「パンドラの果実」ネタバレ!原作「SCIS科学犯罪捜査班」の結末
ディーンフジオカさん主演、最先端科学にまつわる事件に挑むサイエンスミステリードラマ『パンドラの果実』がスタートします。そこで今回は、ドラマをもっと楽しむために『パンドラの果実』原作の『SCIS科学犯罪捜査班』のあらすじネタバレをご紹介いたします。
『SCIS科学犯罪捜査班』登場人物
◆「SCIS科学犯罪捜査班」登場人物
◆最上友紀子・・・帝都大学理工学部教授。29歳。帝都大学卒業後ハーバード大学大学院に留学。帰国して母校の教授となる。
◆小比類巻祐一・・・警視庁刑事部捜査一課第5強行犯捜査の管理官。29歳。階級は警視。友紀子とは大学の同期生。
◆長谷部勉・・・警視庁刑事部捜査一課の叩き上げの刑事。42歳。階級は警部補。バツイチ婚活中。
◆柴山美佳・・・監察医。
◆玉置孝・・・巡査部長。35歳。軽薄。
◆山中森生・・・巡査。26歳。
◆奥田玲音・・・女性巡査。クールビューティー。
◆亜美・・・小比類巻の妻。乳がんにより亡くなる。
◆星来娘(せら)・・・小比類巻と亜美の一人娘。5歳。
◆榊原茂吉教授・・・ライデン製薬顧問。次期のノーベル賞候補の呼び声高い科学界の権威。
◆速水真緒・・・被害者。帝都大学理工学部准教授。友紀子と共同研究を行っていた。
◆榊原吉郎・・・榊原教授の息子。真緒の交際相手。
◆カール・カーン・・・ボディ・ハッカージャパン協会会長。
『パンドラの果実』あらすじ~結末ネタバレ
◆事件のはじまり
帝都大学理工学部准教授・ 速水真緒が多量の睡眠薬を飲まされ殺害され、研究データーが盗まれた。
速水は、コーラを買いに、研究室の下にある自動販売機へ向かうとき何者かに遭遇したのか、すぐに研究室には戻っていないことがわかった。
速水と共同研究をしていた天才科学者・ 最上友紀子は、大学の同期で警視庁刑事部捜査一課の管理官・ 小比類巻祐一に捜査を託すが、犯人は捕まることなく、事件は迷宮入りした。
それからすぐに、小比類巻の妻・亜美が、娘の星来を出産後に乳がんで亡くなった。
彼は、アメリカの技術会社に頼み、亜美の遺体を冷凍保存した。
いつか死者をよみがえらせる技術が完成したときのために、小比類巻は望みを託したのだった。
◆妊娠した男性
5年後ー
産婦人科医院の院長・原田純平医師が胎児を宿した状態で殺された。
小比類巻は、八丈島で隠居生活をおくる最上に助けを求め、彼女は警視庁のアドバイザーとして東京に戻ってきた。
原田院長は、同じクリニックの医師・冨永と、人口減少を解消するため人工子宮の研究をしていた。
世界では子宮を移植して妊娠したケースが10件ほどあるが、原田院長はお腹のなかに、ブタの子宮を移植して、自ら実験台となったらしい。
そんななか、小比類巻たちは、顧客リストから人工子宮手術を受けた女性・風間和美の夫・ 風間秀輝に会いにいった。
話を聞くと、風間教授の夫人は人工子宮の手術を受けたが、うまくいかなかったという。
一方で、風間教授は結婚後に、自分が同性愛者だと気づき、夫人が愛人をつくることを公認していた。
風間教授は、次の公演会で重大な発表をするとSNSで宣言していたが、ついにその日がやってきた。
風間教授は壇上でゲイであることを告白し、パートナーの勝夫を紹介した。
さらに、ブタの子宮を使い、妻の卵子と勝夫の精子で、自分がいま妊娠していると発表した。
静まり返る会場で、突然 原田医師の妻・芳美が「男性の妊娠、反対!」と包丁を持って風間教授に襲いかかったが。
しかし、危機一髪のところで芳美は、勝夫によって取り押さえられた。
原田医師を殺害した犯人は、芳美だった。
