『共喰い(映画)』ネタバレ!あらすじから結末と感想
昭和の終わりを舞台に、どぶ川近くに住む家族の性と暴力を描いた映画『共喰い』。
今回は菅田将暉さん主演の『共喰い』のあらすじから結末ネタバレをご紹介いたします。
『共喰い』あらすじ
昭和63年の夏。17歳の誕生日を迎えた高校生の遠馬(菅田将暉)は、父の円(光石研)と父の愛人の琴子(篠原友希子)と三人で、川辺の一軒家に暮らしている。
母の仁子(田中裕子)は、橋の向こうで魚屋を営んでおり、空襲によって左手をなくしたため、特注の義手をはめて魚をさばいている。
仁子には、戦争が終わり結婚したいと思っていた男性がいた、相手の母親から「まさか手の無い子が産まれてくるんじゃなかろうね。」と言われため、右手で母親の口をこじ開け、左腕の先をくわえさせ「あんたのその舌、胃袋まで押し込んでやろうか。」と言ったほど、肝の座った女性だった。
その後、男性と破談になった仁子は、貧乏をしのぐために川辺で魚屋をはじめ、10歳年下の円と知り合い結婚。
手のない女を嫁にしようという珍しい男だった円だったが、女性関係はだらしなく、肉体関係を結ぶときには、相手を殴りつけるという性癖があった。
仁子も、暴力を振るわれていたが、遠馬がお腹にいるときには暴力を止める代わりに、他の女性を渡り歩いた。
遠馬が産まれて1か月後には、また殴り始めたので仁子は、魚屋で一人暮らしを始めたのだった。
遠馬を連れていかなかったのは、「遠馬は、あの人の種やからね。あんたが産まれてすぐに、お腹の中にあんたの妹か弟がおったけど、病院でひっかき出しててもろた。あの人との子は、あんただけで十分。」と言った。
そして、最近、魚をさばくための特注の義手の調子が悪く、仁子は引退しようと思っており遠馬に「あんた。魚屋やらん?」と聞くのだった。
父の円は、よく分からない商売をしており、家に外国人から電話がかかってきたり、家にはどう見ても会社員に見えない人が訪れることもあった。
遠馬には、千種(木下美咲)という彼女がおり、いつも神社で逢瀬を重ねていたが、遠馬はいつか円の血をひく自分も恋人の千種に同じことをするのではないかと恐れていた。
『共喰い』結末ネタバレ
同じ血
神社での逢瀬の後、千種から、関係を持って13回目になっても、まだ痛みを感じていると聞かされた遠馬は、自分の技量不足に落ち込んでいた。
遠馬が家に帰ると、琴子から遠馬に彼女が出来たと聞いた円が、「ワシも、もういっぺん若い子と…」と言うのだった。
円の愛人の琴子は、飲み屋街の店で働く35歳の女性で、あまり酒の強くない円が店に通い続け、ようやく口説き落とし、1年ほど前から一緒に暮らしている。
頬や目の周りに、アザを作っている琴子を見て、遠馬は、なぜ付き合っているのか問うと、琴子は「私のからだは、殴るともっと良くなるらしいんよ。」と笑って答えた。
そんな琴子を見た遠馬は、ひどく頭の悪い女だと思うのだが、その反対に自分も琴子と関係を持ちたいと思ってしまうのだった。
ある日、遠馬は円にウナギ釣りに誘われた。仁子が川に捨てる魚の残骸にウナギよってくるので、魚屋の傍ではウナギがよく釣れるのだ。
遠馬は、父、母、自分の三人が揃うこのウナギ釣りの時間が好きだったが、父は約束したにも関わらず姿を現さなかった。
仁子は「なんかあったんかな。あの人さっき見たら目が血走っとった。あの目をしてるときは危険や。」と呟いた。
次の日、琴子から円との子を妊娠していると聞かされた遠馬は動揺し、千種を呼び出すが拒まれ、苛立った遠馬は、「俺との子どもが出来たら腹からひっかき出すんか。」と言いながら首をしめてしまう。
父と同じように暴力を振るってしまった遠馬は、魚屋に立ち寄るが、仁子には「あいつと同じ、恐ろしげな目をしちょる。」と言われてしまう。
10日後、遠馬は、千種に電話をかけ「首をしめたことを謝る。許してくれんでもいいから、神社に来てくれんか。痛くないようにするから」とお願いするが、千種からは「あんた死んでくれん?」と電話を切られてしまう。
それから魚屋に寄った遠馬は、仁子から千種のお母さんが魚を買いにきたことを告げた。
千種と会っておらず、おかしな目つきの遠馬に、仁子は「あんた殴ったんじゃなかろうね。私もお父さんに初めて殴られたとき殺そうと思ったんよ。あんたも覚悟しとき。でも、お父さんは殴るけど、片手の無い女を笑ったり、バカにしたりはせんかった。」と悲しそうに言った。
家に帰った遠馬は、琴子から「出ていくことにしたんよ。あの人には完全に出ていくまで黙っていてほしい。」と聞くと、「おれは、親父もお袋も琴子さんもバカやと思ってたけど、バカじゃない。琴子さんは、ちゃんと逃げようと思ったんやから。」と泣いた。
琴子さんは「自分の親のことバカって言うんは良くないよ。」と、言った。
千種とも会えず、琴子も居なくなる現実に耐えきれなくなった遠馬は、近所のアパートで体を売る40代くらいの女性のところへ行ってしまう。
円が、その女性の常連だったため、遠馬は「金は親父にもらっとけばええ」と言うと、女は「安うしといてあげるよ。あんたは、お父さんほどめちゃくちゃじゃなかったけぇ。」と答えた。
