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映画『ロスト・ケア』キャスト相関図!凶悪犯の動機は「救済」だった

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戦後犯罪史に残る連続殺人事件を通して、高齢化社会の抱える様々な問題や介護問題の闇を浮き彫りにする社会派ミステリー『ロスト・ケア』が映画化されます。そこで今回は、松山ケンイチさん、長澤まさみさん主演の『ロスト・ケア』のキャスト・相関図とあらすじ、見どころをご紹介します。

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『ロスト・ケア』キャスト一覧

斯波宗典松山ケンイチ

献身的な介護士として介護家族に慕われる心優しい青年。父の介護の経験を経て介護士となったが、勤める訪問介護センターで老人たちを次々と殺害した。

大友秀美長澤まさみ

正義感の強い検事。斯波が勤める訪問介護センターで老人の死亡率が異常に高いことを突き止め、斯波の動機に迫る。

椎名幸太鈴鹿央士

大友検事をサポートする検察事務官。数学的な知識を駆使して事件を解決に導く。

斯波正作柄本明

連続殺人犯・斯波宗典の父。痴呆になり宗典に介護されていたが、亡くなる。

羽村洋子坂井真紀

介護老人の娘。

梅田美絵戸田菜穂

介護老人の娘。

猪口真理子峯村リエ

介護ヘルパー。

足立由紀加藤菜津

新人ヘルパー。

春山 登やす(ずん)

介護老人の娘・羽村洋子の仕事先の友人。

柊 誠一郎岩谷健司

検事正。

沢登保志梶原善

警部補。

団 元春井上肇

有料老人ホームのセンター長。

川内タエ綾戸智恵

取り調べを受ける女性。

大友加代藤田弓子

大友秀美の母。

『ロスト・ケア』相関図


※無断転載ご遠慮下さい。

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映画『ロスト・ケア』あらすじ

早朝の民家で、老人と介護士・団 啓司の死体が発見される。

容疑者は、死んだ介護士と同じ訪問介護センターに勤める斯波宗典(松山ケンイチ)。

彼は、父の介護を経験しヘルパーの資格を取得して介護士になったが、献身的な働きぶりで介護家族に慕われる心優しい青年だった。

一方、検事の大友秀美(長澤まさみ)は、あるデータから、斯波が勤める訪問介護センターで老人の死亡率が異常に高いことを突き止める。

そして、明らかになる43人を殺害するという戦後犯罪史に残る凶悪事件。

この介護センターでいったい何が起きているのか?

大友は、斯波の動機のを探るうちに、介護現場に溢れる悲鳴、社会システムがもたらす闇を知り、善悪の意味と対峙していく。

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映画『ロスト・ケア』の見どころ

日本の介護制度の歪み

人口統計の解析から「高齢化」になることが20年前から分かっていた日本ですが、問題を解決せずに放置してきたツケが、私たちに回ってきています。

現代の日本で、平均寿命と健康寿命の差は、男性では約9年、女性では約12年と言われており、その年数 介護が必要ということになります。

けっこう長くないでしょうか?

介護費用に関しては、サービス種類によって細かく分けられており、老人ホームなどの施設に入所するには、より多くの費用が必要になります。

蓄えがあれば、良質な介護施設に入れますが、お金が足りないひとはデイサービスを利用しながら家族が介護しなければなりません。

これまで「家族介護」が美風とされていましたが、実際に配偶者や家族がめんどうを見た結果、鬱やノイローゼを発症するなどの問題が起こっています。

本作は、犯人は誰かという謎解きではなく、犯人の動機を通して高齢化社会の抱える様々な問題や介護問題の闇を浮き彫りにする社会派ミステリーです。

介護ビジネスで私腹を肥やそうする悪徳業者がいる一方、末端の現場では安い賃金で過酷な労働を強いられる介護士たちの姿も描かれます。

タイトル「ロスト・ケア」の意味は?

タイトルになっている『ロスト・ケア』とは、直訳すると喪失の介護という意味です。

原作で斯波は、「僕がやったことは介護です。ロスト・ケアです。要介護老人を殺すことで、彼らと彼らの家族を救った」と大友に語りました。

斯波は、自分が行ったことは「殺人」ではなく「救い」だと主張しています。

どうして、彼は介護対象者を殺害することで、被害者自身と介護者を救ったと思っているのでしょうか。

その答えは、彼の過去にありました。

斯波の過去

フリーターだった斯波には、年の離れた父親がいましたが、彼が倒れたために若くして介護することになりました。

トイレ介助、食事の介助、風呂の介助…おまけに認知症を患っている父は、彼に暴言を吐くこともありました。

どんなに誠意を尽くし介護をしても、報われない日々。

斯波は介護の疲労からか、30代でありながら総白髪で老人のような風貌になってしまいました。

そんな地獄のような介護を経験した斯波は、父が「殺してくれ」と訴えたことで、ついに手を下してしまいます。

そして、犯行は警察にバレることなく自然死として処理されました。

原作では、

「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」

という聖書の言葉が登場します。

斯波は、次第に自分と同じ境遇の家族を看病疲れから解放してあげようと思うようになるのです。

正義への揺らぎ

人を殺すことはいけないこと。

これは誰しもが分かっていることですが、犯人が世のため人のため、死刑を覚悟して行った犯行だったら?!

実際に、彼に認知症の親を殺されていた遺族は、犯人に感謝ともとれる感情を抱いています。

前例のない犯罪を前にして、正義感溢れる検事・大友の信念が揺らぐ姿にも注目です。

原作『ロスト・ケア』あらすじ~結末ネタバレは⇒こちら

映画『ロスト・ケア』公開日

誰しもに訪れる問題でありながら、避けられがちな「介護」にスポットをあてた映画『ロスト・ケア』は2023年全国予定です。

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