ドラマ『リバース』最終回までのあらすじと結末を相関図付きでネタバレ

湊かなえさん原作のドラマ『リバース』は、10年前に亡くなった親友の事故を通して、隠された真相と真実の愛を描いたヒューマンミステリーです。今回は2017年に放送された『リバース』の最終回までのあらすじを相関図付きで解説します。
『リバース』登場人物&相関図
◆相関図
※無断転載禁止
『リバース』1話から最終回までのあらすじ
1話◆「親友の死に隠された秘密…復讐は十年後に始まった」
深瀬和久(藤原竜也)は、冴えない男だ。有名大学を卒業しながらも、地味でつまらないほど普通の人生を送ってきた。唯一の彼の取り柄は、美味しいコーヒーを淹れること。そしてその度に彼の頭をよぎるのは、たった一人の親友・広沢由樹(小池徹平)を失ったことだった。それは10年前、大学のゼミ仲間5人とのスノボ旅行中に起きた悲しい事件、それは――。 いつもの仕事帰り、深瀬は行きつけのコーヒー店へ寄ると、そこには懇意にしてくれる乾恭子(YOU)と圭介(バッファロー吾郎A)夫婦の、いつもと変わらない笑顔があった。そんな恭子の計らいにより、深瀬は越智美穂子(戸田恵梨香)という女性と運命的に出会う。 頼りない自分にも明るく接する彼女の姿に、いつしか強く惹かれてゆく深瀬。そんな深瀬の自宅に「人殺し」という張り紙がされていた。驚きを隠せない深瀬だったが、そんなとき深瀬は、10年前に起きた広沢の事故死の秘密を墓場まで持っていくという、ゼミ仲間との約束を思い出していた。 そんなある日、深瀬が通った大学の、教授の退官祝賀会を知らせる手紙が届いた。広沢のことを思い出すのを恐れながらも会場へ向かった深瀬は、10年前の旅行メンバーである、社会科教師の浅見康介(玉森裕太)や、県議会議員秘書の村井隆明(三浦貴大)、村井の妹・明日香(門脇麦)の夫で大手商社マンの谷原康生(市原隼人)らゼミ仲間と再会する。また、その会場には広沢の母・昌子(片平なぎさ)も訪れていた。広沢の死後、8年ぶりに会う昌子に対し気まずさを覚える深瀬たち。一方、そんな深瀬たちを遠巻きに見つめる一人の男、ジャーナリストの小笠原俊雄(武田鉄矢)の姿が……。出展元:(C)TBS
2話◆「罪の告白…十年前に起こった雪山の悲劇」
深瀬和久(藤原竜也)が冴えない日常生活に明るい兆しを感じていた矢先、恋人になったばかりの越智美穂子(戸田恵梨香)の元に、「深瀬和久は人殺しだ」と書かれた告発文が届いた。驚きを隠せない深瀬だが、思い出したことはただひとつ、唯一の親友・広沢由樹を失ったあの出来事だった。時は過去へとリバースし、悲しい事件が起きる2007年の冬―。大学生活の思い出作りとして、ゼミ仲間である浅見康介(玉森裕太)、谷原康生(市原隼人)、広沢由樹(小池徹平)の4名で車でスノボ旅行へと向かった深瀬。宿泊先は、妹の明日香(門脇麦)と共に遅れて参加するという、同じくゼミ仲間の村井隆明(三浦貴大)の別荘だ。夕食の時間、飲酒を拒否する深瀬と広沢の態度にへそを曲げる谷原。責められる深瀬のことを気遣った広沢はビールを手にする。そんな中、益々吹雪が強まってきたころ、村井から近くの駅まで迎えに来てほしいと連絡が入る。天候によりタクシーも捕まらないという。飲酒をしてしまったため、誰が村井を迎えに行くかの言い合いで険悪な空気が流れる中、気を利かせて手を上げたのは、酒をあまり口にしていなかった広沢だった。深瀬は、何もできない自分を悔やみながらも、広沢を心配し別荘から送り出すのだが…。出展元:(C)TBS
運転初心者で酒も少ししか飲んでおらず、内定をもらってないという理由で村井を迎えに行った広沢だったが、村井から「まだ来ない」と電話がかかってくる。
