『ムコ殿』最終回のネタバレをキャスト相関図付きで振り返る

ドラマ『ムコ殿』は、人気絶頂の歌手がごく普通の一般人の女性の家へ婿入りし、芸能活動を続けながら家族の問題を解決していくホームドラマです。今回は2001年に長瀬智也さん&竹内結子さん出演で放送された『ムコ殿』を振り返ります。
『ムコ殿』相関図
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『ムコ殿』1話から最終回までのあらすじ
1話◆「人気スターの極秘結婚」
とあるコンサート会場。観客席を埋めつくした満員の女性客の視線の先には傷だらけの愛用のギターを抱え、ラブソングを歌う男がいる。桜庭裕一郎(長瀬智也)23歳。出す曲すべてがヒットチャートの上位にランクイン。女性誌の『抱かれたい男No.1』にランクインする、今最も人気と注目を集めるシンガーソングライターである。 ある日・・・新井家は、あるスターの訪れに騒然となっていた。あの桜庭裕一郎が、末っ子・さくら(竹内結子)の恋人として登場!なんと結婚を許して欲しいと父・真澄(宇津井健)に挨拶にやってきたのだ。“抱かれたい男No.1”を目の当たりに、興奮気味の長女・かえで(秋吉久美子)。男嫌いで通る次女・あずさ(鈴木杏樹)はいぶかしげ・・・。ラジオ局でディレクターをしている三女・さつき(篠原涼子)は、思わず仕事モードと、みなそれぞれぎこちない。だが、そんな緊張の状況の中裕一郎は、さくらへの真剣な思いを真澄に正面から打ち明け、結婚の許しを得ようとしていた。多忙な仕事の合間をぬって交際を重ねてきた日々と思いは、決していい加減なものではないのだ!と。 しかし、真澄は裕一郎が特殊な世界にいる人間であること、さくらにだけは“まとも”な結婚をして欲しいと言うと、「お引き取り下さい」・・・と言い放ったのだった。出展元:(C)フジテレビ
オフィスガッツの社長・小峰卓郎は、結婚を許すが、マネージャーの筋山は裕一郎の今の地位を守るため、さくらの存在を隠し芸能活動を続ける条件を新井家に提示した。
家庭の温かさを知らずに生きてきた裕一郎にとって、さくらの家は憧れだったため、絶対に結婚をしたいと願う。
そこで三女のさつきは、天涯孤独の裕一郎が新井家のムコになり同居すればいいと提案。
裕一郎は、仕事も一生懸命こなすから、ムコになってさくらとの結婚を許して欲しいと宣言する。
2話◆「涙の結婚式」
すったもんだの揚げ句、ようやく新井家に婿入りすることで落ち着いた裕一郎(長瀬智也)は、その朝憧れていた大家族の食卓についていた。しかし、そんな食事の席で、新たな問題が裕一郎に突き付けられることになったのだ。それは、この家で暮らす以上は、この家のルールを守ってもらうというもので、たとえ大スターであっても従ってもらわなければならないのだと容赦ないものだった。「夕飯を食べるか否かの連絡」「最後にお風呂に入った人が、掃除をすること」・・・などなどが、かえで(秋吉久美子)から説明される。さくら(竹内結子)は立場を考えてほしいと抗議はしたもの、裕一郎は新井家の一員となったからには!とこれを了承するのだった。この一件を聞いたマネージヤーの箱崎(段田安則)は嘆いた。同居することさえいつ世間にバレるか心配なのに・・・と。しかし、結局は、立派に婿養子と認められたいと願う裕一郎の思いに押し切られ、新井家への送り迎えをすることになるのだった。だが、その後箱崎はそれ以上に難しい要求を裕一郎につきつけられ、無理なやりくりをさせられることになってしまった・・・。そしてその要求というのが、『ハワイで結婚式!のための4日間の休暇捻出』で・・・出展元:(C)フジテレビ
