『金田一耕助(加藤シゲアキ版)悪魔の手毬唄』キャスト・相関図・歌詞全文
2019年12月のフジのスペシャルドラマは、これまで何度も映像化されてきた名作『悪魔の手毬唄』。金田一耕助役は、前年に引き続きNEWSの加藤シゲアキさんが演じます。この記事ではは、『悪魔の手毬唄』をもっと楽しめるように、キャスト・相関図・あらすじ、歴代の金田一耕助俳優をまとめてみました。
加藤シゲアキ版・金田一耕助『悪魔の手毬唄』キャスト
金田一耕助ー加藤シゲアキ
【主人公・私立探偵】
鳥の巣のようなボサボサ頭の私立探偵。
皺だらけの羽織とよれよれの袴を身に着けている。
指紋や足跡の検出は警察に任せ、自身は事件に絡んだ人間像や関係を丹念に捜査する。
青池リカー寺島しのぶ
源治郎の美しく妖艶な妻で、亀の湯の女主人。
青池源次郎ー渡辺大
鬼首村出身で亀の湯の次男。
「青柳史郎」の芸名で神戸でサイレント映画の解説をしていたが、トーキー映画の登場により仕事を失い23年前に妻子ともに戻り亀の湯の主人となる。
20年前に恩田幾三によって殺されたとされている。
青池歌名雄ー小瀧望
源次郎とリカの間に生れた息子。
美男子で誠実な性格から、村の女性たちが思いを寄せている。
母・リカとは、悲しい過去からの出来事から固い絆で結ばれている。
由良家の娘・泰子と恋人関係にあり婚約している。
青池里子ー大野いと
源次郎とリカの間に生れた娘。
生まれつき顔半分に大きなアザがあり、“呪われた子”と言われてきたことを気にして人前にはあまり出ない。
優しさと強さをもった女性。
仁礼嘉平ー
仁礼家の当主で父の事業を広げ財を成す村の名士。
青池リカに、娘・文子と歌名雄との縁談を持ちかける。
司咲枝ー有森也実
由良家と対立構図にある仁礼家当主・嘉平の妹。
仁礼文子ー大友花恋
歌名雄と交際する由良泰子に嫉妬している。
由良卯太郎ー
由良家の先代当主で、仁礼家の繁栄を警戒し対抗策を練ろうとするが恩田幾三に騙され、命を落とす。
由良敦子ー斉藤由貴
卯太郎の妻。
仁礼喜平に激しい対抗心を燃やしている。
由良泰子ー菅野莉央
卯太郎の娘、歌名雄の恋人。
由良五百子ー中尾ミエ
卯太郎の母で、村に伝わる手毬唄の歌詞を知る数少ない人物。
別所千恵子/大空ゆかりー中条あやみ
国民的人気女優・歌手で芸名は“大空ゆかり”。
実の父親は詐欺師で殺人犯と疑われるている恩田幾三のため、子どもの頃から村で迫害されてきた。
リサイタル公演のために鬼首村へ帰郷するも事件に巻き込まれてしまう。
中條さんは、昭和の歌手を演じるということでドレスにファーコートなどレトロなファッションに身を包みます。
別所春江ー国生さゆり
大空ゆかりこと別所千恵子の母。
亀の湯の仲居・お幹ー木南晴夏
亀の湯の明るく元気な仲居。
宿に滞在する金田一を接客する。
日下部是哉ー岡田義徳
国民的スター歌手・大空ゆかり(中条あやみ)のマネジャーであり、今回の事件のきっかけを起こしてしまう。
医師・本多ー泉谷しげる
20年前に亡くなった源治郎の検視に当たった村の医師。
多々羅放庵ー石橋蓮司
鬼首村の庄屋で悠々自適に生活している老人。
今回の事件の何かを知っている人物。
恩田幾三ー?
