映画『獄門島』石坂浩二版の犯人と結末を相関図つきでネタバレ

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金田一シリーズ最高傑作とも称される『獄門島』。今回は、市川崑監督が石坂浩二主演でスタイリッシュに映像化した映画版をネタバレ有りでご紹介いたします。

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『獄門島』あらすじ

私立探偵・金田一耕助は依頼者の友人・鬼頭千万太が亡くなる直前に言った「おれが帰らないと、3人の妹の命が危ない」という遺言を伝えるため獄門島に降り立った。

この獄門島では本鬼頭と分鬼頭という網元がおり、元は親戚関係だった両家は永らく対立関係にあった。

生前 本鬼頭の当主・鬼頭嘉右衛門は、二人の孫(千万太と一)を戦争に取られ跡継ぎの不安を抱えていた。

嘉右衛門が亡くなると跡継ぎのいない分鬼頭の当主・分鬼頭儀兵衛と妻・は戦後島に居ついた元兵隊・鵜飼章三

また千万太の父の与三松は後妻のお小夜が亡くなってから気が狂い、腹違いの三姉妹は精神異常を抱えていたため、彼らの世話は本鬼頭分家の娘・早苗が担っていた。

そして千万太の通夜が執り行われた夜、三姉妹の末子の花子が梅の木に逆さづりにされた遺体となって発見され、金田一は捜査に乗りだす。

そんな矢先、次女・雪枝が釣鐘の中で亡くなり、残るは長女・月子だけになった。

金田一は島の人々に聞き込みを行って複雑怪奇な鬼頭家の歴史について調べていくうち、芭蕉の俳句にしつらえた犯行であることを突き止める…。

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『獄門島』登場人物&相関図

登場人物

【鬼頭家】
鬼頭嘉右衛門(東野英治郎)・・・本鬼頭家先代。
鬼頭与三松(内藤武敏)・・・嘉右衛門の息子。妻のお小夜が亡くなって以来 気がおかしくなり座敷牢に幽閉されている。
お小夜(草笛光子)・・・旅回りの女役者だったが与三松に見初められ後妻となり花子、雪枝、月代を産む。鬼頭家に入ると祈祷師になる。
鬼頭千万太(武田洋和)・・・与三松と前妻の息子。引き揚げ船の中で「おれが帰ってやらないと、3人の妹たちが殺される…」と言い遺し亡くなった。
鬼頭月代(浅野ゆう子)・・・与三松とお小夜の長女。千万太の腹違いの妹。
鬼頭雪枝(中村七枝子)・・・与三松とお小夜の次女。千万太の腹違いの妹。
鬼頭花子(一ノ瀬康子)・・・与三松とお小夜の三女。千万太の腹違いの妹。
鬼頭早苗(大原麗子)・・・本鬼頭に住む分家の娘。本家の三姉妹の世話をする。兄の一の帰りを心待ちにしている。
鬼頭一・・・本鬼頭分家の長男。一の戦友から近く復員すると連絡が入る。
【分鬼頭家】
分鬼頭儀兵衛(大滝秀治)・・・島のもう一つの網元である分鬼頭の当主。本鬼頭とは遠縁にあたる。
分鬼頭巴(太地喜和子)・・・儀兵衛の妻。
鵜飼章三(ピーター)・・・兵隊として島にやってきたが戦後も居つく。色白の優男。その後 分鬼頭に囲われ鬼頭家の三姉妹を操る道具にされていると噂される。
【その他】
了然和尚(佐分利信)・・・島の寺の和尚。
荒木村長(稲葉義男)・・・獄門島村長。
漢方医幸庵(松村達雄)・・・漢方医。
勝野(司葉子)・・・本鬼頭の使用人。

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相関図

※無断転載禁止

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『獄門島』結末と犯人をネタバレ

鬼頭家の三姉妹の命を奪った実行犯は住み込み女中の勝野で、遺体を俳句に見立てたのは了然和尚だった。

勝野の生い立ち

勝野は幼少期に父を亡くし、母と共に四国八十八か所の巡礼の旅をしていたが、母が倒れて一人残されたところを了然和尚に助けられた。

了然和尚に連れられ獄門島に渡った勝野は鬼頭家に奉公に出るが、年頃になったときに嘉右衛門に無理やり手込めにされ早苗を出産する。

その後も勝野は表向きは妾ではなく女中の立場で鬼頭家に仕え、早苗と一も勝野が母親であるとは知らずに育った。

しかしあるときは、勝野が隠していたへその緒をみつけ、早苗にこのことを伝えて出征した。

恐ろしい遺言

嘉右衛門は孫二人が兵隊にとられたことで、分鬼頭が鵜飼を使って本鬼頭を滅ぼそうとしているという妄想にとらわれていた。

もし千万太が亡くなり、次の後継者である精神遅滞の三姉妹が家を継ぐともなれば、本鬼頭は立ち行かなくなる。(嘉右衛門はお小夜を忌み嫌っていたため、その子どもである三人の娘には絶対に継がせたくなかった)