最終的に新井家でアットホームな結婚式を挙げた裕一郎とさくらだったが、さくらの兄・柾(まさき)がスクープを狙い二人の姿を激写していた…。
3話◆「激白会見!」
ある日の夕方。変装した裕一郎(長瀬智也)とさくら(竹内結子)は、スーパーにショッピングに出かけた帰り道、公園で努(神木隆之介)を見掛けた。周りには自転車に乗った友達が数人いたが・・・どうやら自転車に乗れないことを理由にいじめられているらしい。思わず駆け寄って努を助けようとするさくらだが、それをとめた裕一郎は、何かを感じ、ある思いに考えを巡らせているようだった。 新井家に戻った裕一郎は、さっそく亮(相葉雅紀)をつかまえると、努が自転車に乗れないことを確認。さらに自転車そのものを持っていないことを聞き出す。裕一郎は今度の日曜のお昼、近所のお寺で一緒に練習しようという約束を努と交わしたのだった。 だが、数日後。日曜日を指折り数えて待っていた裕一郎に、思いがけない情報がもたらされたのだ。当日発売の写真週刊誌に踊った『桜庭裕一郎に恋人発覚』の見出し。そしてその写真とは、さくらと一緒に奇妙な変装でスーパーに買い物に出かけた、あの日のものだったのだ!出展元:(C)フジテレビ
記者会見で写真に写っているのは別人だと言い切り、なんとかスキャンダルを切り抜けた裕一郎。
しかし、さくらは一瞬だけ会見で本当のことを言ってくれるのではないかと期待して傷ついてしまう。
4話◆「涙の大逆転」
ある日の『オフィスガッツ』。裕一郎(長瀬智也)宛てにある包みが届いた。待っていました!とばかりに喜んで梱包を開くのを見た箱崎(段田安則)は、それが通販会社からの届けものと知り、「顔を見られずのショッピング。ようやく芸能人らしくなってきたな」と大喜び!しかし・・・届けられた商品が、実は努(神木隆之介)のための動物写真集だと知ると、一転!だんだん新井家の婿らしくなっていく様子を見てガックリ、嘆き哀しむのだった。 その夜、写真集を持っていそいそと帰宅した裕一郎が、夕食後に努と楽しく写真集のページなどをめくっていたところ、新井家に新たな騒動の火種が持ち上がった。それは、かえで(秋吉久美子)が勝手に持ち出したさつき(篠原涼子)の服から落ちた一枚の写真に端を発したものだった。写真にはヘルメットをかぶったさつきが、建設中のマンションの前で笑顔で立つ姿が写されていたのだ。「そういえば、さつき姉ちゃんに不動産屋から電話があった」。さくら(竹内結子)のこの一言で、さつきがマンション購入した!?との仮説がたち、そんな話など一切知らされていない真澄(宇津井健)らは、さつきの帰宅を待ち事情を聞くこととなった。深夜、遅くなって戻ってきたさつきは、最初こそとぼけていたものの、目の前に写真を突き付けられ、マンション購入を認めた。出展元:(C)フジテレビ
マンション購入を知った真澄は、さつきに「今すぐ出ていけ」と言い、さつきは家を出た。
そんななか、さつきは仕事のトラブルに見舞われ、アイドルに土下座する姿を裕一郎が目撃してしまう。
さつきはアイドルの穴を埋めるためオフィスガッツを訪れ、小峰に裕一郎の出演を依頼するが、「甘い」と諭されてしまう。
ゲスト不在のままラジオのオンエアがスタートするが、そこに裕一郎が現れる。
小峰に理由を聞いた裕一郎は徹夜で仕事を終わらし、駆けつけたのだった。
裕一郎はまた一人、家族の信頼を勝ち取り、さつきは実家に戻ってきた。
5話◆「初恋の嵐!」
