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『バスカヴィル家の犬』ネタバレ!映画『シャーロック』原作の結末は?

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シャーロック・ホームズシリーズで最大の長編となる『バスカヴィル家の犬』。本作は、ディーン・フジオカさん主演2022年公開の映画『シャーロック』の原作にもなっているミステリーの傑作です。そこで今回は『バスカヴィル家の犬』の人物相関図、あらすじから結末ネタバレをご紹介いたします。

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『バスカヴィル家の犬』あらすじと結末ネタバレ

『バスカヴィル家の犬』あらすじ

1880年代後半。

イギリス南西部にある、口から炎を吐く魔犬の伝説が残るバスカヴィル家の 当主・チャールズ・バスカヴィルの遺体が発見される。

死因は、心臓発作による病死とされたが、遺体のそばに巨大な犬の足跡が発見されていた。

不審に思ったチャールズ卿の主治医のモーティマーは、ホームズに事件の調査を依頼。

呪われた魔犬伝説により、不可解な最期を遂げた者が多いバスカヴィル家。

ホームズとワトソンが、未だかつてない不気味な難事件に挑む。

『バスカヴィル家の犬』相関図

辺境の街のため事件に関わる人は、それほど多くありませんがこの中に犯人がいます!。

バスカヴィル家の一族と近所に住む住人は以下の通りです。

モーティマー医師・・・依頼人
ヘンリー・バスカヴィル・・・チャールズ卿の甥。莫大な遺産を相続した若者。
バリモア夫妻・・・バスカル家の使用人。
ジャック・ステイプルトン・・・昆虫学者
ベリル・ステイプルトン・・・ジャックの美しい妹。
セルデン・・・最近 監獄から脱獄した男

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事件の舞台へ

チャールズ卿の後継者は、チャールズ卿の甥にあたる若き青年 ヘンリー・バスカヴィル

バスカヴィル家の血を引くものが魔犬に呪われているということは、ヘンリー・バスカヴィルの命も狙われている可能性がある。

そこで、魔犬とそれを操る黒幕の正体を突き止めるため、ホームズとワトソンは事件の捜査に乗り出すが、ホームズはの事件の用事があるため、とりあえず、ワトソンだけが、モーティマー医師に同行して、バスカヴィル家の屋敷に向かった。

屋敷の傍には広大な湿原で、迷い込んだ馬を飲み込む底なし沼もあるなど、不気味な雰囲気を醸し出していた。

怪しい使用人夫妻

まずワトソンが怪しんだのは、 執事のバリモアとその妻

夫のジョン・バリモアは、深夜に動きまわり、屋敷の外の人間に蝋燭を灯して振り回し合図を送っており、妻のイライザは夜ごとすすり泣いていた。

ワトソンは、バリモア夫妻に不審な行動を問いただしても、はぐらかすばかり。

そんななか、バリモア夫妻の妻・イライザの弟が、近くに住む 脱獄囚のセルデンであることが判明する。

殺人罪で投獄さていたセルデンは、脱獄し、湿地帯にある古代民の住居跡に潜伏し、バリモア夫妻から援助を受けていた。

深夜に蝋燭を振り回していたのは、食料を持っていくための合図で、イライザが泣いていたのは、監獄に戻れば、極刑を待つだけの弟を悲観してのものだった。

バリモア夫妻の驚くべき秘密が明らかになったものの、夫妻とセルデンはバスカヴィル家の殺人事件には無関係だった。

ステイプルトン兄妹の不思議

数年前に、この湿原で昆虫の研究をするためにやって来た ジャック・ステイプルトンと妹の ベリル・ステイプルトン

ヘンリー・バスカヴィルは、美しいベリルに一目ぼれをして、求婚をしていた。

しかし、経済的にも性格、容姿も申し分ないヘンリーとの交際を、なぜか兄のジャックは猛反対

さらに、その妹のベリルは、ワトソンや、ヘンリーに「早く、この地を離れた方がいい」と、こっそり警告するのだった。

シャーロック到着

そんななか、脱獄囚・セルデンや他の誰でもない未知の男が、毎日少年に食料を運ばせ、近くの古代遺跡に潜伏しているとい聞いたワトソン。

知の人物の正体を確かめようと決心したワトスンは、遺跡の石室を訪れると「夕焼けがきれいだよ。ワトスン。」という声がした。

その声の主は、我らが シャーロック・ホームズがだった。

ホームズは、手下の 少年カートライトを使って独自にバスカヴィルの事件について捜査していたのだった。

そして、ホームズはこれまでの調査で分かったことを報告した。

「実はね、ジャック・ステイプルトンは結婚していて、その妻は妹と称しているベリル嬢なんだ」

ヘンリーがベリルに言い寄っていることに、ジャックが激怒していたのは、このような理由からだった。

なぜ、ジャックは、ベリルを妻ではなく妹と偽装して、この地に住んでいるのか?

