『望み(映画)』キャスト・相関図・結末ネタバレ!原作は雫井脩介のサスペンス

息子が無断外泊をしたまま連絡が取れなくなり、少年がリンチにより亡くなる事件が発生した。行方不明の三人のうち、犯人だと見られ逃走中の少年は二人。息子は犯人なのか…それとも?たとえ加害者であってもいいから、生きていて欲しいと望む母親、息子を信じるがゆえ無実を願う父親、自分の将来を思い兄が被害者であってほしいと思う妹。幸せな日常から一変、息子の事件により、翻弄される家族の苦悩とやるせなさを描いた映画『望み』の相関図・キャスト・原作ネタバレをご紹介いたします。
映画『望み』キャスト一覧
石川家
![]() 石川一登 演・堤真一 |
規士の父。一級建築士で設計事務所を営む。規士の性格から、事件の被害者で無実だろうと信じている。 |
![]() 演・石田ゆり子 |
自宅でフリーの校正者の仕事をする母。口数が少なくなりそっけない息子を温かく見守っている。規士が加害者であっても生きて欲しいと願っている。 |
![]() 演・岡田健史 |
一登と喜代美の高校一年生の長男。妹にも優しく、母の手伝いもする少年だったが、ケガのせいでサッカーを辞めてからは、友人が増え無断外泊を繰り返すようになる。ある日、家に戻らなくなり行方不明に。 |
![]() 演・清原果耶 |
規士の妹で中学生。私立高校の受験を控えている。兄には生きていて欲しいと思う一方、加害者でないことを願っている。 |
その他の人々
![]() 寺沼 演・加藤雅也 |
高校生の少年の死体遺棄事件を捜査する刑事。事件捜査のため規士の家を訪れる。 |
![]() 演・市毛良枝 |
喜代美の母。規士を心配する喜代美を案じている。 |
![]() 内藤 演・松田翔太 |
フリーのジャーナリスト。喜代美がインタビューを受ける代わりに情報提供してくれる。 |
![]() 高山 演・竜雷太 |
一登の仕事の取引先の社長。一登の息子・が事件に関与していると知り、一登の設計事務所との付き合いを切ろうとする。 |
映画『望み』相関図
映画『望み』あらすじ
東京郊外で、モデルルームのような邸宅に暮らす石川一家。
父の石川一登(堤真一)は、建築家であり自宅横に設計事務所を構え、誰もが羨む裕福で幸せな家庭を築いていた。
しかし、そんな幸せな日常は一変する出来事が起こる。
息子・規士(岡田健史)が、「ちょっと出てくる。」と無断外泊をし行方不明となってしまい、同じころに同級生・倉橋与志彦の遺体が見つかった。
目撃者の証言で、倉橋与志彦の遺体が遺棄された現場から逃げる少年が目撃され、規士が関与しているのではと、周囲から石川家は疑惑の目を向けられる。
母・喜代美(石田ゆり子)は、たとえ人殺しであっても息子に生きていて欲しいと願い、父・一登は「アイツはあんなことできる奴じゃない。」と被害者として亡くなっていたとしても無実を信じている。
息子は被害者か?加害者か?という、それぞれの「望み」が交錯し家族を翻弄していく。
映画『望み』原作ネタバレ
映画『望み』は、『火の粉』、『仮面同窓会』などで知られる雫井脩介(しずくい しゅうすけ)さんによる同名小説が原作です。
雫井脩介さんの作品は、予想外の結末や不気味な人物などが登場することが多いですが、本作は家族一人一人の心理描写が丁寧に描かれているサスペンスミステリーです。
そのため、「あっ!」と驚くトリックはありませんが、自分が石川家の一員になったように感じ、「規士が加害者であってほしいか、被害者であってほしいか?」と常に問われているような感覚に襲われます。
どちらを選ぶかと聞かれたら、どちらも選びたくはありません。しかし、その選択肢はないのです。
家族である規士を大切に思う気持ちは皆同じなのに、徐々に家族に亀裂が入っていく様子は、真綿で首を絞められるようです。
早く結末を知りたいけれど、知ってしまうのが怖い。どちらの結末になってもハッピーエンドにはならない。
そんな身もだえするほどの、やるせなさ、切なさを、読者の方は感じるのではないでしょうか。
結末やネタバレを知りたい方は、以下の記事にまとめましたので、ご覧ください。
『望み』ネタバレ!原作のあらすじとラストの結末は⇒こちら

最後に
映画『望み』は、『SPEC』シリーズで知られる堤幸彦さんが監督、『八日目の蝉』の奥寺佐渡子さんが脚本を務めるということで期待が高まります。
家族を想うがゆえに、堤真一さん、石田ゆり子さん、清原果耶さんが、苦悩し、揺れ動く細やかな演技にも注目です。
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