【M-1上沼恵美子のコメントまとめ】暴言&批判は愛のある証?

メディア

日本で一番おもろい芸人を決定する『M-1グランプリ』。

この日に、人生をかけてている芸人も多いので、審査員も真剣にジャッジしていきますが、そんな審査員のなかでも、ひときわ厳しいコメントをするのが上沼恵美子さんです。

そこで、今回はM-1審査員の上沼恵美子さんの炎上した審査コメントをまとめてみました。

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M-1上沼恵美子のコメントまとめ

上沼恵美子さんは、第7回の2007年大会から審査員に採用されています。

上沼さんの漫才や笑いの実力に一目置いていた、M-1グランプリ発起人の島田紳助さんが、審査員になってくれるように直々に口説いたことがきっかけです。

数年前からは、松ちゃんが頭を下げて頼むほどの大御所なんですよ。

では、「西の女帝」と呼ばれる上沼さんの過去の審査コメントの中から、特に厳しいと言われるコメントをまとめてみました。

第12回大会(2016)

スリムクラブ 89点

ちょっと空回り気味に漫才を終了したスリムクラブに恵美ちゃんは、

「前の大会で2位(2010年)だったでしょ?私はあの時、スリムクラブが優勝だと思った。前回高得点だったからこそ、今回普通のベタなネタは出来ないっていうのがあったのかもしれないけど…もっと他にあった気がする。無理がありました。飛び過ぎ。親しいから言うとくけど、そない飛ばんでも…もう…しっかりしなさい!優勝してないんだから一旦(初心に)戻りなさいよ!優勝したと思ったんでしょ?その思い上がりみたいなのが、今日のネタに出てたね」

と後半にはガチギレのトーンでコメント。

スリムクラブの真栄田さんは、この言葉に落ち込み、いまだに傷が癒えていないとか。

しかしM-1の後も、 恵美ちゃんの番組に頻繁に呼ばれ、気に入られているスリムクラブ。

辛口コメントは、「スリムクラブは、もっとやれるのに!」という恵美ちゃんなりの“ゲキ”だったようです。

第13回大会(2017)

カミナリ 90点

カミナリについては、去年より高い90点はつけたものの

「ただ、叩いて笑いが来ないのは…。あのドツキは要るんやろか。叩いてからツッコむというのは要らないと思う。もうクセになってる。これ(どつく仕草をしながら)なしでもドッと(笑いは)来ます」

カミナリの持ち味である“どつき漫才”を全否定(笑)

これには司会の今田耕司さんも、「すごい一石を投じられましたね・・・」と苦笑い。

マヂカルラブリー 83点

司会を務めていた今田耕司さんからコメントを求められた恵美ちゃんは、

「ごめん、聞かないで」と下をうつむいた。

まさかのコメント拒否!!それでもコメントを求められ、

「好感度をあげようと思ったら審査員も良い点を付ければ良い。でも本気で挑んでるんで、みんな。本気で私も挑んでます」

マヂカルラブリーが「ぼくらも本気でやっています。」とかろうじて言い返すと、

「本気でやってるっちゅーねんこっちもぉぉぉ!一生懸命やってるのは分かるけど、好みじゃない。よう決勝残ったなって思って。」

とマジトーンで威嚇する恵美ちゃん。

周りがフォローするも「もういいですか~」とシャッターを下ろしていましたね。

マヂカルラブリーのボケ担当の野田さんは、生放送中にもかかわらず

このツイート(笑)。

しかし、M-1終了後には恵美ちゃんから話しかけられ、アドバイスをもらったそう。

M-1史上最高に酷評されたコンビとして有名になったので、逆に美味しかったのではないでしょうか。

ミキ 95点

マヂカルラブリーとは反対に、恵美ちゃんから高評価をうけたのが「ミキ」です。

敗者復活枠の発表が行われる前から

「ミキが来て欲しい」「好み」

とラブコール。

決勝にやってきたミキの漫才のコメントでは、

「(ミキの)ファンだな。ギャロップの自虐(的なネタ)と違って突き抜けてる」

さっきまでギャロップの「自虐ネタが嫌い」と言ってた恵美ちゃんですが、ミキの自虐ネタには98点と高評価。

これには、視聴者や若手芸人から「好き嫌いで判断するな!」と批判もありました。

実はミキは上岡龍太郎さんの甥っ子。

そんなこともあり「忖度したのでは?」、「えこひいき」という言葉があがったのかもそれませんね。

第14回大会(2018)