別所千恵子の父親。
詐欺師で青池源次郎を殺害し行方をくらましている。
野呂十兵衛ー古田新太
青池源治郎とリカとかつて交流があった男。
鬼首村から逃げるようにやってきた源治郎と出会い、共に活動弁士として映画館で働いていた。
橘重蔵ー生瀬勝久
【警察署所長】
磯川常次郎ー古谷一行
【岡山県警警部】
金田一の相棒となり、事件解決に向けて尽力していく。
『悪魔の手毬唄』相関図
※原作をもとに作成
『悪魔の手毬唄』あらすじ
岡山と兵庫の県境にある鬼首村(おにこうべむら)では由良家(ゆらけ)と仁礼家(にれけ)という、二つの名家が対立していた。岡山県警警部・磯川常次郎(古谷一行)の依頼を受け、金田一耕助(加藤シゲアキ)はその村にある亀の湯という温泉宿を訪れる。そこの女主人である青池リカ(寺島しのぶ)は、20年前に起きた悲惨な事件によって夫の源治郎を亡くしていた。そしてその犯人、恩田幾三はいまだに行方不明だという。ある日、鬼首村出身の人気歌手、大空ゆかり(中条あやみ)が帰郷するということで村中が活気づく中、リカの息子、歌名雄(小瀧望)の婚約者である由良泰子(菅野莉央)が滝つぼで死んでいるのが発見され・・・。
『鬼首村手毬唄』歌の歌詞
村に古くから伝わる手毬唄の歌詞になぞらえて奇妙な姿で亡くなった女たち・・・。
その手毬唄の歌詞がこちらです。
【鬼首村手毬唄】
うちの裏のせんざいに すずめが三匹とまって
一羽のすずめのいうことにゃ おらが在所の陣屋の殿様
狩り好き酒好き女好き わけて好きなが女でござる
女たれがよい枡屋の娘 枡屋器量よしじゃがうわばみ娘
枡ではかって漏斗で飲んで 日がないちにち酒浸り
それでも足らぬとて返された 返された(杵屋・由良泰子)二番目のすずめのいうことにゃ おらが在所の陣屋の殿様
狩り好き酒好き女好き わけて好きなが女でござる
女たれがよい秤屋の娘 秤屋器量よしじゃが爪長娘
大判小判を秤にかけて 日なし勘定に夜も日もくらし
寝るまもないとて返された 返された(秤屋・仁礼文子)三番目のすずめのいうことにゃ おらが在所の陣屋の殿様
狩り好き酒好き女好き わけて好きなが女でござる
女たれがよい錠前屋の娘 錠前屋器量よしじゃが小町でござる
小町娘の錠前が狂うた 錠前狂えば鍵あわぬ
鍵があわぬとて返された 返された(錠前屋・別所千恵子)ちょっと一貫貸しました
これは「見立て殺人」と言われ、これは金田一シリーズの「獄門島」にもみられるもの。
ただし、「鬼首村手毬唄」は実在しない歌で、原作者・横溝正史がストーリー展開するために創作したものです。
加藤シゲアキ版では、本作オリジナルメロディを採用。
村に伝わる手毬唄の歌詞を知る数少ない人物・由良五百子演じる中尾ミエさんの歌は、童謡なのに悲しい結末を暗喩しているような、おどろおどろしさ・・・。
「見立て」として死者をこれ以上ないくらい冒涜している様子から、犯人の深い恨みを感じてしまいますね・・・。
コンプライアンス時代に、金田一シリーズの代名詞ともいえる残虐シーンをきちんと描けることもスゴイことです。
『犬神家の一族』あらすじ~結末のネタバレ相関図は⇒こちら
加藤シゲアキが再び金田一耕助に!
加藤シゲアキさん2度目の金田一を演じる!
加藤シゲアキ演じる金田一耕助が再び!!
