『Nのために』最終回までのあらすじと結末を相関図付きでネタバレ
湊かなえさん原作のドラマ『Nのために』は、セレブ夫妻の凄惨な事件を巡り、現在と過去の出来事が交錯しながら真実が炙り出されていくというヒューマンミステリーです。そこで今回は、2014年に放送された『Nのために』の最終回かでのあらすじと結末を振り返ってみたいと思います。
『Nのために』登場人物&相関図
◆登場人物
◆杉下希美(榮倉奈々)・・・香川県青景島出身。大学四年生。島の裕福な家で育つ。高校2年生の頃に豹変した父が愛人を連れ込み、母と弟共に追い出され、精神的不安定な母の元で弟と苦労しながら生きてきた。
◆成瀬慎司(窪田正孝)・・・香川県青景島出身で希美の高校の同級生。優しい性格で希美が心を許す人物。料亭の息子だが、ある日何者かに放火され店と家を失い、奨学金を得て希美と同じ大学に進学。
◆安藤望(賀来賢人)・・・長崎県千早島出身。自分の能力を世界で試したいと思う野心家。野バラ荘で希美と知り合い彼女にシンパシーを感じ、兄妹のように交流していたが…。
◆西崎真人(小出恵介)・・・神奈川県出身。小説家志望。幼少期のある事件以来、火を恐れる。他人と関わることを拒絶していたが、野バラ荘の住人である希美や望と交流するうちに外の世界に目を向ける。
◆野口貴弘(徳井義実)・・・大手商社に勤務。高層タワーマンションに妻と住むエリート。誰からも信頼される夫としても頼りになる人物。
◆野口奈央子(小西真奈美)・・・野口の妻。専業主婦。夫を献身的に支える良き妻。
◆高野茂(三浦友和)・・・香川県青景島出身で島の駐在所に勤務する警察官。時効を1年後に控えた「さざなみ」放火事件を解決しようとしている。“タワーマンション夫妻殺人事件”の現場に希美と成瀬がいたことを知り、疑う。
◆高野夏恵(原日出子)・・・高野茂の妻。料亭「さざなみ」の放火事件で不在だった夫の代わりに駆けつけるが、煙を吸い込み声を発することができなくなった。放火事件の真相を追う夫に心を痛めている。
◆宮本由妃(柴本幸)・・・晋の愛人。食料を渡すたびに、希美に土下座をさせる。
◆成瀬周平(モロ師岡)・・・成瀬の父。老舗料亭「さざなみ」の店主。野口が島に赴任したばかりの頃に親切にしたことで友人となる。
◆成瀬瑞穂(美保純)・・・成瀬の母。店の経営が思わしくなく夫・周平との仲は冷めきっている。
◆杉下洋介(葉山奨之)・・・希美の弟。姉を助けるため、中学を卒業したら働こうと思っている。
◆杉下晋(光石研)・・・希美の父。杉下家の婿養子となって義父が経営していた大手建設会社を継ぎ、会社の業績を伸ばしてきた。突然、愛人の宮本由妃と住むため妻と子どもたちを家から追い出した。
◆杉下早苗(山本未來)・・・希美の母。家を追い出されてからも夫に執着し、美しくあるために養育費を使って高額な化粧品や宝石を購入する。
◆相関図
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『Nのために』1話から最終回までのあらすじ
1話◆「セレブ夫婦殺人事件…15年前に隠された秘密」