ジャルジャル 88点

「ジャルジャルのファンなんですけど、ネタは嫌いや。ごめん」

ジャルジャルのファンと前置きしているものの、一生懸命考えてきたベストなネタを 「嫌い」で一刀両断(笑)。

恵美ちゃんは、何度も「ごめんね。」と謝ってはいましたが、ジャルジャルにとっては逆にツライ言葉です・・・。

決勝ラウンドに進んだジャルジャルには、

「流れでいくとジャルジャルは低い点をつけると思ってるでしょう。また『インドネシア』『ネシア』って言われたらいやですけど、そんなことないと思うんですよ。(同じネタは)やりません。だから誤解のないようによろしくお願いしたいと思います。ジャルジャルのファンが私のこと嫌うのいやなのよ」

と審査の公平さを誓っていた通り、ジャルジャルの決勝ネタでは大笑いするも、公平に 「和牛」に票をいれる厳しい恵美ちゃんでした。

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第15回大会(2019)

和牛 92点

和牛に92点とつけつつも、からし蓮根のコメント中に突如、和牛へ話をすり替えてきた恵美ちゃん。

「私は去年もその前も私は和牛にチャンピオンを入れました。でも、なんかそういう横柄な感じが、和牛に対して感じました。だからきびしい意見を。なんかこのステージは僕のもの、リサイタル!緊張感もなんにもない、そういうぞんざいなものを感じました。からし蓮根は初々しいものを感じ、フレッシュだし、必死さ、てっぺんを取ろうという気持ちがギュッと伝わってきて、私は大ファンよ!(絶叫)」

和牛に対して、かなり厳しい意見の恵美ちゃんでしたが、決勝の舞台まで残れなかった和牛への もどかしさ に、喝を入れたように感じましたね。

期待していたからこそ許せなく、力を認めているからこそ不甲斐ないことされると腹が立つ、恵美ちゃんの気持ちがよく伝わるコメントでした。

和牛は、これを愛の鞭と受け取って、来年また頑張ってもらいたいものです。

↓2019年優勝のミルクボーイプロフィール↓


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実は愛が溢れる上沼恵美子のコメント

恵美ちゃんのコメントは確かに厳しく、ときには批判や炎上を招くこともあります。

しかし、そんな暴言ともとれるコメントの裏には、恵美ちゃんの笑いに対する考えや優しさが隠されているのです。

本物の実力

M-1の審査員というのは、「この笑い、あなた何点つけますか?」と審査員のセンスも試される場なのです。

もし間違った点を出そうものなら「コイツ分かってないな。」と言われるリスクもあります。

そんなプレッシャーのなか、ここまでハッキリと笑いを評価しコメントできる恵美ちゃんって、凄いと思いませんか?

それは、自分の「笑い」の軸がしっかりしているから出来ること。

「海原千里・万里」として高校生から現在まで活躍してきた実力は本物です。

以前 恵美ちゃんは、こんなことを言っていました。

「私、売れない芸人はすぐに分かるんです。間のとり方で」

「上沼恵美子は笑いが分かってない」と批判する人は、一度「海原千里・万里」の漫才を見てみて下さい。凄いですよ。

「好き」「嫌い」は優しさ

恵美ちゃんは、コメントで「好き」、「嫌い」という言葉をよく使います。

この言葉は、「個人の好みで点数をつけている」「えこひいき」と思われがちです。

しかし、恵美ちゃんのコメントを「好き=面白い」「嫌い=面白くない」に置き換えてみれば、しっくりくることが分かります。

「面白くない!」と言うこともできますが、そこは本気で笑いに挑む芸人を 「傷つけない」恵美ちゃんの優しさなのです。

憎まれ役で盛り上げる

M-1が終了すると、毎回といってもいいくらい話題となる恵美ちゃんのコメントは、なんだかんだ言って、一番盛り上がったりしているのではないでしょうか。

批判されたくなかったら周りに合わせて無難な点数をつけ、あたりさわりないコメントをすればいいことで、何度も挑戦しているベテラン芸人には、甘い点数をつければ好感度もあがることでしょう。

しかし、恵美ちゃんはそんなことはしない。

厳しく真剣なコメントをすることで、あえて「憎まれ役」を買い、M-1の公平性を体現しているのです。

「私はえこひいきをしません。審査員を何年もやらせていただいているが、真剣に審査させていただいております」

と断言している通り、恵美ちゃんの存在こそが、事務所やしがらみの関係がない「審査はガチ」と思わせる証拠なのです。

M-1という「ショー」に、恵美ちゃんはかかせない存在と分かっているからこそ、松ちゃんも自ら審査をお願いしに行っているのでしょうね。

最後に

上沼恵美子さんの過去のM-1審査のコメントを振り返って分析してみましたが、いかがだったでしょうか。

辛辣で厳しいコメントには、上沼恵美子という芸人の実力と優しさが隠されていることも分かりました。

次回もキレッキレッのコメントを期待しています(笑)。

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