『ストーカー・誘う女』最終回までのあらすじと相関図キャスト
『ストーカー・誘う女』は、一方的に同じ会社の若い女子社員に付きまとわれる妻子持ち男性の恐怖を描いた1997年の作品です。今回は雛形あきこさん＆陣内孝則さん出演したドラマ『ストーカー・誘う女』の最終回までのあらすじを相関図付きで振り返ります。
『ストーカー・誘う女』あらすじ
1話◆「あなたを奪いたい」
森田柊志（陣内孝則）は妻の絹香（麻生祐未）と子ども二人を持つマイホームパパ。ある日柊志の前に、同じ会社に勤めるミチル（雛形あきこ）が偶然を装って現れた。出展元：TBS
妻と子どもがスキー旅行に行ったため、柊志は偶然を装って現れたミチルを食事に誘った。
食事の帰りに腕を絡ませてくるミチルに戸惑う柊志は、妻からの電話でとっさに部下の北川と一緒だと嘘をついてしまう。
強引なミチルの誘いでもう一軒行くことになった柊志は、ミチルから突然キスされる。
そして泥酔した柊志はミチルのマンションに連れていかれ、意識朦朧のなか関係を持ってしまう。
ミチルは以前、クリスマスイルミネーションを見る柊志に心奪われ、ずっと近づく機会を伺っていたのだった。
喜ぶミチルとは反対に、家族を裏切ってしまい反省する柊志は、帰宅して妻の手料理を食べるのだった。
そんななか柊志は、ミチルから赤ちゃんが出来たと聞き…。
『ストーカー・誘う女』相関図
『ストーカー・誘う女』最終回までのあらすじ
2話◆「しのび寄る恐怖」
ミチル（雛形あきこ）から妊娠したと聞いた柊志（陣内孝則）は激しく動揺。彼女のアパートに「堕ろしてほしい」と伝えに行くが、妊娠を喜ぶミチルに切り出せなかった。出展元：TBS
ミチルは柊志と愛し合ってできた子どもだと思い込み、一人でハイになっていた。
一方、妻の絹香は柊志のコートに派手な色の繊維が付いていることに気づき、舅の室町克彦は柊志がミチルと一緒にいるところを目撃する。
柊志はミチルに、あれは一夜の過ちで妻をこれからの大切にしたいと伝えるが、ミチルは聞く耳を持たず「愛してる」と繰り返した。
3話◆「無言電話が鳴る時」
ミチル（雛形あきこ）は柊志（陣内孝則）につきまとい、自宅にまで電話をして絹香（麻生祐未）に存在をアピールし始めた。出展元：TBS
妊娠のため食べ物を受け付けないから買ってきて欲しいというミチルに、柊志はグレープフルーツの配達を頼む。
しかしミチルは、柊志に直接持ってきて欲しいからと荷物の受け取りを拒否。
困った店は柊志の自宅に連絡するが、電話に出た妻の絹香は“上原みちる”宛てに夫が荷物を出したことを不可解に思う。
柊志はミチルに恋人ごっこはするつもりはなく、愛していないと伝えるが、ミチルは認めようとせず発狂する。
そんななか部下の北川は柊志に一目ぼれした女性を紹介するが、その相手はミチルだった…。
4話◆「嘘をついて外泊」
柊志（陣内孝則）は、北川（袴田吉彦）の前でも自分に色目を使うミチル（雛形あきこ）に困惑する。数日後、柊志の携帯電話にミチルから何度も電話が入り…。出展元：TBS
柊志に「会いたいよ…」と何度もつぶやいた後、公衆電話の前でミチルは倒れた。
心配した柊志が駆けつけるとミチルは高熱を出していた。
柊志は仕方なく北川の家に泊まったことにしてもらい、ミチルに付き添うことにした。
しかし絹香は、北川から聞いた話と柊志から聞いた話が違うことに気づき不審に思い、夫の服を探り…。
5話◆「のぞきたい彼の家」
柊志（陣内孝則）は家の呼び鈴を押したのがミチル（雛形あきこ）だと気づき、絹香（麻生祐未）に悟られないように必死になる。出展元：TBS
柊志は北川にミチルとの関係を正直に話すと、北川は信頼していた柊志に裏切られた気持ちになる。
さらに柊志は会社から、仕事の質が落ちていることを指摘されてしまう。
一方、絹香は無言電話や柊志のおかしな行動が気になり、ミチルとの関係を疑っていた。
その頃 ミチルは柊志と結婚することになると北川に告げる。
それを知った柊志はミチルに子どもの責任を取るが、妻と離婚することもないとハッキリと拒絶した。
そこでミチルは、抱きついた拍子に付けていたイヤリングを柊志のポケットに忍ばせた。
絹香はイニシャルMのイヤリングを見つけたが、柊志には言い出せない…。
そんななか絹香の父でストーカー専門医の室町克彦は、ミチルは訂正不能の愛を柊志に抱いており、悲劇的な結末になる恐れがあることを忠告する。
6話◆「不気味な留守電」
絹香（麻生祐未）は柊志（陣内孝則）に電話をしてきた上原ミチル（雛形あきこ）という女性が気になる。絹香はイヤリングの持ち主がミチルではないかと思い…。出展元：TBS
会社を訪れた絹香がミチルに片方のイヤリングを渡しているところを目撃した北川は、うまく誤魔化して、絹香を心配させないように気遣う。
そんななかミチルは北川のデートの誘いにのったフリをして、二人で柊志の家を訪れる。
ミチルは柊志夫婦の寝室でキスを迫るが、なんとか絹香に気づかれずに済んだ。
