『泥濘の食卓』ネタバレ！あらすじ～結末を相関図付きで

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漫画『泥濘（ぬかるみ）の食卓』は、毒親に育てられた自己肯定感低めの女性が、不倫相手の家族に寄生し蝕んでいくある意味ホラーな作品です。今回は、そんな鬱々とした展開が魅力の『泥濘の食卓』のあらすじから結末をご紹介いたします。

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『泥濘の食卓』あらすじ

両親の歪んだ教育のせいで、自己肯定感が低い25歳の捻木深愛(ねじきみあ)は、パート先の店長と不倫関係に陥ってしまう。

しかし、ある日突然、大好な店長から、妻の鬱病を理由に別れを告げられる。

どうしても店長をあきらめきれない深愛は、彼と一緒になるために、店長一家を巻き込む復讐劇を思いつく。

一方、深愛に想いを寄せる店長の息子・ハルキは、幼なじみのちふゆの病的な脅迫と束縛から不登校となり、追い込まれていた。

そんなハルキの相談に乗り、信頼を得ていく深愛。

深愛に次第に寄生されていく店長一家は、彼女から抜け出すことができるのか。

そして、パラサイト不倫の結末は…。

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『泥濘の食卓』登場人物＆相関図

◆登場人物

◆捻木深愛(ねじきみあ)・・・25歳。人に親切にしなさいと教えられて育った。店長と幸せになるには…と思うあまり半ストーカー化する。
◆捻木美幸・・・深愛の母。深愛と二人暮らし。過干渉。産婦人科の看護師。義理妹・ゆかりを嫌っている。
◆父・・・深愛の父。故人。DVで生前は深愛に暴力を振るっていた。
◆捻木ゆかり・・・深愛の叔母。妊娠中。深愛のことを何かと気に掛ける。美容室を経営。
◆店長（那須川夏生）・・・深愛のバイト先・スーパー「すずらん」の店長。ハルキの父親。深愛と不倫していたが、妻の鬱を理由に別れる。
◆那須川ハルキ・・・不登校中の高校一年生。深愛に惹かれる。ちふゆの歪んだ愛を受け入れることができない。
◆那須川ふみこ・・・ハルキの母。鬱で家に引きこもっている。
◆ちふゆ・・・ハルキの幼なじみ。ハルキに好意を抱き、拒絶されると常軌を逸した行動をとりハルキを不登校に追い込んだ。家は資産家。

