『大奥(よしながふみ)』相関図とあらすじ~結末をネタバレ

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よしながふみさんによる男女逆転SF大河ロマン『大奥』がNHKでドラマ化されます。そこで今回は、ドラマをもっと楽しむために3代将軍・家光の時代から幕末までの『大奥』の相関図と原作ネタバレをご紹介いたします。

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男女逆転『大奥』あらすじ

よしながふみさんによる漫画『大奥』は、男女逆転というありえない設定ながら、歴史上で起こった事柄がらや人物を忠実に再現し、そこに人間ドラマとミステリーを加えた傑作です。

あらすじ

男女逆転『大奥』のすべての始まりとなる江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代は、男子のみがかかる奇病「赤面(あかづら)疱瘡(ほうそう)」が蔓延した世界が広がっていました。

「赤面疱瘡」とは10人感染したら8人は亡くなるという恐ろしい病気のため、男性の人口は4/1に激減。

貴重な男子は種馬と大切に育てられ、女子はかつての男子の代わりとして労働力の担い手となり、あらゆる家業が女から女へと受け継がれるようになっていきます。

それは幕府も同じで、3代将軍家光以降は女性が代々将軍職に就くことになり、諸外国に攻め入られないように鎖国をしました。

それからというもの大奥は、希少で容姿端麗な男子を囲い、俗に美男3千人などと称される男の世界が築かれ、長い徳川の世を女たちが治めることになりました。

3代家光~綱吉~家継の相関図とあらすじ

3代家光 × 万里小路有功/5代綱吉 × 右衛門佐の相関図

3代 徳川家光 × 万里小路有功 編あらすじ

赤面疱瘡が広まり、本来の3代将軍家光も死亡。春日局は秘密裏に、その娘・千恵を将軍の身代わりにし子を産ませ、徳川を維持しようとしていた。公家出身の美しき僧・万里小路有功は、春日局により無理やり還俗させられ大奥へ。人としての人生を奪われボロボロに傷ついた千恵といつしか愛し合い、大奥総取締として男性中心の大奥世界を構築。千恵自身も女将軍・家光として統治していくことを宣言する。

この年代では、家光の乳母である春日局が非情なまでの動きを見せます。

まず、家光が生前乱暴した女性との間に生まれたものの認知されずにいた千恵の母を殺害し、彼女を連れ去ります。

そして、家光が亡くなったことを隠して千恵を身代わりとして将軍に据えました。

有功は家光として生きる千恵を妊娠させるための種馬として坊主をやめさせられ、大奥に呼ばれました。

春日局はその後、心労と老いで倒れ、有功に看病されながら亡くなりました。

最初は非道な仕打ちに怒りを燃やしていた有功でしたが、千恵に愛され心に平穏を取り戻していきました。

不遇に嘆いていた千恵も徳川の世を存続させるため将軍・家光という名の人柱として、決意を固めます。

そして、万里小路有功(お万の方)を大奥総取締の座に就け、大奥の一切を取り仕切らせました。(有功は、大奥の長い歴史のなかで、唯一 側室から選ばれた人物)。

家光は、側室となった捨蔵、玉栄(お玉)とお夏との間に3人の女児を出産27歳でこの世を去りました。

家光が死ぬまで愛した男は有功ただ1人だけでした。

5代 徳川綱吉 × 右衛門佐 編あらすじ

唯一の世継ぎ・松姫が急死し、閉経を迎えてもなお子作りを迫られる綱吉。江戸市中では赤穂事件や生類憐みの令も手伝って評判が下落し、善政を敷けず世継ぎも作れない自分はなぜ生きているのかと慟哭する綱吉を、大奥総取締・右衛門佐は「生きるという事は、女と男という事は!ただ女の腹に種を付け、子孫を残し、家の血を繋いでいく事ではありますまい!」と抱きしめる。

