『東京タワー』ネタバレ!あらすじから結末を相関図つきで
映画『東京タワー』は、二十歳という年齢差を越えて愛し合う男女の恋愛模様をエモーショナルに描いたラブストーリーです。今回は、2004年に公開された岡田准一さん、黒木瞳さんによる映画『東京タワー』のキャストとあらすじ、結末を振り返ってみました。
『東京タワー』あらすじ
「きっと恋はするものじゃなく、落ちるものなんだ」
音楽や文学に囲まれた生活をしていた21歳の大学生小島 透は、母・陽子に連れられて行ったパーティーで41歳の浅野詩史と出会いました。
母の束縛から逃れるように、親子ほど年の離れた詩史との恋に夢中になっていく透。
一方の詩史も、CMプランナーの夫と何不自由ない生活をおくっていましたが、どこか空虚さを感じ、それを埋めるかのように透と逢瀬を重ねます。
そんな透の恋愛を知った友人の大原耕二は、将来を考える恋人がいながら年上の女性に興味を持ち、人妻の川野喜美子と関係を持ちます。
あくまでも火遊びのつもりだった耕二に対し、支配的な夫と姑との暮らしに息苦しさを感じていた喜美子は、自分の存在意義を確かめるように耕二との恋に溺れていきました。
自分が詩史にとって運命の相手だと信じて疑わない透と、過去にも同級生の母と不倫をして家族を壊したことがある耕二。
いつかは終わりにしなくてはならない、二つの恋の行方はー。
『東京タワー』登場人物&相関図
◆登場人物
◆浅野詩史・・・40代前半の既婚女性。セレクトショップのオーナーでハイクラスな生活をおくっているがどこか心の空虚さを抱える。
◆小島 透・・・21歳の医学生。音楽や文学に囲まれた生活をしている。母親との関係に窮屈さを感じている。
◆浅野星一郎・・・詩史の夫。人気CMプランナー。
◆小島陽子・・・透の母親。詩史の友人。
◆大原耕二・・・透の高校の同級生で20歳の大学生。
◆川野喜美子・・・30代半ばの女性。フラメンコをしている。支配的な夫と姑の生活に息苦しさを感じている。耕二とバイト先で出会い…。
◆川野・・・喜美子の夫。家の中の面倒なことは、すべて喜美子にやらせればいいと思っている。
◆吉田・・・耕二の不倫相手の娘で、高校時代の同級生。
◆相関図
※無断転載ご遠慮ください。
『東京タワー』結末をネタバレ
◆破滅
吉田という女性は、高校時代に耕二のことが好きでしたが、彼が自分の母親に手を出したせいで家族を崩壊させられました。
そのことに恨みを持っていた吉田は、今も変わらず不倫をする耕二を挑発するように告白してきました。
さらに喜美子が、常軌を逸した行動で耕二を苛立たせます。
一方、いつも詩史からの連絡を待つばかりだった透は、想いを募らせるあまり彼女が主催するパーティーに顔を出してしまいました。
詩史の夫は、二人の関係に気づき、パーティー会場のプールに透を呼び出し「君はちょっと高級なおもちゃなんだ」と飛びこみ台から透を突き落としました。
ずぶ濡れのまま詩史にすがる透。
その様子をみていた透の母親の陽子は激昂し、「あの子は私の一部なの。母親になったことのないあなたには分からない」と詩史にシャンパンをかけました。
そして、陽子は透と詩史を完全に引き離すため、透をパリに留学させました。
◆それから
あれから喧嘩別れをしていた耕二と喜美子。
そんななか耕二は、喜美子のフラメンコの発表会に花束を持って現れます。
しかし、喜美子の鬼気迫るダンスを見た耕二は、花束を渡すこともないまま車に乗り込みましたが、直後に後ろから衝突されます。
追突してきたのは喜美子でした。
喜美子の思いもよらない行動に、あっけに取られた耕二は思わず笑ってしまい、喜美子は自分の思いをぶちまけてスッキリした顔で去っていきました。
一方、徹と会えなくなった詩史は、抜け殻のような生活をおくっていました。
透もまた、詩史の想いを断ち切れずにいると知った陽子は、仕方ないとでも言うように詩史に息子の居場所をそっと教えました。
◆結末
詩史は透に逢いにパリに向かいました。
パリに住む人に「あなたに似た顔をずっと描いている青年がいる」と聞いた詩史は、ようやく透と再会することができました。
パリの美しい景色を背景に、想いを確認し合い二人はしっかりと抱き合いました。ーおわりー
『東京タワー』感想
ドロドロの不倫劇なんですが、美しい映像と音楽、そして美しい岡田准一と黒木瞳のおかげで、めちゃくちゃエモく仕上がっている映画『東京タワー』。
松本潤さんの登場し、「美しい年下の恋人たちとの本当の恋が始まる」という甘美なキャッチフレーズ。
年上人妻×若いツバメの組み合わせは、ジャニーズファンにはたまらない設定かもしれませんが、私は感情移入できませんでした。
寺島しのぶさんの堕ちていく感じの演技はさすがでしたが、他のシーンは綺麗にコーティングされ過ぎていて、少し物足りない印象を受けました。
江國香織さん原作の小説は浮世離れした美しさが良かったのに、映像化するとなぜか野暮ったい。
2024年の春からは、永瀬廉×板谷由夏、松田元太×MEGUMIでドラマ化されるそうなので、そちらに期待したいです。
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