柊志が義理父である克彦に相談すると、ミチルの行動は次の段階に移行しており、今度は自ら命を絶つような行動をとるという。
7話◆「もう我慢できない」
柊志（陣内孝則）は、絹香（麻生祐未）に留守番電話のメッセージを聞かれないよう必死に隠す。絹香はそんな柊志の態度を怪しく思う。出展元：TBS
柊志の自宅の留守番電話のメッセージに、自ら命を絶つような言葉を残すミチル。
柊志が慌ててミチルのアパートに駆けつけると、彼女がベッドの上で気を失っていたためすぐの病院に搬送する。
8話◆「天国で結ばれたい」
抱き合う柊志（陣内孝則）とミチル（雛形あきこ）の姿を目撃した絹香（麻生祐未）は咄嗟に逃げようとする。柊志はミチルを追い出し、絹香にこれまでの経緯を説明する。出展元：TBS
そんななかミチルは入院した際の検査で、想像妊娠していることが発覚。
一方、絹香は柊志からこれまでのことを聞かされ離婚を切り出し、しばらく子どもたちを連れて実家に戻った。
9話◆「彼を離さない」
ミチル（雛形あきこ）は病院に運ばれ、一命を取りとめた。その際、ミチルは想像妊娠だった事が判明。柊志（陣内孝則）は北川（袴田吉彦）に頼み、彼女に付き添ってもらう。出展元：TBS
想像妊娠の事実を聞かされたミチルが病院からいなくなり、克彦は孫たちの安全を守るように柊志に伝える。
不安は的中し、ミチルは柊志の長女・未久を誘拐し…。
10話◆「もう誰も許さない」
柊志（陣内孝則）と絹香（麻生祐未）は娘の未久（三村有己）を連れたミチル（雛形あきこ）を発見。柊志はミチルから未久を奪い返し「家族に手を出すな」と強く迫った。出展元：TBS
マンションの非常階段で未久を抱きかかえるミチルを発見した柊志は、なんとか娘を取り戻すことに成功する。
柊志との関係の拠り所である赤ん坊が失ったミチルは、今度はすべての障害は絹香だと思い込み始める。
そして絹香と子どもを付け狙うようになり、次第に狂気的な行動がエスカレート。
見かねた克彦はミチルと柊志を呼び出した。
そして柊志にミチルを指差ししながら「この人が大嫌いです」と発言するように指示する。
するとミチルは包丁を握りしめ、最終手段に出ることに…。
最終回（11話）◆「愛してるけど…」
ミチル（雛形あきこ）は森田家に乗り込み、絹香（麻生祐未）に包丁を向けた。柊志（陣内孝則）は危機一髪で家族をミチルの凶刃から救うが、ミチルは執念深く絹香を狙う。出展元：TBS
絹香と子どもの前に現われたミチルは包丁を振りかざすが、柊志は家族を庇い腕を負傷する。
自分の命にかえてでも家族を守る柊志の姿を見たミチルは一旦あきらめたように見えたが、執拗に絹香の命を狙ってくる。
柊志は足を刺されながらも、絹香と子どもたちを逃がすが、ミチルが追いかける。
そして包丁を絹香に振り下ろした瞬間、柊志はミチルに飛び掛かり、もつれあいながら階段から転落。
二人は病院に運ばれるが、命に別状はなかった。
ミチルは警察から事情聴取を受けるが、克彦の証言により治療中に事故として処理された。
克彦はミチルが完全にストーカーではなくなったのか確かめるため、柊志に会いにいかせた。
ミチルは柊志に謝罪し、柊志もすべて忘れると約束した。
その後、北川はミチルに実家の北海道で一緒に牧場を手伝おうとプロポーズし、ミチルはこれを受け入れた。
そして絹香も今回の一件で傷ついたが、もう一度 柊志とやり直そうと決意した。－おわりー
『ストーカー・誘う女』感想
「ストーカー」という言葉が出始めた頃のドラマ『ストーカー・誘う女』。
ちょうど同じクールで渡部篤郎さん＆高岡早紀さんの『ストーカー逃げ切れぬ愛』が放送されていたことからも分かるように、日本でストーカーは社会問題として認識されるようになりました。
放送された1997年は携帯電話がないので、固定電話はストーキングの重要なアイテムになっています。
留守電のメッセージによって柊志とミチルが関係を結び、ミチルが妊娠していると知った絹香は離婚を決意するなど、平成らしいアイテムが物語のキーとなっています。
キャストに目を向けると、演技がお世辞に上手いとはいえない雛形あきこさんですが、目つきがヤバくて回を増すごとに狂気性を増していくのが良かったです。
当時は怖かったけど、今見るととんでも展開が笑える。
ミチルが危険や女だと分かってものこのこ一人でマンションに行ったり、刺されても警察に通報しない柊志の行動は謎すぎる。
それと陣内さんの「ミチルくん！！」という呼び方にジワるし、袴田くんの棒演技も良い味出してます。
最終回は、あんなにしぶとかったミチルが北川の求婚を受け入れ、あっさり更生。ハッピーエンドといのは良かったです。
大映ドラマらしいオーバーなセリフや演技、そして過激で衝撃的な展開が全編を通して楽しめる作品となっていますので、再放送があればぜひ視聴してみてください。
『ストーカー逃げ切れぬ愛』最終回までのあらすじと相関図は⇒こちら
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