【イット(映画)2017年キャスト】ピエロ・ペニーワイズや子役は?
ホラー映画は、コアなファンだけのもので、一般的にはチョット苦手な人が多いのではないでしょうか。
そんな常識を覆して予想外の大ヒットとなったのが、2017『IT/イット“それ”が見えたら終わり』。
スティーブン・キング原作というネームバリューはあるものの、人気スターが出演しているわけでもない。
ヒットの陰には、恐怖のピエロ・ペニーワイズの強烈なキャラクターと少年・少女の切なくほろ苦い友情も描かれていることにあります。
そんな“現代のスタンド・バイ・ミー”と呼ばれる2017年『IT/イット“それ”が見えたら終わり』キャスト・原作・みどころをご紹介します。
映画『イット』2017年版キャスト!ピエロはだれ?
ペニーワイズ(ピエロ)/ビル・スカーシュゴード
【恐怖のピエロ・ペニーワイズ】
子供たちの恐怖の根源で、不気味なピエロのキャラクター。
メイン州デリーに27年周期に現われるとされている。
子どもが恐れるものに姿を変え神出鬼没。
恐怖を与えるほどに美味しくなる子どもを惨殺し、肉体と一緒に恐怖心を捕食する。
ターゲットは主に夢を見る子どもで、ほとんどの大人には見えないとされている。
【ビル・スカーシュゴード】
恐怖のピエロを怪演するのは、スウェーデン出身の俳優・ビル・スカーシュゴード。
名優ステラン・スカーシュゴードを父親に持つ美形俳優で、不気味なピエロメイクとのギャップに驚かされます。
主演映画「シンプル・シモン」でアカデミー賞にノミネートされたことで注目され、現在人気急上昇中。
彼の特技は、目を両方向に別々に動かせること。
そのため映画でも、この特技を披露しましたが、多くの観客がCGだと思っていたそうです。
感情の読めないペニーワイズの不気味さを際立たせる特技!(笑)。
続いてはルーザーズ・クラブの7人の子どもたちを紹介します。
ビル・デンブロウ/ジェイデン・マーテル
【リーダー・ビル】
ルーザーズ・クラブのリーダー。
吃音の少年で“それ”に弟・ジョージーをさらわれ悲観に暮れるが、ある日、失踪したジョージーに出会う。
【ジェイデン・マーテル】
2003年1月4日生まれのアメリカの俳優。
映画『ミッドナイト・スペシャル(2016)』 『ナイヴズ・アウト(2019)』に出演。
ベバリー・マーシュ /ソフィア・リリス
【唯一の女の子・ベバリー】
赤毛がチャームポイントで仲間のなかで唯一の女の子。
同年代より大人びた少女で、父親に虐待されていた。
バスルームの排水溝に吸い込まれそうになる体験をする。
【ソフィア・リリス】
2002年2月13日生まれ、ニューヨーク出身の女優。
双子の兄がいる。
『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が初の長編映画出演となった。
ベン・ハンスコム/ジェレミー・レイ・テイラー
【ぽっちゃり・ベン】
転校生でふっくらした体系のピュアな少年。
デリーの町について詳しく調べているうちに、事故で亡くなった死体に追い回される。
イケメンではないが、知恵と勇気で恐怖に立ち向かう。
ベバリーに思いよ寄せている。
【ジェレミー・レイ・テイラー】
2003年6月2日 アメリカ出身の俳優。
6人兄弟の末っ子で、母親はバンドマネージャーでのトレーシー、父親はマイケル・テイラー。
リッチー・トージア/フィン・ウォルフハード
【眼鏡のリッチー】
ビルの親友で分厚い眼鏡をかけている。
早口でおしゃべりで口の悪いお調子者。
【フィン・ウォルフハード】
Netflix作品『ストレンジャー・シングス 未知の世界』に出演し、その美しいビジュアルがウケてブレイク。
フィン本人もピエロ恐怖症(笑)。
マイク・ハンロン/チョーズン・ジェイコブス
【黒人少年・マイク】
両親を火事で亡くし、祖父に育てられる。
いじめを受けていた少年。
【チョーズン・ジェイコブス】
2001年7月3日生まれのアメリカ人の俳優。
子役のなかでは一番年上だが、本作が映画初出演。
エディ・カスプブラク/ジャック・ディラン・グレイザー
【小柄なエディ】
過保護な母親を持つ小柄で潔癖症な少年で母からは「エディベア」と呼ばれている。
喘息持ちでウエストポーチは薬で一杯。
醜い感染症患者に追い回される。
【ジャック・ディラン・グレイザー】
2003年生まれのアメリカの俳優。
本作が映画初出演で、インスタグラムのフォロワー数は約200万人。
スタンリー・ユリス /ワイアット・オレフ
【ユダヤ教のスタンリー】
父親を司祭(ラビ)に持つユダヤ教の少年。
性格は真面目で最も“それ”に狙われ、家でいびつな顔の女性に襲われる。
強迫神経症で秩序の乱れに不安を感じやすい。
【ワイアット・オレフ】
2003年7月13日アメリカ・シカゴ出身。
↓続編2019年度版『イット』のキャストはこちら↓
7人の子供がそれぞれの恐怖に注目
この映画では7人の子どもが、それぞれ抱える悩みや恐れと戦う物語でもあります。
ペニーワイズは、ルーザーズクラブのメンバーが、恐れるもの「焼けただれた人間の腕」、「歪んだ顔の女」、「感染症にまみれた病人」「ベバリーの父親」に姿を変えていきます。
つまりペニーワイズは、ただの殺人鬼ではなく、 子供たちの恐怖を具現化した“それ”なのです。
誰しも、小さい頃にはささいなことであっても悩んだり、苦手なものがあったりしますよね。
そんな障害や困難に立ち向かい成長する子どもたちの姿に、自分自身の幼い頃を重ねる人も多いのではないでしょうか。
映画『イット』2017年版の原作は?
