東野圭吾 原作ドラマ『分身』相関図付きでネタバレ長澤まさみ主演の医療ミステリー

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東野圭吾さんによる『分身』は、周囲で起こる不穏な出来事から瓜二つの女性が出生の秘密を探り、驚愕の事実に直面する姿を描いた医療ミステリーです。今回は2012年に長澤まさみさんが一人二役を演じたドラマ『分身』を振り返ります。

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『分身』あらすじ

地元の北海道で大学に通う女子大生・氏家鞠子は、大学教授の父・氏家 清と専業主婦の母・静恵のもとで何不自由ない生活を送ってきたが、両親と顔がまったく似ておらず、母から愛されていないように感じ悩んでいた。

9年前に母・静恵は火事で不審な死を遂げ、父はその真相を何か知っているようだったが、鞠子は怖くて聞けずにいた。

数年後、たまたま静恵の遺品を見つけた鞠子は、彼女が亡くなる前に東京を訪れ、自分の出生に隠された秘密を調べていたことを知る。

一方、東京の下町で母・志保と2人暮らしの小林双葉は、チャリティーイベントでバンド仲間と共にテレビに出演するが、娘が人前に出ることを極端に嫌う志保に疑問を抱いていた。

双葉がテレビに映ってから数日後、北海道では父・が、鞠子の下宿先に現われて、唐突に留学を勧めてきた。

何か様子がおかしいと感じた鞠子は、自らの謎を解明するため東京に向かい、親友・下條めぐみにも協力してもらい両親の過去を調べた。

すると鞠子は何度も人違いに遭い、自分とまったく同じ容姿の女性が東京で暮らしていることを知る。

そんななか、双葉の母・志保が何者かにひき逃げされてしまう。

志保の葬儀のあと伯父から、志保は双葉を妊娠したときから今まで父親について何も明かさなかったと聞き、その秘密を探るため母がかつて働いていた大学がある北海道に向かう。

一方、鞠子は父・清が電話を立ち聞きし、「なんで殺したんだ」と狼狽する姿を見て、清が何かの陰謀に関わっていると感じ愕然としていた。

鞠子の母はなぜ娘を愛せなかったのか、双葉の父は誰なのか、そして母の死の真相は?

瓜二つの鞠子と双葉が動き出したとき、二人がこの世に存在する理由が解き明かされていく。

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『分身』登場人物&相関図

登場人物

氏家鞠子(長澤まさみ/幼少期:上白石萌歌)・・・函館の裕福な家に育つが、両親に顔が全然似ておらず、母から愛されずに育つ。札幌の大学に通いながらケースワーカの見習い実習を行っている。
小林双葉(長澤まさみ)・・・東京下町で母親と二人暮らし。東京の大学に通い、音楽バンド「四葉のクローバー」でヴォーカルを務める活発な女性。
【氏家家】
氏家 清(佐野史郎)・・・鞠子の父、帝都大学医学部出身、函館理科大学発生工学の教授で遺伝子について研究している。
氏家静恵(鈴木砂羽)・・・鞠子の母、自宅の火事で亡くなってしまう。
井川孝之(ダンカン)・・・母方の鞠子の叔父。ラーメン屋を経営し、鞠子を下宿させている。
井川久美子(秋吉久美子)・・・孝之の妻。
【小林家】
小林志保(手塚理美)・・・双葉の母、シングルマザー、看護師。双葉がテレビに出ることを極端に嫌がる。
小林省吾(国枝量平)・・・双葉の伯父。鉄工所を経営している。
【その他】
伊原駿策(伊武雅刀)・・・元外務大臣・政権政党の派閥領袖。
下條めぐみ(臼田あさ美)・・・鞠子と中学の寄宿先のルームメイトで親友。
滝沢裕介(勝地涼)・・・双葉の幼馴染で、元バンド仲間。実家は酒屋。
梅津正芳(嶋田久作)・・・帝都大学医学部教授、氏家清の大学友人。めぐみが大学で教わっている教授。
笠原良則(モロ師岡)・・・帝都大学医学部教授、下條めぐみの恩師、ハイキングサークル山歩会の元メンバー。
藤村昭二郎(矢島健一)・・・北斗医科大学教授・発生工学の研究者。

