『あさが来た』相関図・キャストと最終回までのあらすじネタバレ

朝ドラ

実業家で教育者の広岡浅子をモデルとして2015年に放送された『あさが来た』は、朝ドラとして今世紀最高の視聴率を記録した大傑作です。そこで今回は、『あさが来た』のキャスト・相関図、最終回までのあらすじを振り返ってみたいと思います。

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『あさが来た』相関図

『あさが来た』キャスト一覧

◆今井家

今井（白岡）あさ◆波留

京都の豪商・今井家の次女。白岡新次郎と結婚し、家の習慣に戸惑いながらも両替商について学び、新次郎に大人の女として認められる。「石炭」に目を付け事業を起こす。その後、娘を出産し、長年の夢であった加野銀行開業する。

今井忠興◆升毅

京都の豪商で、呉服屋と両替屋を営む。幕末の混乱期を乗り切り今井銀行を設立する。先見の目があり、娘たちに学問を学ばせる。

今井梨江◆寺島しのぶ

あさの母。夫に従順な良妻賢母。嫁いだあともあさやはつを心配しながらも見守る。

今井（眉山）はつ◆宮崎あおい

あさの姉。聡明でおっとりしているが、自分の信念を曲げない芯の強さがある。眉山惣兵衛と結婚し、姑の嫁いびり、嫁ぎ先の倒産に耐えながら夫の家を支えていく。

今井忠政◆林与一

あさの祖父。柔軟な考えの持ち主で、家業に興味を持つあさの良き理解者。

今井久太郎◆興津正太郎

あさの弟。今井家の跡継ぎとして父から厳しく育てられる。五代に強い影響を受け英語を学び、アメリカに留学する。

うめ◆友近

今井家の女中。白岡家へ嫁ぐあさの付き人となる。その後、加野屋の雁助に想いを寄せるようになる。

ふゆ◆清原果耶

今井家の女中。眉山家へ嫁ぐはつの付き人となるが、はつの計らいで加野屋の女中となる。次第に新次郎に想いを寄せるようになる。

◆白岡家

白岡新次郎◆玉木宏

あさの夫。大阪有数の両替屋を営む加野屋の次男だが、商売には興味がなく三味線が好き。人当たりが良く、顔も広いため陰ながらあさや五代が進める事業に協力する。

白岡正吉◆近藤正臣

新次郎の父。加野屋の七代目当主。あさの商才を見抜き、炭坑経営を望むあさに最初は反対するが、彼女の強い思いを知り協力する。

白岡よの◆風吹ジュン

新次郎の母。商売に興味を持つあさや、なかなか子宝に恵まれない息子夫婦には少々不満を持っている。しかし、孫・千代が産まれると、仕事と育児との両立に悩むあさを理解し協力する。

白岡正太郎◆木内義一

新次郎の兄。後継者として期待されていたが、結核で亡くなってしまう。

白岡榮三郎◆桐山照史（ジャニーズWEST）

新次郎の弟。加野屋の三男。新次郎が分家に出ていたため、正吉の引退後に「八代目加野屋久左衛門」を襲名。新次郎の道楽に呆れながらも、顔の広さに一目置いている。炭坑経営や銀行開業であさとは対立し、その手腕に嫉妬するが、次第に協力し合って家業を支えていく。

白岡千代◆小芝風花

あさ、新次郎夫妻の長女。インドアで華やかな様相を好む繊細な少女。優しい伯母・はつが憧れの女性。

東柳（白岡）啓介◆工藤阿須加

子爵の家出身で、帝国大学法科の学生。千代と結婚し、白岡家に婿入りする。長女・多津子を授かる。

白岡さち◆柳生みゆ

榮三郎の妻。仕事の忙しいあさを気づかい、千代の面倒を見る。

◆加野屋の人々

山本雁助◆山内圭哉

加野屋の大番頭。両替商に誇りを持ち、炭坑を推し進めるあさが気に喰わない。妻子に逃げられた過去を持つが、次第にうめに惹かれる。正吉から炭坑の落盤事故の後処理を任され九州に旅立つ。

亀助◆三宅弘城

加野屋の中番頭。炭坑経営のために九州へ行くあさに同行する。ふゆに一目惚れし、好意を抱いているが新次郎への気持ちを知り協力する。

かの◆楠見薫

加野屋の女中。結婚し子供もいるが、よのから勘違いされよく縁談を持ち込まれる。

山崎平十郎◆辻本茂雄

大蔵省・会計検査院で働いていたが、「加野銀行」設立のため加野屋に雇われる。無駄なことは一切しない性格の持ち主。加野銀行で働き始めた藍之助を実の息子のように気にかける。

