介いたします。

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『やんごとなき一族』相関図と登場人物

『やんごとなき一族』相関図

登場人物

深山健太・・・深山家の次男で跡継ぎ。深山家の慣習や親族に対して嫌悪感を抱いている。次男だが父から跡取りとして期待されている。
佐都・・・実家は庶民的な食堂を経営。一般家庭で育ったため深山家の親族から結婚を猛反対される。

深山圭一・・・深山家の家長。健太の父。不動産業を主体に事業を展開。健太と佐都を離婚させようとしている。
久美・・・圭一の妻で健太の母。圭一に家政婦同然に扱われ、屈辱的な仕打ちにも耐えている。

深山明人・・・深山家の長男。弱気な性格。出世欲がなく、圭一から見放されている。
美保子・・・長男の嫁。老舗和菓子屋の娘。明人を深山家の跡取りにして自分の地位をあげようと必死。

聖花・・・深山家の長女。冷静沈着で、深山家の中では一般常識を持ち合わせている女性。
伸二郎・・・聖花の夫。由緒正しい家系で育つ。
モエ・・・聖花と伸二郎の娘

深山大介・・・深山家の三男。圭一から贈られた美容クリニックの医師を務める。リツコとは政略結婚。
リツコ・・・三男・大介の嫁。ザラスグループ創立者の娘。大介の浮気を疑う。

深山有紗・・・深山家の末っ子。ワガママ。健太と佐都の結婚に反対。立花泉を気に入っている。
中島俊也・・・有紗の恋人。植木職人。

深山八寿子・・・圭一や春菜の母。威厳があり、家に嫁いできた女性は家政婦のように働くべきという古い考えを持つ。
深山春菜・・・健太の叔母。圭一の妹。トップスターの輝月ヤマトに夢中。

