リトルマーメイド実写アリエル役に黒人ハリーベイリーが選ばれたワケ
ディズニーアニメの名作『リトルマーメイド』の実写版のヒロイン・アリエルが歌手のハリー・ベイリーに決定しました。実は実写版で、ヒロインに黒人が抜擢されたのは、『リトルマーメイド』が初めてであり、国内外から注目されています。この記事では、アリエル役に選ばれたハリー・ベイリーの生い立ちや歌手の経歴、ヒロインに選ばれた理由、をまとめてみました。あなたも読み終える頃には、きっと才能あふれるハリー・ベイリーの魅力にハマってしまうはずです。
ハリー・ベイリーの生い立ちと経歴
she arised from the sun and said let there be mother lake! (mother lake founded by halle bailey in 136 B.C) pic.twitter.com/Jpt9oKwHrx
— m.☆ ˣ (@kiveologist) July 17, 2022
ハリー・ベイリーの年齢・出身地は?
ハリー・ベイリー(本名Halle Lynn Bailey)は、2000年3月27日、米国ジョージア州アトランタで生まれました。
現在(2019.7時点)の 年齢は19歳です。
アメリカ国籍の彼女ですが、ルーツはアフリカ系です。
ハリー・ベイリーの両親・兄弟は?
Fun Fact: Did you know Chloe Bailey x Halle Bailey are sisters?😱😱😱 pic.twitter.com/ERdLvo5MBR
— christianˣ (@UNGODLYERA) September 7, 2020
彼女は、母・コートニ・ーベイリーと父ダグ・ベイリーの間に生まれ、2人の兄弟、 姉・クロエ・ベイリーと弟がいます。
2つ年上の姉・クロエ・ベイリーとは、『クロエ×ハレ』というR&Bデュオを結成し、歌手活動をしていることは有名です。
二人は、13歳と11歳の時に、YouTubeチャンネルを立ち上げ、またたくまに人気となり 2016年には、エンタテインメント業界で活躍しているアフリカ系アメリカ人などマイノリティな人におくられるBETアワードを受賞しています。
2016年といえば、ハリー・ベイリーは16歳。
こんなに若い頃から評価されるとは、彼女たちの才能の高さがうかがえますね。
ビヨンセも惚れ込んだ才能
『クロエ×ハレ』の曲のほとんどを、 姉妹2人でプロデュースし、そのうえ作詞、作曲まで行っています。
姉・クロエベイリーは、子役としても活躍しており、ビヨンセ主演の映画『ファイティング・テンプテーションズ』やなど多数の映画ドラマに出演してきました。
YouTubeでは、二人でビヨンセ、アデル、レディガガなどのカバーを公開し、その活躍から2015年にBeyonce率いる『Parkwood Entertainment』と契約することとなりました。
その後は、『クロエ×ハレ』の才能に惚れこんだビヨンセが、アルバム『レモネード』にカメオ出演させたり、ツアーの前座をオファーするなどし知名度は徐々にあがっていきました。
前大統領夫人ミシェル・オバマが絶賛するハーモニー
『クロエ×ハレ』の中でも、「Drop」という楽曲は、クロエが手がけた不思議なサウンドと、二人の歌唱力が絶賛され、 前大統領夫人ミシェル・オバマさんもファンを公言するなど反響を呼びました。
さすが姉妹だけあって、息ピッタリのハーモニーで、とてもティーンとは思えません(笑)。
リトルマーメイド実写版・アリエル役に黒人歌手ハリーベイリーが抜擢された理由
Halle Bailey shares that Disney’s live-action ‘THE LITTLE MERMAID’ movie has wrapped filming. pic.twitter.com/9ofkzB0tYg
— DiscussingFilm (@DiscussingFilm) July 12, 2021
人魚姫といえば、白人を思い浮かべるのが普通です。
アニメ『リトルマーメイド』でも、赤い髪ではあるものの青い瞳と白い肌で描かれていますよね。
しかし、人魚のイメージとは真逆の、黒人であるハリー・ベイリーが選ばれたことは世界中から驚きの声があがっています。
そこで、イメージとはまったく違うハリー・ベイリーがアリエル役に選ばれたのか原作と照らし合わせながらディズニーの狙いを考えていきたいと思います。
リトルマーメイドのあらすじ
リトルマーメイドの原作は アンデルセン童話の『人魚姫』が原作です。
ヒロインは16歳の人魚姫・アリエルというアトランティスという国のお姫さま。
アリエルは、嵐に襲われて沈没した船に乗っていた王子・エリックに一目惚れしてしまいます。
父親であり王のトリトンに反対されながらも、地上への憧れやエリックへの恋心を募らせるアリエルは、海の魔女・アースラにもちかけられた「その美声と引き換えに3日間だけ人間にする間にアリエルがエリックとキスを交わす」という賭けを承諾します。
賭けに負けた時は、アリエルの身柄は一切がアースラのものになってしまうという恐ろしいものでした。
尾ひれを足に変えて、地上にいったアリエルは、エリックと再会ですらできましたが、再びアトランティスに返り咲いてその実権を握ろうとしていたアースラの陰謀により・・・。
というのが『リトルマーメイド』の途中までのあらすじです。
↓アニメ『リトル・マーメイド』の吹き替え声優とトリビアはこちら↓
ハリー・ベイリーがアリエル役を射止めたワケ
アリエルは海の中では、お姫様ではあるもの地上に出てしまえば 人間とは違う生き物(マイノリティ)であり差別される対象です。
そして、恋する相手は特権階級の王子様。庶民からでさえ手の届かない相手です。
そんな恋を邪魔するのは魔女アースラであり、それは政治的な障害を暗喩しています。
障害を乗り越え、弱い立場のアリエルと特権階級の王子との恋の成就は、現代の差別問題の希望を表しています。
ハリー・ベイリーは、見た目や、イメージは違うものの、歴史上差別されてきた黒人という点では、本来の『リトルマーメイド』のテーマにはピッタリなのです。
黒人が主役・ヒロインでも人気は衰えない
最近では、『スターウォーズ』で主役を黒人であるジョン・ボイエガが演じたり、007シリーズのボンドガールに黒人女優ラシャーナ・リンチが抜擢されるなど、黒人をメインキャストに起用する作品が増えています。
『007』は公開されていませんが、『スターウォーズ』でいえば、 黒人が主役を演じても、作品の人気は衰えませんでした。
そんな成功例もあって、『リトルマーメイド』でも、思い切った配役が実現したのかもしれません。
その上、「#MeToo」運動などの高まりもあり、映画界も、人種や性別の多様化を意識していることは間違いなさそうです。
まとめ
実写版『リトルマーメイド』は、ヒロインが黒人であることばかりが注目されていますが、それよりもハリー・ベイリーの歌唱力やキュートなルックスのもぜひ注目してみてください。
きっと、「アリエルにピッタリ!」と思わせてくれるはずです。
公開を楽しみに待ちたいですね。
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