2004年、高層マンション・スカイローズガーデン48階の部屋で、野口貴弘(徳井義実)とその妻・奈央子(小西真奈美)が殺害された。その現場に居合わせたのは“ある計画”を立てた大学生の杉下希美(榮倉奈々)、希美の高校時代の同級生・成瀬慎司(窪田正孝)、希美と同じアパートに住む安藤望(賀来賢人)と西崎真人(小出恵介)。その場で西崎が逮捕され「自分が貴弘を殺した。不倫関係にあった奈央子を貴弘が刺したため、カッとなって殴った」という自供により、殺人罪で懲役10年が言い渡された。事件から10年後の2014年。懲役を終えた西崎が出所しようとしている中、この“野口夫妻殺人事件”を独自に追う元警察官・高野茂(三浦友和)は、事件の調書や裁判記録などを読みあさり、この事件の判決に疑いを抱いていた。それは、関係者の証言がそれぞれ微妙に食い違い、現場検証の結果と犯人の証言にも矛盾があるにも関わらず、西崎が「自分がやった」と証言したことで有罪が確定したからだ。さらに、高野は事件関係者のうち、2人を以前から知っていた。杉下希美(32)と成瀬慎司(32)だ。2人は高野が長年駐在として働いていた瀬戸内海の青景島の出身で、高校の同級生だった。何故2人揃って野口夫妻殺人事件の現場に居合わせたのか。2人とも偶然だと証言しているが、それは本当なのか。野口夫妻殺人事件は15年前の夏、瀬戸内海に浮かぶ島で、希美と成瀬が起こした“ある事件”からすべてが始まっていると高野は確信していた。この野口夫妻殺人事件には、何か真相が隠されているに違いない――。どの“N”が、どの“N”のために、罪を犯してしまったのか――。そして、“N”とは誰なのか―――。出展元:TBS「Nのために」
2話◆「放火事件の謎…許されない罪の共有」
2000年香川県青景島。東京の大学に進学しようと考える希美(榮倉奈々)は、新聞配達のバイトに励みながら、奨学金制度を受けることが出来ないかと動き始める。一方、成瀬(窪田正孝)は両親が経営する料亭・さざなみが閉店すると聞き、進路変更を余儀なくされてしまう。そんな中、希美の母・早苗(山本未來)が「家に帰りたい」と泣き叫ぶ日々を送り、追い込まれた希美は、父・晋(光石研)と由紀(柴本幸)が暮らす家がなくなれば全てがおさまると思い、ライターオイルやアウトドア用の燃料を買いに出掛ける。2014年。野口貴弘(徳井義実)を殺害したと逮捕され、出所したばかりの西崎(小出恵介)と顔を合わせた高野(三浦友和)は、事件の真相を聞き出そうと安藤(賀来賢人)の元を訪れる。出展元:TBS「Nのために」
3話◆「反撃開始舞台は東京へ! 運命の出会い」
2000年香川県青景島。成瀬(窪田正孝)は優遇された奨学金制度に受かり、東京の大学に進学することが決まる。一方、希美(榮倉奈々)は、奨学金制度に1つも受かることが出来なかったため就職するか悩む中、隠していた進学の資料が母・早苗(山本未來)に見つかってしまい「1人にしないで!」と懇願される。進学を諦めようと考えていた時、成瀬のメッセージからあることを決意し、進学を反対する父・晋(光石研)の元に向かう。そんな中、高野(三浦友和)は、さざなみの火災で成瀬を助け出した際に声が出なくなってしまった妻・夏恵(原日出子)のために、放火した犯人を探しだそうと奔走する。2014年東京。安藤(賀来賢人)から真相を聞き出そうとした高野だったが、西崎(小出恵介)同様にはぐらかされてしまう。その後、希美、安藤、西崎の3人が暮らしていた野バラ荘の大家・野原(織本順吉)の元を訪れると…。出展元:TBS「Nのために」
4話◆「被害者Nと出会った日…すれ違う2人」
希美(榮倉奈々)は、不動産屋から「野バラ荘を売って欲しい」としつこく迫られ困っている大家の野原(織本順吉)のため、野バラ荘を守ろうと安藤(賀来賢人)と西崎(小出恵介)と共に“N作戦”を企てる。 野バラ荘を売って欲しいと言われる要因はある都市計画だった。その計画が中止になれば、野バラ荘も売らずに済むと考えた3人は、都市計画に反対しているみどりビルの持ち主・野口家一族の動向を探るため、長男の野口貴弘(徳井義実)が開催するプロジェクトのパーティーに参加する。一方、高校の同窓会のため帰郷した希美は、成瀬(窪田正孝)の父・周平(モロ師岡)が急死したことを知る。高野(三浦友和)に慰められる成瀬だったが、大学にも行かなくなってしまい…。出展元:TBS「Nのために」
