『泣くな研修医』原作ネタバレ!あらすじから結末まで

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白濱亜嵐さん主演で2021年4月にスタートするドラマ『泣くな研修医』は、現役外科医が、命を守るために懸命に戦う医師や研修医の葛藤を圧倒的なリアリティで描いた同名小説を基に制作されました。そこで今回は、原作『泣くな研修医』のあらすじネタバレを簡単にご紹介いたします。

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『泣くな研修医』あらすじから結末ネタバレ


泣くな研修医 (幻冬舎文庫) [ 中山祐次郎 ]

登場人物

天野隆治・・・25歳の大学を卒業したばかりの研修医。鹿児島県出身。
佐藤玲・・・天野の直属の上司の後期研修医の外科医。美人で厳しい。
岩井・・・大柄な外科医。患者に対して温かみがないように見える。
川村蒼・・・隆治と同じく1年目の研修医。都内の私立大学医学部出身。洗練された風貌をもつ。

ドラマ『泣くな研修医』キャスト・相関図は⇒こちら

『泣くな研修医』あらすじ

25歳の天野隆治は、大学を卒業したばかりの研修医として下町の総合病院で働いているが、給料は30万に届かず、時給にしたら600円に届かないほどの激務をこなしている。とはいっても、研修医1年目なので、手術で実際に患者さんを切ったこともなければ、救急搬送できた患者さんに、オロオロするばかりだった。

隆治は、鹿児島県出身だが、幼少期に兄を亡くした経験がある。しかしその記憶は断片的で、両親にも兄が亡くなった経緯を聞けずにいた。 「兄が亡くなったのは自分のせいじゃないか。」と隆治は密かに思っていた。

総合病院で、隆治が指導を受けるのは、後期研修医の外科医の佐藤玲で、美人だが仕事では厳しい上司で、怒られることもしょっちゅうだった。

そんななか、高速で正面衝突事故にあった親子3人が搬送されてくることになった。父親は無傷だが、母親も骨を折り重傷、5歳の息子・琢磨は腸にダメージを負い危険な状態だった。

なんとか、佐藤や岩井が手術をして琢磨は一命をとりとめたが、血圧や呼吸の安定がせず、抜管と言って、口からチューブを抜くことが出来ずにいた。隆治はそんな琢磨に自分の兄を重ね、毎日、集中治療室に通い「がんばれ!」と祈っていた。

生活保護の患者

ある日、隆治は94歳の胃がんの男性患者を受け持つことになった。その患者は身よりがなく、生活保護をうけていた。隆司は外科医の会議で、患者への診察の結果、手術をすると発表したが、岩井は、生活保護で認知症、さらに高齢であることから、手術はおろかがんの治療をしないと言い、外科部長も承諾した。

隆治は、「手術すれば、患者は治るかもしれないのに…」と思い、同期の川村に相談したが、川村は「94歳まで生きたら十分じゃん。高齢だし、手術でリスク取る必要ない。おまけに生活保護で何十万も税金で負担しなきゃならない。家族もいないから治っても誰が幸せになる?」と言った。

隆治は、医者として「手術」という武器を持っているのに、それを年齢やお金のせいにして使わないことに納得ができずにいた。その後、その高齢の男性患者は別の病院に移され、わずか2か月で亡くなった。

そんななか、隆治は以前として状態の悪い5歳の琢磨の父親から「先生、色々とありがとうございました。これからも宜しくお願いします。」と頭を下げられた。「俺は、何もしていないのに…」と思う隆治は、感謝の言葉もきちんと受け取れず、歯がゆい思いをした。

救急外来

ある日、救急外来の担当となった隆治は、佐藤から一人で患者を診るように指示された。そこへ腹痛を訴える男性がやって来たが、隆司何が原因か全く見当もつかず、のたうち回る男性の横であたふたしていた。見かねた佐藤が、病状を確認すると「これは尿管結石の典型的症状よ。」と言い、すぐに痛みを取るように指示した。

全く思いつきもしない症状を言い当てた佐藤との力の差に愕然とした、隆治は、ただ情けなくなり、涙をこらえた。

さらに、その後隆治の元に、14歳の少女が腹痛を訴えてやってきた、隆司が「虫垂炎」と判断したが、佐藤は「子宮外妊娠」の可能性もあるとして検査をした。妊娠の可能性がある女性患者では気を付けなければいけない病気だが、隆司は見落としていた。目の前の14歳の少女と妊娠が全く結びつかなかったからだ。

検査の結果、少女は妊娠などしておらず、隆治が最初に診断した虫垂炎だった。そして、佐藤は隆治に、虫垂炎の手術を出頭するように指示した。

手術の日、これまでメスで人間の体を切ったことのない隆治は手が震えたが、なんとか佐藤の指示するまま手を動かし。操り人形のように手術を終えた。

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初めての看取り

隆治が次に担当したのは末期の大腸がん患者で、自分と同じ歳のイシイという男性患者だった。入院したイシイは日に日に、弱っていき、隆司は家族への病状説明に立ち会うことになった。

岩井が、イシイの命があと数日程度であると説明したが、隣で聞いていた隆治は、肩を落とす両親のことを考えるといたたまれない気持ちになった。

間もなく、隆治は看護婦に呼ばれイシイの元に駆けつけるとイシイは亡くなった。そして家族を呼び、初めての看取りを経験した。家族が悲しむなか、隆司は涙は出なかったが、疲労と悲しみでボロボロになった。

