『ガンニバル』相関図ネタバレ!銀の過去・あの人の正体・ましろとの関係を考察

横溝正史的な土着型ホラーサスペンス『ガンニバル』。人喰い伝説、閉鎖的な村、恐ろしい儀式…現代では考えられないタブーを描き、緊迫感あるダークストーリーで大人気の作品です。そこで今回は、柳楽優弥さん主演でドラマ化も決定した漫画『ガンニバル』の「あの人」の正体を相関図を交えながらネタバレしていきたいと思います。
『ガンニバル』相関図
物語は、山間部にある供花(くげ)村に、駐在員の 阿川大吾が家族を連れて赴任してきたところから始まります。
最初は、村人から暖かく迎え入れられた阿川でしたが、次第に村の独自のルールや狂気的な習慣に気づき、平穏な日々を脅かされるようになっていきます。
無残な姿となった老婆(後藤銀)の遺体に人間の歯型があったこと、前任の駐在・狩野の残した「供花村の人達は人を喰ってた」という言葉…。
愛する家族と、この村で生きていくため調査を始めた阿川は、「 この村の人間は人を喰ってる」という疑念に囚われるようになります。
そして、村の実権を握る「 後藤家」を探り始めたとたん、村人から排除されるような空気を感じるように。
閉鎖的な村で、一人で戦う恐怖。
それでも真実を求める阿川は、警察を巻き込みながら後藤家の「あの人」に迫っていくのです。
◆「ガンニバル」相関図
『ガンニバル』の登場人物は、大きく分けて供花村の「後藤家」、「来乃神神社」人々と、「駐在員」の家族です。
狭い世界なのですが、「後藤家」の一族は、いろんな所で肉体関係を結び、子どもが産まれているので少々複雑www。
混乱しないためにも、相関図で確認しながら、読み進めてみて下さい。
『ガンニバル』最終回の結末をネタバレ
◆「あの人」の正体
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「あの人」とは、後藤家によって匿われている、高齢であるのに、怪力で獣のような臭いを放っている大男です。
戦後の農地改革前、村の人間は大地主の「後藤家」から土地を借りていたため、後藤家を畏れ敬っていました。
そんな後藤家の象徴で、すべての采配は「あの人」で決まると言われるほど影響力のある人物の正体は、後藤銀の息子の 後藤白銀でした。
年に一度の奉納祭は、「あの人」に食人をさせるため、 生贄である子供を差し出すおぞましいものだったのです。
つまり「あの人」とは、小さな鎌を持った大きな爺さん。
エイリアンでも、クリーチャーでもなく、ただの人間。だけど、どうしようもなく怖い!!
◆後藤銀の過去
「あの人(白銀)」の母親は銀であることが分かりましたが、父親は一体誰なのでしょうか。
父親を探る前に、まずは銀の母の代から遡ることになります。
かつて、村一番の美人と称された銀の母は、村の男たちの忌み者にされていました。
ある日、村は飢饉に見舞われ、それを鎮めるため、銀の母は奉納祭で生贄に選ばれました。
そんな銀の母を救ったのが、後藤家旧当主の 後藤定と 金次でした。
その時、すでに銀の母親は子供を身ごもっており、強い希望で銀を出産します。
しかし、奉納祭を全うできずに逃げ出した女から生まれた銀もまた、村人から疎まれ、蔑まれる運命にありました。
◆「あの人」の父親は?
「あの人(白銀)」の父親は、 後藤金次か、来乃神神社の現神主の 神山正宗です。
裏切者とされた女から生まれた銀は、その後 後藤定に引き取られ育てられますが、後藤家には良いように扱われます。
定の息子である金次には、毎日のように殴られ、忌み者にされ続けていました。
次第に銀は、己の美貌と肉体を武器に、後藤家だけでなく供花村を支配していくことを目標に掲げました。
そこで村唯一の神社の跡取り息子である正宗を味方につけ、強い権力を持つこと思いつきます。
色仕掛けで正宗に近づき、まんまと正宗は銀の肉体に溺れ、洗脳されていきました。
さらに銀は、発言力を強くするため、正宗との子供を宿すことを計画。
そして銀は妊娠。(金次、正宗どちらの子かは分かっていません)
しかし、後藤家の妾の子と代々神事を司る子孫が結ばれ、子が出来たことを知った、正宗の父・吉宗や村人は「汚らわしい」と猛反対します。
さらに金次は、自分の子であっても、正宗の子であっても、無事に産まれることはないと告げました。
危険視した村人たちの中からは、「銀は来乃神に捧げるべきやないか」という声が高まりました。
そうして、銀は村人の一部しか知らない山奥で置き去り(生け贄)にされたのです。
◆銀は執念で生きていた
本日7月17日
11巻発売しましたこれにて過去編完結です!