5話◆「沖縄の夜新たな恋から歯車が狂い出す」
希美(榮倉奈々)は野バラ荘を守るため、安藤(賀来賢人)と西崎(小出恵介)と共に企てたN作戦を遂行しようと、野口(徳井義実)が行っているサンゴを守るボランティアに安藤とエントリーする。2人は、野口と奈央子(小西真奈美)が顔見知りのボランティアたちと話をしているため、なかなか近づけないでいたが、奈央子がスキューバーダイビングの初心者で溺れてしまい、2人が助けたことで、そのお礼にと夕食に誘われて夫妻と急接近する。一方、成瀬(窪田正孝)は、罪悪感を感じながらも友人から紹介された詐欺の受け子を続けていた。出展元:TBS「Nのために」
6話◆「許されぬ愛…罪人たちの悲しい告白」
“水平線を見たい”という野望を持つ希美(榮倉奈々)は、同じ清掃会社でアルバイトをする安藤(賀来賢人)に、ビルの窓清掃用のゴンドラに乗せてもらい感動して価値観を変えていく。そんな中、希美を訪ねて奈央子(小西真奈美)がアパートにやってくるが、希美は不在。部屋の前で待っているところへ西崎(小出恵介)がやってきて家に招く。そこで、西崎が書いた小説「灼熱バード」を読んだ奈央子は、このモデルが西崎だと気付き、2人の距離が縮まっていく。 一方、成瀬(窪田正孝)は、大学を辞める決意をしてレストランでアルバイトを始める。出展元:TBS「Nのために」
7話◆「語られる事件の悲劇…歪んだ愛の代償」
2014年。希美(榮倉奈々)は、高野(三浦友和)に余命宣告を受けていることと、野口夫妻殺人事件の日に見たことを話し始める。その希美は、安藤(賀来賢人)からの突然のプロポーズに戸惑っていた。2004年。希美と安藤は、野口(徳井義実)が奈央子(小西真奈美)を監禁していることを知り驚く。野口によれば奈央子が流産してしまい、精神的に不安定になっているのでやむを得ないのだという。奈央子を心配する希美に、安藤は奈央子に不倫の噂があると告げ、西崎(小出恵介)からは奈央子の不倫相手は自分だと打ち明けられる。野口にDVを受けている奈央子を救い出したい、と西崎から相談された希美は…。 数日後、高校時代の友人の結婚式に出席するため青景島に戻った希美は、成瀬(窪田正孝) と再会。成瀬が大学を辞めてレストランで働いていることを知る。出展元:TBS「Nのために」
8話◆「エリート夫の嘘と罠…炎に消えた真実」
2014年。青景島で成瀬(窪田正孝) と再会した高野(三浦友和)は、希美(榮倉奈々)の携帯番号をメモして渡す。2004年。西崎(小出恵介)から奈央子(小西真奈美)救出作戦“N作戦II”を手伝って欲しいと相談された希美と成瀬は、警察に相談した方がいいと断る。一度は西崎の頼みを断った成瀬だったが、働いているレストランの出張サービスの予約スケジュールを確認すると、クリスマスイブの予約にキャンセルが出たことに気付き、希美に「大事な人を守りたい気持ちは分かるから協力したい」と打ち明ける。一方、久しぶりに野口(徳井義実)と将棋で対局する安藤(賀来賢人)は、この対局で会社の人事を賭けようと持ちかけられる。出展元:TBS「Nのために」
9話◆「最終章〜前編〜今夜事件の幕が開く!」
2014年。希美(榮倉奈々)は、医師の多田(財前直見)から余命1年と宣告されていることを誰にも告げない決意を固めていた。同じ頃、青景島に帰省していた成瀬(窪田正孝) が東京に戻ろうとしていると、高野(三浦友和)から今すぐ会って話をしたいと電話が入る。夏恵(原日出子)が料亭「さざなみ」放火事件の真相を書いた手紙を残して居なくなってしまったという。高野はそこに書かれていることが真実か確かめて欲しい、と成瀬に手紙を渡す。 一方、希美の病状を知る西崎(小出恵介)は、それを成瀬と安藤(賀来賢人)に伝えるべきか迷っていた。出展元:TBS「Nのために」