綱吉は、幼い頃から父親代わりとして傍にいた有功に愛の告白をしますが、有功はこれをきっかけに大奥を去り、出家しました。

男好きの綱吉は、京の都からやって来た右衛門佐を気に入り、大奥総取締に任命します。

そんななか、世継ぎである5歳の松姫が高熱を出して亡くなり、綱吉に「世継ぎを産む」という使命が与えられることになりました。

桂昌院と右衛門佐は競うように綱吉に男をあてがいますが、跡継ぎは誕生しないまま月日だけが流れました。

桂昌院は娘・綱吉に子どもが出来ないのは、自分が若い頃に猫を殺したからだと考え、綱吉に「生類憐れみの令」を発布させました。

犬公方として民にバカにされ嫌われる綱吉は、閉経を迎えても男と交わり、荒んでゆきます。

そんな綱吉を大奥総取締・右衛門佐は、「子を産むだけが生きること、女と男ということではない」と抱きしめ二人は結ばれます。

それから穏やかな老後を過ごしていた綱吉でしたが、麻疹を患い危篤状態となり、側用人・柳沢吉保の手によって命を絶たれました。

家宣編

実の母から姦淫を強いられ子を二人設けていた勝田左京は、歪んだ生活をおくっていました。

そんななか、賭け事のいざこざで暴行を受けた勝田は、綱吉の姪にあたる徳川家宣とその忠臣・間部詮房に助けられ、拾われます。

左京は間部に恋心を抱いていましたが、間部は「家宣の側室となれ」と命じ、左京はこれに応じました。

やがて左京の子を宿した家宣は第5代将軍・徳川綱吉が亡くなったことにより第6代将軍として立つことになりました。

しかし、家宣は 千代姫を産んだ4年後に42歳で亡くなり、悲しみにくれた間部は自ら命を絶とうとしました。

見かねた左京は間部を止めますが、そこで肉体関係を持ってしまいその出来事が江戸中期最大の疑獄事件「江島生島事件」のきっかけとなるのでした。

家継編

体の弱かった千代姫でしたが、徳川家継として第7代将軍となります。

そんななか大奥総取締の座についていた江島が、人気役者の生島新五郎との密通を理由に突然大奥を追われ、激しい拷問を受けてしまいます。

その本当の目的は、江島の口から「月光院間部が不義密通している」という情報を吐かせることで、継友公を推す二人の失脚させて、紀州 吉宗を次期将軍にするためのものでした。

しかし、そのことに気づいた江島は決して口を割らず、死罪を申し渡されますが、月光院が黒幕である天明院に頭を下げたことで流刑となりました。

こうして、家継は7歳で病死し、第8代将軍・徳川吉宗が誕生しました。

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8代 徳川吉宗~慶喜の相関図とあらすじ

8代 徳川吉宗 × 水野祐之進 相関図

8代 徳川吉宗 × 水野祐之進 編あらすじ

貧乏旗本の息子・水野祐之進は幼馴染の薬種問屋の跡取り娘・信と添い遂げることが叶わぬなら…と大奥入りを決意。そして、紀州徳川家から将軍となり、幕府の逼迫した財政を大胆に再建しようとしていた吉宗から、大奥で最初に声がかかる。しかし、将軍の最初の相手である「御内証の方」は死なねばならぬと知り…吉宗はある策を講じるのであった。

