『ビリーバーズ』ネタバレ!キャストと精神修行実験の結末は?

戒律の厳しい新興宗教の修行として孤島で暮らす3人の男女が、精神崩壊する様子を描いた山本直樹さんによる漫画『ビリーバーズ』が映画化されます。正直、かなりの問題作で映像化は難しいと思っていたので、本当に楽しみです。そこで今回は映画『ビリーバーズ』のキャストとあらすじから結末ネタバレをご紹介します。
『ビリーバーズ』キャスト&登場人物一覧
オペレーター◆磯村勇斗
宗教団体『ニコニコ人生センター』を深く敬う信者。『孤島のプログラム』で、第一本部に連絡を取る通信を担当する。冷静な性格。
議長◆宇野祥平
『ニコニコ人生センター』の『孤島のプログラム』の責任者。敬虔な信者ゆえ思い込みも激しく、行き過ぎた行動を取ることがある。
副議長◆北村優衣
『ニコニコ人生センター』の『孤島のプログラム』に参加した唯一の女性。夫のDVから逃れるために、やって来た。島に偶然流れ着いた“侵入者”に乱暴されそうになり…。
第三本部長◆毎熊克哉?
副議長が相談していた男性。『ニコニコ人生センター』の異常さに気が付き、副議長を救うため島に潜入する。
先生◆山本直樹?(ビリーバーズ作者)
『ニコニコ人生センター』のの主催者。ゲーム「にゅうめん(NEW MEN)」を制作し、数千万本売れるなど成功者となる。このソフトによって引きこもりや拒食症が治ったという噂が広まり、一躍 有名人となり祀り上げられた。
長官◆未発表
宗教団体『ニコニコ人生センター』のを追い詰める、行政側の対策責任者。
『ビリーバーズ』あらすじ
男二人と女一人が孤島で暮らしていた。
彼らは、宗教団体『ニコニコ人生センター』に所属する、『 議長(男性)』、『 副議長(女性)』、『 オペレーター(磯村勇斗)』。
三人は精神修行実験の『孤島のプログラム』を実践し、「不浄で猥雑で希望も価値も生きがいのかけらもない汚濁に満ちた社会での灰色の生活」から抜け出し、来るべき日のために備えていた。
次第に『ニコニコ人生センター』から物資が届かなくなってくるが、「これも修行の一環」として苦しい飢えをしのいでいた。
そんなある日、島に偶然たどりついた『侵略者』により、女性の『副議長』が強姦されそうになるが、その際 彼らは『侵入者』を殺害する。
しかし、この外部からの『侵入者』の一件から、三人の生活に少しづつほころびが見え始める…。
『ビリーバーズ』結末ネタバレ
淡々と修行を続けていた三人だったが、『侵入者』に『副議長』が襲われてから、男性の『議長』と『オペレーター』は、『副議長』に性的な視線をおくり始める。
『副議長』も性欲をおさえることが出来なくなっていた。
ついに『オペレーター』と『副議長』は、一線を越えてしまい、それを目撃した『議長』は「汚らわしい」と激しい怒りを抱く。
そして『議長』は、罰として『オペレーター』を穴に埋め反省をうながし、『副議長』には自分と子どもを作るのが正しいとして性関係を強要する。
『副議長』は『議長』に嫌気がさし、彼のモノを噛み切り、危険人物として『ニコニコ人生センター』本部に通報して排除した。
島で二人きりになった『オペレーター』と『副議長』は愛欲の日々に溺れ、このまま幸せな暮らしを続けたいと願う。
その後、『副議長』を救出するため新しい『議長』になったふりをした『第三本部長』が島にきた。
『第三本部長』は、これから『ニコニコ人生センター』の会員たちがここに来ると伝えた。
島に上陸した主催者の『先生』は、行政の宗教集団対策責任者『 長官』に追い詰められ、会員たちごと孤島に誘導し、『安住の地』に向かうおうと集団自決を試みた。
しかし『第三部長』が、その計画を阻止し、『先生』も殺害した。
最後のシーンー。
『副議長』は「どこまで行くの」と『オペレーター』に質問すると、彼は「…向こう岸までだよ」と答えた。ーEND-
『ビリーバーズ』感想
戒律の厳しい信仰宗教の修行で精神が崩壊した若者たちと聞けば、真っ先に「オウム真理教」を想像する方も多いのではないでしょうか?
作者も「オウム真理教」「連合赤軍」の関連の本を読み、インスパイアされたと明かしており、ラストシーンは、連合赤軍後の後のクアラルンプール事件そのものでしたね。
閉鎖された環境のなかで、タブーとされる欲望を抱き、徐々に壊れていく三人の信仰心。
「信じる」とは一体なんだろうと考えさせられます。
マンガでは、過激なシーンのオンパレードではあるのですが、どこか静謐で、淡々と描いていることが恐ろしかったです。
そして、ラストの「向こう岸まで」というセリフ。
見る人に解釈を委ねていますが、作者としては「死」ではなく、「次の現実」に向かうという意味で描いたそうです。
現実は確かに「不浄で猥雑で希望も価値も生きがいのかけらもない汚濁に満ちた社会」かもしれませんが、「その世界から逃げることなく前に進もう」という少しの希望を感じさせてくれる終わり方でした。
また、人を「信じさせる」テクニックなどが詳しく書かれていて、宗教勧誘や自己啓発セミナーなどは、このような集団心理を利用しているということが、よく分かりました。
なお、漫画『ビリーバーズ』を無料で読みたい方は、U-NEXT<ユーネクストで配信中です。
いまなら、600ポイント(600円分)プレゼントで、『ビリーバーズ』をお得に読むことが可能です。
なお、この配信情報は2022年3月時点のものです。
配信が終了している、またはキャンペーンが終了している可能性がございますので、現在の配信状況については、各動画配信サイトのホームページもしくはアプリをご確認ください。
詳しくは⇒コチラ
映画『ビリーバーズ』公開日
「オウム真理教」にインスパイアされ、孤島で暮らす三人の若者の異常な心理と欲望を描いた『ビリーバーズ』は、2022年7月公開です。
この記事へのコメントはありません。