立花 泉・・・健太の昔の憧れの人。父親は政治家。恋人とフランスに渡欧したが破局して帰国。
立花 隆・・・泉の父親。政治家。

・・・圭一の愛人である中年の女性。ジュエリーデザイナー。

マダムキリコ・・・上流階級の大物。

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『やんごとなき一族』あらすじネタバレを簡単に説明

やんごとなき一族あらすじ

実家が大衆食堂を営む 佐都は、恋人の 深山健太のプロポーズを受け、結婚の挨拶に行くことになった。

健太の実家は、400年の歴史を持つ旧家で、不動産を始め多くの事業を行う大企業。

つまり健太は、一般庶民の佐都とは、全く違う世界で育ったお坊ちゃまだった。

高級住宅地に佇む健太の実家に向かった佐都だったが、厳格な健太の父・ 深山圭一に門前払いをされてしまう。

自分の家や親を侮辱された佐都は、そのまま健太の実家を後にした。

一方、健太も深山家の慣習や考え方に疑問を持ち、圭一に絶縁宣言をして家を飛び出した。

そして二人は、駆け落ち同然で入籍。

その後圭一は、表向きは健太と佐都の結婚を認めたが、実は二人を別れさせようと色々と画策した。

圭一は、佐都が花見で着た着物を「恥さらし」と罵倒、健太の祖母である八寿子は、和菓子の取り分けの仕方を佐都に試させた。

無理難題や難癖をつけられる佐都だったが、持ち前の機転でなんとか切り抜けた。

一方で佐都は、気高い一族に見えた深山家が、実は親族同士で醜い争いを繰り広げていることを知り、自分が家に入ることで一族の考え方を変えて見せようと決意する。

嫁はカースト最下位

深山家に入った佐都は、早速 深山家の跡取りの嫁として厳しい教育を受ける。

外から入ってきた嫁には、地位もなく、ただ主人につかえ召使いのようにコキ使われるのが当たり前だった。

夫の浮気は見て見ぬふり、愛人が居ても文句は言わず絶えるのみ。

久美は、圭一の妻で、健太の母でありながら、カーストは最下位。

しょっちゅう「子どもの育て方が悪い」と、圭一から暴力を振るわれていた。

長男・明人の嫁・ 美保子は、もともと健太が好きだったが、健太に恋人がいたため諦め、代わりに明人と結婚した打算的な女性。

明人を正式な跡取りにして、深山家での自分の地位をあげようと必死だった。

そんななか、圭一は庶民出身の嫁の分際で「深山家を変える」と宣言する佐都が、ますます面白くない。

そこで圭一は美保子と結託して、かつて健太が憧れていた 立花泉という女性を、秘書として呼び寄せることにした。

健太は愛人を持つ気はないと言うが、佐都は内心ザワザワ…しかし、健太を信じることにした。

三男夫婦の離婚危機

ある日、三男・ 大介の嫁・ リツコが、大介の浮気に悩まされ佐都の前で大粒の涙をこぼした。

大介は政略的に結婚させられ、浮気を疑うリツコに嫌気がさしていた。

そんななか、佐都はリツコに協力して大介の不倫現場をおさえた。

すると、大介はリツコに離婚届を突き付けた。

別居したリツコは、ストレスから買い物依存症となったが、佐都の支えもあり克服した。

その後、リツコは大介とゆっくり話し合い円満離婚した。

しかし圭一は、三男夫婦の離婚劇に首をつっこみ、しゃしゃり出た佐都に激怒し、跡取りの自覚がないと健太を担当外して、明人を後任に指名すると言い出した。

ホテルを経営するリツコの父親は、健太ではなく明人となら仕事を続けたいと明かし、美保子はほくそ笑むのだった。

すれ違い

健太は担当から外され、家賃の取り立てに向かった先の男からお札を顔に叩きつけられてしまう。

疲れ切って会社に戻ると、そこには泉の姿が。

泉は健太に、自分の父親が民泊の為に買ったマンションを売却したいが良い方法はないかと相談した。

二人はワインを飲みながら、一緒に中国にいって交渉しようと盛り上がる。

一方、佐都の元に末っ子の 有紗から、男につきまとわれているから助けてくれと連絡が入る。

佐都は、有紗をストーカーから助け出し、有紗は泣きながらお礼をいった。

そんななか佐都は、健太と泉が仲良さそうに一緒にいるところを目撃。

有紗は、佐都の気持ちを知っていながら「泉さんがお兄ちゃんのお嫁さんだったらよかったのに」といじわるを言った。

佐都は、有紗の言葉にさらにショックを受ける。

深山家の生活に限界を感じていた佐都は、あるとき実家に帰り、店の常連客と話しをして「やっぱり私の居場所はここだ」と再認識する。

健太は、実家の食堂のまんぷく屋の切り盛りが成功したと喜ぶ佐都の笑顔を見て、自分が彼女の自由を奪っていることに心苦しさを覚えた。

トップ争い