その日の仕事を終え、『オフィスガッツ』から新井家へと戻る途中、裕一郎(長瀬智也)はファッションヘルスの前でたたずんでいる亮(相葉雅紀)を目撃した。だが声をかけたところ亮は猛ダッシュで走り去ってしまった。気になった裕一郎は、その晩、亮の部屋に行き事情を聞き出そうとするが、「余計なお世話なんだよ!」と亮は鬱陶しがるばかりだ。 しかし、家族として、男として、何としても相談にのりたいと思う一心の裕一郎は、とうとう亮から事情を聞き出すことができた。密かに憧れている担任の遠山千鶴(小雪)が、ファッションヘルスで働いているらしい、それが本当なのかどうか確かめることもできず心配でたまらないのだと・・・。これを聞いた裕一郎は、誰にも内緒で一緒に確かめにいこうと亮の肩を叩くのだった。出展元:(C)フジテレビ
家庭訪問の日、遠山先生が入院している父のために風俗でお金を稼いでいると知った亮は裕一郎に相談する。
裕一郎はすぐにでも行動を起こして先生を助けろと熱く語る。
亮は店を訪れ、遠山先生を説得して連れ出そうとするが、店の店員と揉み合いになり暴行を受けてしまう。
亮の「好きな人の力になりたい」と知った遠山先生は、教師を辞めて父のいる仙台に帰ることになった。
6話◆「出生の秘密」
いつものように家族揃っての新井家の朝食タイム。例によって賑やかな食事が行われていると、努(神木隆之介)がポツリとこんなことを言った。「ママ、どうして僕にはパパがいないの?」。ハッとする家族の中「努はママが人工受精で産んだの、だからパパはいないの」と、いつものように答えるあずさ(鈴木杏樹)。だが、実はこの時に限らず、あずさがあまりにも努に対して厳しすぎるのではないか?と気になっていた裕一郎は、そのことをラジオ局でさつきに投げ掛ける。だが、「姉貴なりに考えていると思う、父親がいない分・・・」さつきはそう返しただけだった。その頃、研究所のあずさの元に一通のダイレクトメールが届いていた。差出人の欄には『隅田デンタルクリニック』とある。その名前を目にとめた千原(遠藤憲一)は、ハガキには無関心で研究に熱中していたあずさの方を見やった・・・。「お前、これ・・・」その名前に何か覚えがあるかのように・・・。そしてそのハガキを手にしたあずさも愕然とした。と、ちょうどその時、さくら(竹内結子)から「努が友達を怪我させてしまったらしい」との電話が入る。相手の親は一方的に努のせいだと決めつけ、揚げ句の果てには、父親がいないからしつけも行き届かないのだとまで言い放つ。この件もあって、あずさの苛立ちと苦悩はますます深いものになっていくのだった。出展元:(C)フジテレビ
あずさは努を人工授精で授かったと説明していたが、実は元恋人の隅田幸作が父親だった。
それを知った裕一郎はあずさに、隅田に努の父親だと打ち明けた方が良いと話す。
あずさは隅田の家に向かうが、彼が妻らしき女性とその子どもが一緒に家から出てくる姿を目撃してしまい涙を流す。
裕一郎はそんなあずさを慰め、この出来事以来 あずさの男性アレルギーはなくなった。
7話◆「ついに暴露! これが俺の素顔だ!!」
「・・・恋愛には痛みや苦しみが伴うことだってあるんじゃないかな・・・でも人を好きになるって幸せなことだと思う」。その日裕一郎(長瀬智也)は、さつき(篠原涼子)がディレクターを担当するラジオ番組の収録を行っていた。リスナーから寄せられるあらゆる悩み事に、裕一郎自身がアンサーするといったコーナーが人気を集め、『桜庭裕一郎のトップシークレット』は好調な聴取率を記録していた。いろいろ辛い思いをして番組を立ち上げ、勝負をかけたさつきの苦労も報われようとしていた。そして、そんな思いを知っていることもあってかプロデューサーの遠藤(遠山俊也)が、番組収録後、親睦会と称し裕一郎と箱崎(段田安則)、さつきを食事に誘ってくれた。だが、到着した店でさつきらは部長の藤田(山田明郷)とスポンサーの日同ケミカルの村瀬(長谷川初範)と偶然出くわした。出張を理由に電話も通じなかった村瀬の姿を見てさつきは愕然とした。そんなさつきの様子を目敏く察した裕一郎は、その後遠藤からさつきと村瀬に不倫との噂があることを聞かされ、心配になった。そして、裕一郎からさつきの噂のことを聞かされたさくら(竹内結子)は、昼間に書道教室の生徒とのツーショットを目撃されたことで、不倫か!?と騒動を巻き起こしている父・真澄(宇津井健)のこともあり、驚きを隠せなかった。出展元:(C)フジテレビ