科学の力を借りて、男性が妊娠する行為が倫理的にどうしても許せなかった芳美は、夫と共同研究をしていた冨永医師も殺害した。
そして、男性が妊娠したらどうか…と、夫をそそのかした風間教授もターゲットにしたのだった。
小比類巻は、「どんな形で生まれようと、それが大切な命であることに変わりなく、あなたはご主人のなかに宿った命を奪ってしまったんです」と諭した。
それを聞いた芳美はその場に崩れ落ちた。
◆容疑者はAIロボット
会社員。安井一央が、勤務先で胸にナイフを刺され、亡くなった。
捜査にあたった小比類巻たちは、現場となった安井の会社にいくと、そこに人工知能を搭載したAIロボット「 イチロウ」がいた。
安井が殺害された当日、彼とイチロウは部屋でトランプをしていたが、しばらくたって他の社員が部屋を覗くと安井はナイフで刺殺されていたという。
密室だったこともあり、イチロウが安井を殺害したのではないかと社員は証言したが、イチロウはこれを否定した。
さらに、安井が刺された5分間は、イチロウのデータバックアップの時間だったため、録画されていなかった。
イチロウは自分に自我がないので、殺すことはないと言い切るが、天才・最上をしても、これを証明することは難しかった。
そんななか、最上はイチロウの言葉や表情から犯人を割り出した。
犯人は、安井が片想いをしていた 郷原という女性だった。
郷原はとロボットのイチロウは相思相愛だったが、安井がイチロウに自我が芽生えたことに気づきスクラップにしようとしていることを知った。
そこで、郷原は安井を刺殺した。
イチロウは、自分の意思で映像をさしかえ郷原をかばっていた。
郷原は観念したように安井殺害を認めたが、イチロウは「真実を話しましょう。私が安井さんを殺しました!」と嘘の証言をした。
そんなイチロウを見て郷原は、「ありがとう」と涙を流した。
◆脳が焼き焦げる事件
小比類巻の目の前で、田中浩二という男が「頭が燃える」と言い残し、白目をむいて亡くなった。
遺体を解剖すると、田中の脳のなかにマイクロチップが埋め込まれており、それが発火してショック死したことが分かった。
田中は、ライデン製薬会社の社員で、自らマイクロチップの生体適合の実験台になっていた。
最近ではボディーハッカーと呼ばれる人がおり、自分の身体にメスを入れ、機器を入れたり、心身の機能をよくする薬をのんで、身体をDIYしているという。
その後、玉置がライデン製薬とボディ・ハッカージャパン協会が秘密裏に人体実験を行っているということを突き止めた。
ライデン製薬の顧問は 榊原茂吉が務めていた。
榊原といえば、複数の学会の会長を掛け持ちし、次期のノーベル賞候補の呼び声高い科学界の大物。
かつて最上は、最先端の斬新な論文を発表したが、その才能を危険視した榊原にもみ消され、学会から追い出されたこともあった。
榊原は人道を無視した人体実験で、新薬を生み出し、莫大な利益を得ていた。
捜査に進展しそうな矢先、小比類巻たちチームに上から待ったがかかった。事件を隠蔽したいらしい。
そんななか、また「頭が燃える」と言い残し坂東という男性が亡くなった。
小比類巻たちは、田中と坂東の頭にマイクロチップ埋め込んだ医師・倉木に会いにいったが、倉木も脳の発火で亡くなっていた。
また、患者のカルテが入った倉木のパソコンも何者かに持ち去られ、ライデン製薬とボディ・ハッカージャパン協会の闇を告発しようとした湯浅という男性も自殺にみせかけて殺された。
犯人は、実験を知る人間の口封じのため、強い電波を照射して、マイクロチップを発火させ殺害していた。
小比類巻は、最上の同僚・速水真緒が殺されたのも、榊原教授が関係しているのではないかと指摘した。
榊原茂吉は最上と速水が研究していた最新データを盗むために手を下したのか?