健太は、深山家いると辛そうな佐都をみて、別れた方がいいのではと考えたが、美保子は二人は離婚してはいけないと説得。

もし健太は佐都と別れ、泉と再婚すれば、明人はトップにななれないからだ。

そんな美保子の魂胆を見抜いた圭一は、明人と健太にホテルと不動産の二つの会社を任せ、社長としてどちらが成果をあげるか?というトップ争いをもちかける。

佐都は心機一転、深山家に戻ったが一族には無視され冷たい態度をとられる。

そんななか、圭一は佐都の実家のそばに大型商業施設の建設を計画する。

そんなことをすれば、佐都の実家はもちろん商店街の存続も危うくなる。

しかしひょんなことから、健太と佐都は、佐都の実家近くに温泉の水脈があることを知る。

質のいい温泉が出てスパ施設を経営すれば、商業施設を建てるより収益が得られるので、健太は圭一に商店街建設を待ってくれとお願いする。

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妊娠

健太が、佐都の実家を守るため奮闘するなか、佐都が妊娠していることが発覚する。

深山家の人たちに、赤ちゃんが出来たことを報告すると周囲は祝福。

一方、「先を越された」と美保子は泣き崩れる。

子供を産めば認められると、実感する佐都だったが、上流階級では子どもの誕生がここまで自分たちの立場に影響することに驚きを隠せなかった。

さらに 聖花は、子供はあくまでも“夫の家のもの”で、嫁は“夫の家の子”を産んだだけ。だから離婚すれば子どもは取り上げられると話した。

だから、久美は子どもと離れるのが嫌で、圭一の仕打ちにも耐えているのだった。

一方、紆余曲折あったが、佐都の機転により温泉計画は進み始めた。

嫉妬

深山家では、温泉施設建設に向け大きな一歩を踏み出したことを皆で祝福していた。

圭一とは違い、従業員たちの意見にも耳を傾ける健太には少しずつ賛同者が集まってきた。

そんな健太を見て、 は「社会人になってこんな責任感のある男性になるなんて思わなかった。佐都さんがうらやましい。」と未練がましいことを口にした。

次第に泉は、何もかも順調に見える健太と佐都に嫉妬するようになっていった。

一方、 美保子は産婦人科で、またも自分が妊娠していないことを知り落胆していた。

肉体的にも精神的にも追い詰められている美保子を見て、明人は「子供なんか出来なくても必ず大成功して深山家の跡取りになる」と決意。

そんななか、深山家でパーティーが開催された。

みなが佐都の懐妊を喜ぶなか、美保子が置いたバックにつまづき、佐都が転びそうになった。

美保子は、あろうことか、皆の前め八寿子から叱責される。

パーティーで恥をかいたうえ、ちやほやされる佐都を見て、美保子はますます憎らしさをつのらせていった。

そして、美保子は泉に接触し、泉の健太への気持ちを利用しようと画策するのだった。

美保子の暗躍

元々秘書の仕事を義父に提案したのは美保子。

彼女は、圭一に「上流階級で幼い頃から育ってきた泉さんの方が健太さんにはお似合い」と褒め、健太の妻にしてはどうかと提案する。

さらに、泉の過去の男性関係を知っていた美保子は、「厳格な深山家にその秘密を知られたら…」と脅し、佐都を追い出し健太の妻に収まることに協力すると泉に囁いた。

その代わりに、泉が無事に健太と結婚した暁には、明人と自分に深山の跡取りの座を譲って欲しいと持ち掛けた。

それから美保子はパリに向かい、新しいホテルの建設のため天才シェフ反町英太を引き抜こうとしていた。

しかし、反町は忙しいと会ってはくれない。

途方にくれる美保子だったが、SNSで三男・ 大介がモナコにやって来ていることを知る。

イケメンの大介が、上流階級の大物である マダムキリコに、パリにある反町シェフの店に誘われていると知った美保子は、早速彼に連絡をとった。

病院を取り上げられ金の困っていた大介は、美保子から500万貸すから…と言われ、マダムキリコに会うことを了承した。

マダム・キリコ

マダムキリコは65歳には思えない美貌を持ち、世界中に顔がきく大物。

マダムキリコは以前、大介から美容整形をしてもらったことに恩を感じ、「ホテルをオープンさせるから反町シェフに来て欲しい」と提案したが、反町はパリのレストランから日本に移ることをキッパリと断った。

ソリマチのオーナーも務めるマダムキリコは、絶対に反町を説得することを条件に、大介に愛人にならないかと持ち掛けた。

イケメンをはべられせ乱交パーティーをするようなキリコと関係を持つのを嫌がる大介に、美保子は、500万を返済しないでいいうえに、ホテル内に美容サロンを作ってやると約束。