さつきは村瀬との不倫関係が明るみになり、番組を降板させられてしまう。
裕一郎は放っておけず村瀬に激怒し、さつきはそんな裕一郎の姿を見て感動する。
さらに箱崎が、裕一郎に今後も出演してほしいなら、さつきを番組ディレクターに戻すことが条件だと提示し、さつきは無事に番組に復帰した。
そして、村瀬との不倫も解消したのだった。
8話◆「世界一せつない口づけ」
裕一郎(長瀬智也)の写真集が発売されることになった。明日がその日で、同時にサイン会があることを耳にしたかえで(秋吉久美子)は、「パート休まなきゃ!」とすっかり気持ちはサイン会。箱崎(段田安則)は、最近裕一郎が不用意にさくら(竹内結子)との結婚写真を持ち歩いているのを発見したばかりということもあり、改めて桜庭裕一郎はスターであることを自覚するよう家族全員に促し、かえでのサイン会行きも当然ストップをかけた。不満顔のかえで。その夜、さくらは高校時代の友達からの誘いで食事に出かけた。そして久しぶりに会いたいからと集合をかけたカナエ(高梨もと子)の口から、結婚が決まったとの報告を受けたのだ。「披露宴もして派手にみんなに祝ってもらいたいの」と生き生きとした表情でそう話すカナエを友人たちと祝福するさくら・・・だが心のどこかでは結婚していることを報告できずにいる自分の立場がちょっぴり悲しくもあり・・・。出展元:(C)フジテレビ
かえでから、母の命日忘れられてさくらは一人だったことを知らされた裕一郎。
その頃 さくらは、誰もいないところで自分は裕一郎の妻であり、彼を一番愛していることを叫んだ。
するとそこに裕一郎が現れ、自分もさくらを愛していると、これまで寂し思いをさせてきたことを謝罪して抱きしめた。
9話◆「パパラッチ」
深夜、箱崎(段田安則)に見送られ、ご機嫌な様子で帰宅中の裕一郎(長瀬智也)は、背後からカメラを手にした男に尾行されていた。もちろん、鼻歌まじりで歩いている裕一郎が気が付く様子はなく、まさかその男が以前さくら(竹内結子)とのツーショット写真を撮った、スクープ狙いのカメラマン矢島(野村宏伸)だとは夢にも思っていなかった。だが、夢にも思っていなかったことは矢島の身にも起こったようで、裕一郎が入っていった家に『新井』の表札と『書道教室師範・新井真澄』を確認すると、信じられないといった表情で立ちすくむのだった。一体なぜ?数日後、新井家は目前に迫った真澄(宇津井健)の誕生日恒例の温泉旅行の話で盛り上がっていた。亡き母が決めたという家族水入らずの恒例行事。もちろん裕一郎も参加する気は満々。しかし、「桜庭裕一郎と一緒だと旅行にはいけない」というかえで(秋吉久美子)の一言にあずさ(鈴木杏樹)らも同意。今年の旅行は中止か、はたまた裕一郎はお留守番になるかというところだったが・・・、そこはさくらの「お母さんが決めたことを簡単には中止にできない」という言葉と、努(神木隆之介)の「じゃあ、かえでおばちゃんのとこは?」の思いがけない提案で大逆転!結局身内で、裕一郎のことも黙ってくれるはずのかえでの嫁ぎ先である熱海の旅館へ行くことが決定したのだった。出展元:(C)フジテレビ
10話◆「逮捕の瞬間」
