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『罪の声』原作小説ネタバレ・犯人の正体・相関図!映画では誰が演じる?

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2021年秋に公開される『罪の声』は、世間を揺るがす事件の脅迫テープが、自分の声だったという衝撃的な内容から始まり、事件の加害者の甥である俊也と、新聞記者の阿久津が二つのルートから事件の真相に迫っていくストーリーです。

そこで今回は、映画『罪の声』をもっと楽しむため、原作のあらすじ・ネタバレをご紹介します。

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『罪の声』原作あらすじ


罪の声 (講談社文庫) [ 塩田 武士 ]

京都で父・光雄から引き継いだ「テーラー曽根」を営む曽根俊也は、ひょんなことから父の遺品が入る段ボールの中からカセットテープと黒革の手帳を見つけた。

黒革の手帳には、ぎっしりと英文が書かれており、職人の父親とはまったく結びつかないものだった。

カセットテープを聞いてみると、 「ばーすーてーい、じょーなんぐーの、べんちの…こしかけのうら、きょうとへむかって、いちごうせんを…にきろ」という幼い俊也の声が入っていた。

俊也はそれが、ギンガ社長を誘拐し、毒入り菓子をバラまき、複数の製菓・食品メーカーを恐喝した「ギン萬事件」の脅迫テープであることに気づいた。

すぐにネットで、「ギン萬事件」のことを調べると、そこには“被害企業との接触に、女性や児童の声が入った録音テープが使用された”と書かれてあった。

なぜ自分の声が、「ギン萬事件」で使用されたのか。なぜ父がこんなものを持っているのか。

不安に思った俊也は、迷いながらも父の同級生の友人である堀田信二に相談することにした。

光雄から俊也のことを頼まれていた堀田は、驚きながらも俊也に協力することを承諾し、気になることを語りはじめた。

父の達雄には達雄という兄(俊也にとって伯父)がいた。

俊也は存在こそは知っているものの会ったことはない人物だ。

堀田と同じ柔道教室に通っていた達雄は、三十年以上も前に イギリスで消息を絶ち音信不通となっていた。

手帳に書かれたイギリス英語と、イギリスで失踪した伯父・達雄との間に、なにか関係があるのでは?と考えた堀田と俊也は達雄と親しかった人物に会いにいくことにした。

伯父の同級生のフジサキによると、達雄のお父さん(俊也の祖父)・曽根清太郎は、東京に単身赴任し学生グループと仲良くなり、その一部が内ゲバと呼ばれる新左翼の過激派に属していた。

その清太郎は45歳のとき、東京都内の路上で左翼の過激派グループに襲われ亡くなってしまった。

清太郎が務めていた会社「ギンガ」は、清太郎が極左集団に属していたという報道を信じ、退職金はかろうじて出してくれたものの、会社関係の人間は線香1本もあげに来てくれなかった。