吉宗は、水野が処刑される場に突如あらわれ、「ここで水野という男は死んだ。これからそなたは違う名を名乗って、もう一度新し命を生きなおすのだ。」と彼を釈放しました。

こうして水野は水野裕之進の名を捨て、町人・新吉としてお信と結婚。

火消屋として新しい人生を歩んでいくのでした。

吉宗は3女に恵まれ安泰でしたが、春日局が書かせた「没日録」を読み赤面疱瘡撲滅に向けた取り組みを始めました。

家重編

吉宗の長女・家重には障害があり、幕府では次女・宗武を次期将軍にしようという動きが始まります。

障害に苦しむ家重は、その苛立ちを家臣にむけるようになり、酒と男に溺れるようになっていきました。

しかし、吉宗は家重の苦しみを理解し、知性を評価していたため将軍の座を譲って隠居しました。

こうして、第9代将軍となった家重でしたが、吉宗の存在は大きく自信が持てないまま無能と評価されていきます。

そんななか、小姓として仕えていた田沼意次は、家重の本当の才能に気づき、忠誠を誓います。

家重が亡くなったあと老中となった田沼は、学者の平賀源内とオランダで蘭学医として働いていた青沼と共に赤面疱瘡の真相究明に乗り出すのでした。

家治編

第10代将軍となった家治が立ちます。

そんななか田沼意次、平賀源内、青沼たちは、人痘接種により赤面疱瘡を予防できることを立証します。

種痘を施したおかげで赤面疱瘡から助かる男子が増えますが、老中松平定信の甥が種痘の副作用により命を落としたことや家治が亡くなったことにより、田沼意次は失脚。

青沼は死刑となり、治済の陰謀によってレイプされた平賀源内は梅毒に侵されて亡くなってしまいます。

その後、治済は豊千代を次期将軍に、従姉妹の松平定信を老中の座に置きます。

豊千代は名を家斉と改め、久しぶりに男子である第11代将軍・徳川家斉が誕生するのでした。

家斉編

家斉は将軍の座に就いたものの、政治に口を出させてもらえず、実際は母・治済が政治を取り仕切っていました。

そんな治済は、退屈しのぎに自分の気に入らない孫(家斉と側室の間に生まれた子)を毒殺していました。

このことに気がついた家斉は、このまま治済の言いなりになってはいけないと危機感を持ちます。

家斉は治済に内緒で大奥で蘭学を学び、いまは町医者として養生所を開いている黒木に接触して、赤面疱瘡根絶のための人痘接種を広げるための調査・研究を重ねました。

黒木らは、熊の弱毒赤面疱瘡を種とする副作用のない熊痘法を発見しますが、家斉が赤面疱瘡研究に関わっていたことが治済にバレてしまいます。

治済は家斉を毒殺しようとしますが、逆に茂姫とお志賀が盛った毒により倒れ、動かぬ体で一生を過ごすことになりました。

その後、家斉は赤面疱瘡予防接種を普及させ、将軍職を息子の家慶に譲り、第12代将軍・徳川家慶が誕生。

男子の人口は急速に増加し、人口の男女比が元のバランスを取り戻しました。

NHKドラマ『大奥』キャスト相関図は⇒こちら


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『大奥』感想

大河ドラマ数本分のような圧倒的な熱量と愛憎うずまく人間ドラマを魅せてくれたよしながふみさんの『大奥』。

男女逆転によって通常ではありえない女将軍が誕生するのですが、破綻のない世界観もあり、女性読者にとっては非常に将軍に感情移入できるように感じました。

例えば、今にもつながるような結婚、不妊、性、養子、ジェンダー、ルッキズムの悩みが描かれており、歴史が苦手な方でも すんなりストーリーに入っていけたのではないでしょうか。

「美男三千人」というキラーフレーズも、女心をくすぐりますwww。

また本作は、同性愛、バイセクシャル、誰とも恋愛しない人(アセクシュアル)など多様な性についても描かれてはいます。

男と女の役割を逆転するというのは奇想天外ではありますが、その設定によってジェンダーバイアスが分かりやすくなり、現代の歪みも明らかになっています。

最終話に天璋院胤篤が津田梅子に「この国はかつて代々女が将軍の座に就いていたのでございますよ」と語るシーンは、現代の女性からみても“希望”ともいえる言葉でした。

それにしても、男性であっても女性でもあっても、政権を守るためだけに直系の血を継ぐという行為は無理があり、悲劇のもとになることはよく分かりました。

そんな血縁とは逆に、「血の繋がりなどなくても関係ない」同性婚をして養子を迎えた女性同士の家茂と和宮は新しい家族のかたちを見せてくれました。

よしながふみさんの『大奥』は男女の愛憎やセンセーショナルなものに注目が集まりがちですが、史実の基づき、現代社会が直面する課題を真摯に鮮やかに描いた傑作でした。

NHKドラマ『大奥』の放送日は?

よしながふみさんによる『大奥』のドラマは、

2023年1月 NHK総合にて放送開始

です。お楽しみに。

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