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相関図

※無断転載禁止

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『分身』最終回の結末ネタバレ

北海道の教会で鞠子は双葉に、自分たちは父・氏家 清が愛した高城晶子という女性のクローンであることを明かした。

二人は自分たちがこの世に生を受けた真相を探るため、高城晶子の家を訪れた。

鞠子と双葉が作られた真相

大学を卒業後に結婚した晶子はなかなか子どもに恵まれず、氏家清が働く北斗医大で体外受精を受けることになった。

晶子は採卵に成功するが妊娠できる体ではなく、子どもはあきらめ、夫が他界したあとは 体外受精したことも忘れていた。

しかしテレビで双葉の姿をみた晶子は驚愕し、氏家に説明を求めた。

氏家が所属していた研究グループは、晶子から採卵した2つの卵子をクローン実験に使い、1つは氏家の助手をしていた双葉の母・小林志保の子宮に入れられた。

志保は途中で中絶する約束になっていたが、母性が芽生えお腹にクローンの双葉を宿したまま失踪してしまう。

氏家は研究グループのトップから、無事に志保を見つけ中絶させたと聞いていたが、実は氏家の知らないところで志保は双葉を出産していた。

それからは北斗医大の研究グループは、政治家・伊原の亡くなった子どものクローン研究に力を入れ、晶子のもう1つの卵子のことは忘れていた。

そんななか氏家 清は、妻・静恵の間とのに子どもを授からず体外受精を行い、静恵から採卵できなかったこともあって、あろうことか晶子の卵子を静恵のお腹に戻してしまう。

こうして産まれた晶子のクローンを、氏家は鞠子と名付け自分の娘として育てました。

最後に晶子は、鞠子と双葉を見て気味が悪いと告げ、唯一の救いはあなたたちは子どもを産めない体だと言い放った。

拘束される鞠子と双葉

自分たちのルーツを知ってしまった鞠子と双葉の元に伊原駿策の秘書が現れ、二人は研究施設に監禁されてしまう。

一方、双葉のバンド仲間・滝沢裕介と鞠子の親友・下條めぐみは、二人と連絡がとれないことを心配していた。

そして滝沢は以前 双葉の母が伊原の新聞記事をスクラップして、彼と瓜二つの息子が病気で亡くなっていたことを思い出した。

そして鞠子と双葉は、伊原が自分のクローンを作るために利用されようとしていたことに気づく。

そんななか双葉は滝沢との間に子どもを宿していることが発覚し、研究員たちは鞠子の卵子を採卵して伊原のクローンを作ろうとしていた。

氏家 清の告白

氏家は時間をもらい鞠子にすべてを打ち明けようと決意した。

氏家は静恵と結婚した後も晶子のことが忘れられずにいた。

最初は静江との間で不妊治療を行っていたが、静恵はすでに排卵していることを知ると、氏家はあるタブーを犯してしまう。

そして誰にも内緒で、晶子の卵子を静恵の子宮に着床させ、鞠子は誕生した。

鞠子を心から愛していた氏家夫妻だったが、鞠子が成長するにつれて、静恵は娘が自分に似ていないことを気にするようになっていった。

一方 氏家は、愛した晶子とそっくりに育つ鞠子を 娘ではなく女性として見ていることを感じ、心を乱していった

氏家は悩んだあげく鞠子を寄宿舎に預けることにするが、ちょうどぞの頃 静恵がアルバムから晶子写真を見つけてしまう。

すべてを把握した静恵は一家心中をしようとガスの元栓を開けるが、やはり娘を巻き込むことができず、鞠子を助けた後に火を放って自分だけ命を絶った。

父の過ちと母の愛を知った鞠子。

氏家は最後まで父であるために鞠子を助けようと決め、ドアを開けて鞠子を逃がした。(部屋の外には双葉が待っていた。)

そして研究所に仕掛けた爆弾を爆発させ、自分とこれまでのクローン研究すべて闇に葬った。

結末

半年後。

伊原は議員辞職し、めぐみは研修医、滝沢はサラリーマンになった。

そして叔父の家で暮らし、ケースワーカーの仕事に就いた鞠子のもとに双葉から連絡が入る。

双葉は滝沢との間に赤ちゃんを授かったことを明かし、今が一番 生きている実感がすると話した。おわり

『分身』感想

1990年に日本でクローン牛が誕生し、注目されていた新しい技術を1993年に取り上げ、小説となった『分身』。

鞠子と双葉の周囲で起こる不穏な出来事によって、彼女たちはクローンなのでは?と中盤で分かることから、謎解きミステリーというよりはSF医療ミステリーといった感じの作品です。

父親が自分のエゴのために鞠子を誕生させ、愛する女性に似てきたことに喜びと同時に心を乱し、罪悪感を感じるというのはとてもリアルでした。

最後は自らの命と引き換えに鞠子を自由にした父親ですが、亡くなった妻や双葉の母、晶子の人生を踏みにじった行為は倫理的に許されることではありません。

特に、自分と同じ人間を知らないところで二人も作られた晶子の衝撃は半端なものではないでしょう。

そして物語に象徴的に出てくる「レモン」は、「シトロン」と「ダイダイ」という2つの柑橘が交配してできた果物。

その「レモン」というアイテムが、鞠子、双葉のシーンで度々登場し、人間が手を加えて生まれたアイテムとして良い効果となっていました。

日々の医療技術の進歩には驚き、感心するばかりですが、倫理的なものを置き去りにしてしまっては、後々 問題が出てしまうということがよく分かる作品でした。

東野圭吾さんの作品には、生体間脳移植手術を扱った『変身』やスポーツビジネスと托卵をテーマにした『カッコウの卵は誰のもの』など、時代の先を見据えた医療の問題を提示した物語がたくさんあります。

今回取り上げた『変身』も、神の領域へ踏み込んだ人間への警鐘と、生命の神秘、親から子への葛藤と愛を感じるヒューマンドラマに仕上がっているので、興味を持った方はぜひ視聴してみて下さいね。

東野圭吾原作ドラマ『白夜行』あらすじと相関図は⇒こちら

東野圭吾原作ドラマ『さまよう刃』あらすじと相関図は⇒こちら

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