このことに達雄は怒り「ギンガに親父は使い捨てされた」と思いこむようになったという。

そんなときに、清太郎に世話になった学生グループと達雄は交流を深めていき、達雄は過激派左翼にのめり込み「ギンガ」や警察をてきしするようになっていった。

父・一雄から祖父や伯父のことを全く知らされてなかった俊也は、伯父と「ギン萬事件」が関わっている可能性に戸惑った。

一方で、俊也と同じく「ギン萬事件」を追う阿久津英士という男がいた。

阿久津は、大日新聞 文化部に所属する記者だが、上司の鳥居から年末企画に「ギン萬事件」を取りあげるからイギリスに取材にいけと命令された。

「ギン萬事件」が起こる4か月まえに、オランダのアムステルダムで世界的なビールメーカーハイネケンの社長が誘拐され、身代金を要求される事件がおきていた。

阿久津には、この事件当時、現場周辺で聞き込みをしていたロンドン在住の東洋人を見つけ出し取材してこいということだった。

三十年前のわずかな手がかりだけで、謎の東洋人を探すのことは記者であっても難しいこと。

阿久津は上司の無理な要求にうんざりしながらも、イギリスに飛び立った。

イギリスに渡り聞き込みを行ッタ阿久津は、その東洋人と親しくしていたソフィー・モリスという女性には話を聞けたもの取材は空振りに終わった。

俊也と堀田は、「ギン萬事件」の関係者が会合を開いていたとされる小料理屋「し乃」を訪ねたが、女将は取り付く島もないような態度で何も教えてくれなかった。

しかし、俊也のお願いに根負けした板長が女将に内緒で、「ギン萬事件」が起こった年に会合があって、柔道をやっているような耳が潰れた大きな男の人がいたと証言した。

堀田は、それは達雄と同じ柔道教室に通っていた生島秀樹という男の可能性があると言った。

というのも、当時、堀田もその柔道教室に通っていたのだ。

生島秀樹は、高校卒業後に滋賀県警に就職していたが、暴力団から金品を受け取ったとして退職させられていた。

生島秀樹は妻と中学三年生の長女・望(のぞみ)と小学校二年生の長男・聡一郎がいたが、ある日を境に 神隠しにあったように、姿を消してしまっていた。

阿久津は、当時「ギン萬事件」を追っていた先輩記者の水島に事件の詳細を教えてもらった。

そして、犯人グループと無線のやり取りを録音していた男の声が、在日の金田哲司という男に似ているとの情報を得て、その男と付き合っていた小料理屋「し乃」の女将を訪ねていた。

阿久津は、「し乃」の女将には追い返されたものの、後日 板長から「ギン萬事件」の会合には7人参加しており、その中に金田哲司もいたこと、犯行グループ「くらま天狗」の挑戦状の内容を話し合っていたということが聞けた。

以下からネタバレを含みますので、まだ作品を見ていない方や結末を知りたくない方はご注意下さい。

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原作『罪の声』相関図


※無断転載はご遠慮ください。

『罪の声』原作の結末ネタバレはここから

俊也と堀田は、神隠しのように姿を消した生島一家の消息を探るため、生島秀樹の長女・望(のぞみ)の担任だった大島美津子を訪ねた。

当時の望は翻訳家になるのが夢で、「留学したい」と言ってたが、ある日、突然学校を欠席した。

心配になった担任の大島は、すぐに自宅に向かったが、生島一家は、そ忽然といなくなっていた。

学校側は事件性があるとして、滋賀県警に連絡したが、生島は、元職場で不祥事を起こしたということで、夜逃げということで片付けられてしまった。

大島によると、地元では、夜逃げにしてはおかしい….生島秀樹が「ギン萬事件」に関与しているのでは…と噂になっていたという。

大島美津子は、俊也たちに話をしながら、家庭の事情で事件に巻き込まれた望を不憫に思い、涙を流した。

一方、阿久津は、犯人グループが株で儲けていたという噂を聞き、証券会社の草野球チームの写真に映っていたニシダ(仮名)という男に話を聞きに行った。

ニシダが話すには、当時は違法まがいの方法で株操作する仕手筋が横行しており、犯行グループは「ギンガ株」などで儲けていたというのだ。

また犯人グループの無線の“牛若丸”の声を聞いたニシダは、これは吉高という男だと答えた。

吉高という男はは、「し乃」の板長が犯行グループの中で見かけたという関西アングラ人脈に詳しいという人物だった。

最初は乗り気ではなかった「ギン萬事件」の取材だったが、キツネ目の男に少し近づいたことで阿久津は興奮していた。

阿久津と堀田は、生島望の担任だった大島美津子から、望には天地幸子という親友がいたという事を教えられ、会うことにした。

幸子は、生島一家が失踪した後も、望と連絡をとっていた。

望から聞いた話によると、失踪した日の朝、母・千代子、弟・聡一郎、望が朝食をとっていると、男の人二人が家にやってきた。

その男たちの名前は“ソネ”と“ヤマシタ”いう名前だったという。

俊也は、“ソネ”という名前をきき、やはり伯父の曽根達雄が事件に関係していたことを確信した。

男二人に「しばらく帰ってこられないから、すぐに荷物をまとめなさい」と言われ、追い立てられるように家を出た望たちは、ヤマシタという男の愛人の家に人質として生活をしていたという。