『Nのために』最終回の結末
最終回(10話)◆「明かされる事件の真実…N達の未来」
2004年12月24日事件当日、希美(榮倉奈々)は、野口(徳井義実)に将棋で安藤(賀来賢人)に勝つための対策を教えている一方で、奈央子(小西真奈美)を守るための“N作戦II”の連れ出し役・西崎(小出恵介)の到着を待ちわびていた。だが、この対局に勝ったら、安藤を僻地に赴任させると野口から聞いた希美は、安藤を守るためN作戦IIのことを明かしてしまう。その頃、花屋の変装をした西崎が野口家に到着し、奈央子を連れ出そうとしていたが、そこに野口が現れ…!2014年。安藤(賀来賢人)からプロポーズをされていた希美は、病気のことを知る成瀬(窪田正孝)からも告白されるが、答えを出せずにいた。そんな中、料亭・さざなみ放火事件の真相を隠していた夏恵(原日出子)との関係にある決意をした高野(三浦友和)と再会。高野から母・早苗(山本未來)の居場所を伝えられるが…。出展元:TBS「Nのために」
◆事件当日の真相
「N作戦Ⅱ」実行となる10年前のクリスマスイブ。
野口と安藤は将棋の勝負をして、負けた方が僻地ともいえるダリナ共和国という国に飛ばされる賭けをしていました。
そのため野口は希美を書斎に招き、将棋で勝つ方法を聞き出そうとしました。
作戦通り希美ははぐらかしながら、野口を書斎に引き留めていましたが、西崎の到着が遅れ焦っていました。
クリスマスイブのため花屋が混雑し、花束の調達がなかなか出来なかったのです。
一方、1時間後にスカイローズガーデンに来るはずだった安藤は、仕事を早く終えたため野口に早めにスカイローズガーデンに着きそうだと連絡しました。
しかし、まだ希美から将棋の攻略法を聞き出せていない野口は、安藤に屋上のラウンジで時間を潰すように指示しました。
そんななか、ようやく花を調達できた西崎がスカイローズガーデンのエレベーターに乗り込みますが、そこに安藤の姿がありました。
何も知らされていない安藤は、48階に向かう西崎に「何か」を感じ取り、野口の部屋のドアに外側からチェーンをかけました。
これで、希美は誰かに助けを求めない限り、外には出られません。
つまり安藤は、希美が本当に困ったときに誰を頼るのかという賭けに出たのです。
中では玄関に出てきた奈央子を西崎が抱きしめ、連れ出そうとしますが、奈央子は野口と希美の仲を誤解しており、西崎に希美を連れて帰るように話します。
一方、希美は安藤を救おうと野口に西崎を殴らせて、傷害事件にしようと決断し、奈央子が転んで流産したのは嘘で、彼女は西崎とこの家から逃げようとしていると告げました。
予想通り怒った野口は、書斎を出て玄関にいる西崎を見つけ、壁に叩きつけて何度も殴りました。
西崎は玄関から出ようとしますが、安藤がかけたチェーンにより逃げ出すことができません。
その頃、 成瀬は出張料理サービスとして予定通りローズスカイガーデンの受付で部屋に連絡をとってもらいますが、なぜか誰も電話に出ません。
しかも、花屋(西崎)もまだ部屋から出てきていないというのです。
部屋では野口が奈央子の首を絞めあげていました。
それを見た西崎は咄嗟に包丁を取り出しますが、揉み合ううちに野口の包丁を奪われてしまいました。
野口がそのまま西崎に包丁を振り下ろそうとした瞬間、奈央子は燭台を手に取り野口の後頭部を殴りました。