そこには、ある恐ろしい計画が仕組まれていた。

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第二の犠牲者

そのとき、男の叫び声と犬の唸り声が聞こえてきた。

ホームズとワトソンが現場にかけつけると、ヘンリーが息絶えていた。

ヘンリーを守れなかった、二人は落胆するが、よく遺体を見るとそれはヘンリーではなく、ヘンリーの服を着た脱獄囚のセルデンだった。

ヘンリーは自分の服をバリモア夫妻に与えていたが、その服がセルデンに渡っていたようだった。

これが意味することは?

ヘンリーの匂いが染みついたものに、魔犬が反応したということ。

少し前、ヘンリーはロンドン滞在中に、新品の靴の片側と古い靴の片方を盗まれたことがあった。

二度も靴の片方だけを盗まれるという不可解な出来事に、ホームズは事件になんらか関係があるとにらんでいた。

犯人の正体

ホームズは、魔犬の飼い主はステイプルトンだと断言した。

そして、バスカヴィル家の屋敷を訪れた二人。

ホームズは、壁にかかる肖像画の帽子と髭が隠れるようにして「誰かに似ていると思わないか?」とワトソンに質問した。

ワトソンはビックリして叫んだ。その肖像画の顔はスジャック・テイプルトンとそっくりだった。

つまり、昆虫学者のジャック・ステイプルトンは、バスカヴィル家の血を引いており、本名は ロジャー・バスカヴィルという人物だった。

あるとき、ステイプルトンは、莫大な遺産を手にいれるため、ある犯行を思いつく。

そして、かねてより魔犬伝説を恐れていたチャールズ・バスカヴィルに、魔犬をけしかけ、チャールズを殺害した。(心臓が悪かったチャールズは、魔犬を見ただけで心臓発作を起こした。そのため外傷はなかった)

さらに、ステイプルトンは、莫大な遺産を相続したヘンリー卿を殺害して、バスカヴィル家を乗っ取ろうとしたのである。

魔犬現る

ホームズは、ヘンリーにステイプルトン家の夕食に招待された帰りに、一人で歩いて帰ってくるように指示をした。

ホームズは、ワトスンとともにロンドンへ帰るふりをして、ステイプルトン家を見張っていると、ヘンリーの後を 口から火を吐くバケモノのような魔犬が襲ってきた。

あまりの速さに、ホームズは驚いたが、牙がヘンリーの喉を食いちぎる寸前に、何発もの銃弾を撃ち込んで犬を仕留めた。

犬の口から火が出ているように見えたのは、犬の口にはリンが塗ってあり、それが発光していたからだった。

やはり、ロンドンでヘンリーの靴を盗んだのはステイプルトンで、その匂いを犬に覚えさせていたのだ。

セルデンが殺されたのも、ヘンリーの匂いが付いた服を着ていたからだった。

結末

ヘンリーを魔犬から救出している間に、ステイプルトンは姿を消してしまう。

ステープルトン家に戻った一行は、縛り付けられているベリルを発見。

ベリルは 「彼は私を道具としてしか見ていなかった。」と悲しそうに話した。

ステイプルトンはベリルを恐怖で支配し、ヘンリーを亡き者にするために、ベリルにヘンリーを誘惑させたのだった。

そして、ベリルはステイプルトンは、底なし沼に囲まれた小島に隠れているだろうと教えた。

ホームズたちは、さっそく底なし沼の捜索をするが、彼の姿はどこにもなかった。

霧が深い底なし沼では、ステイプルトンが沼を渡るため、刺した目印の棒も見えづらかった。

ホームズは、ステイプルトンは目印を見落とし、底なし沼に落ちて沈んだと判断した。ーEND-

最後に

口から炎を吐いて荒野を駆ける非現実的な魔犬の伝説と、呪われた一族の殺人事件を融合させた『バスカヴィル家の犬』は、登場人物は少なめですが、ストーリーはなかなかの複雑さがあります。

物語中盤までは、ホームズ流の捜査を受け継いだワトソンの活躍が目立ち、途中でワトソンを欺いて現れるホームズがワトソンを褒める辺りも、他のシリーズとは違い変化があって楽しめました。

霧深い広大な湿地帯と、荒野、そして陰鬱な沼地…ロンドン郊外の叙景ある風景も、事件の神秘性を高めていました。

日本の映画版『シャーロック』の舞台は、魔犬伝説のある瀬戸内海のある島。絶海の孤島で、どんな事件が起こるのでしょうか?

誉 獅子雄に代わり、成長した助手の若宮潤一も推理の助けになるのでしょうか?公開が楽しみです。

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