深瀬は申し訳なく思い、道の駅で購入したハチミツ入りのコーヒーを広沢に手渡して送り出した。
心配になった深瀬たちは広沢に電話をかけたが繋がらないため、浅見と谷原は風吹のなか彼を探しに出かけた。
別荘で留守番をしていた深瀬のもとに、浅見からガードレール付近で車の破片が散らばり、傍で車が炎上していると連絡が入る。
その車は確かに村井の家の車だったが、近くに広沢の遺体が見当たらず、半年後に渓流で釣りをしていた人が彼の遺体を発見した。
その後、警察から事情聴取を受けた深瀬を含む4人だったが、広沢の飲酒運転については隠し通すことにした。
3話◆「ついに犠牲者が…! 迫りくる告発者の影」
10年前の事件について恋人・美穂子(戸田恵梨香)に“秘密”を打ち明けた深瀬(藤原竜也)だったが、そのことがきっかけで2人の間に距離ができてしまった。潤いのある生活が突然覆り、深瀬は心のダメージを隠せない。そんな中、浅見(玉森裕太)、村井(三浦貴大)、谷原(市原隼人)らゼミ仲間の元にも何者かから告発文が届く。あらためて広沢(小池徹平)の事件のことを思い出し、お互いを探りはじめる4人だったが、「昔の話」だと言い、どこか呑気な谷原に不快な思いを抱く深瀬であった。一方、そんな彼らに接触を続けるジャーナリストの小笠原(武田鉄矢)は、10年前の事件について“殺人”の可能性を疑っていた。そして「本当に隠していることはない?」と執拗につきまとう小笠原に対し、深瀬はようやく重い口を開きはじめるが…。出展元:(C)TBS
小笠原はシーベルトをしていたにもかかわらず、なぜ広沢が車外に投げ出されたのか気になっていた。
そんななか、谷原が草野球の飲み会の二次会を断った帰りに、何者かによりホームから突き落とされた。
4話◆「犯人は女?ホーム転落…次の犠牲は誰だ」
谷原(市原隼人)が突然、何者かにホームから突き落とされた。相変わらず美穂子(戸田恵梨香)とのぎこちない関係が続く深瀬(藤原竜也)をはじめ、生徒の飲酒問題により、その親の圧力が影響し高校での立場が危ぶまれる浅見(玉森裕太)、そして、誰にも言えない悲惨な夫婦生活を送っていた村井(三浦貴大)。残された3人は、姿の見えない犯人に日常を脅かされ、気が気でない。また、いつからかうまくいかなくなったそれぞれの人生に葛藤を抱えていた。ある日、深瀬は浅見に呼び出され、村井と3人で集まることに。互いの腹の底をうかがうような会話ばかりが続く中、谷原を突き落とした犯人は、広沢(小池徹平)の事件に関わった自分たち全員を恨む人間だと推測する。そして、3人の頭に浮かんだのは、ある一人の女性だった。そんな中、意識不明の谷原のそばで憔悴しきっている妻・明日香(門脇麦)の元に、小笠原(武田鉄矢)が現れ…。出展元:(C)TBS
3人は、愛媛にいる谷原の母親に恨まれているのではないかと考える。
5話◆「彼女に襲いかかる魔の手…そしてまた一人が消える!」
深瀬(藤原竜也)は、10年前の事件について浅見(玉森裕太)が村井(三浦貴大)を疑っていることを知る。事件の真相を追っているにも関わらず、当時おこっていたことについて何も知らない自分を情けなく思う深瀬。そんな中、愛人とのダブル不倫がスクープされてしまった村井。マスコミから身を隠すように向かった先は、深瀬の家だった。突然の村井の訪問に戸惑う深瀬だが、地味な学生時代を過ごした自分とは逆の派手グループにいた村井と過ごすことにより、自分の知らない親友・広沢(小池徹平)の一面を知ることに…。ある日、深瀬は行きつけのコーヒー店・クローバーコーヒーの恭子(YOU)から、美穂子(戸田恵梨香)が最近何者かに後をつけられているということを聞く。「次に誰が狙われるかわからない」と言っていたジャーナリスト・小笠原(武田鉄矢)の言葉を思い出し、また、谷原(市原隼人)が狙われた一件もあり、胸騒ぎがする深瀬だが…。出展元:(C)TBS