田村宜◆吉岡里帆

千代の女学校の友人。学校卒業後は、白岡家の秘書見習いとして千代の部屋に住み込みで働く。その後、あさが創立した日の出女子大学の家政学科に入学し留学する。

工藤サカエ◆横田美紀

加野銀行の女性行員。工藤徳右衞門の娘。

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◆眉山家

眉山惣兵衛◆柄本佑

はつの夫。母の言いなりとなっているが、内心では殺意を抱く。結婚当初は女性嫌悪のためはつやあさにも冷たい態度をとるが、はつの献身的な態度を見て彼女を労わり思いやりを持つ様に変化していく。山王寺屋廃業による夜逃げ後は農業を始めるが、はつを不幸にしたという自責の念に駆られ、彼女の妊娠を知らぬまま失踪する。

眉山菊◆萬田久子

惣兵衛の母。プライドが高く高飛車で夫を尻に敷き息子夫婦を支配。特にはつに辛く当たる。ある日、はつに暴言を吐き、惣兵衛に包丁で切りつけられ気力を失う。孫の藍之助が誕生してからは、面倒を見るようになり積極性を取り戻す。

眉山栄達◆辰巳琢郎

惣兵衛の父。山王屋の番頭だったが婿入りして当主となった。山王寺屋廃業後は、家のために尽くし、嫁のはつも気遣う優しい性格。

眉山藍之助◆森下大地

はつ、惣兵衛夫妻の長男。成績優秀。加野屋を訪れた際に両替屋の仕事に興味を持ち、加野銀行を訪ね、丁稚奉公として働かせてもらう。その後、はつにより和歌山に戻されるが、白岡家に間借りしながら再び加野銀行で行員見習いとして働き、正式に加野銀行の行員として採用される。

眉山養之助◆西畑大吾（関西ジャニーズJr.）

はつ、惣兵衛夫妻の次男。藍之助が加納銀行に働きに出たあと、家業のみかん農家を継ぎ、近所の幼馴染と結婚する。

◆大阪の人々

五代才助（友厚）◆ディーンフジオカ

薩摩藩士。大阪の町で偶然あさと出会い好意を持つ。大阪商人を集めて「カンパニー」をつくることを提案するなど大阪の商業発展のために尽力する。親友の大久保の死を嘆き悲しむが、その後「大阪株式取引所」や「大阪商法会議所」を設置するなど精力的に活動する。