夏祭り
夏祭りの日、近所の子どもたちに連れられ、千種が遠馬の家にやってきたが、遠馬は「また俺はお前を殴るぞ。俺はあの親父の息子ぞ。」と突き放してしまう。
千種は「そんなん。せんかったらええだけ。夏祭りの時間に神社で待ってるから。」と言い残し、去っていった。
その後、円が家に帰ってくると、「お前もアパート行ったらしいな。俺はぜんぜん怒ってない。どんどんやれ。ばっしん、ばっしん殴ったらええ。そんで、あのバケモンに親子で子ども産ませたらいい。」と笑った。
円に嫌悪感を感じながらも、父に自分の性癖を指摘されてしまい、苛立った遠馬は「そんなこと言うてええんか。殴ったから琴子さん出ていったで。」と告げ口した。
円は「俺の子ども持ち逃げしやがって!」と言って、雨のなか家から出ていった。
しばらくすると、子どもたちが「まーくんのお父さんが…俺たち止められんかった」と言って、遠馬を呼びにきた。遠馬は急いで家を飛び出すと神社へ向かった。
その途中、円に出会った遠馬が問いただすと、円は「琴子を探しにいったら、社で子どもが“千種ちゃん。まーくん まだぁ”って騒いどったけん、ほんとは琴子が良かったけど、我慢できんくてなって。お前も分かるやろ。お前。まだあの子殴ってなかったんか。」と笑った。
遠馬が社に到着すると、傷ついた千種が横たわり「子どもたちが助けようとしてくれたけど無理やった。いつも社でしてたからバチが当たったんかねぇ。」と言った。
遠馬が「アイツを殺す。」というと、千種は「止めんけど、私が起き上がるの助けて。」と言って、遠馬を抱きしめた。
そして、遠馬はボロボロの千種を連れて魚屋に行くと、仁子はすべてを悟り「私が最初に、あいつをやっておけばよかった。千種ちゃんもう大丈夫やけんね。」と言って、包丁を持って円を探しにいった。
そして、遅れて駆けつけた遠馬の目の前で円は刺され、仁子の義手ごと包丁が腹に刺さった状態で、円が川に流されていった。
結末
仁子は、社でタバコを吸っているところを警察に逮捕された。
拘置所に面会にきた遠馬に、仁子は「自分の判決まで、あの人(昭和天皇)」には生きとって欲しい、恩赦があるから。これまで、あの人より先には逝かんぞぞと思って生きてきたんよ。」と言った。
仁子は、昭和天皇のせいで戦争が始まり、自分は手を失い、殺人まで起こしてしまったのだから減刑くらいはしてもらわないと。と考えていたのだ。
面会の帰りに遠馬は、川辺に帰らないつもりで、琴子が営む飲み屋を訪ねた。
琴子は再会を喜び、お腹の子が円の子ではないことを告げ、関係を持とうとする。しかし、遠馬が琴子の首に手をかけたとき、お腹の子が動き、遠馬の興奮は冷めていった。
遠馬が、川辺の魚屋に戻ると、そこには魚を下ろす千種の姿があった。その日の夜、遠馬は千種の寝ている首に手をかけようとするが「殺されるんと、手を縛られるんどっちがええ。あんたの手はうちを殴るためにあるん。うちを可愛がるためにあるんやない。」と言われてしまう。
そして、千種は手を縛られた仰向けの遠馬の上に、またがった。
そんな年が明けて、昭和は終わった。ーEND-。
『共喰い』キャスト
遠馬 演・菅田将暉 |
17歳の高校生。 |
仁子 演・田中裕子 |
遠馬の母。魚屋を営んでいる。空襲で左手を失い義手をつけている。 |
円(まどか) 演・光石研 |
遠馬の父。 |
琴子 演・篠原友希子 |
飲み屋で働く35歳の円の愛人。 |
千種 演・木下美咲 |
遠馬の彼女。 |
アパートの女 演・宍倉暁子 |
アパートの1室で体を売る40代の女性。 |
刑事 演・岸部一徳 |
仁子を連行する刑事。 |
若い刑事 演・淵上泰史 |
仁子を連行する刑事。 |
『共喰い』評価とレビュー
息子は義理母と、父は息子の恋人と、そして母は夫を葬る。まさにオイデプス王と王女メディアのギリシャ悲劇になぞらえた、父と子の葛藤の物語でした。
これは、最後まで見れたこその感想ですが、途中の理不尽な暴力と性の描写、汚染された川、生魚、汗…“むん”と漂う臭いに、胸糞が悪くなり、何度 視聴をやめようと思ったことかwww。
ご飯も全部マズそう。
どぶ川近くに住む昭和時代の残滓のような大人たちと、その血を受け継ぐ子ども。誰一人として感情移入できる人物はいませんでしたが、女優さんが体当たりで演じられていた女たちの逞しさには心をうたれました。
バイオレンスな血を恐れながらも、溢れる性欲をおさえきれないギラギラした青年を演じた菅田将暉は、本当に巧い!田中裕子の達観した目と凄みもさすが。
日活ロマンポルノや、湿度高めの作品が好みの方には、バッチリハマる作品ですが、昭和を知らない人や菅田将暉 目当てで見た方は、気持ち悪いと感じるかもしれません。
原作にはない、ラストの反戦エピソードは、賛否が分かれているようですが、私はうまく収まっていたなと好印象を持ちました。
ただ、もう一度、観るには気力が必要なので、時間を置いてからにしようと思います。
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