ダブル不倫の報道で矢面に立つ ことは を見て、いてもたってもいられない村井。
そして村井は琴葉の将来を思い「本気で好きではなかった。この機会に別れよう」と偽りの言葉を彼女に伝えた。
そんななか美穂子が何者かに襲われ、深瀬は手首を負傷しながらも彼女を助けることができた。
深瀬は村井からあの車の事故直後に、浅見と谷原が何かを隠蔽している姿を見たと聞かされる。
数日後、深瀬のもとに村井明正の第一秘書・甲野が現れ、村井が行方不明になったと告げる。
6話◆「第2章開幕…新たな容疑者!愛媛に隠された親友の謎」
地味ながらも真面目に勤めていた会社が、突然倒産してしまった深瀬(藤原竜也)。職と共に、同僚にコーヒーを振舞う大切な時間も奪われてしまった。10年前の事件について浅見(玉森裕太)と谷原(市原隼人)の隠蔽を疑っていた村井(三浦貴大)が突然行方不明になり、また、相変わらず谷原も意識が回復しないままだ。周りの人間に次々と悪いことが起きていくことに不安な日々を過ごす明日香(門脇麦)だが、広沢(小池徹平)の死について、兄である村井にある疑惑を抱いていた。そして、深瀬に当時の記憶を話し始める。そんなある日、久しぶりに美穂子(戸田恵梨香)と顔を合わせる深瀬。ぎこちない会話が続く中、精神的にも疲弊していた美穂子が実家の大阪に帰るかもしれないということを知り、動揺を隠せない。そんな深瀬だが、事件の真相と自分の知らない広沢の素顔に迫るため、謹慎中の浅見と共に広沢の故郷・愛媛へと向かう。ほどなく愛媛へ着くと、広沢の母・昌子(片平なぎさ)と父・忠司(志賀廣太郎)が快く二人を迎え入れてくれるのだが…。出展元:(C)TBS
広沢の両親を数日過ごした深瀬と浅見は、彼らが谷原を突き落としたとは到底思えなかった。
そんなか広沢の中学時代のクラスメイトの集まりに参加した深瀬は、広沢の彼女と親友の存在を知る。
広沢は愛媛にいた頃に部活の仲間ではなく、なぜか陰気で暗い古川大志という男といつも一緒にいたという。
浅見は深瀬にあの事故の日、谷原と共に広沢が酒を飲んでいることを隠すために、彼の血痕を消したことを告白。
しかし、車を落としたのは自分たちではないと正直に話した。
一方、入院していた谷原が意識を取り戻し…。
7話◆「ラスト7分衝撃の展開!告発犯の正体が明らかに…!」
事件の真相を追い愛媛にいた深瀬(藤原竜也)は、広沢(小池徹平)の親友だったという古川(尾上寛之)という男に出会う。自分の知らない広沢の一面を知らされ、また、自身に対しコンプレックスを抱いている古川の姿に自分を重ね、複雑な気持ちを抱く深瀬。そして、広沢の同級生らの協力もあり、かつて彼と付き合っていた女性が東京で働いているという情報を得た深瀬は、その女性を捜すべく愛媛を後にする。そんなある日、ようやく意識を取り戻した谷原(市原隼人)の元に浅見(玉森裕太)とともに見舞いに訪れた深瀬。谷原を突き落とした犯人は、自分たちに告発文を送ってきた人間と同一なのではないかと疑う深瀬たちだが、谷原は事故当時の記憶が曖昧だ。また、何かを隠しているかのような態度をとっており…。出展元:(C)TBS
深瀬は古川から、「広沢は陰キャな自分に同情していただけ」と聞き、自分も同じだと感じた。
皆のなかにそれぞれの広沢がいると知った深瀬は、自分は「親友」といいながら彼のことを何も知らなかったことに気づく。
意識を取り戻した谷原は、あの事故で広沢の血痕を消す際に、てんとうむしの背中に30と書かれたキーホルダーを見つけたことを話した。
そんななか、村井が見つかった。
村井は、香織に監禁されており、第一秘書の甲野によって発見された。