そして、その時には、父親の生島秀樹はグループ内の仲間割れで殺害されていたという。

しばらくすると、ヤマシタの愛人が暴力を振るったり、金をくすねようとするので、望たちは兵庫県南部の街に連れていかれ、望は学校に通うこともできずに、スナックで働かされていた。

幸子にも「学校に行きたい。帰りたい。」と泣きながら電話をしてきた。ある日、特に沈んだ声のときがあり、幸子が聞いたところ望は、犯人が流したギン萬事件の声は、望と弟の聡一郎の声だと言っていた。

その後、望は「ギン萬事件」の口封じのため、キツネ目の男に殺され、聡一郎も「静かに暮らさないと、お母ちゃんも同じ目にあうぞ」と言われ暴力を振るわれたという。

その後、聡一郎はヤクザがまがいの建設会社で働くも、母と共に暴力を振るわれ辛い生活を送っていた。

ある日、聡一郎はヤクザの中でも自分に優しくしてくれていた津村克己と一緒に、ヤクザ事務所に火をつけ逃げ出した。

その後は、母親を置いてきたことを後悔しながら、追っ手から逃れる怯えた日々を過ごしていた。

あまりにも悲惨な生活を強いられていた望と聡一郎の人生に、同じ加害者側の子供である俊也は、何もしらずに普通に生活してきたことを恥じた。

阿久津は、生島と産廃業者で生島の高校時代柔道部の後輩である山下の写真を持って、「し乃」を訪れた。

阿久津は、板長から、生島のことを聞きに来た男が二人いて、一人は曽根達雄の甥っ子で、自宅からギン萬事件の犯行テープが出てきたという話をしていたと知った。

阿久津はその情報を元に、京都にある「テーラー曽根」を訪れ、俊也と対面した。

俊也は自分たち家族が「ギン萬事件」関わったことが世間にバレてしまうと恐れ、阿久津を追い返した。

すると阿久津は 「あなとの伯父さんに会ってきます。」と言い残し去っていった。

以前イギリスで会った ソフィー・モリス教授の恋人がタツオ・ソネだと突きとめた阿久津は、イギリス・ヨークという街で曽根達雄に会うことに成功した。

阿久津がこれまでの取材で得られた「ギン萬事件」の詳細をぶつけると、達雄は重い口を開いた。

父・曽根清太郎が過激派左翼に殺された後、ギンガは、清太郎が過激派左翼に仲間という噂を鵜呑みにし、内ゲバによって殺されたとして誰も葬式に参列しなかった。

疑いが晴れたあとも、線香をあげに来てくれる人は一人もいない寂しいものだった。

達雄がギンガを恨み失望していたときに、柔道教室の仲間だった生島がイギリスにやって来て「金持ちに一発かましたろ」と持ち掛けてきた。

生島は、警察官を辞めさせられたことに納得しておらず、ヤクザの世界でも下っ端の扱いをされ、のし上がりたいという野望を持っているようにみえたという。

「ギン萬事件」の計画を教えられた達雄は、父に極左のレッテルを貼ったギンガや警察への恨みが晴らせると奮い立ち、犯罪に加わった。

達雄から事件の詳細を聞き終えた阿久津は、達雄の犯行動機には正義がなく、結果的に望や聡一郎、俊也を苦しめているだけだと感じ、虚しい気持ちで帰国した。

帰国した阿久津は、俊也に会いにいきイギリスでの達雄のインタビュー記事を渡した。

俊也は、阿久津の物腰の柔らかい姿勢や真面目な仕事ぶりに次第に心を開いていたが、1つ気になることを質問した。「僕のことを記事にしますか。」と。

すると阿久津は「犯人の特定は虚しくなるだけ。未来につながる記事を書きたいので、生島千代子さん、聡一郎くんの行方を追ってみませんか。」と言った。