美和◆野々すみ花

新次郎の三味線の師匠。よのから新次郎の妾になるように頼まれるが、三味線への道を捨てたくないとして断る。

山屋与平◆南条好輝

大阪商人で新次郎の三味線仲間。新次郎に「石炭」の存在を教える。

◆九州の炭鉱で働く人々

櫛田そえ◆木村佳乃

九州の「蔵野炭坑」の経営者の未亡人。亡き夫が大事にしていた炭坑をあさに売る。

宮部源吉◆梶原善

炭坑の支配人。もめごとが嫌いで強気に出る坑夫に対しては言い返せずにいる。

治郎作◆山崎銀之丞

炭坑夫の親分。女であり炭鉱のことを知らないあさに反発する。次第の肝の座ったあさに一目置くようになる。

カズ◆富田靖子

治郎作の妻。働き者で献身的に夫を支える。あさに好感を抱き、最初から親切に接する。

福太郎◆北原雅樹

炭坑夫の納屋頭。

サトシ / 松造◆長塚圭史

炭坑夫の納屋頭。実は加野屋から暖簾分け後に倒産し失踪した元大番頭の息子で、加野屋を恨み炭鉱事故を引き起こす。

◆その他の人々

玉利友信◆笑福亭鶴瓶

奈良の豪商。借金の申し込みにきたあさの度胸と才能を認め、「日本一の女商人になる」と見越し、無利子で資金を貸す。

福沢諭吉◆武田鉄矢

教育者。初めて上京した通りすがりのあさに道を訊ねられる。あさの聡明さを認識し、女社長になることを勧める。

渋沢栄一◆三宅裕司

元大蔵省の官僚で実業家。銀行について意見を聞きに来たあさと新次郎に銀行経営についての大切さを教える。

大久保利通◆柏原収史

薩摩藩士。五代とは親友で公私ともに親しい。暗殺されてしまう。

土方歳三◆山本耕史

新選組副長。資金集めのため加野屋を訪れる。

◆女子大学関係者

成澤泉◆瀬戸康史

留学後、日本初の女子大学設立を目指し、あさに協力を求める。その後、日の出女子大学校の初代校長となる。

大隈重信◆高橋英樹

元政治家で東京専門学校創設者。女子にも教育が必要だというあさの熱意に関心を示し、女子大学校設立のために協力する。

大隈綾子◆松坂慶子

大隈重信の妻。あさの教育に関する信念に賛同し、協力する。

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『あさが来た』最終回までのあらすじと結末ネタバレ

◆あらすじ

この物語のヒロインの名は、“あさ”。幕末、京都の豪商の次女に生まれたあさは、相撲が大好きなおてんば娘。琴や裁縫などの習い事に熱心な姉、はつは、あさとは好対照。
あさは大阪有数の両替屋の次男・新次郎と結婚することが親同士の約束で決まっていました。しかし、物心つく頃には「お嫁なんかいかへん」と猛反発。
そんなあさは、ひょんなきっかけでその許婚、新次郎のひょうひょうとした魅力に引き込まれ、恋に目覚めます。
心ときめかせ嫁いだものの、明治に入り、時代に合わなくなった両替屋の経営は火の車。ボンボンの夫、新次郎は「金儲けは性に合わへん」と三味線など風雅に興じるばかり。
いよいよ倒産かという時、新次郎が持ち込んだのは、炭坑経営の話。「これからは石炭の時代らしいで。」その言葉が、あさの心に火を付けます。単身、九州に向かったあさを待ち受けていたのは、炭坑の男たち。酒ばかり飲んで働かない男たちに、あさは立ち向かいます。
一方、姉のはつは、大阪で一番歴史のある両替屋に嫁ぎます。しかし、両替屋という時代遅れの稼業にこだわり続けたため、明治維新の荒波にのまれ、倒産してしまいます。
夜逃げ同然で姿を消してしまった姉のはつとようやく巡り合えたあさは、お金の援助を申し出ます。しかし、姉夫婦はその申し出を断り、自分たちの力で再出発していきます。
実業家として奮闘するあさは、男社会ゆえなかなか認められず、苦労の連続です。そんな中、大阪の発展に尽力している五代友厚と親交を深めます。「新しい事業を始めたい人を支援する存在であれ！」との言葉を託されたあさは、銀行経営を引き受け、多くの人の志を支援していきます。また、日本で初めての女子行員を育成していきます。
「妻への応援」に徹していた夫・新次郎も「働く妻の背中」を見続け、お金儲けとは違う「仕事の意義」を感じ、動き始めます。
時は流れ、一人娘も嫁ぎ、あさと新次郎が最後に引き受けた仕事は「女子教育の発展は社会の発展につながる」との考えから、日本最初の女子大学校の設立でした。
引用元：NHKドラマより

◆最終回の結末ネタバレ

「いつもそばにいるから、忘れんといてくれ」とあさに言い遺し、この世を去った新次郎。

新次郎の四十九日を終えたあさははつに、改めて女性の進出のため、これからも教育への運動を進めていくことを話しました。

そして、二人は両親からもらったお守りを取り出し「お母はんたちの言うた通り、私たちは、お家を守ることができた」と微笑み合うのでした。

あさの言葉を聞いて安心したはつが家に戻ると、次男の養之助（西畑大吾）から孫が出来たと報告。

そして、はつは「旦那様、山王寺屋はまだまだこれからだすね。」と嬉しそうに呟きました。

6年後ー。

アメリカに留学していた田村宣が無事に帰国し、娘の千代は4人目の子どもを身ごもっていました。

また、元番頭の亀助とふゆの娘・ナツは東京の女学校で学ぶことに。

平穏な生活のなか、あさは新しく勉強会を開くことを決意し、女学校長の成澤泉と富士山が見える御殿場の別荘を訪れました。

あさは受講者に「人の気持ちを慮ることのできる優秀な頭脳と、やわらかい心。その二つがあれば十分」と説きます。

講義を終えたあさは、女子大学校の学生や宜、千代たちとピクニックに出かけますが、そこに新次郎を発見します。

あさが新次郎に駆け寄ると、彼はあさの手をとって「ご苦労さん、今日も頑張ってはりますな」と優しく労ったのでした。ーEND－

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『あさが来た』感想

2015年の下半期に放送された『あさが来た』は、優しく理解ある夫に支えられ、女性の未来を切り拓いた「あさ」の生涯を描いた物語。

ほんわかした雰囲気で始まった『あさが来た』ですが、途中から姑に監禁されるはつや、惣兵衛の失踪、炭鉱事故などダークなエピソードも登場。

そんな朝から息苦しいと感じるシーンも、夏目雅子さんを彷彿とさせる波留さんの笑顔、玉木宏さんの優しさ、はつの強さ、その他キャストの素晴らしいお芝居でどんどん引き込まれていきました。

白岡あさの逆境を自らの夢へと昇華させる姿は美しく、これだけの行動力を持って日本の未来を変えていった女性がいたことに、勇気をもらいました。

美しいといえば、五代友厚役のディーンフジオカさんも忘れてはなりません。

どこかおかしい鹿児島弁や流暢すぎる「ファーストペンギン」の発音など、つっこみどころ満載の演技でしたが、それさえ魅力に変えてしまうディーン様。“五代様ブーム”も納得です。

また、ヒロインの口グセ「びっくりぽん」など、ちょっとコミカルなシーンもあって、息抜きのバランスも絶妙。

朝ドラといえば、中だるみがあったり、終盤は結末が見えて盛り上がりに欠けることが多いのですが、本作は緩急がついた破綻のないストーリーのため半年間飽きずに楽しませてもらいました。

さすが大森美香さんです！

『あさが来た』を見終えて、自分も「なんでどす？」と探求心を忘れず、柔らかい心を持って人生を楽しみたいと思いました。

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