ホラー小説の大家スティーブン・キング原作
2017『IT/イット“それ”が見えたら終わり』の原作は、モダンホラーの帝王と称される スティーブン・キングのベストセラー小説『IT-イット-』。
小説では、ルーザーズ・クラブ7人の子供時代と大人時代が交錯して進んでいきますが、 映画では2017年版が子供時代、2019年版が大人時代と明確に分けられています。
スティーブンキング原作の映画といえば、『キャリー(1976)』から始まり『ペット・セメタリー(1989)』、『ミザリー(1990)』のようなホラー作品のほかに、『スタンド・バイ・ミー(1986)』『ショーシャンクの空に(1994)』『グリーンマイル(1999)』などといた感動作も多いですよね。
しかし『シャイニング(1980)』は気に入らないと酷評するなど、自身の映画化には厳しい一面も持っています。
そんなキングも『イット』は大絶賛で、2019年続編には特別出演しているほどです。
そんな続編の「IT The End“それ”が見えたら、終わり 」の公開記念として、2019年11月8日金曜ロードショーで2017年版の第1作が地上波初放送されます。
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ペニーワイズの実在モデルとピエロ恐怖症
ペニーワイズには実在モデルがいた!
『イット』の恐怖をあおるものとして、ピエロ・ペニーワイズにはモデルとなった殺人鬼が存在することです。
その元ネタは、 アメリカ人のジョン・ウェン・ゲイシーという男。
普段はパーティなどで道化師(ピエロ)「ポゴ」に扮して子供たちを楽しませるかたわら、そこで捕まえた子供を次々に手をかけていたのです。
被害者は1972年~1978年のあいだで33名にのぼると言われています。
その凄惨な事件で逮捕されたゲイシーは、刑務所でピエロの絵画を描いており、その内の1枚はペニー・ワイズそのものでした。
実在するモデルがいると、ピエロの恐怖に説得力が増して恐怖を倍増させてくれますね。
ピエロ恐怖症とは
ピエロ恐怖症とは“道化恐怖症”とも言われます。
メイクをしたピエロを見ると本来は、愉快な感情を抱くものですが、ピエロ恐怖症の人は反対に極めて恐怖感を覚える病気です。
恐怖を感じる理由としては、
■メイクでおおわれた顔からは、真の感情を読み取ることが出来ないから
■コミカルな動きとユーモラスな表情のピエロが、悪意を持っていると考えると怖い
■ヨーロッパでは恐怖を感じる年齢幼にサーカスのピエロを見ることが多いから
■バットマンのジョーカー役がピエロのイメージを逆手にとった悪役だったため
などがあります。
原作者のスティーブン・キングをはじめ、俳優のジョニー・デップもピエロ恐怖症であることを明かし、自宅には恐怖症を克服するためにピエロの人形を置いているそうです。
この『IT/イット“それ”が見えたら終わり』のヒットにより、ピエロ恐怖症がもっと増える可能性がありそうです。
↓『イット』のR15指定についてははコチラ↓
最後に
ホラー映画としては異例の大ヒットを遂げた2017『IT/イット“それ”が見えたら終わり』。
衝撃&絶叫シーンはありますが、少年・少女たちの友情を描いた感動作でもあるので、ホラー映画が苦手な方もぜひご覧になってくださいね。
また2019年には続編も公開されるので、大人になったルーザーズ・クラブメンバーが“それ”とどう対峙するのか非常に楽しみです。
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