阿久津と俊也は、なんとか聡一郎を探し出し、話ができることになった。

二人の前に現われた聡一郎は、39歳という実年齢よりは老け、歩んできた生活の過酷さが見られた。

聡一郎は、事件後の生島一家の詳細を語り終えた最後に、 「僕は母を置いて、逃げてしまった。母に会いたい。」と涙を流した。

「ギン萬事件」によって、人生を粉々にされた聡一郎の唯一の願いを聞き「何としてでも母親に合わせたい」と阿久津と俊也は思った。

俊也は母・真由美に、家から「ギン萬事件」のテープとノートが見つかり、調べていたことを告白した。

すると母から、 「犯行テープを録音したのは、私です。」という、驚くべき答えが返ってきた。

結婚する前の母・真由美は、学生運動に参加する行動的な女性であり、伯父・達雄とも闘争集会で顔を合わせる仲だった。

ある日、真由美の生活を一変する出来事がおこった。

父が金の入ったカバンを拾い警察に届けた。すぐに持ち主が見つかったが、その持ち主が主張する金額とカバンの中の金額が違うということで、父は逮捕されてしまった。

裁判では、物証がないにもかかわらず父は有罪となり、真由美の一家は困窮し、ついに父は自殺をした。

そんなとき、新聞記者が訪れ、父が届けたカバンから金を盗んだことが発覚した警察が懲戒免職処分となったことを聞かされた。

その後、光雄と見合い結婚した真由美は、なねてより顔見知りだった義理兄となった達雄と再会した。

そして、達雄から「ギン萬事件」の計画を聞き、父の無念をはらすため協力したのだった。

話を聞いた俊也は、母のことは好きだが、自分の子どもを危険にさらしてでも、事件に加担した気持ちは、理解できなかった。

聡一郎は、老人ホームで暮らす母・千代子と再会することが出来た。

聡一郎が放火して出ていった後、ヤクザの元から逃げだした千代子は、地方を転々として暮らしてきたという。

そして犯行のテープを聞かされると「望ちゃんの声や…ごめんなさい。」と拝むように声を震わせ泣いた。

そして 机の上に、昔 聡一郎からもらったという、 「ギンガ」の青いスポーツカーを置いた。

俊也は、母と聡一郎を繋いでいたものが、「ギンガ」のおもちゃだったことに、深い悲しみを感じたが、それが聡一郎の元に戻ってきたことに小さな希望を見出すことができた。

映画『罪の声』での犯人役は?

2020年秋に公開される『罪の声』で、俊也の伯父・曽根達雄を演じるのは、 宇崎竜童さんです。

父の無念を晴らしたいという気持ちは分かるものの、結局は自分の身勝手さで、俊也や生島一家の子どもたちを苦しめてしまう達雄を、宇崎さんがどうのように演じるのか楽しみでなりません。

映画に関して詳しくは、以下の記事にまとめてありますので、ご覧下さい。↓

映画『罪の声』キャスト一覧&相関図は⇒こちら

最後に

歴史的な事件に使われた犯行テープの声が、自分の声だったというショッキングな内容から始まる『罪の声』。

「ギン萬事件」を追っていくうちに、俊也と阿久津は、事件によって埋もれてしまった被害者の辛さや、その後の悲惨な生活を知ることになります。

結局、社会的弱者の子どもが一番の被害者だったという、やりきれない事件ですが、希望で終わるラストに少し救われました。

ぜひ映画を観て、『罪の声』をもっと深く知りたくなった方は手にとってみて下さいね。

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