榊原の息子が、真緒と交際したのは研究成果を手に入れるためだったのかー。
「パンドラの果実」原作「SCIS科学犯罪捜査班」の感想
『SCIS科学犯罪捜査班』は、科学技術に関わる事件をSCISの科学捜査班のメンバーが協力しながら事件を解決していくというもの。
ips細胞を利用し男性医師が妊娠状態で死亡する事件、AIロボットの殺人、脳内に埋められたマイクロチップが発火など最先端科学技術に関わる事件が描かれ、題材としては面白いのですが、動機が若干浅く感じました。
良く言えば、軽めの下ネタや冗談も多いので、小難しい話や科学が苦手な方でも読みやすいです。
キャラクターでいえば、最上友紀子さんがずば抜けてキャラ立ってます。
どこか、昆虫法医学シリーズの赤堀先生と似ている気が….。
原作では最上が主人公ですが、ドラマでは小比類巻のようです。
ディーン様の方が視聴率が取れるから?
最後の方では、最上の友人・速水真緒が亡くなった事件が絡んできますが、犯人ははっきり断定されていません。
本作はシリーズ第5弾まで単行本が出ており、少しづつ続いていくという感じになっています。
①男性医師が子供を宿した状態で殺された。不妊治療の名医は自らの体を実験台にしていたが、何者がどんな理由で殺害したのか――。iPS細胞、AIロボット、脳内インプラント・・・・・・最先端の科学技術が絡んだ複雑怪奇な事件に、天才科学者・最上友紀子と警察庁警視正の小比類巻祐一率いる警視庁科学犯罪捜査班の面々が挑む。
②病院で死を判定された人々が次々に生き返った――。報せを受けた科学者・最上友紀子と警察庁の警視正・小比類巻祐一率いる警視庁科学犯罪捜査班のメンバーは捜査を始める・・・・・・。一方、他にも、内臓や血が凝固して亡くなる患者が続出し、自分が死んだと思い込む患者が多数現れる。最先端の科学技術が絡んだ怪奇事件の真相とは。
③警察庁の警視正・小比類巻祐一は、電車の中で亡くなったはずの妻そっくりの女性黛美羽に遭遇した。その美羽が殺された――。上司の島崎課長からSCISの案件として引き受け、捜査を始めるが――。
④人気ユーチューバーの大学生3人が、投身自殺した。マインドコントロールを疑う上司から捜査を命じられた警察庁の小比類巻祐一警視正が、警視庁科学犯罪捜査班(SCIS)と調べ始めたところ、想像もつかなかった真相が浮かび上がった――。
⑤「この子は妊娠しており、そして、処女である」――4人の産婦人科医の診察の結果、そう診断書には書かれた。人類史上、一度も起こったことがないはずの処女懐胎が現実に起きた。小比類巻祐一警視正率いる最先端科学捜査班SCISに、世界中を震撼させた「事件」についての捜査命令が下った。その衝撃の真相とは――。
ストーリーでは、真犯人の他に、小比類巻とボディ・ハッカージャパン協会会長・カーンとの戦いや小比類巻の妻のクローン人間ドックなども描かれます。
さらに原作では、事件の間に、小比類巻と亡き妻や娘のエピソードが多く登場。
最先端科学を軸にしながらも、大切な人の死をどう受け入れるかというテーマを扱っています。
ドラマ『パンドラの果実』放送日
『SCIS 科学犯罪捜査班』を原作としたドラマ『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』は、2022年4月期(土)スタートです。
メインキャストはディーン・フジオカさん、岸井ゆきのさん、そしてユースケ・サンタマリアさん。
難事件解決のために、どのような科学知識が生かされるのか。キャラクターも含め期待したいです。
ドラマ『パンドラの果実 』キャスト相関図と動画配信は⇒こちら
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