深瀬は広沢の中学時代の彼女・川本友里八王子記念病院で看護師をしていることが分かり会いに行く。
友里は、告白されたら断れない性格の広沢に嫌気がさして別れたと話し、誰にでも優しい人は時に人を傷つけると告げた。
そして、広沢には結婚を考えていた女性がいた。
その女性は川辺と言い高校の2学年下の後輩で、短大進学のため上京してきたころに広沢と再会して交際をはじめたという。
深瀬は愛媛から卒業アルバムを取り寄せ、川辺の写真をみると、そこには美穂子がいた…。
つまり深沢が結婚を考えていたのは、美穂子だったのだ。
8話◆「最悪の復讐劇…告発犯の真の目的とは!?」
ようやく解き明かされた残酷な真実。深瀬(藤原竜也)たちに告発文を送っていたのは、かつて親友の広沢(小池徹平)と付き合っていた女性…美穂子(戸田恵梨香)だった。また、各所で浅見(玉森裕太)、村井(三浦貴大)、谷原(市原隼人)にも接触していたことも判明。“運命の出会い”は、美穂子により企てられた復讐劇だったということを知り、愕然とする深瀬。連絡が取れないまま、冴えない自分に振り向いてくれた美穂子の笑顔ばかりが頭の中を駆け巡る。一方、10年前の事件について、兄である村井に疑惑を抱いている明日香(門脇麦)は、何かを隠しているかのような素振りを見せる村井を問い詰める。そんな中、新たな見解に辿り着いた小笠原(武田鉄矢)は、深瀬を呼び出すが…。出展元:(C)TBS
美穂子の写真を見た谷原、村井も知っている女性であったことに驚く。
美穂子は村井の草野球チームによく顔を出すマスコット的な女性で、村井の事務所ではボランティアスタッフとして働いていた。
しかも村井が草野球チームの飲み会の帰りにホームから転落した際に一緒にいたのは美穂子だったのだ。
9話◆「ついに明かされる真犯人!親友を殺したのはアイツだ」
新たな犠牲者が出てしまったことに不安を抱える中、その不安を煽るかの如く深瀬(藤原竜也)の元に脅迫メールが届く。すでに正体が明かされたはずの告発文の送り主だが、脅迫メールを送ってきたのは別の誰かなのか――?そんなある日、10年前の事故現場で不審な行動をとっていた疑いのある村井(三浦貴大)は、浅見(玉森裕太)、谷原(市原隼人)ら皆の前で重い口を開きはじめる。一方、事件の真相を追い、自分の知らなかった広沢の一面を知るたび、深瀬はさらに広沢のことを知りたいと思うようになっていた。そんな中、警察署に出頭してきた美穂子(戸田恵梨香)は、深瀬に対し思いがけない言葉を投げかける……。出展元:(C)TBS
村井の父が香織の父・朝比奈に頼んで警察に圧力をかけ、広沢の飲酒の証拠をもみ消したことが分かった。
また小笠原を刺し、脅迫メールを送ったのは、村井の第一秘書・ 甲野伸之だった。
甲野は村井の後釜を狙っており、地盤と票を得るために暗躍していたのだった。
美穂子は警察に出頭するが、谷原が自分で足を滑らせたと言い張ったこと、脅迫文のついても誰も申告しなかったため、美穂子は厳重注意されただけだった。
そんなか深瀬は、美穂子が大阪に帰るところを呼び止め、最後にクローバーコーヒーで話をすることになった。
深瀬はこれまで自分が知らなかった深瀬のことをノートに書き留めていた。
それを見た美穂子も自分が知っている広沢の情報を書きだすと、深瀬は広沢が蕎麦アレルギーだったことを知る。
ちょうどそのき、恭子がコーヒーとハチミツを持ってくると、そのハチミツは事件の日に深瀬が道の駅で購入したものと同じだった。
深瀬のなかで何かが引っかかった。
ハチミツのラベルをみると、そこには「国産ハチミツ(蕎麦)」の文字が。
あの日 広沢が村井を迎えにいったとき、深瀬は持たせてあげたコーヒーのなかに蕎麦のハチミツを溶かした…。
広沢が亡くなる原因は深瀬だったのか?!