その朝、なごやかでにぎやかな新井家の朝食が、一変する事件が起きた。箱崎(段田安則)が差し出した『オフィスガッツ』に投げ込まれていたという写真週刊誌に、“桜庭裕一郎極秘結婚!しかも婿養子”という大スクープがスッパ抜かれていたのだ。新井家前で撮られた裕一郎とさくら(竹内結子)のツーショット写真も掲載されている。「また別人だっていえば?」裕一郎(長瀬智也)のそんな発言も、ここまではっきり撮られては全く無駄!むしろ箱崎は、この記事と写真ならば、いつマスコミがこの家に押しかけてきてもおかしくない状況だと深刻にいう。とそこに、学校へ行こうと外に出かけた亮(相葉雅紀)が慌てて戻ってきた。すでに家の前にはマスコミが大勢押しかけてきていたのだ。かえで(秋吉久美子)、亮、あずさ(鈴木杏樹)、さつき(篠原涼子)らには、友人や会社から「雑誌を見たけど・・・!?」と事の真相を確かめる電話が次々と入る始末。そしてそんな騒ぎが幼い体にはこたえたのか、努(神木隆之介)は体調を崩し寝込んでしまう。一方、さくらは裕一郎のためにと身の回りのものを支度中、ふと机の上に置かれたままにしてあった、カメラマン・矢島柾(野村宏伸)のプロフィールを発見した。その男が今回の騒動の元を作ったカメラマンということで、家族たちも興味深げにプロフィールをのぞきこんだが・・・男の写真を見た真澄(宇津井健)の表情が、突然こわばった。かえで、あずさ・・・続けて写真を見た姉たちも愕然とするばかりで・・・。出展元:(C)フジテレビ
そのカメラマンは真澄が勘当を言い渡した長男の 矢島 柾(まさき)だった。
柾は過去に何度も犯罪を繰り返し、そのことで真澄と取っ組み合いのけんかになった際、やかんが倒れたことでさくらが腕に火傷を負ったのだった。
それ以来、家を出た柾は新井家と連絡を絶っていたが、ある日 戸籍を見て裕一郎がさくらと結婚して婿養子になっていることを知ったのだった。
一方でさくらは自分の火傷のせいで、兄が勘当されてしまったことに責任を感じ、いつ柾が帰ってきてもいいように、明るく家庭を守ってきたのだった。
11話◆「離婚」
「桜庭裕一郎、逮捕」のニュースが、衝撃をもって世間に伝えられた。結婚の事実だけでなく、新井家の家族のことまで新聞に書き立てられたことに怒った裕一郎(長瀬智也)は、新聞社に乗り込み、カメラマン矢島(野村宏伸)に暴行。駆け付けた警察にその場で逮捕されてしまったのだ。ニュースを見て呆然となるさくら(竹内結子)。同じように動揺しながらも、さくらのことが心配でならない真澄(宇津井健)、かえで(秋吉久美子)、さつき(篠原涼子)ら家族たち・・・とそこへ箱崎(段田安則)から「今、保釈金を払い裕一郎が釈放された」との連絡が入る。そこにいるなら、せめて声が聞きたい!と思うさくら。しかし、その願いに裕一郎は応えることができなかった。一方『オフィスガッツ』では、小峰(つんく♂)が、なすすべもない状態を箱崎に打ち明けていた。「暴力タレントを使うわけにはいかんとCMのオンエアは自粛・・・今後の契約も白紙・・・映画も中止で、2億の投資はすべて負担・・・」。結果小峰は、桜庭裕一郎休業!を今の時点での最良の策として発表することを決めた。だが、小峰の中には、このまま裕一郎には潰れて欲しくないし、二人で見た夢を途中で終わらせたくはないという強い思いが残っており、そんな小峰の思いを偶然知ってしまったさくらは、考えに考え抜いた末にあることを決意した。出展元:(C)フジテレビ
さくらにも会えず、活動自粛に追い込まれた裕一郎は激しく落ち込む。
そんな裕一郎をマネージャーの箱崎は「このまま終わるわけにはいかない」と励ます。
そんななか努が重い病気で入院することになったが、裕一郎は外に出ることができず見舞いにもいけないことに歯がゆさを感じていた。
その後家族の協力で、裕一郎とさくらは再会できたが、さくらはこれ以上家族に迷惑はかけられないとして離婚を決意する。