そこで嘉右衛門は、千万太が亡くなり一が生還した条件が揃ったときにだけ、俳句になぞらえて三姉妹の命を奪って欲しいと三大長老である了然和尚荒木村長漢方医幸庵に伝えた。

恐ろしい遺言を思いがけず聞いてしまった勝野

あるとき寺の鐘が返還されることになったが、ちょうどその頃に届いた千万太の死亡と一の復員の知らせが届く。

3つの条件が揃ったことで了然は、亡くなった嘉右衛門の執念のようなものを感じ見立て殺人を実行することにした。

そして一を跡取りにするには三姉妹が邪魔になった勝野もまた犯行に手を染めることになる。

犯行

最初の犠牲者の花子は了然和尚が手をかけたが、リウマチを患っていたため絞殺ができず撲殺を選択した。

雪枝と月代の殺害は勝野が実行し、それを見届けた了然が俳句に見立て計画通りに処理していたのだった。

金田一が二人の犯行を突き止めた頃訃報が届き、一が戻ってくると言っていたのは復員詐欺だったことが判明した。

了然は自分が何のために罪を犯したのか崩れ落ちた。

一方 本鬼頭では早苗が、月代の遺体に巻かれていた手ぬぐいを勝野に差し出した。

早苗は母である勝野を庇おうと手ぬぐいを隠し、事件の犯行を与三松に押し付けようと彼を座敷牢から逃がしていた。

勝野は早苗に幼少期に了然に救われ、恩義を感じていたため、計画を手伝ったと告白した。

結末

勝野はひっそりと鬼頭家を抜け出し、寺にいた了然と落ち合った。

そして二人は手を取り合い崖から身を投げたのだった。

事件後、金田一は旅立ちのため等々力警部と共に港にいた。

そこには分鬼頭のお払い箱になった鵜飼章蔵もいた。

金田一は船の上から早苗が突く釣鐘の音を聞きながら島を後にするのだった。

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『獄門島』感想

金田一耕助シリーズの2作目にして上位の人気を誇る『獄門島』は、海賊と罪人の子孫が住む忌わしい島を舞台に、俳句に見立てた連続殺人の様式美が光る作品です。

ここでは詳しく触れていませんが、密室ともいえる孤島すべてが仕掛けとなったトリックも秀逸で、最初に金田一と出会った復員兵の詐欺が犯行のトリガーになったというのも上手い。

事件の核心に触れる「きちがいじゃ仕方ない」というセリフも、コンプライアンスなどが存在しない時代なので原作通り楽しめます。

そんな『獄門島』は、これまで何度も映像化されてきましたが、やはり傑作と名高いのは1977年の石坂浩二版ですね。

おぞましい事件や虐げられてきた女性の哀愁など陰鬱な展開のなかに、坂口良子演じる美容師とのコミカルなシーンも盛り込まれ、エンタメとして完成度が高い。

アラフォー世代なので知らない俳優さんも多かったですが、了然和尚を演じた佐分利信さんの演技は、石坂浩二さんが霞むほどの圧倒的な存在感がありました。

佐分利信さんを調べてみると小津安二郎監督が愛した「理想の男性像」と称されているようで、彼が登場するだけで画面がピリッと引き締まるような感じがしました。

そして他のキャストに目を向けると大原麗子さんの麗しさ、司葉子さんの控え目ながら芯のある演技、太地喜和子さんの妖艶さなど魅力的な女優さんの大渋滞。

また駆け出しの頃の浅野ゆう子さんや、荻野目慶子さん荻野目洋子さんが子役として出演しているのも見どころの一つとなっています。

それにしても出てくる登場人物のほとんどが闇を抱えていて、みんな怪し見える。そんなところからも視聴者の不安を煽ってきます。

シリーズ最高傑作とも言われる『獄門島』。

石坂浩二版と原作では犯人が違ったりするので、ぜひ気になった方は原作も手にとってみてくださいね。

石坂浩二版『悪魔の手毬唄』結末までのあらすじ・相関図は⇒こちら

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