コンパ

隆治は休みの日に川村に誘われ、初めてのコンパに参加した。華やかなCAの女性たちや、都会的な川村の友人に馴染めない隆治は浮いていたが、同じく女性陣のなかで、浮いている普通のOLである はるかと話すことになった。

実ははるかは数年前に母親を胃がんで亡くしていたが、母親が入院していたのが隆治の働く病院で、主治医は岩井だったことが判明した。まさかの偶然に驚く隆司だったが、はるかはまだ若手だった岩井が、毎日毎日、母親の病室を訪れ「痛いところはないですか。」と聞いてくれていたこと、クリスマスにはサンタの恰好をして喜ばせてくれたことを話してくれた。

隆治は、患者に対して、あまり温かみがなく無神経な岩井を好きにはなれなかったが、はるかの話を聞いて、混乱すると共に見直した。その後、合コンが終わり帰ろうとした隆治に病院から着信が入った。

すぐに駆け付けると、琢磨は吐いたものが気管に入り肺炎を起こしていた。隆治は、いつも見ている琢磨の様子を見ることを、今日だけ忘れてしまっていたのだった。

佐藤は「研修医でも医者は医者。医者はねミスをすると患者を殺す仕事なの。雨野(隆治)は琢磨くんのことを頑張っていたけど、今回の嘔吐を見逃したせいで、琢磨くんはまた集中治療室に入ることになった。 学生気分なら辞めな。私も岩井先生も命がけなんだ。」と言うと、その場を後にした。

隆治は、自分の情けなさに涙が止まらなかった。

琢磨くん

それから、毎日毎日 琢磨の診察をするようになった隆治は、琢磨のお腹にガスが溜まっていることに気づいた。もし、数日間の間におならが出なければ、腸が腐っている可能性もあるため、もう一度手術をしなければならなかった。しかも、今回の手術は前とは違い、危険が伴うものだった。

琢磨のおならが出ることを祈るように待っていた隆治は、ある朝、琢磨からおならがたくさん出たと報告された、そして、その後琢磨はみるみる回復に向かった。

そんななか、岩井が骨折で二度手術を受けて琢磨と離れ離れになっていた母親を琢磨の病室に連れてきてくれた。琢磨は母親に抱きつき、母親は「たーくん。ごめんね。今まで頑張りました。」と息子を抱きしめた。

それを見た、隆治や看護師たちは、涙を流した。

鹿児島へ

琢磨のおかげで、自分の気持ちに一区切りついた隆治は、鹿児島に戻り、両親に亡くなった兄の話を聞きに行った。

隆治が兄の話を切り出すと、両親は表情を変えたが、本当のことを話してくれた。

兄の裕一が倒れていると、隆治から聞いた両親は救急車を呼んだが、父親は搬送先の病院で医師がタバコを吸いながら「さっき運ばれてきた少年厳しいね。明日、ゴルフあるから早く帰りたいんだが」と話していることを偶然耳にしてしまう。そして、その医師の言う通り、裕一はそのまま病院で息を引き取った。

裕一は、夕食に食べたなにかの食べ物で アナフィラキシーショックを起こし、心臓発作でなくなったのだった。誰のせいでもなかったが、隆治は、もしもあの時、もっと早く対応していたら…時代が進んでいたら…と思わずにはいられなかった。

そして母親は、兄が亡くなった後、「隆治が、お兄ちゃんは自分のせいで死んじゃったと思い、3日間もご飯を食べなかったのよ。」と話した。隆司は「あのとき、絶対にお兄ちゃんのことは忘れないようにしようと思っていたのに、俺はお兄ちゃんのことを忘れようと思い出さないようにしていた。」と泣いた。

父親は「お前は裕一の分まで、塾にもいかず勉強をして成績は学年で一番になった。貧乏な家でもずっと我慢してくれていた。俺と母ちゃんはお前が、裕一が死んだのは俺たちのせいだと思っているのではないかと思っていた。」と話した。

20年ぶりに兄・裕一のことを話した3人は、やっと分かり合えた。

次の日、隆治は裕一の墓に行き「兄ちゃん。おれ医者になった。仕事はわけわからん。上の先生も患者さんも看護師さんも怖い。でも5歳の男の子の生きる力に感動した。俺はすごい医者になる。だから見守っていてくれ。ありがとう。」と語りかけた。ーEND-

最後に

豊富な医学用語(英語・ドイツ語)がでてくる割に、朴訥な研修医・隆治の感情がダイレクトに訴えてくるため、読み進めやすい『泣くな研修医』。タイトルそのままに、鼻の奥がツンとし、涙する方も多いでしょう。

反対に、先輩医師に怒られ、ベテランナースに助けられ、患者を恐れる研修医を見ていると、どんな「お医者さま」でも最初はこうなんだな。とクスッと笑えるシーンも多々あります。

現代の医療現場の問題なども描かれており、若くして亡くなった末期患者の話では、自分の命もいつかは尽きるという現実を、後回しにしないで自分事として考える良いきっかけになりました。

医療に携わる方々の日常の努力に頭が下がるとともに、隆治を含め、医師や看護師たちの『命を守ろう』という姿勢にただただ感謝したい気持ちでいっぱいになる作品ですので、1人でも多くの方にお勧めしたいです。

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