『ムコ殿』最終回の結末ネタバレ
最終回(12話)◆「決意」
裕一郎(長瀬智也)とさくら(竹内結子)の離婚が決定、マスコミはいっせいにそのニュースを伝えた。だが、自分で決めたこととはいえ、さくらには辛くて悲しい決断で・・・その日さくらは、裕一郎とさくら、二人の名前がはいったハブラシを抱きしめて泣いた。あれから一ヵ月。さくらは努(神木隆之介)の見舞いにやってきた。だが、裕一郎の曲を病室で聞き、壁にポスターを貼り、退院したら裕一郎と遊ぶことを楽しみにしている努には、まだ二人の離婚のことは知らされていない。とにかく今は、ドナーが現れるのを待って治療に専念させること、家族の思いはそれだけだった。その頃、『オフィスガッツ』では、小峰(つんく♂)、箱崎(段田安則)が仲良く宅配ピザを頬張っていた。その時だった、小峰が思わぬ一言を発したのだ。「復帰ライブやろか」。裕一郎も箱崎も一瞬耳を疑った。「この辺で思い切って復帰ライブをして、ファンに心配かけたことを自分の口から謝るべきやろ」。そしてこの時の小峰の発案はトントン拍子で決まっていった。解散同然のファンクラブなどを動員してなどとは思わず、大きな会場でとは言わず、場所は裕一郎がデビューしたライブハウス『アストロホール』こそ相応しいと決定。さらにさつき(篠原涼子)と遠藤(遠山俊也)に協力してもらい、ライブを生中継して全国的にメッセージを伝えられることも決まった。出展元:(C)フジテレビ
裕一郎の再起をかけたコンサートにマスコミは「最後の悪あがき」だと書きたて、チケットはほとんど売れずにいた。
ライブ当日。
わずか数人の客の前に立った裕一郎は、プライベートの自分とシンガーソングライターとしての自分、どちらが本当の自分なのか分からなくなっていたこと、ファンを大切に思っていること、さくらや家族を愛していること涙ながらに正直に語った。
ファンたちは裕一郎の言葉に感動し、生中継を聞いていたファンも次々にライブハウスに駆けつけ、会場は満員となった。
裕一郎はファンのリクエストに答え、「ひとりぼっちのハブラシ」を熱唱し、声援は止むことがなかった。
ライブ後、新井家の人々が裕一郎の元にやって来て、裕一郎はさくらに「もう一度結婚してくれ!」と再びプロポーズをした。
さくらは「おかえり」と返事をして、裕一郎はまた新井家のムコとして迎え入れられたのだった。-おわりー
『ムコ殿』感想
長瀬智也さん自身、TOKIOのメインボーカルで人気絶頂のアイドルだったので、歌手・桜庭裕一郎というキャラ設定は文句なしですが、プライベートのダサくて熱い桜庭裕一郎の演技もハマっていました。
これまで長瀬くんは色々な役を演じてきましたが、桜庭裕一郎という役は今でも印象に残っているほど良かったです。
ちなみにつんく♂さんもプロデューサーとしてブイブイいわしてた頃なんで、事務所社長に違和感なし。
キャストでいえば、子役の神木隆之介くんがとっても愛らしく、時々“坊”の話し方になってキュンキュンします。
竹内結子さん、篠原涼子さん、鈴木杏樹さん、秋吉久美子さんは、あくまでも一般家庭の四姉妹という設定ですが、美人すぎて全然庶民感ないところも面白い。
バカップルなさくら&裕一郎のコントのようなやりとりも二人だから許せます。
毎回、家族それぞれにスポットがあたり、彼らの問題を裕一郎らしく解決していく姿は、ベタではあるものの飽きずに見ることができました。
小難しい内容は一切なく、何も考えずに笑って泣けるザ・ホームドラマを観たいなら『ムコ殿』は、かなり楽しめるのでおすすめです。
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