そろそろ終わりますのでもう少々お付き合いくださいませ pic.twitter.com/1gt2ZOl6fk— 二宮正明 (@EneWTIVOjJrjQPO) July 16, 2021
銀が捧げられて8ヶ月たったもの、村の飢饉はひどくなるばかり。
さらに、食料を求め山にいった村人が、なんと銀に襲われたと言います。
8カ月もの間、子を宿していた銀は何を食べて生きていたのか?
もうお分かりですね。人間です。
銀と生まれた息子=「あの人」は、人間を食べて生き延びていたのです。
襲われた村人は、赤ん坊が人間の指を咥えていのも目撃しています。ひぇぇ~!!
銀は息子に「 喰らい尽くすぞ…白銀」と囁きます。
そこから銀は、自分を蔑んできた供花村の人々や村人に復讐を開始するのです。
◆「白銀」という名前の意味
「あの人」が銀の息子と判明したときに、「 白銀(しろがね)」という名前も明かされました。
名付け親は、銀を愛した神山正宗。
「白銀の世界のように、しがらみがなく、力強く生きてほしい」という思いで付けました。
しがらみが一切ない世界…。
正宗は、銀と二人で作る真っ白な世界を願ったのです。
◆後藤藍と「あの人」の関係
後藤藍という女性は、幼少期「あの人」への生贄として牢屋に閉じ込められていましたが、ある時 銀の娘となりました。
「後藤藍・・・今日からそれがお前の名前や・・・もう豚やない、己の娘として生きよ」
銀が藍を育てた理由は、 「あの人」の子どもを産ませるためです。
ちなみに、カモフラージュとして藍の夫には、現村長の後藤清があてがわれますが、清は銀の策略により幼少期に去勢され子を残せません。
銀の根回しが恐ろしい…。
藍は、それからというもの銀の言う通りに行動し、笑顔を絶やさず、「あの人」との息子である恵介と洋介の世話をしました。
しかし18年前の祭りが行われる時期に、藍は銀から、祭りが終わったら息子たちと関わらないようにと命じられました。
操り人形として生きてきた藍は、「私は、他に生き方を知らないので教えて欲しい」と銀に問いますが、銀は「ならば、死ぬるがよい」と冷たく言い放いました。
奉納祭当日ー。
「あの人」に喰われる子どもたちを見た藍は、白装束を脱ぎ捨て「 あの婆の思い通りになってたまるか!!」と銀に反旗をひるがえします。
そして、顔を喰われた「京介」という男の子を助け、二人で失踪したのでした。
◆白銀とましろ
これは、推測なのですが、銀や白銀は、主人公の阿川の娘とも関係があるように思います。
例えばましろは、「これ血の味がするよ」と人間の肉片を食べたり(目も「あの人」と同じ色のように見える)、大吾と恵介に追い詰められた「あの人」を庇ったりします。
名前を見ても、
銀⇒白銀⇒真っ白(ましろ)
と繋がっていくように感じます。
つまり、銀から白銀への愛は、ましろに受けつがれていくのではないでしょうか?
また、銀がフィクサーでなくなったいま、これから後藤家を支配するのは誰なのかも気になりますね。
『ガンニバル』ドラマ化のキャスト相関図は⇒こちら

最後に
国との戦争を選択して最後の祭に突き進む後藤家の人々。完結編でも二転三転とめまぐるしく事態は変化します。
そして完結編を読み終えたネタバレポイントとしては、
●歴史は繰り返される
●終わりの始まり
ということです。
張り詰めた緊張、おどろおどろしい世界観…とにかく続きが気になって仕方がないほど、面白い作品ですので、まだ読んだことが無い方は1巻からじっくり最後まで読んでみて下さいね。
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