『マイ・ブロークン・マリコ』相関図キャスト!疾走感あふれるロマンシス!
連載が始まると、とてつもない勢いでSNSで拡散された漫画『マイ・ブロークン・マリコ』が永野芽郁さん主演で映画化されます。本作は、父親や彼氏のDVに病み自殺した親友の遺骨を奪った主人公が、二人のゆかりの地をめぐるロードムービーです。そこで今回は、疾走感あふれる問題作『マイ・ブロークン・マリコ』のキャスト相関図と原作や見どころをご紹介いたします。
『マイ・ブロークン・マリコ』キャスト一覧
シイノトモヨ◆永野芽郁
マリコの昔からの友人。ガラと口が悪いヤサグレ女性。愛煙家。
イカガワマリコ◆奈緒
シイノの幼なじみ。睡眠薬を大量に服用し、自宅マンションから飛び降りて自殺した。
マキオ◆窪田正孝
まりがおか海岸近くのナリタ商店で働いていると思われる青年。ひったくり被害にあったシイノに声をかける。
マリコの父◆尾美としのり
マリコの父。小学生から実の娘に暴力を振るい奴隷扱い。高校生のときには強姦していたクズ。
キョウコ◆吉田羊
マリコの父の再婚相手。
『マイ・ブロークン・マリコ』相関図
『マイ・ブロークン・マリコ』原作
◆『マイ・ブロークン・マリコ』原作
映画『マイ・ブロークン・マリコ』は、 平庫ワカさんによる同名マンガが原作です。
COMIC BRIDGE(コミックブリッジ)で連載が始まると、無名に近い作家の初連載作にもかかわらず「疾走感がすごい」「泣ける」「今までにない感覚」と話題になり、これまでにTwitterで11回トレンド入りしたほどです。
毒親、虐待、DV、自殺…と、なかなかシリアスな内容ですが、猪突猛進の主人公・シイナのギャグパートもあって湿っぽさよりは、圧倒的な熱量とスピードを感じる作品です。
1冊で完結する短いストーリーですが、主人公の喪失感が痛いほどに描かれており、首根っこを掴まれて引きずり回されるような衝撃がありました。
どこか粗削りの力強いタッチの絵も、物語とマッチしており、上質な大人の作品となっていますので、映画で興味を持った方は読んでみてはいかがでしょうか。
漫画『マイ・ブロークン・マリコ』あらすじ~結末ネタバレは⇒こちら
映画『マイ・ブロークン・マリコ』見どころ
◆女同士の共依存関係
『マイ・ブロークン・マリコ』は、女同士の強い友情を表わす造語である「ロマンシス」と紹介されることが多いですが、シイノとマリコには、それ以上に強い魂の結びつきを感じます。
最初はマリコが一方的にシイノに寄りかかってる関係にみえますが、実はシイノにとってマリコも人生の大切なピースであることが分かってきます。
しかし、その依存関係は、マリコは自殺したことで、突然終わりを迎えます。
シイナは、自分がマリコに置き去りにされたことに呆然としますが、やがてマリコが「一緒に死のう」とは言わず、一人で逝った事実が、マリコが自分へ向けた精一杯の愛だと気づいていくのです。
『マイ・ブロークン・マリコ』は、壊れたマリコを救いきれなかったシイナの再生の物語でもあります。
◆原作の疾走感をどう表現するのか
ベビーな内容の作品には、
●どこまでの救いようがない陰鬱なもの
●ヘビーだけれども熱いエネルギーを感じるもの
などがありますが、『マイ・ブロークン・マリコ』はあきらかに後者で、心をグサグサ包丁で刺されながらも、マリコの人生を追って駆け抜けるような不思議な爽快感があります。
ヤサグレた主人公が、タバコをふかしながら親友の骨を持って旅に出るという設定も、ハードボイルド。
クズでゲスな父親や彼氏から、自分の弱さを押し付けられ、やられ損のまま亡くなったマリコ。
そんな、やるせない思いをシイノが遺骨と一緒にかっさらってくれる疾走感がたまりません。
漫画では、絵のタッチやコマ割りでスピード感を表現していましたが、映画ではどのような演出になるのか楽しみです。
◆やさぐれた永野芽郁に期待
主人公シイノは、ガラと口が悪く、タバコをふかし、男性とやり合うタフな女性です。
そんなシイナを演じるのは、『半分、青い。』や『そして、バトンは渡された』などの作品で知られる永野芽郁さん。
永野さんと言えば、天真爛漫で純粋な女性を演じることが多かったのですが、本作では髪をぱっさぱさのアッシュグリーンに染め、今までのイメージを覆すような姿を見せています。
原作者の平庫ワカさんも永野さんを見て、
一見ご本人のイメージからかけ離れて感じるかと思うのですがシイノのような人物像をきっと演じて頂けるのだろうなという片鱗はこれまでご出演の作品の中にも垣間見えていたように思います。撮影現場で最初に演技中のモニターを覗かせて頂いた時、そこに映ってるふてくされた少年のような女性が永野芽郁さんだとはしばらく気付きませんでした。このシイノがどのように暴れる姿を私たちは見れるのかと期待せずにいられないです。
と語っています。
タバコ吸って荒々しい口調で話す永野さんの、ヤサグレ演技に期待が高まります。
最後に
物言わぬ遺骨になったマリコとの二人旅を鮮烈に描いた映画『マイ・ブロークン・マリコ』は、『百万円と苦虫女』『浜の朝日と嘘つきどもと』で知られるタナダユキ監督により2022年秋に公開予定です。
お楽しみに。
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