大介はこの条件をのみ、彼女専用のサロンで大介は美魔女のオモチャにされるのだった。

燃えあがる泉

あるとき、泉が珍しく仕事でミスをおかし落ち込んでいた。

健太は、「無理をし過ぎてしんどいんじゃないか?たとえ失敗しても、君の価値は変わらない」と泉を励ました。

泉は、そんな健太の優しさと包容力に、恋心がつのった。

ある日、温泉施設の視察に来た健太は、混浴温泉でなんと泉と鉢合わせしてしまう。

女湯の感想も必要だからと、積極的に健太に接近する泉。

その夜、健太は体調を崩し寝込んでしまう。

健太の部屋のカードキーをこっそり盗んだ泉は、健太の布団に忍び込み「健太さんはもともと私のもの、あなたにもう一度私を好きになってほしい」と囁いた。

健太は、目を覚ましたとたんに、泉が目の前にいることに驚きを隠せない。

そんななか、佐都は泉のSNSで、彼女が健太と同じスパに宿泊していることを知り、さらに泉の部屋に健太のスーツケースがあることに気づいた。

佐都はすぐに電話をするが、泉に迫られている健太は電話に出ることができない。

「私のこと嫌い?」と聞く泉に、健太は「泉らしくない」と突き放した。

健太が帰宅すると、佐都から「隠し事をしないで」と怒られた。

健太は、泉と一緒にいたことを謝り、看病してもらっただけと弁明した。

腑に落ちない佐都だったが、健太を信じることでこの場をおさめた。

しかし、健太が風呂に入っているときに、健太の携帯電話に泉からメッセージが入ってきた。

そこには、二人でキスをして抱き合って過ごしたことが赤裸々に書かれていた。

ショックを受ける佐都だったが、健太は「俺には佐都だけだ」と言い、泉には電話で「これからも上司と部下だから」と告げた。

旅館の一件を聞いた美保子は、すぐに圭一に報告。

圭一は「今度こそ健太と佐都を別れさせ、泉を嫁に迎えられる」と喜ぶのだった。

安産祈願

それから圭一は健太に、泉の父親の 立花隆氏の政治資金パーティーがあるから出席しろと言われる。

立花氏は健太に会うなり「お義父さんと呼んでくれる日が来たら最高なんだが」と笑った。

そして、温泉事業の補助金が下りるように行政に口を聞き、モデル事業に推薦しておくよと話した。

そんなある日、佐都の安産祈願に向かっていた健太のもとに泉から連絡が入る。

泉は「パパがこの前のパーティーで提案した、健太との事業の今後について話したいから、今すぐ来て」と伝えた。

一方、佐都は神社で健太を待っていたが、そこに圭一が現れ、健太は泉に呼び出されて会っているため来ないと告げた。

佐都はすぐに健太に電話をしようとするが、圭一は「温泉事業がダメになってもいいのか!健太の仕事の邪魔をするな。」と叱責した。

そこで佐都は、圭一が健太と泉をくっつけるために裏で動いていたことを知り、怒りに震えた。

そんななか、健太はなんとか安産祈願に間に合った。

聞けば、泉の誘いを断ったあと、渋滞に巻き込まれてしまったらしい。

性別判明

安産祈願から数日たった頃、立花が温泉事業の融資を取りやめると言ってきた。

しかもボイラー会社も、圭一の裏工作で作業を断ってきた。

このまま温泉が出ないのであれば、莫大な借金を背負うリスクが…。

そこで佐都は、温泉掘削に再チャレンジするため、深山家の息がかかってない銀行に頭を下げにいったが、なかなか融資をしてくれるところはなかった。

そんな矢先、佐都が倒れ病院に運ばれた。

健太が駆けつけると、母子ともに無事で、しかも、赤ちゃんの性別が男の子であることが判明。

そのとき病室に、圭一に指示され、泉が花を持って入ってきて「私もいつかここで健太の子を産むのかな。」と呟いた。

戦う決意

佐都が退院した頃、圭一は、深山家では離婚するなら子供を置いて出ていかなければならないが、今健太と別れるなら佐都から子どもは奪わないと言い出した。

そこに居合わせた、佐都の母親は、娘をここまで侮辱される筋合いはないと、健太に佐都と別れてくれと頼んだ。

健太も、佐都と赤ちゃんを守るため別れた方がいいと言い出すが、佐都は絶対に別れたくないと言い張った。

その頃、美保子は計画がうまくいっていることを祝い、明人と乾杯をしていた。

温泉事業も頓挫し、大きな権力に飲み込まれそうになる健太と佐都。

そんななか、お腹の赤ちゃんがお腹をポコンと何度も蹴ってきた。

必死で何かを伝えようとすかのように動く赤ちゃんの意思を感じた佐都は、健太と もう一度戦おうを決意するのだった。

健太と佐都が深山家に戻り、まだ温泉事業をあきらめていないと知った圭一は、「俺を甘く見るな!」と激怒。

そんななか、圭一の愛人でジュエリーデザイナーの の店には、 マダムキリコが訪れていた。

