ドラマ『ノースライト』キャスト・相関図・あらすじ西島秀俊主演の癒しのミステリー

「あなた自身が住みたい家を建てて下さい」と建築家・青瀬稔に依頼してきた一家が失踪するという不可解な謎から始まるNHKドラマ『ノースライト』。原作は、日本を代表するミステリー作家である横山秀夫さんによる「家族」の再生を描いた建築ミステリーで、2020年本屋大賞にノミネートもされた傑作です。そこで今回は、家と家族が結ぶ喪失と再生を描いたドラマ『ノースライト』のキャスト・相関図・あらすじ、そして原作ネタバレまでご紹介いたします。
ドラマ『ノースライト』相関図
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ドラマ『ノースライト』キャスト一覧
主人公の家族
![]() 演・西島秀俊 |
建築家。幼少期はダム建設に従事する父に連れられ全国を転々として過ごした。建築士になるも、離婚してからは、岡嶋設計事務所でおざなりに仕事をしていた。吉野の依頼を受け、自分の思いの詰まった家を完成させる。しかし、その家に誰も住んでいないと知り愕然とする….。 |
![]() 演・宮沢りえ |
青瀬の元妻。バブルが弾け、青瀬が酒浸りになり離婚。 |
![]() 村上日向子 演・長澤樹 |
青瀬とゆかりの一人娘。離婚後は月イチで青瀬と面会している。 |
岡嶋設計事務所
![]() 演・北村一輝 |
青瀬が働く、設計事務所の所長。大学の同級生でもある。市の建設事の指名業者になろうと奔走する。 |
![]() 石巻豊 演・柄本時生 |
岡嶋設計事務所に勤務する建築士。青瀬と同じく挫折経験があり、立ち直るキッカケを探している。 |
![]() 津村マユミ 演・田中みな実 |
岡嶋設計事務所の事務員。所長である岡嶋昭彦(北村一輝)の幼なじみで、岡嶋の事を誰よりも理解している。 |
![]() 竹内健吾 演・井之脇海 |
岡嶋設計事務所の若手社員。 |
依頼人・吉野家
![]() 演・伊藤淳史 |
青瀬に「あなた自身が住みたい家を建てて下さい」と建築依頼をしてきた施工主。家の完成後に一家で行方不明になる。 |
![]() 吉野香里江 演・徳永えり |
吉野の妻。 |
その他
![]() 演・青木崇高 |
かつて青瀬と同じ設計事務所で働いていた建築士。現在は独立し都内に設計事務所を構える。コンペの競合相手。若い頃、青瀬とゆかりを取り合った恋のライバルでもあった。 |
![]() 岡嶋八栄子 演・田中麗奈 |
岡嶋の妻。 |
![]() 演・寺脇康文 |
青瀬の父。「渡り」といわれるダム工事の型枠職人として全国を転々としながら仕事をしていた。足を踏み外し崖から転落し亡くなった。 |
![]() 演・勝矢 |
吉野の家のドアを乱暴に叩いていたギプスをはめた男。 |
『ノースライト』あらすじ
「すべてお任せします。あなた自身が住みたい家を建てて下さい。」
そう言って、建築士の青瀬稔(西島秀俊)に依頼してきた吉野陶太(伊藤淳史)のY邸。
バブルが弾け、妻・ゆかりと離婚してからは流れ作業のように依頼をこなしていた青瀬だったが、創作意欲をかきたてる吉野の依頼に心が躍った。
青瀬は、所長・岡嶋昭彦(北村一輝)の応援を受け、夜を徹してプランを練り、夢中で図面を引き、北向きの窓から差し込む柔らかな光が印象的な家を完成させた。
望まれて設計した新築の家。依頼主の一家は、新しい自宅を前にあんなに喜んでいたのに…一年後、依頼人・吉野陶太の一家は、Y邸に移り住まず、家が放置されていることが判明した。
青瀬がY邸を訪ねると、吉野一家がそこに越してきた形跡もなく、電話機以外には家具もない。
ただ1つ北側の大きな窓から浅間山を望むように置かれた 「※タウトの椅子」を除けば…。
吉野一家はどこに消えたのか?所長の岡嶋が隠していることは何か?そして、妻・ゆかりと吉野との関係は?
一脚の椅子を頼りに、一家の行方を追っていく青瀬だったが…そこには、思わぬ結末が待っていた。
一家失踪事件という静かな謎の上に、社会、家族、親子、恋愛への葛藤が美しく積み重ねられ、やがて温かな結末を迎えてゆく…。
※タウトとは、ドイツの建築家ブルーノ・タウトのことで、昭和初期にナチス政権による迫害から逃れるためベルリンを脱出し、日本に渡ってきた。桂離宮の建築の美しさを再発見し、日本の工芸品の普及とデザイン向上に尽力した人物。
ドラマ『ノースライト』の原作
ドラマ『ノースライト』は、作家・横山秀夫さんによる同名小説が原作です。
横山秀夫さんといえば『陰の季節』『半落ち』『クライマーズ・ハイ』『64』など、 警察小説の第一人者として知られていますね。
事件記者だった経験を生かし、個人と警察組織の対立を緻密に描いた作品が多く、読み応えも抜群です。
『ノースライト』は警察ものではなく殺人事件も登場しませんが、謎解きよりも人間ドラマに重きを置いた作品で、横山作品らしい男同士の骨太な友情も描かれています。
また、物語のキーとなる吉野の依頼のY邸は、実際にドラマ撮影のため信濃追文に建てられ、原作者の横山秀夫さんも絶賛。
ストーリーは、一家失踪の謎→建築家ブルーノ・タウト→美術館建設事業のコンペ→青瀬の“渡り”の思い出など、あちこち飛びますが、複雑になりかけたところで伏線をすべて回収し、迎える結末には驚くしかありません。
横山秀夫さん得意の「本格ミステリー」を良い意味で裏切られ、タイトルの「ノースライト」のようにじんわり暖かい読後感を味わえることは間違いなしです。
ドラマで興味を持った方は、一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。
原作『ノースライト』あらすじから結末は⇒こちら

最後に
NHKドラマ『ノースライト』の放送日時は、
◆2020年12月12日(土)、19日(土)<全2回>
です。
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