『リバース』最終回の結末をネタバレ
最終回(10話)◆「誰も知らない本当の結末…今夜すべてが明かされる」
唯一の親友が死んだ原因……その想像だにしなかった事実に大きなショックを受けた深瀬(藤原竜也)。一方、真相を知らない浅見(玉森裕太)、村井(三浦貴大)、谷原(市原隼人)らは、急に音信不通になった深瀬のことを心配するが、時間が経っても連絡は取れないままだった。そんな中、美穂子(戸田恵梨香)は、広沢(小池徹平)の事件を忘れさせないために今まで自分がしてきたことを謝るため、浅見、村井、谷原、そして谷原の妻・明日香(門脇麦)らと会うのだが……。出展元:(C)TBS
「広沢を殺したのは…俺だ」
事故があった日ー別荘を出る直前に深瀬が渡した蕎麦の蜂蜜入りのコーヒーを飲み、そのアナフィラキシーにより運転操作を誤って亡くなった広沢。
深瀬はショックから仲間との連絡を絶って酒に溺れていくが、携帯を見ると村井、浅見、谷原からたくさんのメッセージが届いていることに気づき、自分はもう一人じゃないと知る。
4人は再び集まり、深瀬から蕎麦アレルギーの件を聞いたメンバーは深瀬を責めることはせず、せめてもの罪滅ぼしのため広沢の両親に本当のことをすべて話そうと決心する。
愛媛に向かう朝、深瀬の携帯にジャーナリストの小笠原から連絡が入る。
十年前のあの頃ー別荘近辺では窃盗事件が多発していた。
実は犯人グループの一人は別荘管理事務所に勤めていたことを利用してターゲットを物色していたのだった。
窃盗犯は、別荘から金品を盗むつもりでいたが、吹雪のために仲間の車と合流することができず、広沢が乗っていた村井の車を盗もうとした。
気づいた広沢は制止しようとするが、水筒のコーヒーを飲んだためアナフィラキシーショックを起こし、崖下に落ちて亡くなったのだった。
その後、窃盗犯たちは広沢の車で逃走し、カーブを曲がり切れずに車が転落して炎上したことにして証拠隠滅を図った。
広沢の遺体が離れたところで見つかったのも、このためだった。
あのとき、すぐに窃盗犯たちが広沢を介抱すれば助かったはずだと小笠原は話した。
愛媛に到着した4人は広沢の両親にすべてを打ち明けたが、母親は「今さらそんなことを言われても困る。あんたたちが死ねばよかった」と怒りをぶつけた。
一方 父親は「息子がどうやって死んだかではなく、どう生きたのか教えてほしい」と言ったため、4人は深沢との思い出を話した。
東京に戻った4人は、広沢の事件を胸に刻み新たな道を歩み始めた。
谷原は上司のパワハラを認めてもらい、本社に復職することができた。
浅見は高校教師を続けることになり、村井は妻と別れ、父とは関係のない別の生き方を選択。
深瀬は、大阪にいる美穂子の元へ向かい「もう一度はじめからやり直せないかな」と言い、美穂子は微笑みながら「一緒にコーヒー飲みに行きませんか」と答えるのだった。-おわりー
湊かなえ原作ドラマ『Nのために』あらすじ結末は⇒こちら

湊かなえ『夜行観覧車』最終回までのあらすじと相関図は⇒こちら

『リバース』感想
湊かなえさんによる作品としては『Nのために』『夜行観覧車』に続くドラマ化となった『リバース』。
ドラマオリジナルのキャラであるフリージャーナリスト、窃盗犯などが登場して原作より複雑な展開となっており、小説では「広沢よしきを殺したのは俺だ。」で終わりましたが、ドラマでは登場人物のその後が描かれています。
また蕎麦アレルギーや飲酒運転についても広沢の両親に真実を伝えるシーンもあり「贖罪」についてもしっかり描かれている印象を持ちました。
主人公は深瀬であるものの、他の3人のメンバー、美穂子…それぞれの悩みや友人の死への葛藤も丁寧に見せてくれて、1話1話がゆっくり進行するところも良いですね。
いつもは気になる藤原竜也さんの過剰すぎる演技も、深瀬というへなちょこキャラには合ってました。
友だちが飲酒運転をしたことを隠し通した4人がやっと赦されたと思ったところで、親友・深瀬の渡したコーヒーが亡くなる原因を作っていたことや、美穂子が広沢の婚約者だったことなど、ミステリーとしての先の読めない面白さも堪能できました。
やはり湊かなえ原作にハズレなし。
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