綾は、現在の深山家の状況や、「佐都という嫁が生意気だ」と苦々しげに語った。

話を聞いたキリコは、佐都に興味を示し、会ってみたいと不敵な笑みを浮かべた。

マダムキリコの言葉

健太は資金を集めるためラウドファンディングを立ち上げ、佐都は商店街に寄付金ボックスを設置した。

そんななか、大介から健太に佐都に会いたいと言う人がいると、超高級ホテルに呼び出した。

佐都がホテルのラウンジに着くと、そこには大介とマダムキリコがいた。

キリコは、圭一や立花氏に、健太と二人で戦うなんて無茶だと言い、実家で一般市民として生きた方が楽だと話した。

そして、キリコは自分がもともとキャバ嬢でのし上がってきたこと、見向きもされなくても、本物は絶対に人の心を打つことを教えた。

佐都はその言葉を聞いて、マダムキリコを見直した。

一方キリコは、自分のような大物を目の前にしても、物おじせず堂々と意見を述べる佐都を「面白い!応援する」と話した。

起死回生

健太と佐都を別れさせようとする圭一を叩き潰すと言ったキリコは、早速、立花氏のパーティーに顔を出した。

キリコは立花氏に「雅宗くんとエレンさんの婚約パーティーは、素敵だったけどその後大変だったわね。」と囁いた。

すると立花氏の顔色が変わり、焦った様子を見せた。

その後、健太の元に立花氏から連絡があり、泉と結婚させるのは辞め、温泉の援助金も出すと、手のひらを返すように態度を改めた。

マダムキリコのおかげで、ピンチを救われた健太と佐都。

立花氏の裏切りに動揺を隠せない圭一。

キリコは、泉がパリにいる頃、元カレの雅宗が浮気して、別の女性・エレンと結婚し、そのことを恨み雅宗を刺したという事件を起こしたことを知っていた。

雅宗の一族は、泉を訴え大問題となるところだったが、立花氏が莫大な示談金を払い、もみ消したらしい。

しかし、こんな自分にどうしてここまでしてくれるのか?と聞く佐都に、マダムキリコは自分も立花の会社に苦しめられた過去を話始めた。

昔、キリコの恋人は立花氏の秘書をしていたが、立花氏にパワハラにあい自殺していた。

しかも、恋人の葬儀にも立花氏は顔を見せず、知らんぷり。

だからキリコは、相変わらず立花が佐都たちに嫌がらせをしていると聞き、腹を立てていたのだった。

一方、立花家では泉が父の立花隆に「立派な婿も取れない役立たず」と殴られていた。

泉は美保子に相談するが、マダムキリコが相手だと歯が立たない。無謀だから身を引けと忠告した。

暴走する泉

次の日、健太の前に現われた泉は、打ち合わせ先まで送らせてほしいと言い、健太を助手席に乗せた。

高速道路でアクセルをめいっぱい踏む泉は「私と結婚して。でなきゃこのまま突っ込んでやる」と鬼気迫る顔で話した。

健太は佐都に電話をして通話状態のままにして、泉を説得しようとした。

すると泉は「あなたが手に入らないなら私はもう死んだっていい」と、健太を道連れに、ガードレールに激突した。

事故の知らせを聞き、あわてて病院に駆けつけた佐都と圭一。

なんとか、手術は成功し、健太は一命をとりとめたが、泉は予断を許さない状況でICUで眠っていた。

交通事故の件はマスコミに大々的に報道され、泉の過去も暴露された。

圭一は立花氏に、今後は支援しないことを告げた。

その後、目を覚ました泉に、佐都は「自分の人生は自分のものであって、お父さんのために生きるものじゃない。あなたは十分頑張ってきた」と頭をなでた。

すると、それまで強がっていた泉の目から涙が溢れた。

どて焼きの海外輸出

深山家では、祖母の八寿子が圭一に「佐都さんは、色んな人に影響を与えているようね」と語ったが、圭一は「それがどうした」と面白くなさそうに答えた。

美保子は、マダムキリコも泉も、佐都の味方になったことに怒りをあらわにした。

「やっぱり子供が欲しい」と言う美保子に、明人は「身体のことを考えて止めよう」と説得するが、美保子は最終手段が残っていると聞く耳を持たなかった。

美保子は「精子バンクを利用する」と言い出し、明人も美保子のためにホテル事業を必ず成功させたいと決意した。

ある日、佐都から”どて焼き”の話を聞いたマダムキリコが、佐都の実家の小料理屋を訪れた。

どて焼きを食べたキリコは、美味しい!最高!だと絶賛し、ワインにも合いそうだからドバイに輸出しないかと提案した。

光栄な申し出だけれども、海外への輸出は難しいと困惑する佐都の母親。

キリコは、佐都が窓口となって取引や宣伝する、プロデューサーになれば問題ないと説得した。

健太もこの話に賛成し、どて焼きの輸出プロジェクトは進行していく。

無事に出産…でも