◆相関図

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『泥濘の食卓』最終回の結末ネタバレ

◆不倫と突然の別れ

「おまえはなんのとりえもないんだからせめて人の役にたちなさい人にやさしくしなさい」

両親に子どもの頃から、こう言われて育った捻木深愛(ねじきみあ)は、なんの取柄もない自分でも人に親切にすれば認められると思っていました。

深愛は、スーパー「すずらん」の店長・那須川夏生と不倫中で、いつか一緒になりたいと思っていました。

しかしある日突然、那須川は「妻の鬱が大変で、いま踏ん張らないと家庭が壊れてしまう」深愛に突然別れを切り出しました。

「それでも…店長と幸せになりたい」と願う深愛は、その苦しみを取り除くことができれば彼が戻ってくると思いこみストーカー行為に走ってしまいます。

深愛の行動を不気味に思った店長は、彼女を避けるようにシフトを合わせないようにしていました。

そんななか深愛は、不登校中の高校生ハルキと出会い、相談相手になっていきます。

◆ハルキが不登校になった理由

深愛に好意を寄せるハルキは、幼なじみ・ちふゆの執拗なアプローチに困っていました。

ちふゆはハルキから保健室で襲われたと噂を広め、彼を不登校になるまで追い詰めました。

ちふゆはハルキを孤立させて、自分だけのものにしようと企てたのです。

家には鬱病の母親、友人も失ったハルキにとって、深愛といるときだけが心休まる時間でした。

◆店長家族に接近

那須川が、かいがいしく妻の世話をする姿を見て心を病んだ深愛は、とうとうスーパーのパートを辞めてしまいます。

「家庭ごと私が愛で包めば、奥さんの鬱も治って、店長も戻ってきてくれる」

そう思い込む深愛は、家庭での困りごとを解決するチラシを那須川の自宅にポスティング。

そのチラシを見た那須川の妻・ふみこが電話をかけると、カウンセラーになりすました深愛が自宅を訪ねてきました。

そこから、深愛とふみこはメールで連絡を取り合うようになり、徐々にふみこも笑顔を取り戻していきます。

そして、深愛と那須川の不倫関係も復活。

深愛は、那須川には生活支援の職についたと嘘をつき、ふみこと会っていることも打ち明けました。

大好きな人の力になれたことを嬉しく思い、涙を流す深愛。

そんな深愛を那須川は抱きしめ、優しくキスをしました。

しかし、このときの様子をハルキが目撃していたのです。

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◆思い込み

深愛を信頼するふみこは、ある日「お世話になっている深愛を家族に紹介したい」と言い出します。

深愛は動揺することもなく、那須川家の食事会に参加し、不倫関係がばれることなく終始穏やかな時間を過ごしました。

帰り道、ハルキは深愛に父親との関係を問い詰めますが、笑顔で質問をかわして帰っていってしまいました。

一方、深愛がハルキの家に出入りしていることを知ったちふゆは、「ハルキが騙されている」と思いこみ、彼の前で深愛の悪口を言いました。

しかし、ハルキはちふゆの言葉に激怒。

そんななか、ちふゆは学校のことで悩むハルキを優しく抱きしめる深愛を目にして、「死んじゃえ！」とカッターを取りだしました。

とっさにハルキはちふゆを突き飛ばし、彼女はそのまま階段を転がり落ちていきました。

◆それぞれの疑惑

ちふゆは「ハルキが深愛に好意をよせている」と思いこみ、ハルキは「父と深愛が不倫している」と疑っていました。

ちふゆは、ハルキに突き飛ばされケガ(軽症)をしてしまったことを口実に、彼を支配しようとします。

一方、ハルキの父・那須川は、深愛以外にも以前から女子学生のバイトに手を出していたことが発覚。

ふみこは、そんな夫の不貞に薄々気づいていたましたが、夫から捨てられることを恐れ問い詰められずにいました。

そこでふみこは、深愛に夫の不倫について相談しました。

深愛はかすかな嫉妬もありましたが、「嫌われたくない」という感情を優先し、その場を穏やかにやり過ごしました。

◆さらなる泥濘へ

あれからちふゆに執拗に追い詰められていたハルキは、深愛に助けを求め、深愛は自宅にハルキを招き入れました。

二人は一晩同じベッドで過ごすことになりましたが、ハルキは気持ちの高ぶりを抑えることができず…。

翌朝、ハルキは深愛とちふゆへの思いの違いを改めて実感し、清々しい気持ちで深愛の家を後にしました。

それからというもの、ハルキは精神が病みそうになるたびに、深愛の家に通うようになっていきます。

ある夜、那須川と深愛が密会していると、ふみこから「ハルキが戻ってこない」と連絡が入りました。

二人は一緒にハルキがいそうな場所を探しますが…。

そんななか、ふみこは夫がまた甘い香りをまとっていることに気づきますが、その瞬間、 その香りと深愛が結びついてしまい…。

◆

深愛の独善的すぎる愛が那須川家族を巻き込み、ちふゆを暴走させる様は、まさにカオス。

ちふゆは分かりやすい悪意を持っていますが、純粋さを盾にして振る舞う一主人公の深愛が一番怖い。

深愛は嫌われることに対する異常な恐怖心から人に優しくしますが、実は自己愛にまみれた人格を持ち、真綿で首を締めるようにじわじわ相手を苦しめていきます。

自分への｢依存心｣で相手の健全な思考を奪う手口は、カルト宗教と同じで、悪いことをしている意識がないだけに余計タチが悪いです。

そして、唯一まともそうに見えるふみこが、徐々に回復したところに、夫と深愛の関係に気づく展開はしんどすぎます。

今後はふみこも泥濘に落ちて、狂人になっていくのでしょうか？！

なお、最新のネタバレ情報はここまでとなります。ドロドロの愛憎劇の結末は、ぜひご自身の目で確かめてみて下さいね！

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