クリスマスソングに代わる恐怖の手毬唄が この冬、日本列島を震撼させる・・・!#悪魔の手毬唄 #加藤シゲアキ #シゲサンタ #ふたたび #ただいま pic.twitter.com/5WnRgIjH8x— 【公式】悪魔の手毬唄 (@temariuta2019) September 30, 2019
金田一耕助を演じる、加藤シゲアキさん(NEWS)は2018年の「犬神家の一族」に続き2度目の主演です。
加藤さんが演じる金田一耕助は、原作とは少し違って「謎解きはここからです」など、いかにも探偵らしく冷静沈着さが特徴です。
冷静とはいえど、尻餅をついて驚く姿などコミカルで飄々とした部分も健在です。
多くの名だたる俳優が演じてきたキャラクターだけあって、プレッシャーもあったと思いますが、先輩の演技を踏襲したり壊したり、自分なりの金田一耕助を確立していましたね。
キャラクターは少し違いが見られるものの、ストーリーの骨組みや世界観は忠実に守られていたので、横溝ファンの方も、前作に続き楽しめると思いますよ。
加藤シゲアキさんコメント
「昨年に続き、二度目の金田一耕助を演じさせていただけること、大変光栄に思います。先日特別PR映像の撮影でおよそ9カ月ぶりに役衣装に袖を通したのですが、その途端、まるで昨日のことのように昨年の撮影が思い出され、自分でも驚くほどすんなりと金田一耕助に入り込むことができました。前回と同じチームで撮影に臨むこともあり、その姿を見たスタッフから“おぉ”と感激の声が漏れたのも印象的でした。よれよれのチューリップハットから溢れる不潔な長髪、破れた袴、下駄の音。我ながら“奴”が帰ってくると興奮し、作品への期待が一層強まって、すでに絶対に面白くなると確信しております。『犬神家の一族』の次は『悪魔の手毬(まり)唄』。今作も奇怪な殺人事件が次々に起こり、その深い謎に金田一が迫ります。『悪魔の手毬(まり)唄』ははっきり言って前作以上にすさまじいです。この物語を知っている人も知らない人も、この手毬(まり)唄を聴けば、鳥肌立つこと間違いなしです。寒さに震える夜に、怨念渦巻く恐怖のミステリーを今年もどうぞ」
出展元:フジテレビ金田一耕助シリーズ公式サイトより
古谷一行さんが磯川警部に!
今回の『悪魔の手毬唄』の注目ポイントの1つに、古谷一行さんが金田一のバディ磯川警部を演じることです。
古谷一行さんといえば、1980年代前半から約20年にわたって、ドラマ版の金田一耕助を演じてきたレジェンドで、金田一耕助といえば古谷一行さんを思い浮かべるかたも多いのではないでしょうか。
今回は、金田一耕助シリーズでもお馴染みのキャラクター磯川常次郎役を引き受けたそうなので、どんな風に演じるのかファンとしては非常に楽しみです。
ラストシーンには、哀愁漂う見せ場もあるようなので新旧の金田一耕助の共演にも注目です。
歴代・金田一耕助の俳優は?
これまでに、何度もドラマ化・映画化されてきた金田一シリーズ。
そこで、名探偵・金田一耕助を演じた歴代の俳優をまとめてみました。
ドラマ
初代・岡 譲司 | 金田一列伝シリーズ |
2代・船山裕二 | 「白と黒」1962年 |
3代・金内吉男 | 「八つ墓村」1969年 |
4代・古谷一行 | 『横溝正史シリーズI』内の「犬神家の一族」ほか、『横溝正史シリーズII』、2時間SPドラマ『名探偵・金田一耕助シリーズ』1977-2005年 |
5代・愛川欽也 | 「土曜ワイド劇場・横溝正史の吸血蛾」1977年 |
6代・小野寺 昭 | 土曜ワイド劇場で全4作、1983-1990年 |
7代・中井貴一 | 「犬神家の一族」 1990年 |
8代・片岡鶴太郎 | 「犬神家の一族」ほか全8作、1990-1998年 |
9代・役所広司 | 「女王蜂」1990年 |
10代・上川隆也 | 「迷路荘の惨劇」2002年、「獄門島」2003年 |
11代・稲垣吾郎 | 「犬神家の一族」「八つ墓村」「女王蜂」「悪魔が来りて笛を吹く」「悪魔の手毬唄」2004-2009年 |
12代・長谷川博己 | 「獄門島」 2016年 |
13代・池松壮亮 | 「横溝正史短編集 金田一耕助登場!」 2016年 |
14代・吉岡秀隆 | 「悪魔が来りて笛を吹く」 2018年「八つ墓村」2019年 |
15代・加藤シゲアキ | 「犬神家の一族」2018年「悪魔の手毬唄」2019年 |
ドラマ初代の金田一を演じた岡 譲司さんは、映画化二人目の金田一でもあり、片岡鶴太郎版の金田一では等々力警部を演じています。
おまけに、映画「氷柱の美女」で明智小五郎を演じているんですよ~。
明智小五郎と金田一耕助を演じたといえば、6代・小野寺 昭さん、11代・稲垣吾郎さんも両者を演じています。
稲垣吾郎さんの金田一も人気がありましたね~。
↓金田一耕助の歴代人気ランキング↓
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