美保子は、血液型がA型で、体格も顔つきも明人に似ている男から、金と引き換えに精子を受け取った。

男はSNSで取引したため、顔も住所も不明だった。

出張から帰ってきた明人に美保子は、「精子バンクを利用なんて驚かせるようなことを口走ってごめんなさい。もう子どもが諦めたから」と話した。

これから夫婦二人おだやかに過ごして行けるとホッとした明人は、その夜美保子をベッドに誘った。

一方、佐都の出産の日が近づいてきた。

圭一は泉との結婚も失敗に終わり、男児を産むことが決定している佐都に苛立っていた。

そして、陣痛に苦しみながら佐都は無事に出産ししたが、生まれたのは女の子だった。

エコーのたびに股がへその緒で隠れていたため、医師も判断が難しかったようだった。

生まれたのが女の子と知った圭一は、「裏切られた」と赤ちゃんの顔も見ずに帰った。

美保子は、自分が精子バンクで妊娠したうえに、佐都の子どもが女の子だと聞き、大喜びした。

男子を望む深山家

出産を終え、可愛い我が子に会えたことにホッとする佐都のところへ、義理母・久美と聖花がやってきた。

久美は、男の子ではなく女の子だったことも気にならないようで、孫の誕生を喜んだ。

佐都が退院して深山家に帰ると、漆塗りのベビーベッドが片付けられており、深山家の親戚たちも佐都の子どもの興味がなさそうだった。

一方、皆は美保子が妊娠したことを祝っていた。

佐都は、子どもの名前が「凛」に決まったことを報告するが、圭一は「女だし、どうでもいい」と言い放った。

深山家の一族が皆、男の子を願っていることに佐都はショックを受けたが、明人と健太の事業成績が、もし同じだった場合、男児がいることが後継者の決め手となることも事実だと考えた。

こんな時代に、男だけが大切にされる家長制度は古いが、聖花が言うには、直系の男子が継ぐことにより、外部の人間が入ってこず権力争いや内部分裂が起こらないという。

佐都は、400年の歴史のなかで血を守ってきた深山家が、必死で男児を欲しがっている理由も少し理解できた。

そして、時代にはそぐわないことだけど、健太や歴史を守るため自分も男児を産もうと決意した。

お宮参り

その日から、佐都は凛を育てながら、男子産み分けの方法を勉強し、食事に気をつけ、薬を飲み、排卵日をチェックして次の妊娠に備えた。

ある日、凛のお宮参りが行われることになったが、出産の血によって不浄となった体で神社に参るの”穢れる”という理由で、圭一は佐都が来ることを許さなかった。

自分の娘のお宮参りに参加できないことに涙を流す佐都に、八寿子は、これまで嫁いできた嫁は、みんなその風習にならってきたのだと叱責した。

そんななか、聖花の娘が「自分が男の子ではなく女の子だったせいで、ママが怒られパパと喧嘩している。男の子に産まれたらよかった、女の子なんて嫌だと」泣いているところを目撃する。

その様子を見た佐都は、自分がこのおかしな風習を断ち切らなければ、深山家の女性は、これからもずっと奴隷のままだと、お宮参りに向かった。続く…。

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『やんごとなき一族』感想

やんごとない身分に生まれた男の元に嫁いだ一般女性が、いじめや妬みに負けず、一族に立ち向かっていく物語。

毎話、ピンチが訪れるも、佐都の人柄により協力者が現れ、解決していくお決まりのパターンですが、愛人や精子バンクなどワイドショー的なネタが下世話すぎて、ついつい読んでしまいます。

令和の時代に、男の不倫や浮気は当たり前。甲斐性のある夫が一生同じ女を抱くわけがなく、違う相手がいて当然という考え方に驚愕。

一方で、実際に実家の経済的格差があると、考え方も違ってくるので、なかなか折り合いもつかないことってあるな~と共感する部分もあります。

それにしても、健太は佐都を心配するわりには、けっこう放置で、佐都も控え目に見せながらも出しゃばり率が高いので、圭一がイライラするのも無理はないようなwww。

いきなり嫁いできた嫁が、家長である自分にタテつくなんて常識なさすぎですし、お金持ちで余裕があるはずの深山家の人々が、揃いも揃って荒んでいるのも不可解。

しかし、事件のあとに、敵が寝返ったり、改心していく様子や、佐都が深山家で地位を確立していくサクセスストーリーは、面白いです。

原作はまだ完結していないので、ラスボス圭一が佐都を認めるか?美保子の子どもは?など、結末はどうなるのか楽しみに待ちたいと思います。

ドラマ『やんごとなき一族』キャスト相関図は⇒こちら

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