すぐに希美が野口に駆け寄り、血を止めようとしていたところ、奈央子は落ちていた包丁を拾い、自分の腹に突き立てました。
奈央子は野口は自分だけのものだから二人きりにして欲しいと懇願し、倒れている野口に寄り添いました。
この状況で西崎は、奈央子を人殺しにしたくないから自分が罪を被ると言い出しました。
そんななか、成瀬がドアチェーンを外して部屋に入ってきて、西崎から警察には作戦のことは内緒にするようにお願いされます。
成瀬は、かつて放火事件のときに希美が何も聞かずに庇ってくれたことを思い出し、今度は自分が希美を守るため西崎の提案を承諾しました。
それから成瀬は、携帯電話を取り出して警察に110番通報をしました。
安藤は希美からのまだ連絡がないことに気づき、制止する希美を振り払って部屋に入り、野口と奈央子の遺体を発見。
「俺のせいだ…」と呟きました。
そして希美は成瀬に、ドアのチェーンはかかっていたことは警察に言わないで欲しいとお願いしたのでした。
◆結末
2014年現在。
警察官の高野は、希美と成瀬それぞれに、これまで疑っていたことを詫びました。
そして希美には、母親の高松での勤務先を教えました。
成瀬は、希美に一緒に香川に帰ろうと提案しますが、甘えられないと希美は断りました。
それでも成瀬は「待っている」と告げました。
一方、安藤は成瀬から、あの事件の日に希美が守ろうとしていたのは安藤だったと知らされました。
成瀬は、あの頃希美の傍に安藤がいてくれたことに感謝を述べました。
それからしばらくして、希美は高松を訪れボウリング場で働く母と再会し、自分の病気のことを打ち明けました。
そんななか、希美のもとに成瀬から島へのフェリーの切符と「オープンしました。N」というメッセージを郵便で受け取ります。
希美は安藤に連絡して、婚約指輪は受け取れないことを話し、島に戻ることを決意しました。
青景島にある実家の近くに住むことにした希美は、店の準備をする成瀬に元に向かいました。
再会した二人は手を取り合い、成瀬は優しく希美を抱きしめるのでした。-おわりー
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『Nのために』感想
自分を犠牲にしてまでも大切な人を守り「罪を共有」することで、究極の「愛」を描いた本作は、最後に『Nのために』というタイトルの意味が明かされるお話になっています。
しかし、相手を大切にする想いは一方通行だったり、誤解されたり、すれ違ったりと、なかなか相手に伝わらないために、様々な悲劇を生んでしまいます。
序盤は、家族の悲惨なエピソード満載で滅入りますが、母役の山本未来さんの狂気的な演技が印象に残りました。
過去と未来を行き来する構成のなかで、誰しもが犯人になり得るような怪しさがあったもの、最終的には誰も悪くないという結末でした。
強いていえば徳井さん演じる野口だけが、誰かのためではなく、自分のために行動していて嫌な感じではありました。
香川の小さな島で起こった放火事件で一緒にいた希美と成瀬が、10年後に東京で起こった殺人事件の現場に居合わせる。
そんな奇妙な偶然に警察官の高野は二人を疑いの目で見ますが、この事実こそが希美と成瀬の「究極の愛」の証だったとは…本当に巧い設定です。
このあと、榮倉奈々さんは安藤演じる賀来賢人と現実に結婚したというもの感慨深いですね。
湊かなえさんと言えばイヤミスの女王と呼ばれていますが、『Nのために』はどちらかというと純愛を軸にしたミステリーで、とても心温まる作品でした。
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